【感想・ネタバレ】江戸彩り見立て帖 粋な色 野暮な色のレビュー

あらすじ

<江戸のカラーコーディネーター>お彩が活躍する人気シリーズ!

天性の色彩感覚を持ち、色のことになると寝食忘れてしまう江戸っ子・お彩。
その才能に目をつけた、煮ても焼いても食えない京男・右近。
凸凹バディもいよいよ絶好調!

右近に押し切られ、塚田屋で呉服の色見立てを始めたお彩。
妾腹の弟である右近を目の敵にしている塚田屋の主人は、
「新しい流行り色を作れ」と無理難題を出す。
お彩と右近は、気風のいい辰巳芸者の蔦吉に助けを求めようとするが、
けんもほろろな塩対応で取りつく島もない。
しかし、右近には何やら秘策があるようで……。

一方、近所の油店・香乃屋のお伊勢には、
対照的な二人の婿候補が登場。
濃紺の小袖も粋な弥助は若い娘たちにも大人気。
文次郎は、野暮だとされる浅葱色が好きで、
娘たちに「浅葱色」と陰でこっそり呼ばれている始末。
はたして、恋の勝者は……?

色は奇跡を起こせるか?
江戸の色彩の奥深さが話題、
文庫オリジナルシリーズ第三弾!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

先に4作目を読んでしまいました。
これは3作目の作品です。
浅葱色は 薄い水色なんですが 江戸っ子には野暮な色なんですね。
お彩が仲良くしている油屋のお伊勢に
粋ななりの色男の弥助と 浅葱色をきた真面目な年下の男文次郎ふたりが現れる。
お彩は 浅葱色を着た文次郎を応援してしまう。
文二郎は 浅葱色を 綺麗な色だという。

弥助は娘たちから キャアキャア騒がれるイケメン

その話しを聞いた右近は
お彩を連れて 弥助の働いている店までいく
もう 弥助は首になったこと
その原因は サイコロ博打ということも

博打の借金を 自分の取り巻きの女の子を岡場所に売って払っていた。

右近は その子を岡場所から助け出し そのお金を
弥助を陰間茶屋に売ることで払うことにした。

ひゃー!
いい男だから 陰間茶屋でも売れたんだろうけど!

お伊勢ちゃんが意外としっかりしてたこと
お伊勢ちゃんのおっかさんが 冷静に見てたこと
さすが しっかりとした商売人です。

右近さんて なんでも見抜いて解決できちゃう人で
まあ すごいこと!
なぜか あまりモテない。
お彩さんは 真っ直ぐに固い人だから 自分の気持ちには 気づかなそう!
このまま 終わっちゃう話しなんでしょうか?
続編を楽しみにしています。

0
2025年11月08日

Posted by ブクログ

「江戸彩り見立て帖」シリーズ第三弾。
今作も安定の面白さ。
文次郎さん好きだなぁ。周りの評価を気にせず、自分が選んだ色を好きだと言える人。着飾ることに関心がなくてもサッパリして清々しい!お伊勢ちゃんとの関係が良いモノになることをこれからも密かに応援します!
早く次作が読みたい!

0
2023年09月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回も面白かった!
流行りの色を作る所から、粋と野暮、恋と盛り沢山(^^)

襲の色を覚えたくて、ここにも何冊か入れてますが、流石にお値段がよくてσ(^_^;)

でも、源氏物語の色の本はやっぱり見たいな。

0
2023年09月06日

Posted by ブクログ

江戸彩り見立て帖、シリーズ三作目。

お彩は、父親が元は摺り師で、工房で育った子供の頃から色彩感覚がよかった。
ふと知り合った京男に才能を見出される。その正体は、京から来て江戸に店を出した呉服の大店・塚田屋の右近。

右近がお彩を店に招き、仕事を依頼するが、はっきりしない役割にお彩も店の者も戸惑う。
右近は店の主人である苅安の異母弟だが、苅安は遊び人で、右近が実質的には店を取り仕切っていました。
たまに顔を出した苅安はお彩の才を怪しみ、流行りになる色を見出して売り出せと課題を出す。
粋な色野暮な色と言われたら~江戸っ子に野暮なんてね、死んだほうがまし?(笑)
右近が賭けに乗ってしまい、お彩もうっかり‥

この話は、同心が出たり捕り物になったりはしない。けど、深川芸者の辰吉が出てきたりして。
江戸を舞台の小説で、気風のいい深川芸者は人気ですね。

江戸時代、特にお膝元の江戸の着物は色合いが地味め。
グレー系の微妙な色合いの種類がものすごく多い。
出てくる色の名前も、ええ?え~っと‥正確に捉えるのが難しい。
色の本は持っているので、開いては付き合わせたりしてますよ。
ただ一見して思うほど、暗くもない‥
というのは、着物は、ロングワンピース並みの分量があるから、微妙な色の区別もつくし、小物に色を効かせて印象を変えることも出来たりするので。

