あらすじ
新しい時代の常識に、変われないおじさんに、もう我慢できない! 『妻の終活』の著者が描く、現代「中年」小説! セクハラの嫌疑をかけられた男、女性の後輩に出世競争で負けた男、浮気が原因で離婚し、風俗通いを続ける男――。会社での働き方、女性への対応、家族との関係などの意識をアップデートできずに悩む「おじさん」たちが、あるきっかけから自分の人生を見つめ直していく。時代の変化という嵐に対応できない中年男性の悲哀を切なく、時にコミカルに描いた傑作小説! 『雨の日は、一回休み』を改題。
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Posted by ブクログ
短編ではあるが、登場する人物に繋がりがある
登場するそれぞれの「おじさん」に共感できる
短編のすべてのエンディングがほっこりするのもよかった
オススメしたい一冊!
Posted by ブクログ
「おじさん」もおじさんなりに頑張っている!!
セクハラの疑いをかけられたおじさん、妻の出世に嫉妬してしまうおじさん、風俗に頼ってしまうおじさん。。
5人のおじさんたちがあるきっかけから人生を見つめ直す物語です✨
今の若い人たちと“おじさん”たちの若い頃とは、だいぶ社会の風情が変わっています。
今の若い世代に【???】を抱いてしまうのは当たり前なのかもしれない。
でもそれを悪く言ったり、「昔は~だった」などと言うと、あっという間に“面倒臭い人”というレッテルを貼られてしまう。。
時代の変化についていけなかったおじさんたちの哀愁を、コミカルに描いた小説をぜひお楽しみください!
Posted by ブクログ
オジサンだけじゃなく人の弱さについての本かなぁ、と。
今までの日本を支えてきてくれたオジサン。
当たり前たったセクハラやパワハラにどっぷり浸かってた時代。
そりゃ自分を守るために威嚇して麻痺していくよね。
三話の『涙雨』がいちばん良かったな。
どうしようもないオジサンだったけど病気をきっかけに自分の弱さに気づけた話し。
定年後の夫婦のあり方も考えさせられる本。
やっぱり女性の方がどっしりしてるよなぁ^^;
『雨の日は、一回休み』の改題。
Posted by ブクログ
『おじさん』の会社内での様々な立ち振る舞いにまつわる悲哀さを描いた5話からなる連作短篇集。話ごとに違うおじさんが登場する。前の話に次の話に登場するおじさんがちょこっと登場するバトンリレーのような形式。
それぞれの話は…皆んな雨に関するタイトル。
●人事からセクハラを注意された課長。だが、どの部下が訴えたかわからない。次の日から犯人探しに躍起になるおじさん。(「スコール」)
●元部下の女性社員が役員に昇進し、シニア向けのセミナーに出席させられそろそろ引き際かと考えるおじさん。(「時雨雲」)
●浮気で離婚され、窓際に追いやられ風俗でウサを晴らしていたが、ある日そこで十年ぶりに会った娘と再会するおじさん。(「涙雨」)
●四十代で経理事務の派遣社員として働き、正社員との壁に虚しさを感じ、SNSでは若い女性になりすましているおじさん。(「天気雨」)
●定年退職後、渋谷を歩きながら公共マナーを注意することが生きがいとなり『世直し』をしているおじさん。(「翠雨」)
…5つの話それぞれに『今』を生きてるおじさんがいる。人生って人それぞれだから、何がよくて、何が悪いわけでもなく、正解がどれということもない。ただはっきりしてるのは、皆んな第一線からは退いて、人生を折り返し、ゴールという人生の終焉に向かっているということだ。
『おじさんは傘をさせない』…このタイトルについて本文中には説明が無い。勝手な解釈だが、おじさんってトレンドや空気に鈍感であり無防備すぎるから、雨が降っても(世の中の流れ)傘をさせない(我が身を守る防具が無い)という意味かなあと思った。
Posted by ブクログ
おじさんの、時に理解し難い言動を目にすることがあるが、それにもおじさんたちなりの考え方や想いがあるのだなーと改めて思った。
涙雨が1番好き。
最初どうしようもなさすぎるダメダメおじさんなのに、最後はおぉ!と思えるところが読んでいて心地良かった。
Posted by ブクログ
裏表紙に書かれている(表4)内容紹介文の冒頭に、
「おじさん」はなぜ不適切な言動をしてしまうのか!?
