月草糖 花暦 居酒屋ぜんや

月草糖 花暦 居酒屋ぜんや

704円 (税込)

3pt

ぜんやに転がり転がりこんできたお転婆姫――只次郎の姪のお栄は大奥に仕えていたのだが、将軍からお手付きとなるのを嫌い、暇を貰って只次郎の許へと逃げていた。家に戻ってもどこぞの武家に嫁がされるに決まっている、と町人になって己の才覚で生きていくことを望むが……。熊吉は熊吉で世話焼きの血が祟り、お花はそれにもやきもき。ままならぬ江戸の世を、若者たちがもがきます。独活の穂先と人参のかき揚げ、桃の節句の手鞠寿司、楊梅の金玉羹、露草で青く染めた砂糖。料理が気持ちを彩る、傑作時代小説第六弾!

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花暦 居酒屋ぜんや のシリーズ作品

1~9巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~9件目 / 9件
  • すみれ飴 花暦 居酒屋ぜんや
    682円 (税込)
    「それは、そのうちね」そう、お妙がにっこり笑う。お花が 「料理を教えて」というと、お妙はきまってそう有耶無耶に してしまうのだ。養い子のお花は、引き取ってくれた只次郎 とお妙の役に立ちたいだけなのに――。一方、かつてお妙と 只次郎の世話になった薬問屋「俵屋」の小僧・熊吉は十八歳 になり、手代へと昇進していた。出世頭には違いないが、小 僧とは距離ができ、年嵩には疎まれ、心労が半端ない……。 蕗の薹の芥子和え、タラの芽の天麩羅、ホクホク枸杞飯、そ してふわふわの鰻づくし! 彩り豊かな料理と共に、若い二 人の成長を瑞々しく描く傑作人情時代小説、新装開店です!
  • 萩の餅 花暦 居酒屋ぜんや
    682円 (税込)
    早い出世を同僚に妬まれている熊吉。養い子故に色々なことを我慢してしまうお花。二人を襲う、様々な試練。それでも、若い二人は温かい料理と人情に励まされ、必死に前を向いて歩きます。粒餡たっぷりのおはぎ、平茸、初茸、占地、栗茸、松露に網茸と山の幸ふんだんの茸汁、赤貝の漬け込み飯、蒟蒻と鰤のアラ煮――心をほっと温め、そっと背中を押してくれるような、江戸の色とりどりの料理たちと健気な二人の奮闘に心満たされる人情時代小説、第二弾!
  • ねじり梅 花暦 居酒屋ぜんや
    682円 (税込)
    居酒屋「ぜんや」の女将・お妙の父がかつて売っていた薬をもとに作られた「龍気補養丹」を改めて売り出すことになった熊吉。養い子だが、少しずつ養い親の只次郎とお妙に心を開き始めたお花。ようやく道が開けてきたかに見えた二人に、だが新たな災難が降りかかる──。押し込み未遂騒動に、会いたくない人との再会まで。それでも二人は美味しい料理と周囲の温かい目に守られながら、前を向いて頑張ります! 馬面剥の肝和え、飯蛸煮、鱈の白子での雑炊、にべの塩焼き。お腹と心を満たす、人情時代小説、第三弾!
  • 蓮の露 花暦 居酒屋ぜんや
    704円 (税込)
    「ぜんや」の常連の旦那衆を狙った毒酒騒動。犯行にかつての同僚・長吉が関わっていると確信した熊吉は捜索に走る。一方、長吉に騙されて常連客に毒を出しそうになってしまったお花は、意気消沈。それでも迷惑はかけまいと気丈に振る舞っていたが──。忍び寄る悪意に、負けるな若人! 茗荷と青紫蘇を盛り、鰹出汁の吸い物をかけたちりめん山椒たっぷりの茶漬け、土用卵に土用蜆、そして只次郎特製卵粥と、心と体を温める、優しい人情と料理が響く、第四弾!
  • つばき餡 花暦 居酒屋ぜんや
    704円 (税込)
    お花のかどわかし、そして熊吉も長年の同僚であった長吉との騒動も終わりを迎え、ぜんやの周りは少しずつ元の時間が戻りつつあった。だが時は落ち着くことを許してくれず、刻々と進みゆく。お梅と俵屋の若旦那の縁談、熊吉の出世話、そしてぜんやに転がりこんできたお転婆姫――。前を向き、進め若人! 一升飯が食えるほど美味い魳の塩焼き、華やかな盛り付けの京風弁当、体を芯から温めてくれる鯨汁。様々な場面で、料理が人を勇気づけます。傑作時代小説第五弾!
  • 月草糖 花暦 居酒屋ぜんや
    704円 (税込)
    ぜんやに転がり転がりこんできたお転婆姫――只次郎の姪のお栄は大奥に仕えていたのだが、将軍からお手付きとなるのを嫌い、暇を貰って只次郎の許へと逃げていた。家に戻ってもどこぞの武家に嫁がされるに決まっている、と町人になって己の才覚で生きていくことを望むが……。熊吉は熊吉で世話焼きの血が祟り、お花はそれにもやきもき。ままならぬ江戸の世を、若者たちがもがきます。独活の穂先と人参のかき揚げ、桃の節句の手鞠寿司、楊梅の金玉羹、露草で青く染めた砂糖。料理が気持ちを彩る、傑作時代小説第六弾!
  • 菊むすび 花暦 居酒屋ぜんや
    704円 (税込)
    どうもこの頃お妙の体の調子が優れない。俵屋の若旦那から、お梅との祝言の料理を何品か作ってもらいたいと頼まれたばかりだったのだが……。そんなお妙の代わりに、祝言の料理を作ると決めたお花。お妙から受け継いだぜんやの味で、緊張したお梅の心をほぐすことはできるのか――。若旦那とお梅の新たな門出を祝う梅若汁、滋養にとんだ利休卵、菊花のお浸しを混ぜ込んだ握り飯、琥珀色に輝く軍鶏鍋。傑作時代小説、めでたい第七弾!
  • 桜ちらし 花暦 居酒屋ぜんや
    704円 (税込)
    千寿がお花に求婚した。その様子を目撃してしまったおかやの甲高い叫び声は町内に隈なく響き渡り、噂は「ぜんや」の常連客や熊吉の耳にも届いていた。お妙の出産も近づき、体調を気遣った料理で無事の出産を祈るお花と只次郎。そして千寿の真っ直ぐな想いを知った熊吉は……。甘辛い眼張の煮つけ、葱をたっぷり載せた鰻鍋、桜の塩漬けを散らした五目寿司、身がふわふわの鯰の味噌汁。美味しい傑作時代小説、第八弾!
  • 撫子こがし 花暦 居酒屋ぜんや
    続巻入荷
    726円 (税込)
    桜太は無事に生まれたものの、お妙はなかなか床を上げられず、お花が一人で「ぜんや」の厨房に立っていた。ある日、鼻が利き、とびきり上等な鰹節のにおいを纏った、二本差しのお侍が来店する。そのお侍の正体とは……。栄螺の煮汁で炊いた握り飯、竈の灰に埋めてつくる焼き栗、炙り締め鯖の茶漬け、粉山椒をたっぷりかけた秋刀魚の有馬煮もどき。料理が心を後押しする、傑作人情時代小説第九弾!

