坂井希久子のレビュー一覧
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盲腸癌で余命1年を宣告された妻。70歳の嘱託サラリーマンの夫(自分に重なる。娘2人も私と同じ)の終活だ。家のことは何も知らない夫に生活のノウハウを教える妻。長女に愛想尽かしされながらも少しずつ人生の真実を悟ることになるか。次第に弱ってゆく妻のリアルな描写を読むのがつらいので、やはりこちらが先に逝くように願わずにはいられない。
先に逝くのは心残りだし、あとに残されるのも寂しいし。そんなことわからないくらいになるのも辛いし、体の自由が利かないとか痛いのも嫌だし、ピンピンコロリとはいくまいし、家族に迷惑かけないようにするなら病院や施設に頼らざるを得ない。いつ死んでもいいように日々大切に生きるしかないかな。
いろいろ考えさせられました。
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Posted by ブクログ
ずーーーっと前から気になっていた本。(年単位) やっと読みました。
私は勝負っ気がないマイペース人間なので、あまりスポーツ系の本は読みたいとは思わなかったんだけど、坂井希久子さんの本は面白いなぁと思っていたし(←私の意見)、実際のマラソン大会を舞台にした、もしかしたらこんなドラマを抱えて走っていたランナーがいたかもしれないということもあり(←私にこの本を推してきた方の意見)。
初めはなんか読んでて悔しい、歯がゆい、やりきれない気持ちがしんどかったけど、途中から一気に読んでしまった。読んでる間自分は座って読書してるのに、走ってる気分になって、ふと中断して立ち上がると、脚は痛くないか? 軽いか? なんて考えてしまって、自分が主人公と一体化してしまっていた。ちなみに、私は運動神経が悪いし走るのは遅い。でも父親がフルマラソン走ってたので、私も一応マラソンをしていたのははるか昔の子どもの頃。。。
ほんと、ラストのラストで岸峰子がオリンピックに行けたのか? メダルは取れたのか?の答えが書かれているという構成がすごいなぁと思った。いや~、読者を最後まで一気に走らせてくれましたね。
三浦しをんさんの駅伝の話とか、瀬尾まいこさんの本にもマラソン?、陸上?の本あったし、読んでみようと思います。
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ネタバレまた江戸時代のお料理の小説家ぁ、流石に飽きてきたかなぁなんて思いなら読み始めたら、気づけば夜中の3時。面白かったぁ。
山本一力さんのおたふく、高田 郁さんのみをつくしシリーズ、知野みさきさんの深川二幸堂シリーズ(これはお菓子だけど)ときて、また江戸時代のお料理の本を読んでいます。
江戸時代の料理人といえば、大火でひどい目にあって、遊女にやきもきさせられて、気風の良い職人に助けられたり、長屋のご近所さんと助け合いながら、相手の体を思う料理がお客さんの心をつかむんでしょ、とか思いつつ、
この小説も実際その通りなんだけど、
ジャンプの主人公はいつでも仲間思いで冒険心があるし、
サンデーの主人公は迷いながらも自分を見つめて前へ進む、
セオリー通りの何が悪い、
きっと、江戸時代の良い料理人はまごころでお料理を作っていたんだ、と納得した。
こういう料理人の才能が花開いたから、江戸は世界トップクラスの人口があったんだろうな、と納得した。 -
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読みたかった小説。
やっと読むことができました。ぜひ世のお父さん方に読んでもらいたい本ですね。
そして死はまだまだ先と思っている30代40代の方も自分ならどう生きたいのか?を考えるきっかけとなって欲しいです。
私も病気や母の死を経験して、自分ならこの先どう生きたいかを考えるきっかけとなりエンディングノートを書き始めました。
この内容、本当に泣けてきます。
私の母とダブってしまいました。
母も癌で3年前に亡くなりました。68歳でした。
私の父は廉太郎さんのように一人暮らしです。
内容は暗いものかと思いますが、でも前向きな考えになれる小説かと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ帯の通り報われないおじさん達の連作短編集。
自分とほぼ同じ世代、5人の男達が今のご時世、世知辛く切ない思いが吐露される。
喜多川さん。この話は途中から読むのが辛く、気持ちが入ってしまった。自分たちの世代だけが大変なわけではないのは分かっているけどつい共感してしまう。
獅子堂さん。最後奥さんに寄り添おうとする姿勢に、何とも言えず救いが見られた。
佐度島さん。親の愛情を咄嗟に表せずに娘に見切りをつけられても、意地を貫こうと頑張り自分を変えていく。勇気を貰えた。次の話でも変わっていく様子に安心する。
石清水さん。ホントに情けないし、女の子にも励まして貰って喜んでいるんだけど、自分にも置き換えるところがある気がしてよく分かる。弱いところは皆同じ。
最後にギリギリの少しの大人らしさをみせて、さなたんを少し感心させられたのかな。よし。がんばれー。
小笠原さん。やはり誰かに認めてもらいたいのは、幾つになっても同じなのか。まだ現役なのでわからないけど、定年後、独りになった時向き合わなくてはいけないのかも。
喜多川さんが再登場しコンプラに向き合っているのが切ないが何故か微笑ましい。
作者の坂井希久子さん、初めて読んだ作家さんでしたがよくここまで、おじさんの気持ちが分かるものかと感動です。
応援してもらっているのか?発破をかけられているのか?でも自分達の思いを少なからず代弁してもらっているようで嬉しかった。
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