とある。
まず、原因
・そのおじさんの全盛期には、男尊女卑が当たり前だった。
・そのおじさんの全盛期には、そのやり方は不適切ではなかった。
・おじさんのやっていた仕事は、今ではやる必要のないものになっている。
原因に対する感情
・当たり前のことを言っているのに責められて理不尽、自分は悪くない。
・相手にされなくて寂しい。
・自分の存在(価値)を全否定されていることへの怒り。
そこからの行動
・極端に気にしすぎ、何も話せなくなってしまう。
・自分の生活を改める。
・「女性or妻」に勝たなくてはいけないという考えを改める。
・怒りのエネルギーを趣味に向ける。
なんだかハウツー本の見出しみたいになってきました。
ただ、バブル期にブイブイ言わせていたおじさんたちは、今でこそ迷惑な不適切行動製造機になってしまいましたが、彼らの心の中には、思う存分仕事をしてきた、自分は輝いていた時があった、という栄光の思い出があるわけです。
一人、違うなあと思ってしまったのは、43歳でずっと非正規雇用、独身でワンルーム暮らし、一番安い炭水化物の食事をかき込むしかない、という境遇の男性です。彼には一度も栄光が巡ってきたことがない。可哀想すぎる。これからの人生が気になります。
それと、これから先、大変な目に遭うだろうと予想されるのは、営業成績ナンバーワンで爽やかな外見、既婚者なのに男にも女にもモテる、門前将門(もんぜん まさかど)36歳であろう。双子ちゃんが生まれたばかり。
「だからだよ。あんまり早く帰ったら手伝わされるじゃん」
この営業所は、所長の方針で基本定時上がりなのだ。だから飲みに行こう、と取り巻きたちを誘う。
今年読んだ本の中で一番、衝撃なセリフかも。後頭部をバチン!とひっぱたいてやりたい。
Posted by ブクログ
スコールもあれば涙雨もある。
短編集の中に色々な雨が降り、ちょっと立ち止まってみませんか、と言われているよう。
信じて突き進んできた道も見方を変えれば、迷いの道となる。
今後どう生きていくのか、どうしたらいいのか、ちょっと立ち止まって一回休みましょう!
どの話も面白かった。
Posted by ブクログ
いやいやまだまだこんな人(オジサン)いるよ。
パワハラであろうとなんであろうと。「何ハラになるんやろ~これ~エヘヘ」みたいな。キモって心の中でパンチ浴びせてますが(笑)
まあでもバブル世代の人は働き過ぎてるし、就職氷河期の人は思い描く社会生活送れてないから辛いんだよね。だから今の若者には理解できないこともあるよね。許せないことも多々ありますが寄り添わないとね。傘をさしのべてあげてください。そっとさりげなく
Posted by ブクログ
昭和のパワハラ&男尊女卑のおじさんを描いた
5つの短編集。(第四話は違うけど)
このおじさん達ほどの自分勝手なバカじゃないけど、知らず知らずのうちに、自分も他人には理解されないようなアホな考え方がどこかにないだろうかと少し考えさせられた。妻とは良好な関係を築いていると自分では思っているが、実は違うかったりとか考えると怖い。気をつけようと思ってしまった。
Posted by ブクログ
なんだか読んでいて疲れてしまった。
途中からは言葉だけを拾い読み。
貴重な時間を潰してしまった感じ。
私には合わず、消化不良。
ただし、言っている事は分かる面もあったが。
Posted by ブクログ
読みやすくて、するする読めるのですが、テーマが何だか受け付けにくい…。面白かったけど、一回読めばいいかなと思いました。
最初のセクハラのおじさんの話が、一番面白く読めました。
Posted by ブクログ
平安火災海上保険に勤める喜多川 進(きたがわ すすむ)さんは、ある日、上司から「君にセクハラの訴えが上がってきているんだよね」と言われました(第一章 スコール)。
