坂井希久子のレビュー一覧

  • セクシャル・ルールズ

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    バリキャリママと専業主夫の話。
    他所の夫婦の愚痴をずっと聞かされてる感じで、正直滅入るなぁと思ってたけど、読み進めて3分の2位で夫婦の形が変化して、そこからが面白い。
    結局元サヤだけど、
    よくある家庭を顧みない夫と専業主婦の話だったらすんなり元サヤにはならない。きっと妻は子供を連れて実家に帰るから、旦那はワンオペ子育ての苦労や妻への感謝はわからないでままだろうなぁ。
    坂井さんの作品は、やっぱり時代小説の方が好き!

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    2023年04月28日
  • 女ともだち

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    ネタバレ

    ハートフルを想定してたので初っ端2本で疲れてしまった…

    いや、村山由佳、坂井希久子ともにめちゃくちゃ上手なんだよ。予想を裏切ったり、小さな違和感が散りばめられたり。

    千早茜の卵の殻…なりすますまでは小説として面白かったんだけど、自分の身近なところで夫を当てがっててちょっと引いた。卵の殻を潰したい気持ちはピンと来なかったな。


    好きだったのは
    ラインのふたり/嶋津輝
    獣の夜/森絵都

    女ともだち…ほのぼのを連想するワードだと思ってたよ

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    2023年04月11日
  • セクシャル・ルールズ

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    「普通の夫婦」っていったい何!?

    多様性が謳われている今、夫婦に限らず人の数だけ自分基準の普通が存在する。
    もうこれからは「普通」に囚われる必要はないと思う。

    社労士事務所を経営している岩瀬麻衣子と、二人の子の育児と家事に追われる専業主夫の夫。
    一組の夫婦を通して、夫婦と家族の在り方が描かれる。

    昔に比べ性差別も性別分業も減少して来たとはいえ、まだまだ男は仕事、女は家事・育児が当たり前と古い価値観が残っているのも事実。

    仕事も家事も誰かがやらなければ生活は成立しない。
    家族が幸せであるならばその形は自由で良いと感じた。

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    2023年04月10日
  • 雨の日は、一回休み

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    ネタバレ

    強烈なおじさんたち5人の連作短編集。
    若い頃の価値観と考え方のままで来てるから、セクハラ、女性蔑視、弱者への攻撃、他者への不平不満を嫌になるぐらいまき散らし、それを悪いとも思わない。読んでてかなり不快でした。
    そんなおじさんたちが徐々に改心していく訳だが、五話に出てくる小笠原がずっと抱えていた、誰かに話を聞いてもらいたい・自分の価値を認めてほしいという気持ち、これには共感できた。

    おじさんたちの思考、態度が変われば、周りの受け止め方もきっと良い方向に変わってくるはず。第一話でセクハラだと言われた長谷川が、広重くんと一緒の傘に入っているのにはちょっと笑えました。

    それにしても女性作家さんが、

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    2023年04月05日
  • 朝日文庫時代小説アンソロジー 家族

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    昔の家族はいつも助け合って生きてきた,現在は家族もいろいろな形があり、難しい時代です家族で会って家族でないよう家族って何? 昔には戻らない。今は令和だから。

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    2023年04月05日
  • 妻の終活

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    ネタバレ

    もうもうどうしようもないクソ男廉太郎
    孫に対して言い放った瞬間怒りで吐き気すら催した。きっとトラウマになる。全て思考が狂ってるとしか思えない
    その男が妻を亡くした後自身の愚かさを認識して泣き崩れる
    遅い!杏子さん、我慢しすぎ!娘たちも結局優しい

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    2023年03月30日
  • すみれ飴 花暦 居酒屋ぜんや

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    「それは、そのうちね」お妙がにっこり笑う。
    お花が「料理を教えて」というと、お妙はきまってそう有耶無耶にしてしまうのだ。
    養い子のお花は、引き取ってくれた只次郎とお妙の役に立ちたいだけなのに──。
    一方、かつてお妙と只次郎の世話になった薬問屋「俵屋」の小僧・熊吉は十八歳になり、手代へと昇進していた。
    出世頭には違いないが、小僧とは距離ができ、年嵩には疎まれ、心労で胃が痛む……。
    蕗の薹の芥子和え、タラの芽の天麩羅、ホクホク枸杞飯、そしてふわふわの鰻づくし!
    彩り豊かな料理と共に、若い二人の成長を瑞々しく描く傑作人情時代小説、新装開店です!

