坂井希久子のレビュー一覧

  • ねじり梅 花暦 居酒屋ぜんや

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    居酒屋ぜんやシリーズ、第二期。
    段々こなれてきた感じがした。
    今まで、只次郎とお妙の絶妙のコンビに慣れ過ぎていたのかも知れない。
    お花と熊吉がちょっと硬い感じがしていたのがなくなった。
    面白いねぇ...

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    2023年12月16日
  • つばき餡 花暦 居酒屋ぜんや

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    居酒屋ぜんやシリーズ
    お花ちゃんや熊吉も難事を乗り越え日常が戻る。
    それを見守る周りの人達の優しさに触れ、お栄、お梅など若き人達と一緒に前へと進み出す。
    鯨汁とか、つばき餡とか、カマスの塩焼きも美味しそう。
    若い人達の成長が楽しみ。

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    2023年12月08日
  • ほろよい読書

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    読後感がよい これまで読んだ複数の作家が書いた短編集は、内容が薄くなりがちな印象だったけれど、これはちゃんと読み応えがあって良かった。

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    2026年01月12日
  • つばき餡 花暦 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    今回は熊吉が奉公している薬種問屋俵屋の若旦那とお花ちゃんの友人である海苔屋『宝庄』の養女お梅の縁談話から。

      俵屋に奉公していた長吉がお花を巻き込んで、大騒ぎになってしまったことから俵屋では婚礼話どころではなくなってしまい、六月もお梅は宙ぶらりんの状態。

      そのための話し合いをぜんやですることになるんですが、お妙の料理を食べているうちに自然といい雰囲気になり、これからもぜんやで一緒に食事をすることに(*^^*)

      ですが、ここで終わらないところが……。
      二人が帰り、貸し切りの紙をお花が剝がしていると造りのいい駕籠がやってくる、そこから降り立ちたのは只次郎の姪で、大奥勤めをしているはずのお栄だった。

      彼女は大奥で庭を散歩する将軍と出会い、閨に侍らぬかと言われて、暇を貰ってきたのだという。
    後ろ盾もなく、一度寵愛を受けたとしても、二度あるとは限らない。大奥での出世を望んでいたお栄にはそれは耐えられないことだったというのが、いかにも只次郎の姪!(この辺りを詳しく楽しくお知りになりたい方は永井沙耶子さんの『大奥づとめ』をお勧めします)
    ここから様々なことが動き出すのですが。

      今回は本当にいい話ばかりなんですが、お花ちゃんが少し引け目を感じてしまうんですね。お栄は同じ年で学問がとてもできる、お梅ちゃんは俵屋へ嫁げば大店の女主人となってしまう。
      そして、また熊吉も大事な薬を若旦那と共に作る立場へ。

        熊吉もお花ちゃんも不安を抱えながら、前へ進んでいくのがいいなぁ。お花ちゃんが自分の口で夢を語ることができるようになったのも成長♪

    この言葉は解禁してもいいなぁ、悩め、悩め、若者たち!  たどり着いたところに目指したものがないこともあるけど、努力してきた道筋は跡をしっかりつけている。その跡は成長という名前がついている(*^^*)

    楽しかった、癒されました。今回も素敵な一冊でした。

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    2023年11月17日
  • 泣いたらアカンで通天閣

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    大阪新世界のラーメン屋。放蕩親父・ゲンコと一人娘・センコ、そして商店街の鬱陶しいほどの人情話。不倫、シングルマザー、育児放棄の話があるが、コテコテの関西弁で笑いに変わってしまう。願わくば、生まれてくる子供の父親がカメヤでありますように。

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    2023年11月17日
  • 雨の日は、一回休み

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    ネタバレ

    おじさんを描いたお話!?面白そう!と思って、手に取りました。そしてタイトルはどんな意味なんだろう?と。
    仕事の話がメインだったけれど、そう、仕事の大部分を支えているのは世間のおじさん達なんだよなぁと。おじさんはおじさんなりに悩んでいて、でも何でそうなってしまったのかわからなかったりしている。共感できそうでできなかったり。
    おじさん側の視点と周りの視点と、どちらを批判するでもなく淡々と描かれていてとても読みやすかったです。ちょっと笑えて、ときには突っ込みたくなる、楽しい一冊です。

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    2023年10月28日
  • 江戸彩り見立て帖 粋な色 野暮な色

