坂井希久子のレビュー一覧

  • まんまる蛤長屋 小夜の商いはじめ

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    大家の長兵衛が、人柄重視で決める店子が集まる
    蛤長屋。
    名前の由来は、蛤町という町の名前からとも、姿形がそっくりな長屋が向かい合わせに建っている様子が二枚貝のようだからとも言われており、仲の円満さゆえ頭に「まんまる」とつけられることも多い長屋。

    短編の主人公は長屋に住む人たちが交代で語られ
    小間物を扱う大店を継母と番頭に追い出された親子や、引退を見据えた芸奴さんなど、バラエティーに富み、そこかしこに温かみが溢れている物語。

    副題の「小夜の商いはじめ」に通ずる話で
    最初と最後が語られていたので、続編があるのかとワクワクする内容だった。

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    2026年04月16日
  • 浅草観音裏小路

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    時代物かと思ったら現代物だった。
    浅草芸者たちの群像劇。
    離婚を機に、七年振りに地方(じかた・三味線やお囃子担当)に戻ってきた真白、同い年の立方(たちかた・踊り担当)で芸者を辞めようかと悩んでいる美鈴、半玉(はんぎょく・見習い舞妓)のきよ鈴、3人の視点で交互に描く。

    ただですら少なくなっている芸者衆、更にコロナで打撃を受けて浅草花街の火が消えかけているという背景を何とか盛り上げたいと足掻く浅草花街の人々。
    様々なイベントに出たり、動画配信を始めたり。

    花街である以上はきれいなことばかりではないが、かつてのような旦那についてもらったりということもない。
    でもお座敷唄や遊びは吉原の文化を引き継

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    2026年04月15日
  • まんまる蛤長屋 小夜の商いはじめ

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    第一話では何もできなかった小夜が、最終話ではすっかり粋になっていました。あの意匠、そもそも小夜という名前にぴったりですよね。続きが読みたいです。

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    2026年04月15日
  • 注文の多い料理小説集

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    キャッチーなタイトルに惹かれて読んでみた。アンソロジーは読んだことのない作家さんに出会えるよい機会なので、ときどき読むようにしている。

    よかった順に、「夏も近づく」、「味のわからない男」、「好好軒の犬」、「どっしりふわふわ」、「エルゴと不倫鮨」。

    「夏も近づく」に出てくる料理はどれもシンプルで美味そう。塩むすびとか、筍ご飯とか。可哀想な生い立ちの葉月くんが、叔父さんの料理で癒されていく姿が清冽でよい。

    「どっしりふわふわ」は年の差20位のパン職人カップルのお話。ラスト2頁で種明かしされるミスリードについては、これがあるのとないのとでは、どれだけ読後感が違ってくるのか、オチを知ってしまった

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    2026年04月13日
  • まんまる蛤長屋 小夜の商いはじめ

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    継母と番頭に小間物屋「丸屋」を乗っとられた
    お小夜と父は、深川蛤町の長屋で暮らすことに。
    頼りない父と小間物の行商をはじめるが…。長屋の
    人々の人生模様を描く連作短編集。

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    2026年05月12日
  • 華ざかりの三重奏

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    還暦を迎えた女性3人。老後は気の置けない友人達とこんな風に過ごすのが理想だわ〜。子供の頃に漫画が好きだった人はより一層楽しめそう。私は漫画をあまり読まなかったので、今ひとつハマれなかったのが残念!

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    2026年04月09日
  • 注文の多い料理小説集

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    「夏も近づく」がかなり好きだった。自然の中でできることだけをして暮らしていく姿が素敵。葉月がのびのび過ごせますように。
    「しっとりふわふわ」はパンが食べたくなる。人を思う気持ちの大切さ。

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    2026年03月28日
  • ほろよい読書

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     違う作者の短編集の評価はできるはずないですよ。作品によって出来が違うのですから。それでも全体を通して考えると、まあまあという感じでした。

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    2026年03月26日
  • おひとりさま日和 ささやかな転機

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    おひとりさま、再び。

    最初と次は、前回の続き、のような感じでした。
    確かに平和ぼけ、としか言いようのない1話目に
    何故か雑誌デビューの2話目。
    ものすごく、食べ物の恨み…について共感しましたw

    どこに出会いがあり、どこでどうなるか
    まったく分からない繋がり。
    決意が、一番大事だな、と。

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    2026年03月22日
  • 女ともだち

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    読書の幅を広げるアンソロジー
    女性作家8人8作品収録されている
    読み始めると表題のタイトルから発展するドラマは、あぁこうなるのかと遅れて思い至る
    この辺りは読者の性差で大まかに分かれるのではなかろうか
    物語的には男女関係がメインとなる
    好きな話は、阿川佐和子さんの『ブータンの歌』、森絵都さんの『獣の夜』でした
    本の構成が、どろどろ→人生→奔放という感じだったので、読後感は悪く無かった

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    2026年03月08日
  • 撫子こがし 花暦 居酒屋ぜんや

