坂井希久子のレビュー一覧

  • おじさんは傘をさせない

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    スコールもあれば涙雨もある。
    短編集の中に色々な雨が降り、ちょっと立ち止まってみませんか、と言われているよう。
    信じて突き進んできた道も見方を変えれば、迷いの道となる。
    今後どう生きていくのか、どうしたらいいのか、ちょっと立ち止まって一回休みましょう!
    どの話も面白かった。

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    2024年09月09日
  • 月草糖 花暦 居酒屋ぜんや

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    『居酒屋ぜんや』の子世代シリーズも、もう六作目。
    今回は凶悪な事件は一応収まり、若い人たちの成長に筆が割かれる。
    年齢や事情が少しずつ異なるものの、思春期を抜けて青年期に差し掛かる微妙な心理が描かれている。

    女子たちの間では、お梅が一番しっかりしているかなあ。そのうち、熊吉の雇い主の奥様になるのである。どんな関係性になるのかな。
    只次郎の姪のお栄は、幼い頃からたいそう聡明に描かれていて、先が楽しみだなあ、どんな人生を歩むのかしら、と思っていた。大奥に勤めることになった時は、んんんんん・・・?と思ったのだけれど、そこには様々な仕事があると知り、一応は納得、しかし将軍からお声がかかるという、望ま

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    2024年09月03日
  • セクシャル・ルールズ

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    展開に飽きがなく、テンポよく読み進められます。
    男だから女だからという価値観は見直されつつありますが、まだまだ潜在的な意識には残っていると思います。偏見をなくしてフラットなものの見方をしたいですが、それには、それはおかしいんじゃないか、と言ってくれる自分とは異なる視点のパートナーの存在が欠かせないなと思いました。

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    2024年08月24日
  • 華ざかりの三重奏

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    歳をとったら趣味が合う友だちとシェアハウス、なんてよく聞く言葉だが、この本はまさにそれが実現したかんじ。なんていい定年ライフなんだ!私もこういう生活をしてみたい。ただし、好きと言っても私には同人誌を作る熱量はないけど。長い定年後の人生、思いもしなかったことにチャレンジするのもアリだね。

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    2024年08月24日
  • 泣いたらアカンで通天閣

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    自分の地元の関西弁バリバリで、吉本新喜劇的な掛け合いの連続で、笑ってしまった。一人一人の個性的なキャラが立っていて面白かった。続編が出てほしい。

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    2024年08月23日
  • 注文の多い料理小説集

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    アンソロジーは「名前も作品も初めて知った」作家のほうが断然面白く感じる。この本では坂井希久子『色にいでにけり』がそれで、普段読まない時代ものだがとても面白かった。主人公の境遇と芯に持つ矜持、江戸の色名と和菓子の描写が実に生き生き、しみじみと描かれていて、このシリーズが読みたくなった。

    他は伊吹有喜『夏も近づく』、深緑野分『福神漬』も滋味があってよかった。井上荒野『好好軒の犬』はラストが上手い。柚木麻子『エルゴと不倫鮨』はトップバッターとして勢いがあり好印象。柴田よしき『どっしりふわふわ』はラストが安直な気がしたのと、中村航『味のわからない男』は好みが合わなかった。

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    2024年08月20日
  • ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや

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    シリーズ一作目。居酒屋ぜんやを切り盛りするお妙と、お妙に心を寄せる武家の次男坊只次郎。時代小説に出てくる料理はなんでこんなに美味しそうなのか。只次郎が毎度うまいうまいと食べるので、その描写だけで滋味深い。店を手伝っているお妙の亡くなった旦那の姉お勝さんや、大店のご隠居など集う人達も一癖二癖あっておもしろい。鶯にルリオと名づける只次郎、可愛すぎる。

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    2024年08月14日
  • 女ともだち

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    女性作家8人が描く「女友達」とは。
    1人目の村山由佳からやられた。大好物ですよ…。
    いいな、こわいな、めんどくさいな…が全部楽しめる。
    阿川佐和子作中の「女がともだちを作るときの条件」が真理だと思う

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    2024年08月06日
  • さらさら鰹茶漬け 居酒屋ぜんや

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    お妙の仇がようやくわかったけどあまりの大きな相手に姉妹にすると決めたお妙達。何不自由ない身分で相手にしてみればほんの暇つぶし程度の戯言で身を脅かされる方はたまったもんじゃない。
    ふとしたきっかけで知り合い引き取ることになったお花。見たことのない父に重ねてか只次郎に懐いてお妙にはつれない態度。
    お妙と正式に夫婦になるため武士の身分を捨てた只次郎、町人としてのこれからに幸あれ。

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    2024年08月06日
  • すみれ飴 花暦 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    お花中心こお話で、お妙と只次郎が少ないと困るというかつまらないなあと思っていたけど、2人も出てくるので嬉しい。5年後とはあっという間に過ぎてしまったけれど、2人が仲睦まじく過ごしてて本当に嬉しい。今後も2人の様子を知りたいから読み進める。お妙さんに子どもが出来たら幸せだなあ。

