坂井希久子のレビュー一覧

  • セクシャル・ルールズ

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    男は外で働き、女は家を守るといった固着観念が未だ根強い日本。麻衣子と耀太は互いの多忙さを理解できず離婚。仕事に貴賤無し。子供たちの耀太への想いが主夫の評価だと感じた。

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    2023年06月03日
  • 蓮の露 花暦 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    前の巻から続いていたお花ちゃんの実母とお花ちゃんに毒を渡した子供の問題。

    無事解決(T_T)

    泣きましたよぉ! よかったね、只次郎、お父っつぁんって呼んでもらって♪

    お妙さんももうすぐ呼んでもらえそうでよかった(*^^*)

    雨降って地固まる、とはまさにこのことですねぇ。
    次の巻が楽しみだなぁ(^_^)v

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    2023年05月17日
  • セクシャル・ルールズ

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    やるせないなぁ〜
    夫婦も世の中もやるせない…
    終盤以外は結構リアル!
    少子化が叫ばれている昨今、これがリアルな家庭状況ではないかな…
    このストーリーは良い形で読み終えたけどこんなふうに上手く収まるケースはあまりないような気もする。

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    2023年05月13日
  • 雨の日は、一回休み

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    ネタバレ

    報われない「おじさん」たちの心情を時にコミカルに、時に切なく描き出す、連作短編集

    世帯主で働いてるので、「養ってやってるんだ!誰のおかげで食えるんだ!」と叫ぶおじさんの心理も分かる。一方、社会で理不尽な扱いを受けているので、男だってだけで出世できた事すら認識できていない自称企業戦士のおじさんの勘違いを冷めた目で見てしまう・・・どっちの気持ちも分かる話ばかりだった。

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    2023年05月12日
  • 泣いたらアカンで通天閣

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    ネタバレ

    内容(「BOOK」データベースより)
    大阪・新世界のどん詰まりに店を構える「ラーメン味よし」。放蕩親父ゲンコの作るラーメンはえらく不味くて閑古鳥が鳴いている。しっかり者の一人娘センコは頭を抱える日々だ。最近、ぼんやりしているおばあやんも気にかかる。そんなある日、幼馴染の質屋の息子カメヤが東京から帰って来て…。下町商店街に息づく、鬱陶しいけどあったかい、とびっきりの浪速の人情物語。

    大阪人情モノに外れ無しやな!

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    2023年04月25日
  • 市松師匠幕末ろまん 黒髪

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    「居酒屋ぜんや」「江戸彩り見立て帖」に続く時代小説新シリーズ。今回も間違いない!
    市松師匠が何といってもカッコイイし、おりんちゃんとの掛け合いも面白い。
    今後も何か問題が起きたら、芸者として妓楼に潜入し解決しちゃう感じかな?
    登場人物の過去もまだ詳らかになっていないから、次作も楽しみ!

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    2023年04月09日
  • ねじり梅 花暦 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    「居酒屋ぜんや」の新シリーズ第3弾。
    すっかり代替わりが終わって、熊吉とお花がダブル主人公として立ってきた。

    熊吉は俵屋の若旦那と共に上方に商談に行って、新しいものをたくさん目にしてきた。
    その上で、若旦那を支えて頑張りたいと思う。
    頼りない、と皆に心配される若旦那の美点を、誰よりも知っているのが熊吉なのだろう。

    お花は娘らしさを増してきたが、いまだに母親に捨てられた心の傷と、本当の親でないお妙・只次郎への遠慮が消えない。
    お妙と只次郎が大好きで、ずっと今の幸せが続いてほしい。
    知り合いの赤ちゃんが可愛くても、自分が我が子を持ったら愛せる自信がない。
    友人の縁談が聞こえても、それが幸せなこ

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    2023年04月03日
  • 朝日文庫時代小説アンソロジー 家族

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    どの作品も楽しく読めます。
    特に田牧さんは、ちょっとワクワク、
    そしてほっと心が温かくなる作品を
    書かれる方だなぁと思う。
    私の憧れの江戸の町民たちが題材は
    楽しいし気持ちが良くて好きだわ。
    別(他社かな?)のアンソロジーを読んだ時は
    その作家さんの単行本で読んだ作品が
    入っていたりしてガッカリしたが
    こちらは、幾つも読んだことのある作家さんなのに
    作品はお初ばかりで嬉しい。
    こういうアンソロジーはもっと読みたいな。

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    2023年03月24日
  • さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    あらま。格好良い人が出てきてしまった。

    胡散臭さはともすれば色気。


    おぼろ豆腐丼がおいしそうだったな。
    怪しげな登場人物が増える中、柏木さんが良い人で嬉しい。

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    2023年03月21日
  • 妻の終活

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    典型的な古い考えの持ち主で仕事をやっていることで全てが許されると思っていた夫が妻の余命宣告で狼狽することから始まるストーリー。