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    2023年03月29日
  • 萩の餅 花暦 居酒屋ぜんや

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    早い出世を同僚に妬まれている熊吉。養い子故に色々なことを我慢してしまうお花。
    二人を襲う、様々な試練。それでも、若い二人は温かい料理と人情に励まされ、必死に前を向いて歩きます。
    粒餡たっぷりのおはぎ、平茸、初茸、占地、栗茸、松露に網茸と山の幸ふんだんの茸汁、赤貝の漬け込み飯、蒟蒻と鰤のアラ煮──
    心をほっと温め、そっと背中を押してくれるような、江戸の色とりどりの料理たちと健気な二人の奮闘に心満たされる人情時代小説、第二弾!

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    2023年03月29日
  • とろとろ卵がゆ 居酒屋ぜんや

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    内容(「BOOK」データベースより)
    絶品料理と癒しの笑顔が評判の居酒屋「ぜんや」。女将・お妙と馴染みの旦那衆で紅葉狩りを予定していた日の前日、湯島からの出火で「ぜんや」にも火の手が。屋根が燃え、炎に包まれるのを目の当たりにしたお妙は、幼い頃の記憶をよみがえらせ、翌日から腑抜けたようになってしまう。只次郎はお妙を励まそうと、お土産を探しに酉のまちで賑わう浅草へ繰り出した。そこから思いもかけない美味しい出会いがあって…。しあわせ沁みる料理は、喜びであり、生きがいだ―心ときほぐされる人情時代小説第八巻。

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    2023年03月19日
  • つるつる鮎そうめん 居酒屋ぜんや

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    内容(「BOOK」データベースより)
    山王祭に賑わう江戸。神田花房町の居酒屋「ぜんや」の常連客たちも、炎暑のなか祭りに心を躍らせていた。出門を禁じられている武家人の只次郎は、屋敷で育てている鴬の調子を見ていたが、甥の乙松が高熱にうなされ、町人に扮して急ぎ医者を呼びに走ることに。帰り道「ぜんや」に寄ると、女将のお妙に変装を笑われながらも、“食欲がないときにいいもの”を手渡され…。一方、お妙は夢の中で亡き夫・善助との思い出を蘇らせる。体に良い旬の植物・食材の知恵が詰まった、美味しい傑作人情小説第五巻。

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    2023年03月19日
  • あったかけんちん汁 居酒屋ぜんや

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    内容(「BOOK」データベースより)
    居酒屋「ぜんや」の女将・お妙は、亡き夫・善助の過去について新たな疑念にとらわれ、眠れない夜が続いていた。そんななか、店の常連客である菱屋のご隠居の炉開きで、懐石料理を頼まれる。幼い頃に茶の湯を習っていたお妙は、苦い思い出を蘇らせながらも、客をおもてなししたいというご隠居の想いを汲んで料理に腕をふるう。湯葉の擂りながし、かますの昆布締め、牡蛎の松前焼き…つらい時こそ、美味しいものを食べて笑って。「ぜんや」がつなぐ優しい絆に心あたたまる、傑作人情小説第六巻。

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    2023年03月19日
  • さらさら鰹茶漬け 居酒屋ぜんや

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    夏の暑い盛り、往来を歩いていた只次郎は、いきなり倒れた少女を介抱した。
    少女の名は、お花。瘦せた体と歳に似あわぬ拙い言葉に、只次郎は虐待を疑うが……。
    少女を救うため、奔走する只次郎。一方、結ばれたはずのお妙との仲は、どこかぎこちなくて⁉
    やがて、ついにお妙の両親と良人を殺した黒幕と対峙することに……!
    只次郎とお妙は過去と今の苦難を乗り越え、幸せを摑むことはできるのか。
    温かい林檎煮、納豆、赤鱏の刺身に、心温まる鰹茶漬け。
    彩り豊かな料理が心を救う、傑作人情時代小説、最終巻!

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    2023年03月19日
  • ふうふうつみれ鍋 居酒屋ぜんや

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    内容(「BOOK」データベースより)
    武家の次男坊・林只次郎は、当代一の美声を誇る鴬ルリオの雛が成長し、美しい声音で歌い始めたことに喜ぶ。その雄の若鳥一羽を馴染みの旦那衆の誰に譲るかを、居酒屋「ぜんや」で美味しい食事を囲みつつ決めることになった。豆腐と筍のうま煮、筍羹、筍ご飯と筍づくしの絶品料理が並ぶなか、旦那衆は鴬への愛情をそれぞれの表現で主張するのだが…。庶民の味方の居酒屋「ぜんや」、女将・お妙が癒しの笑顔でお迎えします。心にも体にもしあわせ沁み渡る、傑作人情小説第七巻。