課長である彼の部下は11人で、そのうち女性は4人です。彼は4人を容疑者と見做してあぶり出しを始めます。まず1人の女性社員に対して業務上のヒアリングを始業前に行いました。すると夕刻に上司から「ちっとも反省している様子がないと、訴えが上がってきたぞ。」と言われたのです。その上、妻と17歳の娘と夕食を摂っている時には、娘から「パパは女性差別主義者だよね!」と言われたりもします。
でも何がなんだか分からない喜多川氏なのでした。
その翌日、ベトナム支店から、顧客の多い工業地帯がスコールで広範囲に浸水したという連絡が入り、急遽、彼は若い男性社員を連れてホーチミンに飛び、さらに被害地域に赴きます。
洪水で川のようになった道をボートで移動し、現場のひどい状況を目の当たりにする中、汚れた水に濡れるたびに声を上げる男性社員を喜多川氏は強く叱責します。「女子でもあるまいに、ちょっと水に濡れただけでキャーキャーと。いい加減にしろ!」と。険悪な雰囲気になる二人。。。
さあ、仕事はどうなるのでしょうか。また、セクハラの訴えをしたのは誰なのでしょうか。続きはどうぞ本作でお読みください。
この本には、全部で5つのお話が書かれています。裏表紙の説明には「時代の変化という風に対応できない中年男性の悲哀を切なく、時にコミカルに描いた傑作小説!」とあります。そして裏表紙に書かれた最初の言葉はこうでした。
『「おじさん」はなぜ不適切な言動をしてしまうのか!?』
賛否両論があるのかもしれませんが、1977年生まれの坂井希久子さんのこの作品、一読の価値があるのではないでしょうか。読書会をしたら面白いかもしれません(知らんけど)。
あなたなら、どう読みますか?
※ さてさてさんが、レビューで詳しく作品解説をなさってますので、作品とともにオススメいたします。
Posted by ブクログ
はじめての作家さんの本。
短編5作品。
セクハラを注意された課長、誰が!?
定年を控えてすっかりモチベーションがなくなった部長、全ては後輩の女性に役員出世争いに負けた結果?
役職定年から荒んだ生活を送る男は、娘のために…
四十代の派遣社員は、ネットで女子高生を語るが…
定年退職後に誰からも必要とされない男性
なんだかサラリーマンの悲哀に満ちた作品でした。
仕事、と言う言葉が全ての免罪符になっていた時代、がむしゃらに働き続けた男たちが、今の時代にマッチできなくて居場所も自己肯定感も抱けず、といったやるせない感じ。
これ、人ごとでないなあ。。
Posted by ブクログ
仕事から離れれば何も残らない、その事に気づいた中年おじさん達のままならない日常を描いた連作短編集。
セクハラを注意された男、左遷された猛烈社員、正社員になれずに燻っている派遣社員など会社や仕事から突き放された男達。しかしそこ以外に生きていく道を持たない彼ら。
時代錯誤なセクハラ、パワハラ思想のオンパレードでムカムカするような一幕もある。その男達がちょっとした出来事をきっとに変わっていく。
どこか切ない物語。
Posted by ブクログ
なかなか、なかなか。
読んでいて少々切ないものがありました。
「切なくコミカルな中年小説!」
と帯にはありますが、コミカルには感じられませんでした。
5つの物語が収められていて、ちょっとづつ登場人物が重なります。
また、1話から5話まで全て「雨」という字が表題に使われています。
セクハラ疑惑をかけたれた男性
女性の後輩に出世競争で負けた男性
浮気が原因で離婚し、風俗通いを続ける男性
四十代で派遣社員。ストレス解消にネット上で女子高生を装う男性
定年退職後、居場所が無くもがいている男性
時代の流れと共に、これほどの偏った考え方の人は減っていると思いたいのですが、現代ではコロナで在宅ワークが増えて、家に居るのに「何もしてくれない相方」というところの不満が増えて離婚率が上がっているらしいです。
きっと、この作品に登場する人たちと似たような考えを持っている人たちなのでは、と思ってしまいます。
最後の章は定年退職後の男性の話。
紆余曲折あったけれど心躍るものに出会えた話は、こちらも嬉しくなりました。
「おじさん頑張って!」
と応援しているように感じられた作品でした。