坂井希久子のレビュー一覧

  • 月草糖 花暦 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    今回もたのしませていただきました。

    あの熊ちゃんが深川へ行くとはねぇ。(遊女がいました)でも、結局、何もできなくて話を聞いてしまったことから同情してしまうという(-"-;A ...アセアセ

    いや、これはもう熊吉が悪いよね。梅毒は当時は治らない病でしたからね。薬問屋の手代が情をかけてはいけんのよ。

    そのことも含めてみんなの成長がうれしい一冊でした。

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    2024年05月16日
  • 華ざかりの三重奏

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    同僚と老後の話をすることがあります。
    年金ちゃんと貰えないよね、老後の生活が心配とかなどなど。話をしてると暗くなります。
    レビューでこの作品を知り、どんな老後なんだろうと思い読んでみました。

    最初はこの設定は無理があるのでは?中学時代の親友といっても、全然会ってもない二人がいきなり同居できるの?ヤギを飼っている親戚に話を聞いていたので、ヤギってこんなに人に懐くのかな?など、モヤモヤしながら読んでたけど、面白い、面白かったです。この三人がどうなるのか気になってどんどんページを捲ってた。

    還暦を迎えようとしてる時に同窓会があり、そこで久しぶりに会った、よっさんとタケコの二人。タケコが退職して、

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    2024年05月05日
  • さらさら鰹茶漬け 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    また江戸時代のお料理の小説家ぁ、流石に飽きてきたかなぁなんて思いなら読み始めたら、気づけば夜中の3時。面白かったぁ。
    山本一力さんのおたふく、高田 郁さんのみをつくしシリーズ、知野みさきさんの深川二幸堂シリーズ(これはお菓子だけど)ときて、また江戸時代のお料理の本を読んでいます。
    江戸時代の料理人といえば、大火でひどい目にあって、遊女にやきもきさせられて、気風の良い職人に助けられたり、長屋のご近所さんと助け合いながら、相手の体を思う料理がお客さんの心をつかむんでしょ、とか思いつつ、
    この小説も実際その通りなんだけど、
    ジャンプの主人公はいつでも仲間思いで冒険心があるし、
    サンデーの主人公は迷い

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    2024年05月01日
  • 華ざかりの三重奏

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    久しぶりに、すがすがしい「青春小説」を読んだ気持ちだ。
    定年過ぎてからの青春、いいじゃない。
    恋ではない絆、友愛、そして趣味。これが人生と心を豊かにするのだ。

    東京でアパレルの広報として働いている可南子(たけこ)は、中学の同窓会で、中学時代一番仲の良かった芳美(よっさん)と再会する。
    定年退職後、東京を離れてよっさんの家で同居することになる。
    ふたりの共通の趣味は昔の少女漫画だ。
    私も40で、家族揃って漫画好きだったので、年齢の割に古い漫画を知っている方だとは思う。
    萩尾望都先生大好き!動物のお医者さん大好き!ガラスの仮面大好き!
    私はあしべゆうほ先生の「悪魔の花嫁」も大好きなんだけど、よっ

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    2024年04月19日
  • 華ざかりの三重奏

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    ネタバレ

    一気に読んでしまった。
    還暦過ぎての女友達との共同生活!憧れる!
    3人で同人誌作ってしまうなんて楽しすぎる!

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    2024年03月03日
  • 妻の終活

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    死と向き合い、生を見つめ直す
    生きていることがあたりまえ、毎日の繰り返しもあたりまえ
    そんなあたりまえの幸せは、死と向き合うときでないと見つめ直せないのは悲しい

    廉太郎だって、男たる者、仕事優先が是とされ、それが正しいと突っ走って生きてきた
    ライフワークバランスと言われる今、生はより見つめ直されているのだろうか

    杏子さんが本当に強い女性でステキだった
    妻の終活のおかげで、夫の終活、残りの人生が変わる

    七章で泣かされ、終章で杏子さんの強さに圧巻。
    カレンダーの○×エピソード。
    廉太郎は死ぬまで杏子さんの存在に支えられるだろう

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    2024年03月01日
  • 華ざかりの三重奏

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    あ~、もう最高!
    もっと読んでいたかったなぁ。
    読みはじめてすぐ「あ、これは好きな作品」という確信に近い予感。そういう直感はほぼ外れることがない。

