坂井希久子のレビュー一覧
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「居酒屋ぜんや」のセカンドシリーズ、“花暦 ”・第八弾。
彩り豊かな料理が評判の居酒屋〈ぜんや〉が舞台の人情噺。
〈ぜんや〉の女将・お妙と只次郎の養女・お花と薬種問屋〈俵屋〉に奉公する熊吉を中心に描かれる、連作五話が収録されています。
まさに“あちゃー・・(ノ_< ;) ”というところで終わった前巻。
千寿の“求婚インパクト”で大荒れのおかやは勿論、熊吉の心もザワついてしまう訳で・・。
で、当のお花ですが、そりゃ当然困惑はしているものの、正直“それどころではない”といった感じで、出産を控えたお妙さんの代わりに〈ぜんや〉を切り盛りすること、そしてゆくゆくは〈ぜんや〉の女将になるという夢に向かって邁進している姿が眩しいですね。
お料理の腕も、めきめきと上達しているようで、お花は絶賛成長中でございますよ~・・うん、そらモテるわな。
一方、熊吉はお花への気持ちを自覚しつつも、その想いに蓋をして改めて〈俵屋〉での出世を第一に頑張っていく決意をすることに。
終盤で大旦那様から厳しい事を言われていましたが、これは熊吉の“シゴデキ”っぷりを認めているからこその苦言なんだと思います。
そんな訳で、それぞれの夢や目標に向かって進んでいく、お花と熊吉の仲が今後どうなっていくのか、目が離せないですね。
そして、お妙さんがついに出産!という事で、心配しまくる只次郎の姿に、彼がどれほどお妙さんを大切に想っているかを改めて実感させられました。
産後の肥立ちが思わしくなくてそこが心配ですが、健やかに回復してくれる事をお祈りしております~。
あ、そうそう、とりあえずおかやはお花ちゃんに対してちゃんと“焼き土下座(cf,カイジ)”してください(怒)! -
Posted by ブクログ
平安火災海上保険に勤める喜多川 進(きたがわ すすむ)さんは、ある日、上司から「君にセクハラの訴えが上がってきているんだよね」と言われました(第一章 スコール)。
課長である彼の部下は11人で、そのうち女性は4人です。彼は4人を容疑者と見做してあぶり出しを始めます。まず1人の女性社員に対して業務上のヒアリングを始業前に行いました。すると夕刻に上司から「ちっとも反省している様子がないと、訴えが上がってきたぞ。」と言われたのです。その上、妻と17歳の娘と夕食を摂っている時には、娘から「パパは女性差別主義者だよね!」と言われたりもします。
でも何がなんだか分からない喜多川氏なのでした。
その翌日、ベトナム支店から、顧客の多い工業地帯がスコールで広範囲に浸水したという連絡が入り、急遽、彼は若い男性社員を連れてホーチミンに飛び、さらに被害地域に赴きます。
洪水で川のようになった道をボートで移動し、現場のひどい状況を目の当たりにする中、汚れた水に濡れるたびに声を上げる男性社員を喜多川氏は強く叱責します。「女子でもあるまいに、ちょっと水に濡れただけでキャーキャーと。いい加減にしろ!」と。険悪な雰囲気になる二人。。。
さあ、仕事はどうなるのでしょうか。また、セクハラの訴えをしたのは誰なのでしょうか。続きはどうぞ本作でお読みください。
この本には、全部で5つのお話が書かれています。裏表紙の説明には「時代の変化という風に対応できない中年男性の悲哀を切なく、時にコミカルに描いた傑作小説!」とあります。そして裏表紙に書かれた最初の言葉はこうでした。
『「おじさん」はなぜ不適切な言動をしてしまうのか!?』
賛否両論があるのかもしれませんが、1977年生まれの坂井希久子さんのこの作品、一読の価値があるのではないでしょうか。読書会をしたら面白いかもしれません(知らんけど)。
あなたなら、どう読みますか?
※ さてさてさんが、レビューで詳しく作品解説をなさってますので、作品とともにオススメいたします。 -
Posted by ブクログ
Audibleで。
続編とは知らずこちらから(笑)
どれもこれもよかったなあ。
歳を経てなぜ一人でいるのか、なぜ一人になったのか。人それぞれには理由があったり、そこそこ元気な人でも、不安だ。でも、なんとか元気でいれば楽しい。
よかった2編を。
アンジュ。ひとり暮らしの叔父さんが飼っている犬。叔父さんばかりでなく無職の甥っ子でさえ力を与える
リセット。夫の戸籍謄本に、認知した娘が。
揺れ動く妻。リセットするために旅に出るが、何故がつきまとう。そして、認知した娘の出生を知る。最後の方で本との親子のように2人旅に出る。
いいな、どれもこれも、終わりかたが優しい。ひとりであってひとりでない。そんな感じ。
今、1作品目を聴いている -
Posted by ブクログ
10年連絡もない間柄だった父親が倒れたと連絡があった。40代バツイチで一人暮らしの明日美は、やむを得ず父の営む居酒屋「招き猫」に駆けつけるとそこには父を慕う従業員や常連客がいた。
女出入りが激しくて父親らしい事をほとんどしてこなかった父に今更情もわかずにいる明日美。冷たいようだけど、今までの関係性から考えると仕方ない。
だけど父の周りの人達は父を慕っており、店を続けていく。借金もあり仕方なく店を手伝ううちに、明日美は過去の辛い出来事を乗り越えていく。
過去の出来事から周りの人達と距離をおいていた明日美。でも店で働くうちに少しづつ気持ちが変化し、周りと打ち解けるようになる。
一人の女性の辛さを乗り越えるまでを描いた作品。すんなりと面白く読めた。
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