坂井希久子のレビュー一覧

  • 女ともだち

    Posted by ブクログ

    女性作家8人の短編。どれも面白かった。ゾクっとしたり、女友達ってそうだったなーと身に覚えもあるものもあり、やはり女性作家だけにリアリティがありつい肯いてしまった。初めましての作家さんとも出会えるのが短編を楽しむ醍醐味でもある。

    0
    2020年09月19日
  • ほろほろおぼろ豆腐 居酒屋ぜんや

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新しいぜんやが開店!
    そして、只次郎も鶯の店を出すことに(^^)

    牡丹鍋、渡り蟹、読んでいてお腹が空きます。
    思いっきり、一気に読んでしまった。
    ごちそうさまでした。
    今回も美味しい、最後のあまーいデザートまで堪能しました(^^)v

    0
    2020年09月13日
  • とろとろ卵がゆ 居酒屋ぜんや

    Posted by ブクログ

    坂井希久子 著「とろとろ卵がゆ」、居酒屋ぜんやシリーズ№8、2020.3発行。ぜんやの女将・お妙と侍・林只次郎の物語。月見団子、骨切り、忍ぶれど、夢うつつ、持つべきもの の5話。火事でぜんやは全焼し、お妙は虚ろな状態が続くも、「私には、あなたより大事なものはないんです」、只次郎の言葉と思いがお妙の心を癒します。

    0
    2020年07月22日
  • とろとろ卵がゆ 居酒屋ぜんや

    Posted by ブクログ

    「居酒屋ぜんや」シリーズ第8弾。
    読み終わってみると、今回のサブタイトルのお料理は、全く持って特別である。

    平凡な日常で始まるが、下っぱ火消の臥煙(がえん…という身分)のあんちゃんは先触れであったのか?
    とんでもないことが起きる。
    只次郎とのお互いの気持ちもまた一段とそれぞれが自覚するようになり、不幸な出来事ではあったが、ある意味邪魔する物が消えたかと思えたのだが…

    これまで、お妙は心のこもった料理でたくさんの人々の心や身体を救ってきた。
    見返りを期待したわけではないし、自分の料理が人を幸せにすることを喜びともしてきた。
    今度は、皆がお妙を支える番。
    住むところはバラバラになってしまったが

    0
    2020年06月29日
  • ふんわり穴子天 居酒屋ぜんや

    Posted by ブクログ

    シリーズの第2段。
    相変わらず、お料理は美味しそう。
    店主のお妙さんの評判は上がるばかりで、林様も気が気では無いことでしょう。
    不審な人物もチラホラして、心配ごともあるけれど、美味しいものを食べる時は現実を忘れそう。

    0
    2020年06月23日
  • ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや

    Posted by ブクログ

    居酒屋ぜんやシリーズの第一巻
    食べ物が出でくる小説は本当に味があり、美味しそう。
    鶯を美しく鳴かせるのが生業の武家の次男坊や糞買い、御隠居さん、などなどが居酒屋にたむろして美味しいものを食べながらの日々色々。
    美しい店主妙さんとの話も含め、江戸時代の家族や街中の様子なども伺える。
    この先の展開がどうなるか楽しみ。

    0
    2020年06月18日
  • とろとろ卵がゆ 居酒屋ぜんや

    Posted by ブクログ

    謎の?絵師は勝川春朗...後の葛飾北斎!
    レギュラー入りしないかな.

    お妙と只次郎の恋が進むかに見える中,お妙の両親の死をめぐる新たなミステリーが...
    只次郎がちょっとたくましくなりました。

    そういえば,この卷はウグイスの話題がほとんどありませんでした.ルリオとハリオは,とりあえず元気そうですが.

    0
    2020年03月27日
  • とろとろ卵がゆ 居酒屋ぜんや

    Posted by ブクログ

    お妙に対する只次郎の気持ちが明らかになってくるにつれ、お妙の心境にも変化が現れるてくる。

    お勝やおえん、周りの常連たちも興味津々。

    今回もお妙の料理が只次郎たちを魅了する。

    そんな中、お妙とぜんやに災難が。

    心ここにあらずとなったお妙は、あることをきっかけに両親が亡くなった事件の記憶を取り戻してしまう。

    心身共に弱っているお妙を支え続けた只次郎に対するお妙の気持ちにも変化が。

    第八巻となるが、まだまだ物語は続いていきそうだ。

    0
    2020年03月18日
  • 虹猫喫茶店

    Posted by ブクログ

    猫屋敷の世話をするために喫茶店の依頼でバイトで雇われるお話

    猫とのかかわり方について考えさせられる
    作中の言葉で、猫は1万年前から変わらない 変化しているのは人間の方だ というのが心に残る

    ペットとしての猫は日本でも平安時代からいるみたいだし、世界を見れば古代エジプトよりもっと前、それこそ1万年前から存在しているよう
    確かに猫そのものは変わらず、猫に関わる人間の環境や姿勢が変わっているだけだな

    いつ頃からだったか、野良犬というのはとんと見かけなくなった
    でも、猫は野良猫なのか飼い猫なのか地域猫なのかわからないけど今でも見かける
    完全野良は論外として、地域猫という存在も人によっては賛同でき

    0
    2020年01月14日
  • ハーレーじじいの背中

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    晴じいかっこええな。自由人てかっこよく見えるんよな。頭良ければ尚のこと、ハーレー乗ってりゃさらにね。しかも奥さんをしっかり愛してる。こんなじいさんになるのは無理だけど、せめて今持ってるハーレーは大事にしようと心に誓った。ローキンじゃないけど。
    それと、お母さんもええな。