    独身でバリキャリの可南子。定年退職後の人生に思い悩んでいたのに、かつての少女マンガ好きの友人と同居生活を始めることになる。
    縁側と庭のある一軒家でのシェアハウス。
    壁一面少女マンガの部屋。
    同じ趣味、マニアックネタで笑い合える友。
    24時間自由な自分の時間。

    えっ、何この幸せな暮らし!
    懐かしの昭和の少女漫画が作中に出てきて嬉しくなった。
    「動物のお医者さん」大好きだった!ヤギと言えば「アルプスの少女ハイジ」だし、世代はずれてるけど「ガラスの仮

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    2024年02月09日
  • つばき餡 花暦 居酒屋ぜんや

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    大好きな居酒屋ぜんやシリーズ。
    お花ちゃんと熊吉が主役のお話も第五弾なのね。
    なんか熊吉が大人になっちゃって、頼もしいけど淋しくもある。
    炭火で焼いたカマスの塩焼き!青柚子をジュッと絞って食べるそう。想像するだけで堪らん!「カマスの一升飯」っ言葉を初めてきいた。
    お花ちゃんと近江屋の元番頭とのやり取りで、お花ちゃんの成長も感じられて嬉しかったなぁ。
    次作が待ち遠しい!

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    2024年02月07日
  • 華ざかりの三重奏

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    今年に入って辛いニュースばかりの中、久しぶりに楽しい世界を味わえました。
    可南子、芳美、香織。突如始まった、60歳を迎えた3人の同居生活(香織は今は通いだけど、いずれ同居しそうですね)
    大親友だったとは言え他人同士が住むのだから一波乱も二波乱もあるんじゃないかと心配でしたが、マンガが大好きという共通の趣味で3人がどんどん活き活きしていくのが羨ましかったです。

    同じ価値観の友達って大事ですね。それが芳美のいう「魂の結びつき」でもあるのかな(この「結びつき」説すっごく納得!)
    そしてマンガ生活を楽しむだけじゃなくて、不登校の詠人くんを何も聞かず迎え入れたり、にっくき桜井にも発破かけたり笑

    「還

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    2024年02月04日
  • つばき餡 花暦 居酒屋ぜんや

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    前巻の流れでお花の成長が促され、熊吉の出世、お栄の復活と併せて、シリーズ次世代への展開がいよいよ開けてきた。まさか孫の世代まで続くという大河小説に化けるのか⁉︎

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    2023年12月24日
  • 妻の終活

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    人生の永遠・終焉
    人はいつかは亡くなる。それが早いか遅いか、老衰なのか、病気なのか、この小説は身近な家族の終焉小説。特に延命治療か否か、病院か自宅か、施設介護か家族介護かなど切実な内容まで心に刺さる内容だ。人の命をどう守り、助けるのか、また、どのような治療を受け、決断するかなど、ほど遠くない人生終焉を、自分自身への決断を迫られた感じだ。思ったのはパートナーとの別れ際にいう言葉は「ありがとう」が最高だと。

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    2023年12月08日
  • 妻の終活

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    読みたかった小説。
    やっと読むことができました。ぜひ世のお父さん方に読んでもらいたい本ですね。
    そして死はまだまだ先と思っている30代40代の方も自分ならどう生きたいのか?を考えるきっかけとなって欲しいです。
    私も病気や母の死を経験して、自分ならこの先どう生きたいかを考えるきっかけとなりエンディングノートを書き始めました。
    この内容、本当に泣けてきます。
    私の母とダブってしまいました。
    母も癌で3年前に亡くなりました。68歳でした。
    私の父は廉太郎さんのように一人暮らしです。

    内容は暗いものかと思いますが、でも前向きな考えになれる小説かと思います。

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    2023年10月20日
  • 江戸彩り見立て帖 粋な色 野暮な色

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    「江戸彩り見立て帖」シリーズ第三弾。
    今作も安定の面白さ。
    文次郎さん好きだなぁ。周りの評価を気にせず、自分が選んだ色を好きだと言える人。着飾ることに関心がなくてもサッパリして清々しい!お伊勢ちゃんとの関係が良いモノになることをこれからも密かに応援します!
    早く次作が読みたい!

