坂井希久子のレビュー一覧

  • つるつる鮎そうめん 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    2022/5/19
    ここへ来て急に怖っ!
    平和なご飯おいしそう本かと思ってたらなんか陰謀渦巻く感じになってきた。
    いやいや気を付けてね、みなさん。
    御隠居も死んだら嫌やで。
    にわかに続きが気になってきた。

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    2022年05月19日
  • さらさら鰹茶漬け 居酒屋ぜんや

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    シリーズ最終巻の大団円!

    只次郎の誰にも知られないように続いていた画策。
    ついに、又三を始め、お妙の両親や夫を殺した黒幕がはっきりした。

    とてつもなく力を持っているものだった。

    仇ではあるが、針ほどの一糸も報いを与えられそうもない。
    気取られれば、かえって命が危なかった。


    どんな結末を迎えるのか?

    シリーズ全編を通して、江戸文化の鶯をいう分野の詳細もわかり、江戸の料理の広さ奥深さも味わえる、面白いポイントが多いシリーズだった。

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    2022年05月08日
  • ほろほろおぼろ豆腐 居酒屋ぜんや

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    火事の貰い火でぜんやが、全焼し、途方に暮れていたお妙も再び居酒屋を再開することが決定し、精神的にも落ち着いた。

    木の匂いも爽やかなぜんやの店内。
    常連客が高額な酒や味噌、他のものを開店祝いと持ってきたが、只次郎は返せぬ恩を受けるよりは、常連客は投資者として、ぜんやの商売に資金を出し、その儲けの中から利益を得るという方法を提案。

    川開きの花火見物に船をしつらえいつものメンバーで。
    ところがぜんやの隣の空いている店を春告屋として、鶯の飼育や商売のアドバイスをする商売を始めたばかりの只次郎がおくれている。

    勘違いから一線を踏み越える二人。
    よっ!ご両人!

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    2022年05月08日
  • ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや

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    着眼点に一捻りがある作者だという印象に違わず、居酒屋の若女将と武家の次男坊の絡みというお約束の設定の場に、鶯の鳴き付けを生業にする

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    2022年05月05日
  • 注文の多い料理小説集

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    いろいろな作家さんの、しかも私の大好きな料理をテーマにした作品が、一冊で読めるのが嬉しい。

    お話として好きだったのは、夏も近づく。ほんもののご飯、って感じ。
    あと、どっしりふわふわも良かった。ラストにはびっくり。

    エルゴと不倫鮨は、お料理がとにかく美味しそうだった。豪華すぎて想像できないのも多かったけど、雰囲気は堪能できた。ラストも好き。

    色にいでにけりは、分からない色名がたくさん出てきたりして若干読みづらかったけど、昔の人たちの強さとか粋とか感じられて、良かったです。

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    2022年05月01日
  • とろとろ卵がゆ 居酒屋ぜんや

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    只次郎の気持ちがよくわかっているお妙。
    お妙の気持ちも。

    紅葉狩りの前日もらい火で、ぜんやも類焼してしまう。
    そして、その日お妙は両親が亡くなった火事が実は殺されてから火をつけられたという事実を思い出してしまう。

    うつのようになってしまうお妙。

    只次郎はきっと守ってゆく決意をする。

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    2022年04月30日
  • ふうふうつみれ鍋 居酒屋ぜんや

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    善助の死の真相もわかった。

    あとはお妙に求婚するだけなのだが、なかなか言い出せない只次郎。

    三河屋の娘に求婚され、あたふたする。

    三河屋の娘には兼ねてから主人の心算は番頭をと思っていたらしい。
    只次郎はまんまと当て馬にされたのだった。

    お妙と只次郎、心の内側は互いに察せられるがひとまず、休憩。

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    2022年04月30日
  • あったかけんちん汁 居酒屋ぜんや

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    お妙の夫、善助の死は事故死ではなかった。
    いよいよ謎が解ける。

