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Posted by ブクログ
何気なく手に取ったが、思いのほか面白かった。江戸の町人の日常を美人女将のお店を中心に描く、短編集。一話完結なので読みやすい。描かれる料理はどれもとても美味しそう。
1巻から読んでないので、前の事件がわからないもどかしさはあったが、概ね理解できる。
人情味あふれる話で読後感も良い。
短編の一つは、藪入の話。藪入で帰ってくる近所の母のいない子どもAを女将が里帰りかわりに迎えた話では、その子どもAが実は母がいないのを知らずに、同じく母がいなくて意地悪をする、見知らぬ子どもBと喧嘩になる。子どもAには父もおらず、Bには妻を亡くして飲んだくれている父がいる。
女将の手料理を通して仲直りし、お互いの身の上を理解しながら、Bの父も立ち直るという心温まる話。この粒度のゆったりした話が詰まっており、読みやすい。
Posted by ブクログ
今日も常連で賑わう居酒屋「ぜんや」。美人店主のお妙が切り盛りするこの店に、ある日、たちの悪い侍二人が現れてトラブルに。刀を抜かれていよいよ斬り合いになりそうなところを、浪人・草間に助けられます。その後、草間がぜんやの用心棒として雇われることに。
ぜんやの常連で旗本の次男坊・只次郎は、体格が良く鍛えられた肉体を持つ草間とお妙が良い仲になるのではないかと、気が気ではありません。とはいえ、自分の素性を明かそうとしない草間の言動に、お妙もまた違和感を感じており、今後の展開が気になるところです。
小熊の薮入りエピソードや、只次郎が頼み事を断るために、お妙が工夫を凝らした「豆腐づくし」の料理で相手をもてなすエピソードは、いかにも人情話らしくて好きです。また、只次郎の愛鳥ルリオをはじめ、江戸っ子の趣味として鳥を愛でたり品評会が開かれる様子が描かれているのも興味深かったです。
Posted by ブクログ
居酒屋ぜんや シリーズ1-4
林家只次郎の姪、お栄の巻。
桃の節句の当日、晴れ着を着るのが嬉しくてたまらないという子供らしいお栄。幼いながらもよく周りを見、観察し、どう対処すれば良いか、きちんとわきまえ、行動できる聡い子。しかし、意地や長年のわだかまりが大人を素直にさせまいとする。真っ直ぐな、キラキラとして見えるお栄が、私にも眩しく羨ましく思える。自分自身も意思を軽々変えない事が芯を貫いているのだと勘違いしたり自分に言い訳していたりする節があるんだろうなと自省した。もっと素直になろう。
そして、最後の1ページ。なんて思わせぶりに終わり方。用心棒の重蔵、何者なのか。気になるー。
ヅケ鰤のちらし寿司、大根と人参のひらひら煮、浅蜊と干葉の白味噌仕立て、玉子ふわふわ、鰯の梅煮、芹と京葉の浸し物、蕗の薹の天麩羅、里芋と大根のこっくり煮、霰豆腐、鰻もどき(豆腐)、空也豆腐、薄墨豆腐の茶巾絞り吸物仕立て、浅蜊と菜の花の白和え、蕗の醤油漬け、玲瓏(こおり)豆腐、春牛蒡の南蛮漬け、ふきと厚揚げの煮浸し、菜の花と馬鹿貝のぬた、明日葉と海老の天麩羅、深川飯、独活の胡麻和え、こごみの酢味噌和え、若竹煮、蛤の杉焼き、かるめいら。
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