    大切な人に伝えるべき感謝の言葉は、きちんと伝えておくこと。あとで後悔しないように。

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    2023年03月12日
  • 女ともだち

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    「女ともだち」がテーマの短編小説アンソロジー

    既に出尽くした感のあるテーマですが、昨今のSNSを取り入れた短編は8篇全て新鮮で面白かったです。

    なんでも真似して来る女性を描いた村山由佳さんの「COPY」
    女性あるあるです。
    そしてそこに惹きつけておきながらのラストの急展開にはドキっとします。

    坂井希久子さんの「ト・モ・ダ・チ」はイヤミスを連想させるどろどろした話で、もはやホラーの様にも思えて怖かった。

    千早 茜さんの「卵の殻」は繊細な女性心理が描かれていて女性の執着がただただ恐ろしい。
    「サバサバした女なんていないよ」のセリフが印象に残ります。

    子供時代の競争意識、嫉妬心を描いた大崎

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    2023年02月11日
  • 注文の多い料理小説集

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    食がテーマの本を読むと幸せになる気がする。
    自分の食事もとても大切に思えて、人生が豊かになる気がする。
    なので、最近は食事の本をよく手に取ってしまう。
    パン好きとしては、やはり「どっしりふわふわ」が好き。

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    2023年01月31日
  • 市松師匠幕末ろまん 黒髪

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    ネタバレ

     元蔭間だった市松は、当時からしていた女姿で三味線の師匠をしている。

     その弟子の一人、おりんに自分の本当の姿を知られてしまうのだが。

     幕末の不穏な空気と新しくやってくる時代を象徴するようなおりんの姿がいいです(^^)

     そして、影で弟子のために密かに動く師匠もかっこいい!

     続きが楽しみなシリーズが始まりました♪

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    2023年01月25日
  • ヒーローインタビュー

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    めちゃくちゃ好きな一冊にまた出会えた!
    誰もが認めるヒーローはもちろん素晴らしいけれど、もっと身近なそれぞれのヒーローって素敵だなって思うんだ。
    子供時代、かけがえのない身近なヒーローがもっとたくさんいたっけなぁ。

    それにしてもたまらんわ、福元(福本)さん (^^;

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    2022年12月21日
  • ねじり梅 花暦 居酒屋ぜんや

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    居酒屋ぜんやシリーズ待望の最新作!
    今回も間違いない!
    時鳥も托卵するのね。カッコウだけかと思ってた!
    最終章の時鳥のラストは不穏。続きが気になる〜。
    次回作も楽しみ。

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    2022年12月17日
  • 妻の終活

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    ここまでは、古い考えの夫ではないと思いますが。
    やはり、奥さんに対しては、どことということではなく
    後ろめたく、謝罪の気持ちがあります。
    奥さんの死ということではく、そろそろ自分の夫婦も
    そんなに遠い話ではなくなってきた時期に
    この本を読んで、引き込まれました。

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    2022年12月11日
  • ねじり梅 花暦 居酒屋ぜんや

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    居酒屋ぜんやシリーズ
    面白かった!
    お料理が相変わらず美味しそう。季節に沿って旬のものが出てきたり、工夫を凝らしたものが出てきたりと、登場人物共々涎が出そう。
    熊吉とお花の若い2人の精進が微笑ましい。
    新しい薬の商売に邁進する熊吉。産みの母に出会ってしまったお花。
    なにやら事件に巻き込まれていきそうで次回も目が離せない感じ。

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    2022年11月23日
  • ねじり梅 花暦 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    熊吉ちゃんのことがひと段落したら、お花ちゃんか(~_~;)

    子供は親を選べないし、一度捨てた子を利用するなんて(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

    続き、続きを早く下さい‼️

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    2022年11月16日
  • 妻の終活

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    がんで余命宣告された妻に、現実感を持てないピンとこない夫。娘二人に罵倒されながらでも、徐々に近付いていくその日を迎える。
    夫の感情の変化に自分を写し、やはり切ない思いに。自分の現実から逃げない様に、心させられる意味で大切な一冊となった。

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    2022年11月07日
  • 江戸彩り見立て帖 朱に交われば

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    ネタバレ

    才能を京の呉服屋三男坊に見出されながらも、色味の提案が仕事になる事に自信が持てない江戸っ子娘
    二人の気質の違いのぶつかり合いが楽しく、色の名前や作り方、布と紙の違い等の蘊蓄も興味深いシリーズ二巻

    長屋暮らしの娘が良質の着物を着て化粧を施された自分を見ても、ありきたりな感想を述べさせず、個性を施し人物像を確定させて、一幕ごとに忘れられないシーンを量産していく手法に痺れます

    文章に品もあって、ため息しか出ません

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    2022年09月22日