    只次郎も父親が隠居を決め、家を継ぐことが正式に決まり、父親から婿の養子先を見つけると言われ家を出る。

    ターニングポイントとなる回。

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    2022年04月30日
  • つるつる鮎そうめん 居酒屋ぜんや

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    居酒屋「ぜんや」の女将、おたえの元旦那、善助。
    その死は、酔って川に落ちたことになっていたが、
    夢枕に出てきた善助が気になって仕方ない。

    そして家を焼け出され腹をすかして倒れそうになっていた、
    浪人「草間重蔵」の正体がきになり、お妙から調べを依頼される只次郎。

    最近ぜんやに出入りする推しの強い近江屋。
    鶯の他にも長くメダカの飼育と品種改良をしている。

    ある時、善助の遺体から赤いメダカが出てきたことを思い出すお妙。

    スリリングな展開になってきたシリーズ5巻。

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    2022年04月30日
  • さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや

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    桃の節句に今年はお栄の母親方の祖父も呼ぶことになった。

    ぜんやでは、お妙が救ってもらった腕利きの浪人を用心棒として雇うことに。住み込み先は裏の長屋だ。

    只次郎は、気になって仕方ない。

    節句のお祝いでお栄から大人たちに進言が。
    子供の方がよく見ている。
    母親と祖父の確執。
    叔父と父親の確執。
    栄の一言で氷解。

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    2022年04月26日
  • ころころ手鞠ずし 居酒屋ぜんや

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    今回も次から次へと事件が続くのだが。
    又三の不審死を探ろうとする只次郎。
    剣など使えないこうした危ないことにはおよそ向かない男だ。
    だが、お妙の危険だと思うと、無理にも立ち向かう勇気はある。

    お妙がナイショごとに気がつき、怒っているらしい。
    只次郎も、お妙の心を慮りの嘘を重ねてしまう。

    ぜんやの煤払いには常連客も手伝ってくれる。
    続く長屋の独り住まい、寝たきりの婆さんの部屋も一緒に大掃除をするためだ。

    掃除がおわり、二人きりになった雰囲気がなかなか良さげ。

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    2022年04月26日
  • 萩の餅 花暦 居酒屋ぜんや

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    熊吉とお花の若い2人が直向きに一緒懸命頑張って成長していく様子が微笑ましい。
    それを見守る周りの温かい支援も心地良い。
    只治郎さんの器の大きさにグッとくる。
    血は繋がらないけれど、ふわっと結ばれている絆がとても良い。

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    2022年04月25日
  • すみれ飴 花暦 居酒屋ぜんや

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    花暦 居酒屋ぜんや 新シリーズ
    只次郎は、長い間、恋焦がれていたお妙と、ようやく結ばれて5年。
    お妙が切り盛りする居酒屋「ぜんや」の隣に「春告堂」を出し、鶯の世話や鳴き声指南、そして、商売指南などを商っている。

    只次郎・お妙夫婦に引き取られた、お花は、2人の養女となって、3年。

    お花は、実の母親から、愛されなかった過去があり、甘える方法を知らなかった。

    何かと、気を使うばかりで「どうか嫌わないで…」と萎縮してしまう。

    そんな花に、只次郎・お妙、そして、18歳になった熊吉らが、温かく包み込む。

    新シリーズは、薬問屋「俵屋」の手代へと出世した熊吉と、お花の若い二人の成長を描く模様。

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    2022年04月24日
  • ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや

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     1977年生まれの才能豊かな女流作家。

    題材は時代小説シリーズには珍しくもない『居酒屋モノ』
    一年前に孤児に自分を養ってくれた歳の離れた夫を水死でなくし、夫の姉、気風がいいおばあさんお勝とともに、夫の残した「ぜんや」という居酒屋を営む。

