坂井希久子のレビュー一覧

  • 江戸彩り見立て帖 色にいでにけり

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    摺師であった辰五郎は、2年前、火事が元で、失明した。5人の弟子達も、散り散りになり、自暴自棄の生活を送っていた。
    娘のお彩は、針仕事をしながら、父娘二人の生活を支えていた。

    そのお彩は、天性の鋭い色彩感覚を持っていて、ある日、謎の京男・右近が、その才能に目をつけ、半ば強引に、次々と難題を持ちかけた。

    やんごとなき筋の茶会に出す主菓子。
    小間物問屋の娘の見合いに着る着物。
    吉原の花魁に着せる仕掛け。

    見事に解決するお彩に、右近は、身分を明かし、お彩の才能を生かして、仕事にしないかと、持ちかける。

    摺師辰五郎の仕事場を再興したいというお彩。
    希は、叶えられるのか、続きが楽しみな作品だった。

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    2022年10月20日
  • 雨の日は、一回休み

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    「もう別れてもいいですか」で
    奥様の愚痴を山ほど聴いた。
    昔、亭主元気で留守がいい、と聞いた時は
    可哀想とも思ったが
    夫源病という言葉もあるように
    奥さま、大変ね、と腹立たしさを
    共有できるところもある。

    これは、
    そんなふうに言われるおじさま達の心情、、
    こちらはこちらで、
    旦那さま、大変ね、だ。

    まぁ、一杯、と
    赤ちょうちんに寄りたくなる気持ちを思うと
    切なさが溢れてくる。
    武士は食わねど高楊枝、な毎日だよね。
    背中で泣いてるおじさん、
    応援してるよぉ〜

    で、この本の著者は女性です、う〜む、、

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    2022年10月05日
  • ふうふうつみれ鍋 居酒屋ぜんや

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    三河屋の入り婿にどうか、と見染められた只次郎。もともと鶯の飼育にとどまらない生来の商売上手であり、双方にとって悪くない良縁なのだが、一方でままならぬ腐れ縁?もあるのだった。

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    2022年09月13日
  • 注文の多い料理小説集

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    食が彩る短編小説集。
    すべて日本が舞台の作品だけれど、坂井希久子さんの作品は江戸時代とかの物語で、深緑野分さんの作品は、昭和か明治とかにタイムスリップしてバラエティ豊か。
    初めて読む作家さんもいて、読書の幅を広げるきっかけになりそう!

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    2022年09月02日
  • 注文の多い料理小説集

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    美味しい料理が縁を結ぶ、7つの物語。
    お腹がぐうぐう鳴るくらい美味しそうな料理が出てくる作品ばかりで、その中でも伊吹有喜さんの『夏も近づく』が好みだった。
    温かい食卓を通して心の距離が近づく様子を丁寧に描いていたところが素晴らしかったのはもちろん、出てくる料理の美味しそうなこと! たけのこご飯、果肉ごろごろのバレニエ、青竹のコップで食べる素麺ーー。身体の隅々まで染み渡るような滋味あふれる料理が恋しくてたまらなくなる。
    テレビやスマートフォンを眺めながらささっと食事を済ますのも悪くはないけれど、目の前の料理の香りと素材本来の味に、もっとじっくり向き合って食事をしようと姿勢を正した。

    伊吹有喜さ

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    2022年07月18日
  • 雨の日は、一回休み

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    女に生まれてよかったと思いたいときはこちらの本をどうぞ!
    定年退職前後のおじさまたちのリアルな悩みが垣間見えた短編集。
    作者が女性ってのがまたすごいと思った。
    割りと流し読みで読んじゃったけど、
    いろいろ悩むししんどいこともあるけど、今これからを楽しく生きていこう
    ってメッセージが込められてて元気でました。
    変わっていくこともあるし、人からの評価も気になるし、なんかもうどうしていいか分からなくなるけど、それでも日々の生活は楽しんだもん勝ち!
    そんなふうに思える小説でした。
    坂井さん初めてだったので他の作品も読んでみたい!

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    2022年07月15日
  • 雨の日は、一回休み

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    ごめんなさい。
    あまりのおじさんのリアルな描写に読みながらイライラしてしまい、第一章で読むのをやめてしまいました。
    著者の表現力に脱帽です。

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    2022年07月01日
  • すみれ飴 花暦 居酒屋ぜんや

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    「居酒屋ぜんや」“花暦 ”という事で、新シリーズにて再始動。

    只次郎とお妙夫婦の養女となったお花の視点と、薬種問屋「俵屋」の手代になった熊吉の視点が、交互に展開する構成です。

    前シリーズから5年後の設定で、お花は14歳、熊吉は18歳になりました。
    実母から虐待&ネグレクトされた上に捨てられたことがトラウマになっているお花は、自己否定が強すぎて、お妙達に嫌われたくないと常に思い詰めている状態です。
    一方、熊吉も手代に出世し、主人からも期待されているものの、先輩や同僚から妬まれて、そのストレスからでしょうか、時折胃が痛くなっている様子。
    相変わらずお妙さんの料理は美味しそうで、常連の皆さま&只

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    2022年06月17日
  • ふんわり穴子天 居酒屋ぜんや

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    ルリオが語る(書店員が騙る)あとがきがなかなかでしたが、ストーリーの方はシリーズの最初の盛り上がりとなる3巻への繋ぎ(伏線)のような感じ。

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    2022年06月13日
  • 愛と追憶の泥濘

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    ぜんやシリーズや江戸彩り見立て帖のテイストかと思って読んだら全然違った(笑)。
    主人公の女性は私と体格が真逆なので共感出来ず。自分の身体に自信があると、それを武器に誘惑とか出来るのね、、、そんな発想したことないよ!
    不穏な空気は最初から漂っていて、最後はもうドロドロ。
    タイトルの「愛と追憶の泥濘(ぬかるみ)」ってピッタリハマる!