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

月草糖 花暦 居酒屋ぜんや のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    居酒屋ぜんやシリーズ最新作!
    お栄ちゃんの選択、俵屋の若旦那とお梅ちゃんとの関係やら色々と問題解決した今作。
    ずっと見守ってきたお花ちゃんと熊ちゃんが大人になっちゃって、嬉しいような淋しいような。
    今後も楽しみ!

    0
    2024年07月16日

    Posted by ブクログ

    江戸と料理のキーワードに惹かれて読み始めたがストーリーもとても好きだ。新刊をいつも楽しみにしている。

    今回はお花とお栄の友情が微笑ましく熊吉の己の無力さに打ちのめされる姿にも心温まる。 居酒屋ぜんやを取り巻くすべてが好ましい。

    私には読後がいつも幸せな本だ。

    0
    2024年05月19日

    Posted by ブクログ

    お栄さん、升川屋に嫁いでほしかったな…
    男女の機微に触れた熊吉、これからのお花ちゃんとの関係が楽しみ!

    0
    2025年06月12日

    Posted by ブクログ

    『居酒屋ぜんや』の子世代シリーズも、もう六作目。
    今回は凶悪な事件は一応収まり、若い人たちの成長に筆が割かれる。
    年齢や事情が少しずつ異なるものの、思春期を抜けて青年期に差し掛かる微妙な心理が描かれている。

    女子たちの間では、お梅が一番しっかりしているかなあ。そのうち、熊吉の雇い主の奥様になるので

    0
    2024年09月03日

    Posted by ブクログ

    武家の嫁になる事を厭い、家出中のお栄の進退、女郎と知り合い放っておけない熊吉の空回り、そしてヒスイの仕上がりに泣き崩れる只次郎(笑)
    今巻も楽しく読み終えました。

    お栄のその後が描かれると良いな。

    0
    2024年05月28日

    Posted by ブクログ

    花暦居酒屋ぜんやシリーズ6巻目。

    大奥勤めをやめて町人になりたいと転がり込んできたお栄の顛末や熊吉の苦悩やら。

    熊吉は本当に苦労性だなぁーと、読んでいて気の毒になっちゃう。

    最後の最後で、熊吉とお花の関係にちょっとだけ変化の兆し?!

    0
    2025年03月26日

    Posted by ブクログ

    大奥勤めをしていたお栄が林家に帰っちゃいましたね。町人になってどうなりたいのか、武家から町人になる覚悟がきちんとできてなかったんだね。まだ16だもんね、部屋住とはいえちゃんと稼いでそれなりに世間を見て考えていた只次郎とは違うよ。熊吉と女郎さんの話、女郎さんにしてみれば愛情でも友情でもなく哀れみをかけ

    0
    2025年01月30日

    Posted by ブクログ

    「居酒屋ぜんや」のセカンドシリーズ、“花暦 ”・第六弾。

    美人女将・お妙が切り盛りする居酒屋〈ぜんや〉を舞台に、お妙と只次郎の養女・お花と薬種問屋〈俵屋〉に奉公する熊吉を中心に描かれる人情噺、連作五話が収録されています。

    大奥勤めを辞めて〈ぜんや〉に身を寄せていた、只次郎の姪・お栄。
    町人になっ

    0
    2024年07月16日

    Posted by ブクログ

    居酒屋ぜんやのシリーズ。
    熊吉、お花、お栄の若い3人の其々。
    熊吉はついつい人の世話を焼き苦境に。
    お花はそんな熊吉にヤキモキする。
    お栄は自分の生き方に決着をつける。
    料理は相変わらず美味しそう。
    お妙さんや只次郎の出番ももっと見てみたいけどね。

    0
    2024年06月27日

    Posted by ブクログ

    「拙者、妹がおりまして」のお師匠さんは武家の奥方だったよね。お栄さんにもそういう道があるといいけど。

    0
    2024年05月26日

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