坂井希久子のレビュー一覧
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同僚と老後の話をすることがあります。
年金ちゃんと貰えないよね、老後の生活が心配とかなどなど。話をしてると暗くなります。
レビューでこの作品を知り、どんな老後なんだろうと思い読んでみました。
最初はこの設定は無理があるのでは?中学時代の親友といっても、全然会ってもない二人がいきなり同居できるの?ヤギを飼っている親戚に話を聞いていたので、ヤギってこんなに人に懐くのかな?など、モヤモヤしながら読んでたけど、面白い、面白かったです。この三人がどうなるのか気になってどんどんページを捲ってた。
還暦を迎えようとしてる時に同窓会があり、そこで久しぶりに会った、よっさんとタケコの二人。タケコが退職して、 -
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ネタバレまた江戸時代のお料理の小説家ぁ、流石に飽きてきたかなぁなんて思いなら読み始めたら、気づけば夜中の3時。面白かったぁ。
山本一力さんのおたふく、高田 郁さんのみをつくしシリーズ、知野みさきさんの深川二幸堂シリーズ(これはお菓子だけど)ときて、また江戸時代のお料理の本を読んでいます。
江戸時代の料理人といえば、大火でひどい目にあって、遊女にやきもきさせられて、気風の良い職人に助けられたり、長屋のご近所さんと助け合いながら、相手の体を思う料理がお客さんの心をつかむんでしょ、とか思いつつ、
この小説も実際その通りなんだけど、
ジャンプの主人公はいつでも仲間思いで冒険心があるし、
サンデーの主人公は迷い -
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久しぶりに、すがすがしい「青春小説」を読んだ気持ちだ。
定年過ぎてからの青春、いいじゃない。
恋ではない絆、友愛、そして趣味。これが人生と心を豊かにするのだ。
東京でアパレルの広報として働いている可南子(たけこ)は、中学の同窓会で、中学時代一番仲の良かった芳美(よっさん)と再会する。
定年退職後、東京を離れてよっさんの家で同居することになる。
ふたりの共通の趣味は昔の少女漫画だ。
私も40で、家族揃って漫画好きだったので、年齢の割に古い漫画を知っている方だとは思う。
萩尾望都先生大好き!動物のお医者さん大好き!ガラスの仮面大好き!
私はあしべゆうほ先生の「悪魔の花嫁」も大好きなんだけど、よっ -
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あ~、もう最高!
もっと読んでいたかったなぁ。
読みはじめてすぐ「あ、これは好きな作品」という確信に近い予感。そういう直感はほぼ外れることがない。
独身でバリキャリの可南子。定年退職後の人生に思い悩んでいたのに、かつての少女マンガ好きの友人と同居生活を始めることになる。
縁側と庭のある一軒家でのシェアハウス。
壁一面少女マンガの部屋。
同じ趣味、マニアックネタで笑い合える友。
24時間自由な自分の時間。
えっ、何この幸せな暮らし!
懐かしの昭和の少女漫画が作中に出てきて嬉しくなった。
「動物のお医者さん」大好きだった!ヤギと言えば「アルプスの少女ハイジ」だし、世代はずれてるけど「ガラスの仮 -
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今年に入って辛いニュースばかりの中、久しぶりに楽しい世界を味わえました。
可南子、芳美、香織。突如始まった、60歳を迎えた3人の同居生活(香織は今は通いだけど、いずれ同居しそうですね)
大親友だったとは言え他人同士が住むのだから一波乱も二波乱もあるんじゃないかと心配でしたが、マンガが大好きという共通の趣味で3人がどんどん活き活きしていくのが羨ましかったです。
同じ価値観の友達って大事ですね。それが芳美のいう「魂の結びつき」でもあるのかな(この「結びつき」説すっごく納得!)
そしてマンガ生活を楽しむだけじゃなくて、不登校の詠人くんを何も聞かず迎え入れたり、にっくき桜井にも発破かけたり笑
「還 -
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読みたかった小説。
やっと読むことができました。ぜひ世のお父さん方に読んでもらいたい本ですね。
そして死はまだまだ先と思っている30代40代の方も自分ならどう生きたいのか?を考えるきっかけとなって欲しいです。
私も病気や母の死を経験して、自分ならこの先どう生きたいかを考えるきっかけとなりエンディングノートを書き始めました。
この内容、本当に泣けてきます。
私の母とダブってしまいました。
母も癌で3年前に亡くなりました。68歳でした。
私の父は廉太郎さんのように一人暮らしです。
内容は暗いものかと思いますが、でも前向きな考えになれる小説かと思います。 -
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あなたは、自分の娘にこんなことを言われたとしたらどう思うでしょうか?
『だからお願い、もうお母さんを解放してあげて』
夫婦の関係性は夫婦の数だけあります。どんなに親しい間柄であったとしても、他の夫婦の関係性はなかなかに窺い知ることはできません。仲が良いと思っていたのに、離婚したという報告を聞く、そのようなことは決して珍しくはないと思います。また、長年連れ添って来た夫婦が、子どもの就職をきっかけに、もしくは夫の定年をきっかけに離婚した、熟年離婚という言葉もよく耳にします。しかし、そんな離婚のその先に別れた二人がそれぞれどんな道を歩んでいるのか、一人になったからこそ、相手の存在の大き -
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漫画部屋がとにかく羨ましい!
ベルばらやあさきゆめみしなど、出てくる漫画はほとんど知ってる!
漫画のタイトルが出てくるとそのストーリーだけじゃなく、当時の学校生活や人間関係なども思い出して、ジンワリする。
定年後、あんな風に日々過ごしていけたら本当に楽しいだろうなぁ。
小説に出てくる
「誰かをからかって笑いものにすることを、コミュニケーションと勘違いしている輩」「誰かをからかって、その場を盛り上げてるつもりになってる人」「周りを下げることで、己の矜持を保っている人」
職場にもいるので、そんな人にも心乱されないで過ごしていきたいなぁ。
今作も面白かった! -
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ネタバレ帯の通り報われないおじさん達の連作短編集。
自分とほぼ同じ世代、5人の男達が今のご時世、世知辛く切ない思いが吐露される。
喜多川さん。この話は途中から読むのが辛く、気持ちが入ってしまった。自分たちの世代だけが大変なわけではないのは分かっているけどつい共感してしまう。
獅子堂さん。最後奥さんに寄り添おうとする姿勢に、何とも言えず救いが見られた。
佐度島さん。親の愛情を咄嗟に表せずに娘に見切りをつけられても、意地を貫こうと頑張り自分を変えていく。勇気を貰えた。次の話でも変わっていく様子に安心する。
石清水さん。ホントに情けないし、女の子にも励まして貰って喜んでいるんだけど、自分にも置き換えるところ
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