坂井希久子のレビュー一覧
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「居酒屋ぜんや」のセカンドシリーズ、“花暦 ”・第三弾。
美人女将・お妙の作る美味しい料理が魅力の居酒屋〈ぜんや〉を舞台に、お妙と只次郎の養女・お花と薬種問屋〈俵屋〉に奉公する熊吉を中心に描かれる、連作五話が収録されています。
新シリーズになって、お花と熊吉という若い二人がメインの話になっているのですが、お花がネガティブすぎるのと(被虐待児だから仕方ないのですけど)、前巻では熊吉が同僚から妬まれて嫌がらせを受けたりと、読んでいてしんどくなることが多いな・・と感じています。
なのでお妙の作るお料理と、それを美味しそうに食べる只次郎の存在がある意味オアシスのようになっていますね。
今回は、熊吉 -
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本書のタイトルと、第一話「スコール」、以下「時雨雲」「涙雨」「天気雨」「翠雨」というタイトルからこんな内容は想像出来なかった。
各話とも、所謂昭和のオヤジ像を引きずった、又はジェンダーによる男女差別を本音の部分では否定出来ないオヤジ達のお話。
其々、最後は僅か乍も時代の変化に近付こうと変わっていく姿も描かれて救われる。
第四話の、中年派遣男性がSNSで女子高生になりすまし、それがバレて高校生らに脅される話に出てくる「さなたん」(なりすまされたJK本人)の、あっけらかんとしながらも、回りの仲間に流されない核を持った「若い女に特有の不寛容さがない」「フラットさ」が清々しい。 -
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摺師であった辰五郎は、2年前、火事が元で、失明した。5人の弟子達も、散り散りになり、自暴自棄の生活を送っていた。
娘のお彩は、針仕事をしながら、父娘二人の生活を支えていた。
そのお彩は、天性の鋭い色彩感覚を持っていて、ある日、謎の京男・右近が、その才能に目をつけ、半ば強引に、次々と難題を持ちかけた。
やんごとなき筋の茶会に出す主菓子。
小間物問屋の娘の見合いに着る着物。
吉原の花魁に着せる仕掛け。
見事に解決するお彩に、右近は、身分を明かし、お彩の才能を生かして、仕事にしないかと、持ちかける。
摺師辰五郎の仕事場を再興したいというお彩。
希は、叶えられるのか、続きが楽しみな作品だった。 -
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「居酒屋ぜんや」“花暦 ”という事で、新シリーズにて再始動。
只次郎とお妙夫婦の養女となったお花の視点と、薬種問屋「俵屋」の手代になった熊吉の視点が、交互に展開する構成です。
前シリーズから5年後の設定で、お花は14歳、熊吉は18歳になりました。
実母から虐待&ネグレクトされた上に捨てられたことがトラウマになっているお花は、自己否定が強すぎて、お妙達に嫌われたくないと常に思い詰めている状態です。
一方、熊吉も手代に出世し、主人からも期待されているものの、先輩や同僚から妬まれて、そのストレスからでしょうか、時折胃が痛くなっている様子。
相変わらずお妙さんの料理は美味しそうで、常連の皆さま&只
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