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お花のかどわかし、そして熊吉も長年の同僚であった長吉との騒動も終わりを迎え、ぜんやの周りは少しずつ元の時間が戻りつつあった。だが時は落ち着くことを許してくれず、刻々と進みゆく。お梅と俵屋の若旦那の縁談、熊吉の出世話、そしてぜんやに転がりこんできたお転婆姫――。前を向き、進め若人! 一升飯が食えるほど美味い魳の塩焼き、華やかな盛り付けの京風弁当、体を芯から温めてくれる鯨汁。様々な場面で、料理が人を勇気づけます。傑作時代小説第五弾!
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Posted by ブクログ
大好きな居酒屋ぜんやシリーズ。 お花ちゃんと熊吉が主役のお話も第五弾なのね。 なんか熊吉が大人になっちゃって、頼もしいけど淋しくもある。 炭火で焼いたカマスの塩焼き!青柚子をジュッと絞って食べるそう。想像するだけで堪らん!「カマスの一升飯」っ言葉を初めてきいた。 お花ちゃんと近江屋の元番頭とのやり取...続きを読むりで、お花ちゃんの成長も感じられて嬉しかったなぁ。 次作が待ち遠しい!
前巻の流れでお花の成長が促され、熊吉の出世、お栄の復活と併せて、シリーズ次世代への展開がいよいよ開けてきた。まさか孫の世代まで続くという大河小説に化けるのか⁉︎
只次郎の姪・お栄が大奥から戻ってきて更に賑やかな居酒屋ぜんや。 お花の密かな決意や熊吉への思慕、早く続編が読みたくなる。
近江屋さんが亡くなりぜんやに何かを仕掛けてくる心配も無くなった。近江屋さんの番頭さんのべったら漬けで自殺未遂は吹き出しそうになった。そんな死に方よく考えるな。お梅と若旦那の縁談も次で決着つくのかな。行儀見習いで升川屋さんに行くのはいいね。大奥から下がってきたお栄がおしのさんと仲良くなってまた何か始ま...続きを読むるのかな。熊吉から香った白粉はなんだったのか明かされないまま次なのね、気になる。
花暦居酒屋ぜんやシリーズ第五弾。 前巻までの怒涛の鬱展開が終わり、 なんだか久しぶりに平和な巻だった〜 只次郎の姪っ子お栄ちゃんが登場! 大きくなってたけど、性格やしゃべり方は前シリーズの雰囲気のままで、懐かしい。 お花ちゃんも随分しっかりしてきたなぁ。
ようやくお花ちゃんが年相応に近づきつつある、 前巻はあまりに幼すぎて好きになれなかった。 16と思うとまだ子供っぽいけど、今までの言葉にできなくて悲運な境遇で甘やかされてるだけではなくなったように思う。 それでも熊吉の方が主人公として好ましく感じるし、お栄ちゃんを魅力的に感じるな。
只次郎の兄の娘・お栄と、養女のお花が同い年とは、今まで気が付かなかった。 全く違う世界を見て育ってきた娘たちである。 お栄は旗本の娘に生まれ、何不自由なく育った。 女に学問は要らないと言われる境遇だが、書物を読むのが好きで、賢く好奇心が旺盛。 早くからその才を認めていた只次郎は伝手を頼って、お栄を大...続きを読む奥勤めに出してやった。 お花は貧しい町人の生まれ。 母親から虐待を受け、食うや食わずの子供時代から、お妙に拾われて只次郎・お妙夫妻の養女になってからも母親の呪縛を受け、いいように利用され、ひどい心の傷を受けた。 そんなわけで、お栄から、自由な町民に生まれついたお花がうらやましいと言われると、カチンと来るお花だった。 この辺り、マジックミラーのあっちとこっちみたいだ。 あっちからはこっちの世界の苦労は見えていない。 ただ、反発しながらもお花はお栄を、自分とは全く違う衝動から生きている人、と理解する。 そして、自分の希望は、お妙を手伝って、いずれは『ぜんや』を継ぐことと意思を固める。 この決意を早く養父母たちに伝えたいと思うお花だったが・・・ 平穏と不穏/べったら市/道しるべ/薄紅の庭/椿餅
戻ってきたお栄ちゃん! 大奥に奉公にあがったはずが、とある事情で暇乞い、実家に帰らず、ぜんやに転がり込んできて……と賑やかな今巻。 彼女の今後の身の振り方がどうなるのか、目が離せません!
居酒屋ぜんやシリーズ お花ちゃんや熊吉も難事を乗り越え日常が戻る。 それを見守る周りの人達の優しさに触れ、お栄、お梅など若き人達と一緒に前へと進み出す。 鯨汁とか、つばき餡とか、カマスの塩焼きも美味しそう。 若い人達の成長が楽しみ。
生き生きと暮らす江戸の町人、女性たち。今はなかなか口にしないかなあ、四季折々の料理。作ってみたくなる。 主役が料理の時代小説。人が生き生きと生き、そして味わい、お腹と心を満たす。
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