あらすじ
居酒屋「ぜんや」の女将・お妙は、亡き夫・善助の過去について新たな疑念にとらわれ、眠れない夜が続いていた。そんななか、店の常連客である菱屋のご隠居の炉開きで、懐石料理を頼まれる。幼い頃に茶の湯を習っていたお妙は、苦い思い出を蘇らせながらも、客をおもてなししたいというご隠居の想いを汲んで料理に腕をふるう。湯葉の擂りながし、かますの昆布締め、牡蠣の松前焼き……つらい時こそ、美味しいものを食べて笑って。「ぜんや」がつなぐ優しい絆に心あたたまる、傑作人情小説第六巻。
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居酒屋ぜんやシリーズ第6巻。今回もドキドキな展開。
只次郎&柳井殿推しとしてはかなり楽しめました。
以下軽くネタバレ
「口切り」
お茶の作法なんかも何となく見れて楽しい回。順番わからずうっかり食べて「うまぁっ」って言っちゃう只次郎にニヤニヤしちゃう(出先で読んでいたのでマスクの内側で笑ってました)
「歩く魚」江戸時代の不自由さを感じる話。武士ってほんまに不自由。只次郎が商人になりたい気持ち、わかるなぁ。お栄ちゃんが幸せになってほしい。
「鬼打ち豆」只次郎が家出して草間殿の住処に移り住む話。この二人が共に寝起き……ちょっと面白い(笑)久しぶりの只さん登場は笑った。三河屋さん、来たらよかったのにねぇ。
「表と裏」草間殿の正体がわかる話。近江屋の間諜だったとはね。てか近江屋まじヤベェな。
「初午」近江屋に真実を吐かせるために旦那衆が一肌脱ぐ話。料理でやるあたりがお妙だねー。近江屋は胸糞悪くなるぐらいやなやつやけど、ここでとりあえず退場。
なんかどんよりな終わりかたやけど、ラストの裏店の子供たちと過ごす草間と只次郎の描写が良かった。シリーズラストに繋がるのかな?
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ぜんやシリーズ第6巻。
只次郎の動向やお妙の亡き夫善助の死についても大きく進んだ印象。
これはクライマックスが近いのだろうか?
そういえば本屋で見つけた新刊の帯にはいよいよクライマックスみたいなことが書いてあった気がする。尤も何巻か分からないが。
只次郎のいたたまれない境遇がやっと打開されるのではということに喜びながらもあの人のギャップがまた憎めずライバルとしてほほえましい印象。
ラストの追い詰める展開はとても面白かった。みんな役者だと思う。
その中でお妙のあの言葉。
生かすも殺すも口から入るものと考えると全く持って恐ろしい。
次の巻からはいよいよどでかい敵を相手取ることになるのだろうか…と思うと楽しみなところもあるが心配だったり。みんな息災で大団円を迎えられますように。
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秋から冬にかけての、居酒屋「ぜんや」、クライマックス。
分からないことが多くてもやもやしていたこれまでとは違い、だんだんと悪の霧も形を作って、はっきりと見えてくる。
悲しみを乗り越えて、人を許すとも許さぬともつかぬ、お妙の選んだ道は絶妙な仕置きとも言える。
素敵な女性。
お妙も、只次郎も、重蔵も、新しい道に一歩を踏み出せそうだ。
お栄ちゃんが相変わらず気になるので、続きも楽しみにしています。
ルリオも。
そして、やっぱり柳井殿はカッコいいなあ、と思うのでした。
『口切り』
神無月。菱屋のご隠居の茶会
『歩く魚』
霜月。林家の子供たちの七五三。
自分の足で歩きはじめること。
『鬼打ち豆』
師走。重蔵、衝撃の告白。
『表と裏』
正月。武家の体制ももう限界ではないか。
頼りなく見えて、意外にしたたかな只次郎。
聞けば、重蔵も気の毒な人生を歩んできた。
『初午(はつうま)』
睦月。知らないうちに大きな波にのみ込まれていた。
誤解の元はボトルキープ?
