坂井希久子のレビュー一覧

  • セクシャル・ルールズ

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    専業主夫と社労士事務所を切り盛りするキャリアウーマン、2人の小さな子供達の物語。
    専業主夫は専業主婦よりマイノリティである。
    男なのに、働いていない、と言われる。
    また、子供をダンナに任せっきりにして、仕事に精を出すキャリアウーマンも、女のくせに、と言われる。
    それでも、ひと昔前に比べたら、だいぶ固定観念は薄らいでいるんじゃないかと思う。
    男、女、関係なく、仕事に向いている人とそうでない人がいる。
    上手い具合に、仕事好きと仕事嫌いが、結びつけば、家族のバランスはいいのじゃなかろうか。

    まあ、お互いに仕事嫌いなら、田舎で自給自足に近いことをやっても良いし、お互いが仕事好きなら信頼できる親族に頼っても良いのだ。

    多様な生き方が選択できる世の中へ
    人類は進歩し続けている!

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    2024年10月26日
  • 赤羽せんべろ まねき猫

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    明日美の父が、脳出血で倒れた。父が営んでいた
    立ち飲み屋を閉店しようとしたが、運転資金を
    貸してくれている店の常連がつけた返済期限は、
    「店が続くかぎり無期限」というもので…。

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    2024年11月01日
  • 虹猫喫茶店

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    ネタバレ

    医学部を目指して一浪したが、全敗。唯一合格した獣医学部に進学することになった玉置翔。「猫の世話するだけの簡単なお仕事」という求人を見て、「喫茶 虹猫」で働くことに。猫カフェの仕事かと思いきや、認知症の高齢女性の家へ向かうよう指示されて…。
    猫の多頭飼育崩壊を起こしている偏屈なお婆さん、引き取った猫を返そうとする飼い主、地域猫活動家、獣医学部の女子大生、子猫を捨てようとする小学生の女の子、虹猫の常連の美青年。さまざまな人間たち、個性豊かな保護猫たちと関わっていくうちに翔の心境も変化していく。初めは正直親に学費出してもらってるのにそれってどうなのという言いたくなる様子の翔が成長していく様子がいい。
    『…手術で仔猫を殺すのと、どっちが残酷かは分からないけど、生まれたばかりの命を奪うよりは心情的にマシってことで、僕らは前者を選んでる。…』
    人間は現代の人間社会で暮らすためのルールを猫に当てはめている。去勢して生殖能力を取り上げたり、堕胎したり。それでも、色んな事情があっても人は猫と暮らしたいんだなぁ。何か色々考えさせられてしまった。

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    2024年09月29日
  • ハーレーじじいの背中

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    冒頭から暗い未来を想像する若者、老人の為に生きていかなかければならない重圧から始まる。
    先の見えた自分達からしたらもう諦めれているが、これからの人達には酷過ぎる。
    むちゃくちゃにみえる晴じいに連れ回されて生き方を見直していく真里奈。とありきたりな展開にみえるが行く先々がスイカ農家だったり、限界集落だったり想定外なのは真里奈と同じ。
    むちゃくちゃなのは、祖父だけでなく母親や父親もと引っ掻き回されるが、最後持っていくのは清ばあ。痴呆が始まっているが何か可愛くて晴じいがベタ惚れなのも頷ける。

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    2024年09月10日
  • おじさんは傘をさせない

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    なかなか、なかなか。
    読んでいて少々切ないものがありました。
    「切なくコミカルな中年小説!」
    と帯にはありますが、コミカルには感じられませんでした。

    5つの物語が収められていて、ちょっとづつ登場人物が重なります。
    また、1話から5話まで全て「雨」という字が表題に使われています。

    セクハラ疑惑をかけたれた男性
    女性の後輩に出世競争で負けた男性
    浮気が原因で離婚し、風俗通いを続ける男性
    四十代で派遣社員。ストレス解消にネット上で女子高生を装う男性
    定年退職後、居場所が無くもがいている男性

    時代の流れと共に、これほどの偏った考え方の人は減っていると思いたいのですが、現代ではコロナで在宅ワークが増えて、家に居るのに「何もしてくれない相方」というところの不満が増えて離婚率が上がっているらしいです。
    きっと、この作品に登場する人たちと似たような考えを持っている人たちなのでは、と思ってしまいます。

    最後の章は定年退職後の男性の話。
    紆余曲折あったけれど心躍るものに出会えた話は、こちらも嬉しくなりました。

    「おじさん頑張って!」
    と応援しているように感じられた作品でした。

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    2024年09月07日
  • 若旦那のひざまくら