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    2022年06月10日
  • さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや

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    可愛らしい題名とはうらはらに、少しばかり物語がきな臭くなってきました。
    でも文体のおかげ?でサクサク読みすすめることができます。
    お栄ちゃん、かしこくかわいくなりましたねぇ。
    子供の成長を見守る親の心?

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    2022年06月07日
  • 江戸彩り見立て帖 朱に交われば

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    色の仕組みや意味など、
    なかなか興味深く楽しい。
    着物を着るのを楽しんでいる身としても
    勉強になったり、楽しい。
    だが終わりかたが随分ぷっつりで…
    また続編が出るんだろうが…

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    2022年05月27日
  • ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや

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    神田にある居酒屋「ぜんや」。
    美しい女主人と美味しい料理に誘われて、今日も大店の主人や貧乏旗本の次男坊などが集う。その店や周りの人達に起きる様々な出来事を描いた作品。
    店主であり料理人でもあるお妙は一年前に亭主を亡くした後家。美しくて料理も上手い。そんな妙に惹かれて常連になった武士、林只次郎は鶯の鳴きつけをしている。そんな仕事があると初めて知った。
    只次郎に鶯の鳴きつけを依頼している大店の主人や隠居達もそれぞれ個性的で面白い。出てくる料理も
    ひと工夫したお惣菜ばかりで美味しそう。これは確かにシリーズ化されるだろうなという感じ。

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    2022年05月19日
  • ふんわり穴子天 居酒屋ぜんや

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    美味しいお話ですね。
    人が死ぬようなことはなく、安心して読める本です。主人公の只次郎さんの醸しだす雰囲気のおかげですね!
    次はどんな料理が登場するのかな?なんて楽しみにしながら読みすすめています。

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    2022年05月18日
  • 江戸彩り見立て帖 朱に交われば

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    東男と京女ではなく、江戸娘と京男。この二人の取り合わせがおもしろい。伝統色の名前もとてもいい。最後に出てきた色、調べてみたら実在!泉市さんも実在で、そう聞くともっと興味が湧いてきました。彼らの挑戦が楽しみだけど、恋の話にはならないのかな?キュンも切なさも全然ないみたいだけど。

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    2022年05月17日
  • 江戸彩り見立て帖 朱に交われば

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    呉服屋を営む塚田屋の妾腹の三男坊、右近に
    押し切られ、呉服の色見立てを始めたお彩の
    もとには、様々な相談が舞い込んできて…。
    江戸のカラーコーディネーターとして活躍する
    お彩の人情物語。

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    2022年07月02日
  • 萩の餅 花暦 居酒屋ぜんや

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    新シリーズ二作目、熊吉とお花のお話が進む。
    旧シリーズからの読者としては、お妙と只次郎の絡みがもう少し欲しい処か…。

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    2022年05月14日
  • すみれ飴 花暦 居酒屋ぜんや

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    居酒屋ぜん屋シリーズの新シリーズの開幕。

    お妙と只次郎が晴れて夫婦になった。
    現代ならネグレクトの母親が男を作って、捨てるように置いていった女児、お花を引き取り、正式に養女になった。

    9歳だったお花も14歳になったが、まだ二人はお花を子供扱いにする。
    養われて役立たずと思われるのが嫌で、仕事をしたいと思うのだがお妙は料理をさせてくれない。
    そこにはただ働くということではなく「料理が面白い」とお花が解ってからという心算があったらしい。

    そして、薬問屋俵屋の小僧もいち早く手代になった。
    あまりに早くの出世で嫌がらせに遭っている。

    この二人にスポットを合わせての家族のものがたりのはじまり。

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    2022年05月12日
  • ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや

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    表紙とタイトルから想像した通り、美味しそうなお妙さんの料理がたくさん登場して、読みながら自分もぜんやに通っているような気になった。登場人物もみなちょっとずつクセがあるが人のいいひとたちで、みな深刻ではないが悩みや生きづらさを抱えている。そんな人たちの人生がぜんやで交差するのが面白い。シリーズで読んでみたいし、ぜんやの料理のレシピがあったら自分でも作ってみたいなぁと思った。

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    2022年05月06日
  • ころころ手鞠ずし 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    シリーズ3巻目となると、登場人物もお馴染みになり、名前を聞いただけでありありと見た目を想像できるようになる。また悲しい思いはすまいと、深く心を開くことを避けているお妙さんが、只次郎に対して怒ったり拗ねたりする様子が、本人も知らないうちに心を開いているように思えて微笑ましい。シリーズ通しての謎解きも少し進んで、続きが気になる。いつもながら料理の描写も見事で、ご飯の前に読むとお腹がすいて、出汁の香りがほんのりとたってくるような思いがする。

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    2022年05月05日