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    2023年09月28日
  • 妻の終活

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    両親が70歳と75歳、つい先日父の兄が亡くなって、父ががっくりと肩を落としている、と聞いた私が、今まさに出会うべき本だったと思う。
    読みながら、涙がとまらなくなった。
    妻の思い、夫の思い、娘の思い。そして別れ。
    今は二度と戻らないし、永遠に変わらずいることなどできない。だからこそ、今できることや伝えられることばを大事にしたいと思った。

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    2023年09月09日
  • 江戸彩り見立て帖 粋な色 野暮な色

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    ネタバレ

    今回も面白かった!
    流行りの色を作る所から、粋と野暮、恋と盛り沢山(^^)

    襲の色を覚えたくて、ここにも何冊か入れてますが、流石にお値段がよくてσ(^_^;)

    でも、源氏物語の色の本はやっぱり見たいな。

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    2023年09月06日
  • 蓮の露 花暦 居酒屋ぜんや

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    大好きな居酒屋ぜんやシリーズ!
    今作は大きな事件がひとつ解決。次作はまたみんながぜんやに集って、グルメな宴が繰り広げられるのかな。
    熊ちゃんが本当に頼りになるイイ男になった!熊ちゃんとお花ちゃんの今後が楽しみ。母親目線で二人を見守っています。
    来月は「江戸彩り見た手帖」シリーズの新作も出るし、ワクワクが止まらない!

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    2023年08月26日
  • 妻の終活

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    あなたは、自分の娘にこんなことを言われたとしたらどう思うでしょうか?

    『だからお願い、もうお母さんを解放してあげて』
    
    夫婦の関係性は夫婦の数だけあります。どんなに親しい間柄であったとしても、他の夫婦の関係性はなかなかに窺い知ることはできません。仲が良いと思っていたのに、離婚したという報告を聞く、そのようなことは決して珍しくはないと思います。また、長年連れ添って来た夫婦が、子どもの就職をきっかけに、もしくは夫の定年をきっかけに離婚した、熟年離婚という言葉もよく耳にします。しかし、そんな離婚のその先に別れた二人がそれぞれどんな道を歩んでいるのか、一人になったからこそ、相手の存在の大き

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    2023年08月05日
  • 蓮の露 花暦 居酒屋ぜんや

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    人が誰でも心の中に飼っている鬼。
    それが育ちすぎてしまうと、さらに鬼を呼ぶのだろう。
    人間の感情の中でもとりわけ醜くて危険なのは、他人をねたむ心ではないだろうか。
    お金持ちが羨ましいな・・・それくらいにとどめておくことだ。
    誰にだって、いい時も悪い時もある。
    自分に見合った仕事があればコツコツと励み、たまに美味しいものを食べて幸せになること。
    それが分かっていれば、心の鬼を御していくことができる。

    『みのむし』
    『土用卵』
    『救いの手』
    『蓮の実』
    『別離』

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    2023年07月01日
  • 華ざかりの三重奏

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    漫画部屋がとにかく羨ましい!
    ベルばらやあさきゆめみしなど、出てくる漫画はほとんど知ってる!
    漫画のタイトルが出てくるとそのストーリーだけじゃなく、当時の学校生活や人間関係なども思い出して、ジンワリする。
    定年後、あんな風に日々過ごしていけたら本当に楽しいだろうなぁ。

    小説に出てくる
    「誰かをからかって笑いものにすることを、コミュニケーションと勘違いしている輩」「誰かをからかって、その場を盛り上げてるつもりになってる人」「周りを下げることで、己の矜持を保っている人」
    職場にもいるので、そんな人にも心乱されないで過ごしていきたいなぁ。

    今作も面白かった!

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    2023年06月22日
  • 雨の日は、一回休み

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    ネタバレ

    帯の通り報われないおじさん達の連作短編集。
    自分とほぼ同じ世代、5人の男達が今のご時世、世知辛く切ない思いが吐露される。
    喜多川さん。この話は途中から読むのが辛く、気持ちが入ってしまった。自分たちの世代だけが大変なわけではないのは分かっているけどつい共感してしまう。
    獅子堂さん。最後奥さんに寄り添おうとする姿勢に、何とも言えず救いが見られた。
    佐度島さん。親の愛情を咄嗟に表せずに娘に見切りをつけられても、意地を貫こうと頑張り自分を変えていく。勇気を貰えた。次の話でも変わっていく様子に安心する。
    石清水さん。ホントに情けないし、女の子にも励まして貰って喜んでいるんだけど、自分にも置き換えるところ

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    2023年06月15日