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    前巻からの『流行り色を作り出す』という難題と進退に決着。
    江戸での浅葱色の評価の厳しさや、名前を変えるだけで映える色の面白さ、そして東女彩と京男右近のやり取りも冴え渡り楽しい今巻でした。

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    2023年10月21日
  • 市松師匠幕末ろまん 黒髪

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    艶めかしい三味線の師匠と稽古に来ている籠屋の三女たちの数奇な縁から始まる計略
    桜田門外の変の後、熱気冷めやらぬ幕末の江戸で、燻る水戸の浪士との関わりなど、読み応えのある作品でした

    図らずも水戸の英吉利公使館襲撃を知る事になり、多少の情が芽生えたにも関わらず、計画の杜撰さから覚悟の浅さを見抜いた途端、切って捨てる市松師匠に痺れます

    そして扉絵(?)の全体デザインがとても素敵でした

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    2023年09月21日
  • 蓮の露 花暦 居酒屋ぜんや

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    前巻の殺人未遂事件は複雑な人間関係が絡まって起こっており、更にいくつもの罠が待ち受け、お花の試練に胸が痛い

    時代小説なのにミステリー色の強いシリーズ構成は健在
    只次郎推しには嬉しい場面も

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    2023年09月21日
  • セクシャル・ルールズ

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    すっごく皮肉がきいた本だなあ。
    男性の育児参加が推奨されてるが、
    世の中が変わらんと
    結局、何も変わらん。

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    2023年08月16日
  • セクシャル・ルールズ

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    ネタバレ

    とても興味深い内容。
    私は専業主婦なので、わかる、わかるーと、共感する場面がたくさんあった。
    まあ、本では、主夫だけど。

    一度離婚したことにより、全てを晒しだして話し合えたことは、よかったなと思う。うらやましい。

    私も知らない間に、男だから。女だから。という古い価値観を持っていて、それを自分で自分に当てはめ、もがいている気がする…。

    色々と考えさせられる本だった。

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    2023年08月16日
  • セクシャル・ルールズ

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    古い価値観、偏見根こそぎはなかなか…。ただ“男だから”“女だから”と意識しすぎない事が肝要で、ある程度の役割分担は“生き物”としては自然なのでは?怒られちゃうか⁈「できれば残りの人生は、自分のために生きたいと母は言う」みんな自分のために生きてるんじゃないの?人のお世話するのも回り回って自分の為じゃないの…。陳腐な言い回し寂しすぎ坂井さん。それにしてもハラスメントモンスター怖すぎだけど、アルアルだ。

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    2023年08月16日
  • ねじり梅 花暦 居酒屋ぜんや

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    ほっておけばどこまでも悪い方にばかり解釈してドツボにハマるお花の身に終盤あまりにもむごい悪事が降りかかる。立ち直れる性格ではない彼女を待ち受ける次巻の展開はいかに。

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    2023年08月12日
  • 蓮の露 花暦 居酒屋ぜんや

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    新シリーズになり、主役が若い二人に移ってからは食い足りない読後感が続いていたし、とりわけお花の愚図っぷりにはイライラしっぱなしだったが、本巻でようやく言動が吹っ切れた感じになり今後の活躍が楽しみに。やがて育ての親に待望の赤ん坊が産まれることで、またウジウジし出すというありがちな展開だけは勘弁してもらいたいが…

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    2023年08月12日
  • 虹猫喫茶店

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    ネタバレ

    6月の合同サイン会でのサイン本。

    旧帝大医学部合格を目指していたものの果たせず,獣医学部に進学した玉置翔はコミュ障気味で,大学でも一人も友だちができず暇を持て余していた。そこで暇を利用してバイトでもしようと学生課に張り出されていたバイト募集に応募する。向かった先は虹猫喫茶店。店内を猫が自由に闊歩しているがオーナーの鈴影サヨリは猫カフェではなく猫がいる喫茶店なのだと主張する。そして指示された仕事は町内で問題となっている猫屋敷の40匹近い猫の世話。猫屋敷には認知症らしい婆さんが一人暮らしだという。この老女を含め様々な理由で虹猫喫茶店に集う人々との交流を通してそれぞれがそれぞれの刺激を受けて変化していく様子を描いている。
    サイン会時点では坂井希久子さんを全く知らなかったため,サインをしてもらう本に何を選ぶか迷った。タイトルに「喫茶店」と入るところが,私の好きなタイプの作品を予感させ,しかも動物が絡んでいるらしいところが決め手だったが,結果的に良い選択だったと言える。本当に色んなタイプの人が出てきて,とんでもない言動をしたりするのだけれど,結局本当に悪い人は出てこない,という所が良い。猫を飼ったことはないが,犬に比べて比較的気楽に飼っている人が多そうな猫飼育にも色々難しい問題があるのだなぁ。猫の魅力というのもおぼろげに伝わってくる。