    江戸時代大ブームになった鶯の飼育。
    その美しい鳴き声が信条の野鳥なので、専門的に、鳴き声をしつける商売もできた。

    貧しい小普請組の旗本の次男坊の林只次郎。
    腕っ節はからっきしだが、小鳥の飼育が大好きで向いてもいる。武士とも見えない人懐っこさも向いている。

    只次郎が頼まれた鶯を逃したと悲観して落ち込んでいたのを、鶯の糞買いの又三が気分転換に連れて行った

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    2022年04月23日
  • 女ともだち

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    ネタバレ

    女の嫉妬、依存、束縛、共鳴、味方
    全部つまった1冊だった。

    支配したいほど相手を想うことはもはやもう友情ではなくなってるところが怖いところで。

    怖い部分ももちろんあるけど、やっぱりいつまでも変わらずしょうもないところで笑いあえるのも女友だちのいいところというのも伝わった本だった。

    個人的にはブータンのうたが好きだった。

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    2022年04月17日
  • 注文の多い料理小説集

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    ネタバレ

    美味しいものや料理が好きなのでよかった。
    和洋折衷、スイーツも登場するが、自分が1番心惹かれたのは和食!
    心を込めた美味しい料理が作りたくなる♪

    「夏も近づく」と「どっしりふわふわ」がすごーく良かった!




    ・エルゴと不倫鮨 ★★★★
    なんか、爽快!
    子連れのボロボロのお母さんが登場した時には、なんか嫌な感じやなーと思ったけど、食に対する知識が豊富でだんだん魅力的に!!

    女性客たちが、仲良くなって不倫相手を放って歩いて帰る所が良き!!

    ついこの間、高いお鮨屋さん行ったばっかやし、美味しいもん食べるのいーよなーって思いながら読んでた。


    ・夏も近づく ★★★★★
    むっちゃ良かった〜〜

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    2022年04月16日
  • 虹猫喫茶店

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    猫ファーストな喫茶店オーナーと猫と人びとのお話。猫好きさんに読んで欲しいのはもちろん、これから猫と暮らしたいと考えている人には是非読んで欲しい。

    猫ファーストなサヨリさん、地域猫活動家のおばさま、誰が正しいのかというより社会として愛玩動物とどう向き合うのかが問われている気がした。
    人間の子供にさえ差し伸べる手が足りない中で、動物たちに差し伸べられる手はもっと限られている。
    日本の動物たちが幸せに暮らせますように…

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    2022年03月31日
  • さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    2022/3/29
    只次郎に強力なライバル登場やん。
    ややや、只次郎がんばれ~!
    只次郎めっちゃ応援してしまう。土下座しようとしたのはイマイチだけども。
    でも好きな人の前でも好きな人を守るためになら土下座しようとするのもまた力なのかもしれないなぁ。
    相変わらず読んでたらお腹がすいてすいて困る。

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    2022年03月29日
  • ころころ手鞠ずし 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    2022/3/11
    只次郎よかったね!ちゃんと意識してもらってるよ!
    年下男の守ってあげたい欲求と年上女の心配ががちょっと喧嘩したけど、只次郎は言うだけじゃなくてちゃんと行動してるからね。
    立派なもんだよ。
    いいなぁ、キュンとする。
    そして相も変わらずおいしそうな料理の数々。
    ぜんや行きたい。

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    2022年03月13日
  • 虹猫喫茶店

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    ネタバレ

    「猫カフェ」ではなく、あくまでも一時的に猫を保護して里親を探している「喫茶 虹猫」。

    猫至上主義のオーナーのサヨリさん。美少年の常連ヒカルくん。地域猫活動家のおばさま。多頭飼いで問題ありのお婆さん。クセが強く暑苦しい動物病院院長…と、かなり個性豊かな面々による物語。
    人間と猫が共存していくうえで浮き彫りとなる猫問題諸々についても、作中触れながら楽しませてくれました。
    猫好きにはたまらない一冊だと思います。

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    2022年03月09日