坂井希久子のレビュー一覧
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まぁ、旦那の腹立つこと腹立つこと。夫としても腹が立つし、父親としても腹が立つ。妻の杏子のよく出来たこと。残される夫のためにこんなにうまく導いてやれる人いる?!人として尊敬します。杏子さんの闘病生活、とても胸が苦しくて読むのが辛かったけど、杏子さんが人として最後まで尊厳を貫きたい姿勢、私の祖母と同じでさらに胸がギュッとなった。祖母はまだ96歳で生存しているが、杏子さんの気持ちがわかった今、どうして簡易トイレで用を足したいと言った祖母の補助に回れなかったのか、、オムツしてるんだからそこに出せば?と言ってしまった自分が、廉太郎とさほど変わらない事をしていたことに頬をガツンと殴られた気がした。今週また
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「美味しい記憶はこの空間ごと、心の中に残り続ける」
そんな場所が誰でもきっとある。
ダイニングでも、お茶の間でも、近所のファミレスでも、回っていないお寿司でも、確かに私にもあった気がする。そんな気持ちにさせてくれる1冊。
歴史ある町の百貨店、「マルヨシ百貨店」の最上階には良く言えば「昭和レトロな大食堂」があった。
大失敗を犯し、食器・リビング部門より異動となった主人公「美由紀」マネージャーと若社長の引き抜きで料理長となった「智子」。
意見の食い違いはあれど、この大食堂を盛り立てるため奮闘する物語は、各章に冠られた美味しいお料理によってグングン進んでいく。
オムライスや、プリン、クリームソー -
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お酒が飲みたい…!となり、読みながら飲み始めちゃった笑。お酒にまつわる短編集、気軽に読めて楽しい。
『ショコラと秘密は彼女に香る』
これ1番好きだった!!登和子さんもさくらさんも素敵な人だわぁ…。さくらさんに似たひなきと、登和子さんに似た和人さん、それを知って笑顔の二人も良い。ふんわりと包まれた、優しい秘密だなぁ。ボンボンもさくらさんのお菓子たちも美味しそう。
『初恋ソーダ』
主人公に頑張れ!と言いたくなる。自分の心地のよい部屋で、自分が楽しむためのお酒を仕込む。最高の生き方じゃないか。
『醸造学科の宇一くん』
宇一くんの雰囲気、良いね〜。酒蔵を継いでも継がなくても、二人は良い距離感でいられた -
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前半、あまり好みでない作品が続きましたが、後半すごく良かったです!
おもしろかった3作品
「こっちを向いて。」
分かるー‼︎って話でした。大人になってから友達作るのって難しい。こちらと向こうに友達を作ろうという願望が、まさに同じタイミングで存在しないと成立しない。
自分が今までに経験した感情が言語化されてる感じで気持ちよくて、そして切なかったです。
「ラインのふたり」
いたずらして笑ってはいけないのに全身で笑い出したくなる感じ。笑いすぎてお腹痛くて涙出る、みたいな。そういう時の女子同士の連帯感を思い出しました。
終わり方も良かった。
「獣の夜」
一番好きです。ジビエ、全然興味なかったけ -
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あなたは、上司から突然こんなことを言われたらどうするでしょうか?
『君に、セクハラの訴えが上がってきているんだよね』
これは深刻な状況です。呑気に”どうするでしょうか?”と悠長なことを言っている場合ではありません。今の時代、『服装や髪型を褒めただけでセクハラと騒がれる』『時代』でもあるからです。そして、『こういうものは、相手の受け取りかた次第』という現実もあります。そんな中ではこんな思いが込み上げることもあるでしょう。
『だいたい「ここまでがセクハラ」という明確な線引きもなく、一方の価値観のみに判断が委ねられているのは不公平だ』。
確かに正論なのかもしれません。しかし、『セクハラ』 -
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あなたは、『ああ、うまぁい!』という声を聞いてどんな食べ物を思い浮かべるでしょうか?
飽食の時代を迎えた私たちは、食べ飽きるほどに豊かな食生活を送れるようになりました。逆に食べすぎによって肥満や成人病に悩む人がいるという時代のあり様は飢饉の中に飢えに苦しむ人たちが当たり前にいた時代からすると隔世の感があると思います。
そんな私たちの”食”への欲求は限りを知りません。より美味しいものを探して、情報を得て食べ歩きをする先にグルメといった言葉も当たり前に聞くようになりました。しかし、美味しいものを食べたいと思う気持ちは決して今の世の私たちだけのものではありません。この国にかつて生きたお江戸の人た
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