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Posted by ブクログ
只次郎の兄の娘・お栄と、養女のお花が同い年とは、今まで気が付かなかった。
全く違う世界を見て育ってきた娘たちである。
お栄は旗本の娘に生まれ、何不自由なく育った。
女に学問は要らないと言われる境遇だが、書物を読むのが好きで、賢く好奇心が旺盛。
早くからその才を認めていた只次郎は伝手を頼って、お栄を大奥勤めに出してやった。
お花は貧しい町人の生まれ。
母親から虐待を受け、食うや食わずの子供時代から、お妙に拾われて只次郎・お妙夫妻の養女になってからも母親の呪縛を受け、いいように利用され、ひどい心の傷を受けた。
そんなわけで、お栄から、自由な町民に生まれついたお花がうらやましいと言われると、カチンと来るお花だった。
この辺り、マジックミラーのあっちとこっちみたいだ。
あっちからはこっちの世界の苦労は見えていない。
ただ、反発しながらもお花はお栄を、自分とは全く違う衝動から生きている人、と理解する。
そして、自分の希望は、お妙を手伝って、いずれは『ぜんや』を継ぐことと意思を固める。
この決意を早く養父母たちに伝えたいと思うお花だったが・・・
平穏と不穏/べったら市/道しるべ/薄紅の庭/椿餅
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小説・文芸
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