【感想・ネタバレ】月草糖 花暦 居酒屋ぜんやのレビュー

あらすじ

ぜんやに転がり転がりこんできたお転婆姫――只次郎の姪のお栄は大奥に仕えていたのだが、将軍からお手付きとなるのを嫌い、暇を貰って只次郎の許へと逃げていた。家に戻ってもどこぞの武家に嫁がされるに決まっている、と町人になって己の才覚で生きていくことを望むが……。熊吉は熊吉で世話焼きの血が祟り、お花はそれにもやきもき。ままならぬ江戸の世を、若者たちがもがきます。独活の穂先と人参のかき揚げ、桃の節句の手鞠寿司、楊梅の金玉羹、露草で青く染めた砂糖。料理が気持ちを彩る、傑作時代小説第六弾!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

居酒屋ぜんやシリーズ最新作!
お栄ちゃんの選択、俵屋の若旦那とお梅ちゃんとの関係やら色々と問題解決した今作。
ずっと見守ってきたお花ちゃんと熊ちゃんが大人になっちゃって、嬉しいような淋しいような。
今後も楽しみ!

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2024年07月16日

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江戸と料理のキーワードに惹かれて読み始めたがストーリーもとても好きだ。新刊をいつも楽しみにしている。

今回はお花とお栄の友情が微笑ましく熊吉の己の無力さに打ちのめされる姿にも心温まる。 居酒屋ぜんやを取り巻くすべてが好ましい。

私には読後がいつも幸せな本だ。

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2024年05月19日

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ネタバレ

今回もたのしませていただきました。

あの熊ちゃんが深川へ行くとはねぇ。(遊女がいました)でも、結局、何もできなくて話を聞いてしまったことから同情してしまうという(-"-;A ...アセアセ

いや、これはもう熊吉が悪いよね。梅毒は当時は治らない病でしたからね。薬問屋の手代が情をかけてはいけんのよ。

そのことも含めてみんなの成長がうれしい一冊でした。

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2024年05月16日

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お栄さん、升川屋に嫁いでほしかったな…
男女の機微に触れた熊吉、これからのお花ちゃんとの関係が楽しみ!

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2025年06月12日

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『居酒屋ぜんや』の子世代シリーズも、もう六作目。
今回は凶悪な事件は一応収まり、若い人たちの成長に筆が割かれる。
年齢や事情が少しずつ異なるものの、思春期を抜けて青年期に差し掛かる微妙な心理が描かれている。

女子たちの間では、お梅が一番しっかりしているかなあ。そのうち、熊吉の雇い主の奥様になるのである。どんな関係性になるのかな。
只次郎の姪のお栄は、幼い頃からたいそう聡明に描かれていて、先が楽しみだなあ、どんな人生を歩むのかしら、と思っていた。大奥に勤めることになった時は、んんんんん・・・?と思ったのだけれど、そこには様々な仕事があると知り、一応は納得、しかし将軍からお声がかかるという、望まない方向に行ってしまった。
やはり、女である限り避けて通れないのは、まだまだこの時代、誰かに嫁ぐこと。
お栄は決断をして・・・そして夢を遥か遠くへと先送る。

熊吉だが・・・相変わらず、自分の力ではどうにもならない事に心血を注いでしまう。何もしてやれないのなら、その優しさは残酷でしかない。なのに本当に、本当に一生懸命なのだ。この辺りが非常に危ない感じがする。

そして、今回は若者たちを描くために表舞台への登場を抑えられた大人たちだけれど、その中で、「成長」していると感じるのは、升川屋のお志乃。上方から嫁いできて、江戸に馴染めず食ものどを通らなかったという新婚時代から見てきて、ずいぶん立派な女将になったものである。しかし・・・立派になり過ぎてモンスター化していかないか、いささか心配。
そして、その息子・千寿の将来がどうなるのか・・・
個人的に、おかやは嫌。ふさわしい人が突然登場しないだろうか。気が揉める。

ちなみに、タイトルの『月草糖』あおいろが美しいつゆ草は、染まりやすい。
『月草に衣は摺らむ朝露に濡れてののちはうつろひぬとも』は、女郎のお万の気持ちでもあるのかなと思うと少し切ない。

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2024年09月03日

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武家の嫁になる事を厭い、家出中のお栄の進退、女郎と知り合い放っておけない熊吉の空回り、そしてヒスイの仕上がりに泣き崩れる只次郎(笑)
今巻も楽しく読み終えました。

お栄のその後が描かれると良いな。

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2024年05月28日

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花暦居酒屋ぜんやシリーズ6巻目。

大奥勤めをやめて町人になりたいと転がり込んできたお栄の顛末や熊吉の苦悩やら。

熊吉は本当に苦労性だなぁーと、読んでいて気の毒になっちゃう。

最後の最後で、熊吉とお花の関係にちょっとだけ変化の兆し?!

