あらすじ
新年を迎え、神田花房町代地に居酒屋「ぜんや」が再建された。女将・お妙の絶品料理がまた食べられる喜びのあまり、馴染みの旦那衆は祝儀を沢山持参するが、お妙はとまどってしまう。一方、武家の次男坊・只次郎は、店の再建にあたって、「ぜんや」をより良く盛り立てていくある方法を提案していた。蕗味噌の握り飯、卯の花の炒り煮、土筆のきんぴら……料理の腕にさらに磨きをかけたお妙と、新たな商いを始めた只次郎がいよいよ急接近!? 傑作人情時代小説第九巻。
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火事や、幼少期の記憶が戻ったショックから漸く立ち直り、お妙は『ぜんや』を再開する。
只次郎はぜんやの経理を預かると同時に、自分も新しい商売を始め、ますます頼もしく。
居酒屋ぜんやシリーズ、第9巻。
以前から時々登場していた熊吉が、ぐいぐい来ている!
子供は成長が早いなあ。
只次郎も、絶賛成長中(?)の若者である。
ぐいぐい来ている。
しかし、美味しい料理の話と背中合わせに、不穏な予感を常に孕んでいるのがこのシリーズ。
今回も、良い話と悪い話がある、さてどちらから聞く?的な、事件とめでたい事が両方起きる回。
またいろんな面で山場を迎えそうな終わり方。
恋する女が裾を乱して走るのって凄いシーンだなって思う。
ロングスカートでは邪魔そうに見えるだけ、和服ってエロいな〜と思うのであった。
そして、渡り蟹の料理の描写が美味しすぎ!
今の和食は、チェーンの居酒屋かファミレス、それ以外だとお高くて気取ってて凝りすぎた懐石料理の二極化。
お妙さんみたいな料理はどこで食べられますか!?
薬食い/蟹の脚/家移り/暗雲/川開き
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ついにお妙と只次郎が結ばれた。すごく嬉しい。ここまで引っ張ってもらって良かった。早くにくっつき過ぎても普通というか驚きに欠けるから、ここまで焦らされた方が読んで来た甲斐があって良い。只次郎がお妙のために鶯を嗅ぎ回ってて危ないけど、どう物語が終焉に落ち着くのか楽しみ。
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両親の不審な死を思い出したお妙。新生ぜんやを営みつつ心が晴れない。只次郎は今で言うコンサルタント業を始めて鶯の飼い方指導もしつつお妙の両親殺害の黒幕を探して不穏な空気も漂う。只次郎ひとりしか知らないのかな、旦那衆にも言ってなさそう。只次郎への想いを封印しようとしていたところに只次郎の危険を知らされ走るお妙、ついに素直になって二人とも良かったね!そこをおえんに見つかるとは(笑)
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「ぜんや」が再建され、「春告堂」も店開きとなり心機一転、前途洋々の新しい日々が始まる中、大川の花火見物に打ち揃って出かけた先に届く只次郎が辻斬りにあったという「悲報」。結末はいかに…。
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火事の貰い火でぜんやが、全焼し、途方に暮れていたお妙も再び居酒屋を再開することが決定し、精神的にも落ち着いた。
木の匂いも爽やかなぜんやの店内。
常連客が高額な酒や味噌、他のものを開店祝いと持ってきたが、只次郎は返せぬ恩を受けるよりは、常連客は投資者として、ぜんやの商売に資金を出し、その儲けの中から利益を得るという方法を提案。
川開きの花火見物に船をしつらえいつものメンバーで。
ところがぜんやの隣の空いている店を春告屋として、鶯の飼育や商売のアドバイスをする商売を始めたばかりの只次郎がおくれている。
勘違いから一線を踏み越える二人。
よっ!ご両人!
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居酒屋ぜんやシリーズ第9巻。回復したお妙と成長し続ける只次郎のお話。個人的には只次郎にはもうちょいふにゃふにゃ(?)してほしい(笑)
今回は熊吉がいい!こちらも逞しく成長してるけど、見ていてほのぼのする(笑)てかツッコミ最高だな!!初登場シーンから考えたらほんと、すっかりお兄さんになったなぁ。
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侍ながら商いに興味のある只治郎。
ついに店まで構えてしまう。
それにしても鶯に綺麗な鳴き声を仕込む事が仕事になるなんて面白い。
相変わらず妙さんの料理は美味しそう!
展開のあった二人の今後はどうなるのか次回も楽しみ。
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新しいぜんやが開店!
そして、只次郎も鶯の店を出すことに(^^)
牡丹鍋、渡り蟹、読んでいてお腹が空きます。
思いっきり、一気に読んでしまった。
ごちそうさまでした。
今回も美味しい、最後のあまーいデザートまで堪能しました(^^)v
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内容(「BOOK」データベースより)
新年を迎え、神田花房町代地に居酒屋「ぜんや」が再建された。女将・お妙の絶品料理がまた食べられる喜びのあまり、馴染みの旦那衆は祝儀を沢山持参するが、お妙はとまどってしまう。一方、武家の次男坊・只次郎は、店の再建にあたって、「ぜんや」をより良く盛り立てていくある方法を提案していた。蕗味噌の握り飯、卯の花の炒り煮、土筆のきんぴら…料理の腕にさらに磨きをかけたお妙と、新たな商いを始めた只次郎がいよいよ急接近!?傑作人情時代小説第九巻。
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居酒屋ぜんやシリーズ 9
火事にあった翌年、神田花房町代地に「ぜんや」が再建された。
只次郎のアイデアで、旦那衆が、資金を出し、利益を配当するシステムにした。
事業投資型クラウドファンディングとでも言えば良いのか。
一方、只次郎は、新ぜんやの隣に「春告堂」という名前で、新しく商いを始める事になった。
鶯稼業の傍ら、商い指南も初めた。
ある日、ひょんな誤解から、お妙と只次郎がとうとう結ばれた。
只次郎の母親が、お妙に、何やら身分違い的な釘を刺してはいたが、お妙の決心は、変わらなかった。
只次郎は、以前からの気掛かりである、お妙の両親が殺された訳を調べる為、久世丹後守と会う。
お妙の父には、時代を変える力が有ったから殺されたのだと言う。
国を開くべしと言う父。そうなれば、特権を手放したくない全ての武士が敵となる。
果たして、黒幕は誰か。
次作、最終巻で、黒幕が暴かれるか。
目が離されない。
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中学の頃、盆踊りの夜、近所の可愛い同級生の女性と、ワクワク・ドキドキしながら、普通を装って楽しく話してたことを思い出しました。坂井希久子 著「ほろほろおぼろ豆腐」、居酒屋ぜんやシリーズ№9、2020.9発行。お妙と只次郎、両国の花火の夜、花火は一緒に見れなかったけど、嬉しい一夜でしたね!
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シリーズ第9弾。
火事で焼けてしまった「ぜんや」が再建されて、只次郎は新・「ぜんや」の“帳面係”として算盤をふるうと共に、自らも商いを始める事に。
只次郎が逞しく成長しているのは良いのですが、お妙の両親の死の真相を単独で追っているのが何だか危険な感じで心配です。
一方、只次郎への想いに蓋をしていたお妙ですが、ラストでついに・・・。
まだ明らかになっていない謎や、身分の事など障害はありますが、二人の幸せを願うばかりです。