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    2024年07月24日
  • さらさら鰹茶漬け 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    最後は結ばれて終わって、只次郎が町人になって良かった。ただ、何だか真の悪者が少し痛い目みるわけでもなく、お妙とのもっと甘いシーンがあっても良いのになあと。物足りなさを感じた。

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    2024年07月22日
  • ほろほろおぼろ豆腐 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    ついにお妙と只次郎が結ばれた。すごく嬉しい。ここまで引っ張ってもらって良かった。早くにくっつき過ぎても普通というか驚きに欠けるから、ここまで焦らされた方が読んで来た甲斐があって良い。只次郎がお妙のために鶯を嗅ぎ回ってて危ないけど、どう物語が終焉に落ち着くのか楽しみ。

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    2024年07月18日
  • とろとろ卵がゆ 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    ついにお妙の両親の死について語られた。まだ真相ではないけれど、お店も火事で無くなって、只次郎との距離も縮まりそうで目が離せない。お妙が今一度自分の人生というか、料理とは自分にとって何か考えさせられそうな感じで、物語は本当にクライマックスに近づいてるなあと。

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    2024年07月16日
  • 雨の日は、一回休み

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    予備知識ゼロの完全ジャケ読み。私は作品に出てくるおじさんたちの気持ちと同じタイプ。30年も当たり前だと思って生きてきたのに、今さらそれを古いだのアップデートしろだの言われても。する気はあるから、たまに間違えたり、更新に時間がかかることくらい受け入れていただきたい。と、読みながら『そうそう!』と頷いてしまうところの多い作品。雨を挟んでここまで心境に変化があることはそう多くないとは思うけど、なんとなく心地よい本だった。

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    2024年07月14日
  • ふうふうつみれ鍋 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    今回も面白かったけど、特に何か事件が起こるかんじでは無かった。お妙がもどかしく、ただ、只次郎が最後は吹っ切れたのでこれからどうお妙にアタックしていくのかが楽しみ。

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    2024年07月11日
  • ほろほろおぼろ豆腐 居酒屋ぜんや

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    両親の不審な死を思い出したお妙。新生ぜんやを営みつつ心が晴れない。只次郎は今で言うコンサルタント業を始めて鶯の飼い方指導もしつつお妙の両親殺害の黒幕を探して不穏な空気も漂う。只次郎ひとりしか知らないのかな、旦那衆にも言ってなさそう。只次郎への想いを封印しようとしていたところに只次郎の危険を知らされ走るお妙、ついに素直になって二人とも良かったね!そこをおえんに見つかるとは(笑)

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    2024年07月04日
  • つるつる鮎そうめん 居酒屋ぜんや

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    いよいよ役者が揃ってきて、さらに面白さが増してきた。誰がどう繋がっているのか楽しみ。やはり最終的にはお妙の幸せを願う。

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    2024年07月02日
  • とろとろ卵がゆ 居酒屋ぜんや

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    お妙の料理を月に一度食べにくる近江屋。料理を復讐に使うのは何かなあ、と思うけどこのストレスは近江屋にはかなりきついだろうなあ。その日その時だけじゃないんだもん。
    後半火事で焼け出され過去の記憶から呆けたようになってしまうお妙。料理が全くできない只次郎が作った玉子がゆで正気を取り戻すお妙。良かったよ〜、只次郎の真心をお妙が受け取ってくれて。おしのもすっかり大店のご新造さんになってぜんや再開の後押しをしてくれた。火事の後おかつが全然出てこなかったのは寂しかった。

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    2024年07月02日
  • ふうふうつみれ鍋 居酒屋ぜんや

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    升川屋夫婦はお妙がいないと夫婦喧嘩も上手にできないのか。三河屋と只次郎の入婿騒動。只次郎と番頭を秤にかけて両方に「いい加減はっきりしろ!」と言ったつもりなのかな、三河屋さんは。只次郎は肝心なところで升川屋の邪魔が入って残念。でもお妙がやっと意識し出したのは良かった。

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    2024年07月01日
  • 江戸彩り見立て帖 粋な色 野暮な色

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    オール讀物で連載されているので読み終わっているが、面白いので文庫本を読み直し。
    シリーズも3作目となるが、色に関しての話題なのだが、自分自身は色に疎く具体的イメージが出てこないのが難点。
    主人公のお彩と京都生まれの右近とのやり取りが面白く、回を追うごとに接近するところが楽しみ。
    今回も豊富な右近の知識に助けられるお彩。勤めている塚田屋の悪主人の悪巧みである特別な色でのブームを作る難題も無事達成したようで、色に関して感覚が優れているお彩と策略好きの右近の完全勝利にホッとする。

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    2024年06月30日