坂井希久子のレビュー一覧

  • つばき餡 花暦 居酒屋ぜんや

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    近江屋さんが亡くなりぜんやに何かを仕掛けてくる心配も無くなった。近江屋さんの番頭さんのべったら漬けで自殺未遂は吹き出しそうになった。そんな死に方よく考えるな。お梅と若旦那の縁談も次で決着つくのかな。行儀見習いで升川屋さんに行くのはいいね。大奥から下がってきたお栄がおしのさんと仲良くなってまた何か始まるのかな。熊吉から香った白粉はなんだったのか明かされないまま次なのね、気になる。

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    2024年12月25日
  • おひとりさま日和 ささやかな転機

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    歳を重ねても純粋な心の主人公たち。歳を取っても夢中になれるものがあるだけで幸せなんだなと分かった。私は読書がとても好き。おばあちゃんになって一人だとしても本を読めれば幸せだと思う。未来を明るく思わせてくれた作品です。

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    2024年12月17日
  • 菊むすび 花暦 居酒屋ぜんや

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    居酒屋ぜんやシリーズ。
    今回はめでたい話が2話。
    おー良かったね只次郎さん!と言った感じ。
    お花がぜんやを切り盛りする様になり、友人の披露宴の料理も任される。
    随分逞しく成長したなぁって感じ。
    そんなお花の縁談は?
    次号も楽しみ。

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    2024年12月16日
  • ハーレーじじいの背中

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    タイトルからどんな話かと思ったけど、面白かった。
    優等生で、微妙に友達との関係や家族にもモヤっとしたものを抱えていたけれど、ハーレージジイの存在は全てを吹き飛ばしてくれる豪快さもありつつ、優しさに満ちていてすごくいいなと思った。清子さんとの関係も素敵だった。

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    2024年12月10日
  • おひとりさま日和

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    死別、離別、未婚。
    一人暮らしになる理由は様々で、理由に関わらずそれぞれに様々な生き方がある、のは女性に関してはよく分かるんだけど、男性の場合は画一的な感じでしか思い浮かばないのは何でだろう。

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    2024年11月30日
  • 女ともだち

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    「女ともだち」をテーマにしたアンソロジー。女性が書く女性の描写ってほんとに良くも悪くも容赦がなくて、でもあたたかくて冷たくて、最高だな~~~!と思う。仲がいいのか悪いのかわからない。それでいてなんかわかりあえるところがあるという、絶妙な関係性の話ばかりでどれもおもしろかった

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    2024年11月29日
  • おひとりさま日和 ささやかな転機

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    『ささやかな転機』とのテーマに合った、おひとりさまだけど、次へのステップへと繋がる素敵な物語。
    6編の中でも特に『セッション』と『アンジェがくれたもの』に感動した。
    人それぞれの人生があり、いろんな形のおひとりさまがいる。
    どんな状況でも、できるだけポジティブに!そして、新しい事に挑戦したり、興味を持って生きていこう。
    いつでも始められるのだから。

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    2024年11月26日
  • ねじり梅 花暦 居酒屋ぜんや

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    「花暦 居酒屋ぜんや」シリーズ第3弾。
    お妙と只次郎の養い子であるお花はぜんや周辺の人々に愛されようとし、料理の面白さも知り始めた。そんな矢先熊吉が奉公している俵屋に押し込み騒動が起こる。大店の旦那衆も警戒する中、お花の前には産みの親のお槇が現れて……


    お花が相変わらず捨てられないようにとぜんやで頑張ってしまう姿は現代の虐待を受けた子供に通づるところがあり悲しく心苦しくなってしまう。第2弾まではお花や熊吉の成長の中で起きる問題がほとんどだったが今作からは何やら怪しい事件が次々と起きてしまい、まだまだ純粋なお花が責任を感じてしまわないか心配だ。この事件の関係者に出奔した長吉が関わっていないと

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    2024年11月24日
  • おひとりさま日和 ささやかな転機

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    色々なひとりがあって、それぞれの想いと共にみんな生きているなぁと。作家の方々の個性が光るアンソロジーならではの面白さもあり今回もたっぷりと楽しめた。出会いも別れも人それぞれ。日々の暮らしを少し目線を変えてみたら少し違うものが見えたり、新しい出会いがあったりするのかもと前を向く気持ちになれた。

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    2024年11月22日
  • おじさんは傘をさせない

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    おじさんの、時に理解し難い言動を目にすることがあるが、それにもおじさんたちなりの考え方や想いがあるのだなーと改めて思った。

    涙雨が1番好き。
    最初どうしようもなさすぎるダメダメおじさんなのに、最後はおぉ!と思えるところが読んでいて心地良かった。

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    2024年11月08日
  • ねじり梅 花暦 居酒屋ぜんや

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    京から帰ってきた熊吉、俵屋への押し込み未遂。誰でも入れる居酒屋で「声」を盗みにこられたら防ぎようが無い。生母のお槇と再会したお花。二人がお花を捨てるはずないんだから早く言えばいいのに、と思うけど生母にさえも捨てられたのに養父母がどんなに優しくても信じ切るのは無理よね。馴染みの旦那集を狙っているのは誰なのか。長吉とお槇の背後にいるのは誰なのか?