基礎知識が足りなかったお彩は、勉強に励みます。
へなへなと人当たりはよい右近を鼻っ柱の強い東女のお彩は信用できなかったのだが、色の探求をするうちに、次第にタッグを組む感覚になってきてますね。
名ばかりの主人の苅安のイジワルも、必ずしも悪意からではないみたい?
先が楽しみです☆

苅安は、青みがかった黄色の一種。
右近は人の名前として普通だし、元々は官職名。ただ、赤味がかった黄色である「鬱金色」とかけていると思われます。
この兄弟には、色の名前がついているわけですね。

0
2025年08月28日

Posted by ブクログ

オール讀物で連載されているので読み終わっているが、面白いので文庫本を読み直し。
シリーズも3作目となるが、色に関しての話題なのだが、自分自身は色に疎く具体的イメージが出てこないのが難点。
主人公のお彩と京都生まれの右近とのやり取りが面白く、回を追うごとに接近するところが楽しみ。
今回も豊富な右近の知識に助けられるお彩。勤めている塚田屋の悪主人の悪巧みである特別な色でのブームを作る難題も無事達成したようで、色に関して感覚が優れているお彩と策略好きの右近の完全勝利にホッとする。

0
2024年06月30日

Posted by ブクログ

江戸彩り見立て帖シリーズ第3巻。

江戸のカラーコーディネーターお彩が主人公のこのシリーズ、好きです。
右近とのバディも良いかんじ。

前巻からの続きとなる前半部分は、流行りを生み出す大変さが描かれていて興味深かった。
嫌な男だと思っていた刈安が意外とデキる男?!の片鱗を覗かせるのも気になるところ。

続きが気になります!

0
2024年03月01日

Posted by ブクログ

前巻からの『流行り色を作り出す』という難題と進退に決着。
江戸での浅葱色の評価の厳しさや、名前を変えるだけで映える色の面白さ、そして東女彩と京男右近のやり取りも冴え渡り楽しい今巻でした。

0
2023年10月21日

Posted by ブクログ

間が空くと忘れてるなぁー…

最後の方になってようやく思い出してきた。
弥助の話がスカッとジャパンで面白かったね笑

0
2025年05月03日

Posted by ブクログ

苅安との賭けで湊鼠改め深川鼠を売り出すことになったお彩と右近。辰巳芸者の嫁入り衣装のためにひとはだぬぎ、読売を使って煽ったり。ファッションリーダーにまず着てもらってメディア戦略、といつの時代も流行の作り方は同じなんですね。お彩の幼馴染のお伊勢ちゃんの婿騒動。イケメンに言い寄られても中身を見て選んで想い人が他人から笑われてもあえてその良さを口にしなかったお伊勢ちゃん、お幸せに。

0
2025年01月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

野暮なコーディネートがあるのは感覚として理解していましたが、野暮な色があることは初めて知りました。

深川鼠が流行するか否かに加えて、お伊勢の恋話が絡んできて、どちらもどちらに転ぶのか、次第にページをめくるのが速くなっていきました。

0
2024年05月11日

Posted by ブクログ

天性の色彩感覚を持ち、色のことになると寝食忘れてしまう江戸っ子・お彩。
その才能に目をつけた、煮ても焼いても食えない京男・右近。
凸凹バディもいよいよ絶好調!

右近に押し切られ、塚田屋で呉服の色見立てを始めたお彩。
妾腹の弟である右近を目の敵にしている塚田屋の主人は、
「新しい流行り色を作れ」と無理難題を出す。
お彩と右近は、気風のいい辰巳芸者の蔦吉に助けを求めようとするが、
けんもほろろな塩対応で取りつく島もない。
しかし、右近には何やら秘策があるようで……。

一方、近所の油店・香乃屋のお伊勢には、対照的な二人の婿候補が登場。
濃紺の小袖も粋な弥助は若い娘たちにも大人気。
一方、野暮天の文次郎は、野暮だとされる浅葱色が好きで、
娘たちに「浅葱色」と陰でこっそり呼ばれている始末。
はたして、恋の勝者は……?

色は奇跡を起こせるか?
江戸の色彩の奥深さが話題、
文庫オリジナルシリーズ第三弾!

0
2023年10月24日

Posted by ブクログ

塚田屋で呉服の色見立てを始めたお彩は、塚田屋の
主人の無理難題に辰巳芸者の鳶吉の助けを
借りようとする。一方、近所の油店・香乃屋の
お伊勢には対照的な2人の婿候補が登場し…。

0
2023年12月15日

Posted by ブクログ

「粋な色 野暮な色」の章の最後の言葉「〜綺麗な色だと思うんですけどね」がよかったです。他の人の意見じゃなく、自分が感じることに誠実。最後にそれが自分に返ってくるのもよかったです。

0
2023年09月09日

「歴史・時代」ランキング