坂井希久子のレビュー一覧
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時代物かと思ったら現代物だった。
浅草芸者たちの群像劇。
離婚を機に、七年振りに地方(じかた・三味線やお囃子担当)に戻ってきた真白、同い年の立方(たちかた・踊り担当)で芸者を辞めようかと悩んでいる美鈴、半玉(はんぎょく・見習い舞妓)のきよ鈴、3人の視点で交互に描く。
ただですら少なくなっている芸者衆、更にコロナで打撃を受けて浅草花街の火が消えかけているという背景を何とか盛り上げたいと足掻く浅草花街の人々。
様々なイベントに出たり、動画配信を始めたり。
花街である以上はきれいなことばかりではないが、かつてのような旦那についてもらったりということもない。
でもお座敷唄や遊びは吉原の文化を引き継 -
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キャッチーなタイトルに惹かれて読んでみた。アンソロジーは読んだことのない作家さんに出会えるよい機会なので、ときどき読むようにしている。
よかった順に、「夏も近づく」、「味のわからない男」、「好好軒の犬」、「どっしりふわふわ」、「エルゴと不倫鮨」。
「夏も近づく」に出てくる料理はどれもシンプルで美味そう。塩むすびとか、筍ご飯とか。可哀想な生い立ちの葉月くんが、叔父さんの料理で癒されていく姿が清冽でよい。
「どっしりふわふわ」は年の差20位のパン職人カップルのお話。ラスト2頁で種明かしされるミスリードについては、これがあるのとないのとでは、どれだけ読後感が違ってくるのか、オチを知ってしまった -
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「居酒屋ぜんや」のセカンドシリーズ、“花暦 ”・第九弾。
神田花房町代地にある居酒屋〈ぜんや〉を舞台にした人情噺、連作五話が収録されております。
無事に長男・桜太を出産したものの、なかなか体調が戻らないお妙に代わり、一人で〈ぜんや〉の厨房に立ち奮闘するお花。
そんなある日、嗅覚が鋭い謎の侍が〈ぜんや〉を訪れ、お花の味付けにダメ出しをして帰っていくのですが、この侍の正体がまさかの・・。
ということで、最近前向きになってきていたお花に思わぬ縁者が登場し、心ザワつかせる事態になるのですが、お妙と只次郎をはじめ、周りの皆からの愛情に支えられてきっちり自分を保てましたね。
“件の侍”も悪い人ではな -
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ネタバレタイトルで買ってしまった。
北信の湯田中の古本屋併設のフレンチのお店「やまブイブイ」。読書好きの女将さんの、おそらく読んだ本だろう。
折しも、宮沢賢治の『注文の多い料理店』という短編集を読んだところだったので、目について、思わず手に取ってしまった。きれいな古本。200円はお買い得♪
さて、誰から、どの作品から読むか?
折しも、短編集を編むなら、作品の掲載順はどうあるべきかを読み友たちと語る機会があったので、果たして順番は大切か、それとも……、という思いを確かめる意味でも、この短編集は、今、読むべきだとも思ったのだった。
結果、最初に読んだのは柚木麻子から。「エルゴと不倫鮨」
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御神籤ブック5冊目。
5人の作家さんがお酒と女性をテーマに書いた5つの短編集。
自分自身も酒好きな女性である。
大抵の呑兵衛は、お酒にまつわる話と言われても失敗談しかこないだろうと勝手に思っていた私たけれど…。
お酒にまつわる話は失敗談だけじゃない!
と言わんばかりに、どのお話もほっこり温かくて、心がほぐれた。
『定食屋「雑」』のお話が一番好き。
食事もお酒も人生の活力。自分の好きなお作法でいただくのが一番美味い、ということには激しく同意。家を出て行った夫には共感しかなかった。
『BAR きりんぐみ』で紹介されてたお酒は、いつか試したい!!
私の中にも、お酒にまつわるいいおエピソード -
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火事で失明した摺師の父を持つ彩は
色に対する感性が豊かだった。
とはいえ体力のいる摺師は継げず
長屋で繕い物の内職をして暮らしている。
そんな彼女に、怪しげな京言葉を使う
右近という青年が声をかけてきて
知り合いの和菓子屋のために
上生菓子の色目に関する知恵が欲しいと
彼女を連れて行くのだが。
連作短編になっていて
和菓子のあとは花魁の衣装や
大店同士のお見合いの着物選びなど
何かとかこつけて彩を巻き込む右近の狙いは?
失明して職を失い、自堕落になっている父と
自分が面倒をみなければと意固地になっている娘の
人情噺でもあって、それもいい。
チャンバラ系じゃない時代小説をいくつか読んで
そ
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