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    2024年11月07日
  • 赤羽せんべろ まねき猫

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    42歳の明日美は、10年前に息子を亡くし離婚して今はコールセンターで働いている。

    母が誰なのか記憶になく、飢えることはなかったが常に女がいた父とは没交渉のまま10年が過ぎていた…父が脳出血では倒れたと連絡がくるまでは。

    医師からは、麻痺が残ると言われ働くのは難しいだろうと「まねき猫」を閉めるつもりで飲み屋に行ったところ…。
    知らない女が店内に…
    店の常連が運転資金として300万を「まねき猫」を続ける条件で貸していると聞き、借金を返すまでは続けるしかない状態になり…。
    三食を満足に食べられない子どもたちを受け入れていることもわかり…。
    そんななかで父の介護は…となる。

    明日美は息子を亡くし

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    2024年11月05日
  • 赤羽せんべろ まねき猫

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    介護、貧困の子供、QOL……
    今時の話題がふんだんに詰め込まれている。
    主人公の背負い混むものの多さに、途中は胸が苦しくなったが、最後まで読むとほっこりした。

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    2024年11月04日
  • 赤羽せんべろ まねき猫

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    義理と人情あふれる人間ドラマを堪能。

    物語の舞台は飲兵衛の聖地『赤羽』。

    お酒を飲まない私だが、次々と登場する美味しそうな料理と、ざっくばらんで温かな心根を持つ人達に触れるたびに一緒に飲みたくなった。

    主人公は42歳の篠崎明日美。
    折り合いが悪く疎遠だった父親が脳出血で倒れた事で、再び人生が交差する。

    家庭を省みなかった父へのわだかまりが解けない明日美の気持ちに共感しつつも、父・時次郎の情け深さに胸がジンとする。

    つくづく人間の多面性を感じる読書時間だったが、一期一会の大切さを噛み締める時間でもあった。

    心温まる読後。

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    2024年11月03日
  • おひとりさま日和 ささやかな転機

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    「アンジェがくれたもの/大崎梢」
    「友だち追加/岸本葉子」
    「リフォーム/坂井希久子」
    「この扉のむこう/咲沢くれは」
    「リセット/新津きよみ」
    「セッション/松村比呂美」
    2023年に発売された『おひとりさま日和』に続くシリーズ第二弾。

    今回も粒ぞろいの作品集で全話楽しめた。

    中でも一番共感出来たのは坂井さんの「リフォーム」。
    約1770度の温度で結婚指輪を溶かし、新たな形に作り替える決意をした主人公を心から応援した。
    破壊の後に待ち受ける再生にこちらまで気分爽快。

    おひとりさまが好きな私にとってこのシリーズは指南書のよう。

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    2024年11月02日
  • 若旦那のひざまくら

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    一人一人のキャラがしっかりと立っていて、とても面白く読めた。主人公と彼氏の母、彼氏の幼馴染みの女子とのバトルから、仲良くなっていく様子が、面白くてうまく描かれていた。京都のしきたり、西陣織なども勉強にもなった。

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    2024年10月25日
  • おひとりさま日和 ささやかな転機

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    前作は70代ぐらいのおひとりさまが多かったイメージだけど、
    今回はもう少し若い年代もいて、
    近しい感じがあって読みやすかった。
    新しいことにチャレンジするってステキ

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    2024年10月22日
  • おひとりさま日和 ささやかな転機

    ネタバレ 購入済み

    おひとりさまは独りじゃない

    前の巻にも出てきた「レンタル番犬」の話がスキです。
    主人公もその叔父も「ひとり」ですが、閉じるのをやめたことで、生活に彩りが生まれる。
    今回もそんなお話たちに、前向きな気持ちをもらいました。

    #ほのぼの #共感する

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    2024年10月22日
  • おじさんは傘をさせない

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    ネタバレ

    裏表紙に書かれている(表4)内容紹介文の冒頭に、
    「おじさん」はなぜ不適切な言動をしてしまうのか!?
    とある。

    まず、原因
    ・そのおじさんの全盛期には、男尊女卑が当たり前だった。
    ・そのおじさんの全盛期には、そのやり方は不適切ではなかった。
    ・おじさんのやっていた仕事は、今ではやる必要のないものになっている。

    原因に対する感情
    ・当たり前のことを言っているのに責められて理不尽、自分は悪くない。
    ・相手にされなくて寂しい。
    ・自分の存在(価値)を全否定されていることへの怒り。

    そこからの行動
    ・極端に気にしすぎ、何も話せなくなってしまう。
    ・自分の生活を改める。
    ・「女性or妻」に勝たなく

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    2024年10月21日
  • セクシャル・ルールズ

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    社労士事務所を経営しバリバリ働く麻衣子と専業主夫の耀太。
    耀太は、5歳と2歳の子どもの育児も担い、家事もするということを納得していたが…

    日々の仕事に追われながらも邁進していく麻衣子とただただ家事、育児で社会から離れていく不安や周りの目もあり、妻との会話も減っていく耀太との間にある決定的な出来事が起こり、とうとう二人は離婚することに。

    普通とはなにかということを感じてしまう。
    夫は稼いで妻は家事・育児が当たり前のことなのか…と。
    今の時代は、共働きがほとんどで、それでも家事・育児を分担しているか⁉︎というと、そうではない。
    夫は、手伝ってるよと言うが、手伝うじゃないだろうと。そこからして家

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    2024年10月14日