坂井希久子のレビュー一覧
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花暦ぜんやシリーズ、第8弾。
享和元年(1801)〜享和二年(1802)
・お花16→17
・お妙37→38
・只次郎31→32
・熊吉20→21
前回のラストは、おかや(9)の怪鳥のような叫び声で終わった。憧れの千寿(10)が、なんと六つ年上のお花に求婚したからだ。
(奇しくも、お妙も只次郎より六つ年上である)
お花から千寿を誘惑したわけでもないのに、おかやの嫉妬からくる怒りと恨みは、しつこく深く、理屈が通じない。
以前もこういう、長〜い喧嘩があったなあ・・・
まずはこの性格で千寿に好かれようと言うのが無理である。
しかし、千寿のけっこう用意周到に考えているところも、爽やかだった印象が少し変わった。
いずれにしろ、お志乃さんがお姑さんでは手強いです。千寿のお相手は、お志乃さんの実家絡みなどで、上方の良家から迎えるのが無難なのではないかと思いますけどね。余計なお世話ですが。
お花が、しっかりとして優しい良い娘さんに育っているのは確かです。
鯰(なまず)も捌けるなんて、すごい!
それに引き換え、熊吉は、仕事はできるのに脇が甘い、大旦那様のおっしゃる通りです。
仕事ができる?
調合中の薬研をそのままにして席を立つのは、普通に考えてあり得ないでしょう?
呼びにきた小僧に、薬研の始末をしてからすぐに伺いますと旦那様に返事をするよう言い付けるべきでした。
頭の中がお花ちゃんのことでいっぱいなのね。
お妙さんが男の子を産むという慶事がありました。
お花が、仕込み中だった食材をうまく活かして華やかなちらし寿司をこしらえたところは、めでたさの象徴のような場面でした。
しかし・・・今回も不穏なところで終わります。 -
Posted by ブクログ
まぁ、旦那の腹立つこと腹立つこと。夫としても腹が立つし、父親としても腹が立つ。妻の杏子のよく出来たこと。残される夫のためにこんなにうまく導いてやれる人いる?!人として尊敬します。杏子さんの闘病生活、とても胸が苦しくて読むのが辛かったけど、杏子さんが人として最後まで尊厳を貫きたい姿勢、私の祖母と同じでさらに胸がギュッとなった。祖母はまだ96歳で生存しているが、杏子さんの気持ちがわかった今、どうして簡易トイレで用を足したいと言った祖母の補助に回れなかったのか、、オムツしてるんだからそこに出せば?と言ってしまった自分が、廉太郎とさほど変わらない事をしていたことに頬をガツンと殴られた気がした。今週また祖母に会える時間があるから、その時に、その事が起こればちゃんと尊厳を守る手伝いをしたいと思った。
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Posted by ブクログ
「美味しい記憶はこの空間ごと、心の中に残り続ける」
そんな場所が誰でもきっとある。
ダイニングでも、お茶の間でも、近所のファミレスでも、回っていないお寿司でも、確かに私にもあった気がする。そんな気持ちにさせてくれる1冊。
歴史ある町の百貨店、「マルヨシ百貨店」の最上階には良く言えば「昭和レトロな大食堂」があった。
大失敗を犯し、食器・リビング部門より異動となった主人公「美由紀」マネージャーと若社長の引き抜きで料理長となった「智子」。
意見の食い違いはあれど、この大食堂を盛り立てるため奮闘する物語は、各章に冠られた美味しいお料理によってグングン進んでいく。
オムライスや、プリン、クリームソーダなど誰もが知っているお料理がつやつや輝いて見えるほどだった。
お話しも去ることながら、主人公たちや取り巻く登場人物たちが愛しすぎて続きが読みたいと心から思った。
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