坂井希久子のレビュー一覧
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今回何より嬉しかったのは、前作を読んだ者にとって、とっても懐かしい面々にまた会えたことである。特にお勝姐さんが良いタイミングで再登場してくれた時は、心の中で「待ってました!」と叫んだ。死んだ弟をいつまでも想ってくれるお妙にはありがたく思いながらも、新しい幸せを見つけて欲しいとも願うお勝姐さん。そんな彼女の思い遣りが切なく、痛くて温かい。
相変わらずお妙に鼻の下を伸ばす男連中と、その気持ちを知ってか知らずか、恥ずかしげに、それでいて胃袋はしっかり掴んでいるお妙の強かさ。
そんな居酒屋の周りには、不穏な事件があったり無かったり…とにかくいつも賑やかである。
季節は夏。おろしきゅうりと蛸の和え物 -
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居酒屋ぜんや シリーズ1-8
江戸の火事で良人が残してくれた「ぜんや」が焼ける。どさくさに紛れての只次郎の告白?!おお、スッキリしたーと思いきや、火事でお妙の幼き頃の記憶が蘇り、何だかなぁ。悲しい。辛い。
只次郎の卵がゆの気持ちが心に染みた。
おえんと姑の話も心に残った。
自分以外の誰に対しても、たとえどんなに近しい人にも、自分の気持ちや考えは言葉で表さないと伝わらないんだなーと再確認した。やっぱり、世の中そうそう根っからの悪人や意地悪な人っていないと思う。悩みの多くは大抵勘違いだと思ってる。甘い考えか。
絵描きの勝川春朗が出てきて驚いた。羨ましい。
鰤大根、粕漬け卵、小芋の柚子味噌 -
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居酒屋ぜんや シリーズ1-7
嫌だ嫌だと思っても、いざ捨てようとしてみたら、やっぱり武家という「家柄」に守られているのだ、と思い知る只次郎。全てを手放し、違う世界に飛び込もうとするのは、いつの時代も勇気のいる事だなと感じる。
升川屋さんの夫婦喧嘩に巻き込まれたり、裏店のおえんさんの願いが叶ったり、凛気を起こしたり、三河屋さんにお浜ちゃん絡みで只さんが振り回されたりする。
時がどんどん過ぎて、状況がどんどん変わっていくのに、お妙と只次郎だけはやっぱり変わらずだ。なんともまあ焦れったい。
解決したと思われた過去の事件の真相でまた一波乱ありそう?
豆腐と筍のうま煮、木の芽味噌の三種和え、丸汁、 -
Posted by ブクログ
ずっと気になっていた「居酒屋ぜんや」シリーズの第1作。
武家の次男坊という窮屈な立場にある只次郎が、ぜんやの人たちのやり取りを聞きながら心の中で思った「ああ、この店は息がしやすい」という言葉。
ここは単に胃袋を満たす場所ではなく、そこに流れる飾らない空気感に包まれることで、肩書きを外してただの「自分」に戻れる、かけがえのない居場所なのだ。
ひと手間かけて素材の良さを引き出した丁寧な料理の数々は、本当に魅力的。
そして、お勝さんの容赦のない、だが愛のある江戸前のツッコミが絶妙なタイミングで差し込まれるので、物語のテンポがとにかく心地よいリズムになっている。
食べ物というものは昔のことを思い -
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居酒屋ぜんや シリーズ1-6
毎巻、お妙さんの作る昔ながらの和食を懐かしんだり想像したりと楽しみながらほんわかするけれど、今巻はお妙さんの過去の事件の真相が次々に明らかになっていったので、なんかいつもと違う読み心地だった。
キーパーソンの近江屋を呼び込む時は結構どきどきした。けれと、さすが年の功、旦那衆たちの落ちつきぶりにかなりの安心感を覚えたが、真実は辛いものだった。結果、真相を知ったお妙さんの近江屋への対処は、怖くもあり、優しくもあり、お妙さんらしいなぁと感じるものだった。私ならそこまで強く向き合えるかどうか。
自然と居酒屋ぜんやに集まってしまった旦那衆たち。運命ってあるんだな、と思わせ
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