    高校生の娘と自由人のじいさんが繰り広げれるほんわかあったかストーリー。短期間で色々経験して、外の世界を見て、目標も作れて、しっかり成長しました。

    0
    2019年12月26日
  • ヒーローインタビュー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    仁藤全という阪神タイガース所属のプロ野球選手について、その周囲の人間が語るという趣向。全自身のプロ野球選手としての活躍は突出している訳ではないが、彼の人となりがふとした言動が意図せずに誰かに影響を及ぼしている。その意味で解説にある通り、ヒーローへのインタビューではなく、仁藤全という自分にとってのヒーローを語るという話が的を得ている。こうなると全には何か報われて欲しい、と思うのが読者の心もきっちり掬い上げるくれるのはさすがである。阪神ファンなら一層楽しめる一作。

    0
    2019年10月01日
  • ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや

    Posted by ブクログ

    母上に紹介いただいた人情時代小説也。
    趣きのある和食の「粋」が感じられる秀作でござりますれば、5巻まで一気読みで続きが楽しみで候。

    0
    2019年08月31日
  • 女ともだち

    Posted by ブクログ

    女友達同士のあるある三昧。なかなか面白いストーリーが個性的に繰り広げられる。この作家はここを攻めてくるのね〜とか思いながら読めるのも楽しい。

    0
    2019年07月31日
  • ヒーローインタビュー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2019/7/15
    先に読んだ父が「こんな選手おったっけ?」と聞いてきて大丈夫か?と思ったけど、確かにこんな選手実際におったらええなと思えた本だった。
    阪神ファンが心地よく読める本だった。
    だって私もあのファンのおっちゃんらと同じやねんもん。
    なんやようわからんうちに阪神ファンになってて、すごく諦めよくでももしかしたらこっから全部勝ってまうんちゃうん?って思って生きてきたわ。
    これからもたぶんそうして生きていく。
    なんや知らん、ありがたいなぁ。

    0
    2019年07月15日
  • 女ともだち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    女性作家8人の「女ともだち」をテーマにしたアンソロジー。こういうアンソロジーて、「ん?」て思うものが入っていたりもしますが、今回はどれも面白かった。初め3篇は女性のドロドロした部分をクローズアップ。友達ストーカー手怖い!でもこんな心理なんだろうなぁ。大崎梢は未熟な子供同士の嫉妬、大人になるともっと世界は広い、と思えるけどこれくらいの年の時はこんなかんじだよなぁ。後半になるにつれて女友達ていいなと思える、明るい気持ちで本を閉じられました。

    0
    2019年07月11日
  • さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    卑屈になることをお勝が許してくれなかった。
    「不幸せと思って生きるなんざ、ちゃんちゃらおかしいねぇ。おとっつぁんもおっ母さんもあんたの幸せを望んでる。だけどあんたを幸せをにできるのは、あんただけだよ。わかるだろ?」
    さうやって導いてくれる大人が、彼の周りにはいないのだ。
    「不幸せな人ってさ、失くしちまったものの数ばっかり数えてんだ。ずうっと悔やんでる。なんかそれ、馬鹿らしいよね。」

    0
    2019年07月09日
  • ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや

    Posted by ブクログ

    美味しい料理が出て来る作品好きホイホイなタイトルに惹かれて読んでみた。
    鶯が美声で鳴くよう飼育する生業で生計を立てている、武家の次男坊林只次郎が主人公。腕っ節が強いわけでもなく、たまたま知った「居酒屋ぜんや」で女主人お妙の料理を美味しそうに食べるのがメインといってもいい物語。
    とはいってもただ食べているだけではなく、「居酒屋ぜんや」に集まる人たちの人情の物語。
    チャンバラシーンなどはないが、様々な悩みや過去を抱えた人が、お妙の笑顔と絶品料理に癒される様に胸が熱くなり、そして腹の虫が鳴る。

    0
    2019年07月06日
  • 17歳のうた

    Posted by ブクログ

    主人公たちと同世代の若い人にも面白いと思いますが、自分を見失いかけている大人の人たちに、一歩を踏み出す勇気をくれる一冊でもあると思います。
    自分が何になれるかわからないし、何になりたいかもよくわからない。何かになったからといって、それがいいことなのかどうかもわからない。そもそも自分が何なのかがわからなくて、気分が重くなる。でも、何かにはなろうと、もがいている。17歳のときの、そんなモヤモヤした思いや感覚が蘇ってくる短編集でした。

    0
    2019年05月16日
  • 17歳のうた

    Posted by ブクログ

    17歳って、中途半端な年頃だ。
    なんでもできるような気がして、何もできなかったり、思う以上に自意識過剰だったり。

    本当に困った年頃。

    でも、そんな年代をがむしゃらに生きてるのも、事実。

    自分の17歳のときを思い出して、小さく、がんばれよ、と呟いて読み終わった。

    0
    2019年05月14日
  • 女ともだち

    Posted by ブクログ

    女ともだちかぁ…ドロドロだろうな…
    と、読むかどうか迷っていたのだが、気が付いたら読んでいた。

    しかし、内容は、予想の斜め上を行くもの。
    私の思い描いたドロドロは“三角関係”とか“ライバル”とか“嫉妬”だったのだが、それは、さすがオバチャン、認識が古い!!…という感じで。

    最初の三作は、三部作?この本には裏テーマがあるの?と思わせるほどの共通点があり…なんというか、サイコパス?
    普通と異常の認識が、いきなり反転するところなど、胃袋がグルッと裏がえるような気持ち悪さを味わう。
    大崎氏の作品は、知ってる舞台に知ってるキャラが友情出演のサービスあり、テーマもひとひねり。
    阿川氏の作品は、女の友情

    0
    2019年04月20日