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    ネタバレ

    彼女が歳上の年の差カップルの結婚に至るまでの物語、京都の老舗の一人息子という敷居が高い彼との結婚は彼への気持ちがほよど強くなければ決断出来ないだろうな。新店舗の開店、妊娠のタイミングはうまくいきすぎ感はあるけれど京都の街並みも目に浮かび楽しめた。

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    2024年08月25日
  • 髪結いお照 晴雨日記 同業の女

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    女髪結いが咎められる世。お照が同業であると
    告げ口した女の死体が見つかる。生業を明かされた
    ことを恨んで殺したのではないか…人殺しの
    濡れ衣を着せられたお照は、真の下手人を探すよう
    命じられ…。

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    2025年09月22日
  • 恋するあずさ号

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     亡き祖母の介護がきっかけで介護職に転職した梓、日々悩みはつきない、高遠に旅してから、東京での生活を「この街で歳を取っていくのは嫌だな」と感性豊かに感じる27歳、人間ドラマ。
    高遠町を「私にとってあの町は、なにもないけど全部ある。」と表現している1人の女性の精一杯の生き様が良かった。

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    2024年08月12日
  • つばき餡 花暦 居酒屋ぜんや

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    今回はお花の話が少なく、周りの人の話が多かったから読みやすかった。お妙に早く子どもが出来ますように。お妙の子どもが見たいし、そんな幸せを見たい。お栄も出てきて今後どうなってくるのか。

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    2024年08月02日
  • ねじり梅 花暦 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    今回はより一層お妙と只次郎の話が無くて残念…。2人がどう幸せに暮らしてるかラブラブなのか知りたいのに…。主人公のお花はネガティブで不器用だから読んでるこちらはほっこりするどころかもどかしくて少しイラッとする。お梅の方が養い親に感謝を素直に表すし、ポジティブだから、どちらかというとお梅の物語の方がそれだったら読みたい。明るく前向きな人の方が応援したくなる。なんというか、若いから仕方ないし、生まれも育ちもあるから仕方ないけど何か読んでてスッキリもほっこりもしない。

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    2024年07月30日
  • おじさんは傘をさせない

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    「妻の終活」の作者というよりも、「居酒屋ぜんや」シリーズで馴染んでた坂井さんの新著。
    ちょっと残念、こんな中年男性なんて居るんだろうか...
    「妻の終活」でも感じたけれど、ちょっとデフォルメしすぎているんじゃないかなぁ。

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    2024年07月28日
  • 萩の餅 花暦 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    話を読み進めるのはどんどん進み、面白いけど、やっぱりお妙の話を読みたい。お花と熊吉の成長が中心とは分かっているけど、やっぱり当初の主人公が1番気になる。途中でお花の夢でお花に子どもが出来ているシーンがあったけれど、私はその前にお妙さんに子どもが出来て、育ててる様子を読みたい。お花はまだどうでも良い。しかもお花は気持ちよく人に感謝が出来る子どもでも気が利く子どもでもなく不器用だからか、あまり可愛いとも思わない。悪い子ではないし、真っ直ぐなところが良いんだろうけど。お妙を推してる分、お花よりもお妙を知りたい。

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    2024年07月26日
  • 17歳のうた

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    短編集。それぞれに地方都市で暮らす女の子が主人公として登場する。
    ずいぶんしっかりした少女達だと思いながら読んでいたが、しっかりしていると自分で思っているだけで年相応、または年よりも幼い考えをしていた自分を思い出して少し恥ずかしい気持ちになった。
    もし今の私の年齢である33歳の女性が登場する短編集があったとして、それを未来の私が読んだら、また同じように昔を懐かしみ少し恥ずかしい気持ちになるのだろうかと思った。

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    2024年07月18日
  • 月草糖 花暦 居酒屋ぜんや

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    「居酒屋ぜんや」のセカンドシリーズ、“花暦 ”・第六弾。

    美人女将・お妙が切り盛りする居酒屋〈ぜんや〉を舞台に、お妙と只次郎の養女・お花と薬種問屋〈俵屋〉に奉公する熊吉を中心に描かれる人情噺、連作五話が収録されています。