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    2023年03月19日
  • ほろほろおぼろ豆腐 居酒屋ぜんや

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    内容(「BOOK」データベースより)
    新年を迎え、神田花房町代地に居酒屋「ぜんや」が再建された。女将・お妙の絶品料理がまた食べられる喜びのあまり、馴染みの旦那衆は祝儀を沢山持参するが、お妙はとまどってしまう。一方、武家の次男坊・只次郎は、店の再建にあたって、「ぜんや」をより良く盛り立てていくある方法を提案していた。蕗味噌の握り飯、卯の花の炒り煮、土筆のきんぴら…料理の腕にさらに磨きをかけたお妙と、新たな商いを始めた只次郎がいよいよ急接近!?傑作人情時代小説第九巻。

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    2023年03月19日
  • さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや

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    内容(「BOOK」データベースより)
    林家では、只次郎の姪・お栄の桃の節句を祝うこととなった。故あってあまり会えずにいた祖父・柳井もぜひ宴にと、声をかけられる。孫娘の祝いの席に何か特別な土産をと張り切る柳井だったが、お栄の母である娘からは「贅沢なものは不要」と言われてしまった。困り果て、居酒屋「ぜんや」で女将のお妙に相談を持ちかけると…。一方、お妙の笑顔と料理にぞっこんの只次郎に恋敵が現れる。小さな悩みも大きな悲しみも、まずはお腹を満たしてから。酒と箸が止まらない!ゆったり嗜む傑作人情小説、第四巻。

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    2023年03月14日
  • ころころ手鞠ずし 居酒屋ぜんや

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    内容(「BOOK」データベースより)
    居酒屋「ぜんや」の馴染み客・升川屋喜兵衛の嫁・志乃が子を宿して、もう七月。「ぜんや」の女将・お妙は、喜兵衛から近ごろ嫁姑の関係がぎくしゃくしていると聞き、志乃を励ましにいくことになった。心配性の亭主に外出を止められ、姑には嫁いびりをされているとこぼしてしまう志乃だったが、お妙の特製手鞠ずしを食べて盛り上がり…。不安や迷いを抱えている人々も、お妙の心を込めた料理で笑顔になる。丁寧で美味しい料理と共に、人の心の機微を濃やかに描く傑作人情小説第三巻。

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    2023年03月14日
  • ふんわり穴子天 居酒屋ぜんや

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    内容(「BOOK」データベースより)
    寛政三年弥生。預かった鴬を美声に育てて生計を立てる、小禄旗本の次男坊・林只次郎は、その鴬たちの師匠役となる鴬・ルリオの後継のことで頭を悩ませていた。そんなある日、只次郎は、満開の桜の下で得意客である大店の主人たちと、一方的に憧れている居酒屋「ぜんや」の別嬪女将・お妙が作った花見弁当を囲み、至福のときを堪能する。しかし、あちこちからお妙に忍びよる男の影が心配で…。桜色の鯛茶漬け、鴨と葱の椀物、精進料理と、彩り豊かな料理が数々登場する傑作人情小説第二巻。

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    2023年03月10日
  • ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや

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    家禄を継げない武家の次男坊・林只次郎は、鶯が美声を放つよう飼育するのが得意で、それを生業とし家計を大きく支えている。ある日、上客の鶯がいなくなり途方に暮れていたときに暖簾をくぐった居酒屋で、美人女将・お妙の笑顔と素朴な絶品料理に一目惚れ。青菜のおひたし、里芋の煮ころばし、鯖の一夜干し……只次郎はお妙と料理に癒されながらも、一方で鶯を失くした罪責の念に悶々とするばかり。もはや、明日をも知れぬ身と嘆く只次郎が瀕した大厄災の意外な真相とは。美味しい料理と癒しに満ちた連作時代小説、新シリーズ開幕。

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    2023年03月07日
  • セクシャル・ルールズ

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    社労士事務所を経営し、大黒柱として家計を担う
    麻衣子と専業主婦の耀太。しかし2人は離婚する
    ことに。だが、麻衣子には育児、耀太には再就職と
    いう高い壁が立ちはだかっていて…。

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    2023年03月27日
  • 妻の終活

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    ずっと仕事ばかりしてきた夫が、妻の余命と向き合い、寄り添って自分を見つめ直すストーリー

    逃れられない別れに、泣いたりしながらも最後を迎え、乗り越えようとしている家族
    近しい人との死、考えたくないな

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    2023年02月23日