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    「居酒屋ぜんや」のセカンドシリーズ、“花暦 ”・第九弾。

    神田花房町代地にある居酒屋〈ぜんや〉を舞台にした人情噺、連作五話が収録されております。

    無事に長男・桜太を出産したものの、なかなか体調が戻らないお妙に代わり、一人で〈ぜんや〉の厨房に立ち奮闘するお花。
    そんなある日、嗅覚が鋭い謎の侍が〈ぜんや〉を訪れ、お花の味付けにダメ出しをして帰っていくのですが、この侍の正体がまさかの・・。

    ということで、最近前向きになってきていたお花に思わぬ縁者が登場し、心ザワつかせる事態になるのですが、お妙と只次郎をはじめ、周りの皆からの愛情に支えられてきっちり自分を保てましたね。
    “件の侍”も悪い人ではな

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    2026年03月07日
  • 注文の多い料理小説集

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    ネタバレ

     タイトルで買ってしまった。
     北信の湯田中の古本屋併設のフレンチのお店「やまブイブイ」。読書好きの女将さんの、おそらく読んだ本だろう。
     折しも、宮沢賢治の『注文の多い料理店』という短編集を読んだところだったので、目について、思わず手に取ってしまった。きれいな古本。200円はお買い得♪

     さて、誰から、どの作品から読むか?
     折しも、短編集を編むなら、作品の掲載順はどうあるべきかを読み友たちと語る機会があったので、果たして順番は大切か、それとも……、という思いを確かめる意味でも、この短編集は、今、読むべきだとも思ったのだった。

     結果、最初に読んだのは柚木麻子から。「エルゴと不倫鮨」
     

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    2026年03月03日
  • 浅草観音裏小路

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    芸者を引退したがシングルマザーとなって出戻って
    きた真白、花街の将来に不安を抱く美鈴、見習い
    芸者のきよ鈴。東京・浅草で芸者として生きる3人に、
    浅草花柳界の退潮という現実がのしかかり…。

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    2026年03月21日
  • 大江戸ぐるまん 鰻番付

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    私は関西風の鰻が好きなので、ちょっと納得できないところもありました(笑)関東風と関西風という意味ではちょっと違うのかもしれないけど。蒸さないほうが好きなんですよね。

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    2026年02月20日
  • おひとりさま日和

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    まだまだ先だけど、老後の自分に思いを馳せた。

    ご近所付き合いに苦慮するエピソードなどは、何歳になってもこういうことはあるんだろうなーとなった。

    結局今がいくつであっても、今この瞬間を最大限楽しめってことなんだろうな

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    2026年02月14日
  • 大江戸ぐるまん 鰻番付

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    食べることが大好きなお富美は、とある鰻屋の鰻飯に
    感激。だが流行りの見立番付にその店は載っていない。
    番付が大金を払った順に店を掲載しただけだと知ると、
    真の番付作りを決意するが…。

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    2026年03月28日
  • おひとりさま日和

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    いろんなパターンのおひとりさま生活をリアルに想像できるアンソロジー。一度は読んでおくといいかも。
    リクかわいい…

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    2026年01月24日
  • ほろよい読書

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    御神籤ブック5冊目。

    5人の作家さんがお酒と女性をテーマに書いた5つの短編集。

    自分自身も酒好きな女性である。
    大抵の呑兵衛は、お酒にまつわる話と言われても失敗談しかこないだろうと勝手に思っていた私たけれど…。
    お酒にまつわる話は失敗談だけじゃない!
    と言わんばかりに、どのお話もほっこり温かくて、心がほぐれた。

    『定食屋「雑」』のお話が一番好き。
    食事もお酒も人生の活力。自分の好きなお作法でいただくのが一番美味い、ということには激しく同意。家を出て行った夫には共感しかなかった。

    『BAR きりんぐみ』で紹介されてたお酒は、いつか試したい!!

    私の中にも、お酒にまつわるいいおエピソード

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    2026年01月19日
  • 江戸彩り見立て帖 色にいでにけり

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    火事で失明した摺師の父を持つ彩は
    色に対する感性が豊かだった。
    とはいえ体力のいる摺師は継げず
    長屋で繕い物の内職をして暮らしている。
    そんな彼女に、怪しげな京言葉を使う
    右近という青年が声をかけてきて
    知り合いの和菓子屋のために
    上生菓子の色目に関する知恵が欲しいと
    彼女を連れて行くのだが。

    連作短編になっていて
    和菓子のあとは花魁の衣装や
    大店同士のお見合いの着物選びなど
    何かとかこつけて彩を巻き込む右近の狙いは?

    失明して職を失い、自堕落になっている父と
    自分が面倒をみなければと意固地になっている娘の
    人情噺でもあって、それもいい。

    チャンバラ系じゃない時代小説をいくつか読んで

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    2026年01月18日
  • 髪結いお照 晴雨日記 同業の女

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    2冊目先に読んじゃって謎だったところが解消しました(笑)女髪結い禁止って。。江戸時代の贅沢?嫌いはひどいですね。。

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    2026年01月13日