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    2023年08月01日
  • 妻の終活

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    妻が余命宣告を受けたことにより、亭主関白だった夫が妻の余命を受け入れ、徐々に変化していく様子がものすごく丁寧に描かれていて、感動した。
    特に、妻の尊厳に寄り添おうとする姿には、介護職をしている自分にも考えさせられる場面でした。

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    2023年07月22日
  • セクシャル・ルールズ

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    男女平等とは言いながら、実際には男には男らしい、女には女らしい立場が求められていて、本当に対等に生きて行こうとすれば生きにくい。
    このお話では、妻が働き、夫が家事育児をするという選択をした夫婦が、周りの無理解、ひいては何より自分達が自分達によって追い詰められていく。
    なかなか社会派なお話でした。
    ところで、坂井希久子さん、Wikipediaには官能小説家とありましたが、このお話は全く官能小説ではありませんので念のため。

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    2023年07月16日
  • つるつる鮎そうめん 居酒屋ぜんや

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    「居酒屋ぜんや」のシリーズ、5作目。

    美人女将のお妙が美味しい料理を作る人気の店に、今日も常連が集まり‥
    小さな問題をお妙の知恵と季節の美味しいもので解決しながら、さらに大きな謎もじわじわと正体を見せ始めます。

    お妙に憧れている林只次郎は、貧乏旗本の次男。
    山王祭は町人の祭りなので、武士は街なかへは出ないのだとか、江戸時代の習わしが面白い。
    只次郎はこっそり町人姿で医者を探しに出かけるが。
    お妙は薬の代わりになるものを渡す。

    升川屋喜兵衛の嫁・お志乃が産んだ千寿の祝いの料理を頼まれ、出向いたお妙。
    家族の微妙なバランス、男親の鈍感さに笑っちゃいますが。さりげなく解決へ導くお妙です。

    お妙は早くに両親を火事で亡くし、駆け付けた善助に引き取られ、善助とその姉・お勝に育てられました。
    父の手伝いをしていた善助は二回り年上だが、後に結婚したのです。
    お勝はお妙のことを恋を知らないのではと思っているが、お妙は最初から善助を親代わりとは思っていなかったよう。
    しかし、今になって、善助の溺死に疑いを持ち、ひいては父親のことも謎に思うように。

    一方、ぜんやの常連の大店のご隠居らが、お妙の父親と知り合いだったとわかります。
    思いがけない引き合わせに、用心棒の草間重蔵の存在もあり、謎は解けるか‥?

    父や善助に習った医の知識もあり、機転が利くお妙と、のんびりしているが人に好かれる、年下の只次郎。
    にぎやかな常連たちに囲まれた、あったかな世界です。
    事件も無残なだけでは進まない、人情味あふれる展開へ。

    タイトルが似ていて順番を覚えきれないので、書いておきます。1作目から、ここまで
    「ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや」
    「ふんわり穴子天 居酒屋ぜんや」
    「ころころ手鞠ずし 居酒屋ぜんや」
    「さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや」
    「つるつる鮎そうめん 居酒屋ぜんや」
    この次は「あったかけんちん汁」「ふうふうつみれ鍋」「とろとろ卵がゆ」「ほろほろおぼろ豆腐」「さらさら鰹茶漬け」
    この後、さらに、主役が若い世代に移る「花暦 居酒屋ぜんや」シリーズへと続きます。

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    2023年07月15日
  • 蓮の露 花暦 居酒屋ぜんや

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    これからどうなるのかな。
    お花ちゃんには幸せになってほしいな。
    最初はのほほん?としたお話だったのに。
    いえいえ、目が離せなくなってます。

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    2023年07月08日
  • 雨の日は、一回休み

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    おじさんたちの切なくもコミカルな連作短編。
    最初はどのおじさんのたちの中にある凝り固まった考え方にうんざりしてたけど、どの話も読み進めると時代だったものね、おじさんも辛いよねとなぜか共感してしまい、応援したくなるから不思議だ。
    現実はそんなに簡単には変われないけど、なんとなく心がほっこりしてくる。
    年取ってもまだまだ人は変わろうと努力できるんだなと嬉しくなった。

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    2023年07月04日