春の兆しにルリオの美声。
平和な春が来ますように。
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居酒屋ぜんやの前主人であり、お妙の夫であった善助が殺された原因が明らかになる今巻は、物語として大きな山場を迎えました。
なんかちょっと「めでたしめでたし」と言った風情の終わり方だったので、うっかり只次郎くんのことを忘れていたよ、ごめん。笑
自分が思っていた人物が、そのとおりのひとだったし、時代劇とかでありがちな、悪者はいかにも悪そうなカオをしているっていう、ある意味お約束的な結末で、心穏やかに読み終えることができました。
名鳥ルリオの美声と柔らかな春の兆したっぷりの陽光が(見えないのに感じられる文章ってすごいな、といまさら気づく)、次巻が最終巻なのかなぁという予感を感じさせます。
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このシリーズの折り返しになるのでしょうか。お妙さんの夫善三の死の真相が明らかになり、只次郎も兄が家督を継ぐ事から、無理やり見合いさせられそうになり、家出。
只次郎の明日はどっちだ
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お妙の夫、善助の死は事故死ではなかった。
いよいよ謎が解ける。
只次郎も父親が隠居を決め、家を継ぐことが正式に決まり、父親から婿の養子先を見つけると言われ家を出る。
ターニングポイントとなる回。
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シリーズ6作目にして、大きな山場を迎えた居酒屋ぜんやシリーズ。
下級武士の次男坊「只次郎」の行く末は、お妙さんとの関係は…。
ミステリーの要素が半々になった本作ですが、蓮根蒸しは一度味わってみたいもの。
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お妙の亡き父親と店の常連旦那達との関係が分かり、用心棒重蔵の素性も分かってくる。
悪巧みをしている近江屋。
なぜ夫善助が殺されたのか知りたいお妙に皆で協力して解決へ。
ひと段落はしたものの、只治郎の今後など楽しみは続く。
お料理は相変わらず美味しそう!
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裏に見え隠れする陰謀が、やっとこさ出てきて
只次郎も環境が変わって、これから新たな進展が....。
でも読んでいる方は、そんなところに関心がなくて
どんくらい美味しそうな食べ物が出てくるかだったりして。
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シリーズもいよいよ6巻目。
今回もお妙の美味しそうな料理とそれをとても美味しそうに食べる只次郎たち。
お妙の夫が死んだ真相がいよいよ明らかになる?
草間重蔵は何者なのか?
あったか料理と人情とミステリが相まって絶妙なテンポで物語は進んでいく。
今回も、お妙の「んもう」と只次郎の「うまぁい!」が聞けますよ(笑)
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面白かったけど、結末が…。何かお妙の暗い過去はまだまだ引きずると思ってたのにもう解決。しかも諸国に商いを広げるという理由で…。なあんかなあ。そしたらこれからはもうミステリーがないのかなあ…。
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只次郎は家を出て長屋に暮らすのね。只次郎父は只次郎に武士として生きてほしいみたいだけど既に林家は部屋住次男の稼ぎ無くしては生活していけないのにどこに魅力を感じろというのかしら。只次郎兄も弟や子供に八つ当たりして武士を誇る割には武士としての矜持が無い。お妙の夫殺しは一区切り。まさかあの方の名前が出てくるとは、あまりの身分違いにびっくりよ。次から新展開があるのかな?
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内容(「BOOK」データベースより)
居酒屋「ぜんや」の女将・お妙は、亡き夫・善助の過去について新たな疑念にとらわれ、眠れない夜が続いていた。そんななか、店の常連客である菱屋のご隠居の炉開きで、懐石料理を頼まれる。幼い頃に茶の湯を習っていたお妙は、苦い思い出を蘇らせながらも、客をおもてなししたいというご隠居の想いを汲んで料理に腕をふるう。湯葉の擂りながし、かますの昆布締め、牡蛎の松前焼き…つらい時こそ、美味しいものを食べて笑って。「ぜんや」がつなぐ優しい絆に心あたたまる、傑作人情小説第六巻。
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居酒屋ぜんや シリーズ6
小十人番士の旗本の次男・林只次郎は、鶯が美声を放つよう飼育し、その謝礼で一家を養っている。
只次郎が一方的に憧れているお妙は、亡き良人・善助が残した居酒屋「ぜんや」を切り盛りしている。
その「ぜんや」の用心棒に納まっている・草間重蔵は、はたして、お妙の良人殺しに関係しているのか、そもそも、天明の打ち壊しを先導した人物なのか。
一方、只次郎は、飼い鶯・ルリオの美声を引き継ぐべき雛たち、3羽とも、歌が下手で
「ホーホケキョ」ではなく「オゲチョ」としか聞こえず、この分だと、今年中にも、廃業の憂き目に遭うかも知れないと、心穏やかではない。
善助殺しの全貌が、いよいよ明らかになる。
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シリーズ第六弾。
お妙の亡き夫・善助の死の真相が明らかになり、お妙の亡父と先の老中の繋がりから、黒幕が見えつつある感じです。
家を出た只次郎の今後の身の振り方も気になりますし、次巻(出ますよね?)を楽しみに待つ所存です。
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坂井希久子 著「あったかけんちん汁」、居酒屋ぜんやシリーズ№6、2019.2発行。居酒屋ぜんやの若後家女将、お妙と鶯を育てて生計を得る武家の次男坊、林只次郎の物語。そこそこ楽しめますが、メリハリをつけてテンポをよくすれば、もっともっと面白くなる気がします。頑張れっ、坂井希久子さん!