    大奥勤めを辞めて〈ぜんや〉に身を寄せていた、只次郎の姪・お栄。
    町人になって習い事の師匠になりたいと願っていましたが、結局は林家に戻ることを決断します。
    ようやくお花とも打ち解けて、仲良くなれた矢先だっただけに寂しいですが、きっとお栄なら“自分の道”を歩んでいけると思います。
    いつか〈ぜんや〉でお花たちと再び“女子会”ができると良いですね。
    最近お花が徐々にオープンハートになってきて、胸の内を話せるようになり、健やかな成長を見せているのが嬉しいです。
    一方、熊吉は売れ筋商品の「龍気補養丹」の製造に携われるようになったのは良いですが、かなり過労気味で心配な状態だったのに加えて、唐瘡に罹った女郎への“親切心”から独りよがりな世話焼きを発動してしまいます。
    お陰でお花に“女郎屋通い”を誤解されて塩対応されてしまったり、挙句は〈俵屋〉のご主人に露見してしまう羽目に。
    それにしても熊吉って、同僚たちからまんべんなく妬まれていますよね。
    これまでも長吉から裏切られたり、留吉から嫌がらせを受けたり、今回も別の同僚から旦那様へチクられるという・・・熊吉自身は頭も切れるしいいヤツではあるのですが、何気に“鼻につく”ところがあるかもしれないなと思いました。
    ここは、只次郎や〈俵屋〉の若旦那のような“人好き”するタイプのソフトな物腰を見習った方が良いのでは?と、老婆心ながら思った次第です。
    そうそう、〈俵屋〉の若旦那といえば、グズグズしていたお梅ちゃんとの婚姻の件について、やっと心を固めたようでしたね。

    そんな訳で、悩める若者たちの成長が眩しいセカンドシリーズですが、今後もお花や熊吉を見守っていきたいと思います~。

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    2024年07月16日
  • 雨の日は、一回休み

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    すれ違い様におじさんから急に暴言を吐かれたり、勝手に携帯の画面を覗かれてイチャモンをつけられたなど、悲しいことにおじさん被害には枚挙にいとまがない。

    本作に登場するおじさん達みたいに、色々あったのかな〜とは思うが、だからと言って自分より弱そうな相手に憂さ晴らしをするなど、許される訳ない。

    おじさん側が何を考えているか理解を深めたいと思って手に取り、作者のどこかコミカルな描写力は凄いと感じた。しかし、読み終わってもおじさんへのイライラが優ってしまった…。
    自分の体験と相性が悪くて残念。

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    2024年07月10日
  • あったかけんちん汁 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    面白かったけど、結末が…。何かお妙の暗い過去はまだまだ引きずると思ってたのにもう解決。しかも諸国に商いを広げるという理由で…。なあんかなあ。そしたらこれからはもうミステリーがないのかなあ…。

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    2024年07月05日
  • あったかけんちん汁 居酒屋ぜんや

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    只次郎は家を出て長屋に暮らすのね。只次郎父は只次郎に武士として生きてほしいみたいだけど既に林家は部屋住次男の稼ぎ無くしては生活していけないのにどこに魅力を感じろというのかしら。只次郎兄も弟や子供に八つ当たりして武士を誇る割には武士としての矜持が無い。お妙の夫殺しは一区切り。まさかあの方の名前が出てくるとは、あまりの身分違いにびっくりよ。次から新展開があるのかな?

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    2024年06月28日
  • 月草糖 花暦 居酒屋ぜんや

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    居酒屋ぜんやのシリーズ。
    熊吉、お花、お栄の若い3人の其々。
    熊吉はついつい人の世話を焼き苦境に。
    お花はそんな熊吉にヤキモキする。
    お栄は自分の生き方に決着をつける。
    料理は相変わらず美味しそう。
    お妙さんや只次郎の出番ももっと見てみたいけどね。

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    2024年06月27日
  • さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや

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    今回は只次郎の姪お栄が大人達に意見して父娘、兄弟達が和解。子供の真っ正直さには勝てないよね。おたきさんが亡くなってひょんなことからその後に住むようになった浪人重蔵。お妙は恋愛に疎いのかもしれないけど鈍感よすぎるとイラッとする。お栄以外只次郎に対しての態度が悪すぎてたまに不愉快になる。

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    2024年06月25日
  • ころころ手鞠ずし 居酒屋ぜんや

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    又三の死は予感があったけど・・・、又三の死の謎を追って賭場にまで潜入する只次郎。分かっていても色々隠してしまう只次郎に腹を立てるお妙。普段は「商人になりたい」と口に出していても根っこは武士なのかな。好きだから守りたい、て気持ちもあるんだろうし。そんな男心がわからないお妙にちょっとイラッとしたけどさすがお勝さん、うまく捌いてくれる。
    ころころ手鞠ずし、かわいくてお土産にいいね。

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    2024年06月23日