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2025年03月26日

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大奥勤めをしていたお栄が林家に帰っちゃいましたね。町人になってどうなりたいのか、武家から町人になる覚悟がきちんとできてなかったんだね。まだ16だもんね、部屋住とはいえちゃんと稼いでそれなりに世間を見て考えていた只次郎とは違うよ。熊吉と女郎さんの話、女郎さんにしてみれば愛情でも友情でもなく哀れみをかけられたと感じたんだろうな。お梅ちゃんの輿入れやっと具体的に動き出してよかった。

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2025年01月30日

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「居酒屋ぜんや」のセカンドシリーズ、“花暦 ”・第六弾。

美人女将・お妙が切り盛りする居酒屋〈ぜんや〉を舞台に、お妙と只次郎の養女・お花と薬種問屋〈俵屋〉に奉公する熊吉を中心に描かれる人情噺、連作五話が収録されています。

大奥勤めを辞めて〈ぜんや〉に身を寄せていた、只次郎の姪・お栄。
町人になって習い事の師匠になりたいと願っていましたが、結局は林家に戻ることを決断します。
ようやくお花とも打ち解けて、仲良くなれた矢先だっただけに寂しいですが、きっとお栄なら“自分の道”を歩んでいけると思います。
いつか〈ぜんや〉でお花たちと再び“女子会”ができると良いですね。
最近お花が徐々にオープンハートになってきて、胸の内を話せるようになり、健やかな成長を見せているのが嬉しいです。
一方、熊吉は売れ筋商品の「龍気補養丹」の製造に携われるようになったのは良いですが、かなり過労気味で心配な状態だったのに加えて、唐瘡に罹った女郎への“親切心”から独りよがりな世話焼きを発動してしまいます。
お陰でお花に“女郎屋通い”を誤解されて塩対応されてしまったり、挙句は〈俵屋〉のご主人に露見してしまう羽目に。
それにしても熊吉って、同僚たちからまんべんなく妬まれていますよね。
これまでも長吉から裏切られたり、留吉から嫌がらせを受けたり、今回も別の同僚から旦那様へチクられるという・・・熊吉自身は頭も切れるしいいヤツではあるのですが、何気に“鼻につく”ところがあるかもしれないなと思いました。
ここは、只次郎や〈俵屋〉の若旦那のような“人好き”するタイプのソフトな物腰を見習った方が良いのでは?と、老婆心ながら思った次第です。
そうそう、〈俵屋〉の若旦那といえば、グズグズしていたお梅ちゃんとの婚姻の件について、やっと心を固めたようでしたね。

そんな訳で、悩める若者たちの成長が眩しいセカンドシリーズですが、今後もお花や熊吉を見守っていきたいと思います~。

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2024年07月16日

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居酒屋ぜんやのシリーズ。
熊吉、お花、お栄の若い3人の其々。
熊吉はついつい人の世話を焼き苦境に。
お花はそんな熊吉にヤキモキする。
お栄は自分の生き方に決着をつける。
料理は相変わらず美味しそう。
お妙さんや只次郎の出番ももっと見てみたいけどね。

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2024年06月27日

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「拙者、妹がおりまして」のお師匠さんは武家の奥方だったよね。お栄さんにもそういう道があるといいけど。

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2024年05月26日

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前のつばき餡を読み終わってから、時間が経ってしまった。この新刊を買ってきてから、つばき餡をペラペラとめくってから、読み始めた。結果として、登場人物の押さえが甘く、読み進めながら思い出していた。結局、もう一度読み直しかな。主な登場人物の紹介にもう少しページを割いてくれるとありがたい。
11月の新刊を楽しみに待ちます。

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2024年05月21日

Posted by ブクログ

大奥から逃げてきた只次郎の姪のお栄は己の才覚で
生きることを望むが…。江戸の世をもがく若者たち!
ウドと人参のかき揚げ、手毬寿司…。料理が気持ちを
彩る人情小説。

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2024年07月12日

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