坂井希久子のレビュー一覧
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ネタバレ女の髪結は奢侈にあたるとして御法度の時代。
十七歳で天涯孤独のお照は、廻り髪結をしていた亡き父の技を習い覚え、ひそかに女髪結として生計を立てていたのだが、父の形見の髪結道具を持っていたことを咎められ、大番屋にしょっ引かれてしまった。
吟味の最中、突然現れた同心の一言で無罪放免となったは良いが、お照が女髪結だと密告したという同業の女の骸が見つかり、今度は殺しの下手人の疑いでしょっぴかれてしまう。
坂井希久子さんの、さらっと読める新シリーズ。
「髪結い伊三次」の女性版のような感じになるのかな?
女髪結自体が御法度なのでお照の働きはさらに隠密度は高く、若い女なのでアクションは無し。かといって、サ -
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江戸彩り見立て帖、シリーズ三作目。
お彩は、父親が元は摺り師で、工房で育った子供の頃から色彩感覚がよかった。
ふと知り合った京男に才能を見出される。その正体は、京から来て江戸に店を出した呉服の大店・塚田屋の右近。
右近がお彩を店に招き、仕事を依頼するが、はっきりしない役割にお彩も店の者も戸惑う。
右近は店の主人である苅安の異母弟だが、苅安は遊び人で、右近が実質的には店を取り仕切っていました。
たまに顔を出した苅安はお彩の才を怪しみ、流行りになる色を見出して売り出せと課題を出す。
粋な色野暮な色と言われたら~江戸っ子に野暮なんてね、死んだほうがまし?(笑)
右近が賭けに乗ってしまい、お彩もう -
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花暦ぜんやシリーズ、第8弾。
享和元年(1801)〜享和二年(1802)
・お花16→17
・お妙37→38
・只次郎31→32
・熊吉20→21
前回のラストは、おかや(9)の怪鳥のような叫び声で終わった。憧れの千寿(10)が、なんと六つ年上のお花に求婚したからだ。
(奇しくも、お妙も只次郎より六つ年上である)
お花から千寿を誘惑したわけでもないのに、おかやの嫉妬からくる怒りと恨みは、しつこく深く、理屈が通じない。
以前もこういう、長〜い喧嘩があったなあ・・・
まずはこの性格で千寿に好かれようと言うのが無理である。
しかし、千寿のけっこう用意周到に考えているところも、爽やかだった印象が少し
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