坂井希久子のレビュー一覧
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食いしん坊の出戻り娘が江戸の鰻の美味しさを店ごとにランキング付けをしようというお話。
江戸時代の娘はもっと奥ゆかしく早々に嫁に行くものなのだが、このお話の主人公は食べすぎが元で離縁されるほどの食いしん坊。
そしてある時鰻店の番付のかわら版を見かけるのだが、それはなんと広告料の多寡で決まった番付だった。それを見て憤慨したお嬢様はさて…。
江戸の風俗を感じながら、でもやっぱりメインは鰻!
以前『う』という鰻だけを扱った漫画があったが、それに匹敵する様な鰻小説。
読んでいるだけでうなぎを食べたくなりました。
主人公のおふみの人柄や食いしん坊な所は愛らしいし、それを後押しする鍵屋は頼もしい。版元は -
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お酒にまつわるアンソロジー。アンソロジーというのは好き嫌いのわかるモノだな。
定食屋「雑」がお気に入り。私もこんな定食屋のちょい無愛想だけど、余計な気を遣わせないおばさんに憧れる。そして主人公はお酒に詳しいけど、飲み方の許容範囲が狭い女だ。彼女が徐々に変化していくのが気持ちいい。コロッケ美味しそう。
そしてbarきりんぐみ。保育園のママ達はこんなに仲良しばかりでは無いが…底通してるのは子育てしながら働く大変さを知ってるコトだ。息抜き無しには本当にやっていけない。仕事が大変という人はもちろん居るが、24hワンオペを何年もやるのが子育て。正直記憶がない。こんなきりんぐみでもない限りやってられないよ -
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ネタバレいい!
やっぱりこのシリーズはいいです
お仕事小説の色合いが強いかな?
蔦吉と麻吉の姉妹もとても魅力的
芸者さんは昔のアイドルみたいな立ち位置なのかなー
一応遊女とは違って、芸を売るのが芸者ってことですもんね
ただ、この件にしても右近の先読みの鋭さや余裕がちょっと行きすぎてるような
もう少し慌てたりしてもいいのかなと思うけど、妾腹という自分の出自のコンプレックスから、投げやりになっているのか?
それにしては仕事へ真摯に向き合ってるしなあ、といろいろ背景が謎
そのへんもおいおい語られていくんだろうか
刈安がまた出てきていて、でもまた鋭い視点で物を言っていて、立ち位置が分からなくなってきた -
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大嵐の後、只次郎の友達だった又三の死体が見つかります。死体は女と一緒に引き上げられたので心中とみなされ、当時の規則で弔いもままなりません。しかし、その死体には不審な点があり、一気にきな臭い展開に。只次郎は情報収集のため賭場に通い始めます。
すべて「お妙を守るため」内密に行われていましたが、そんなことは一切望んでいないお妙はおかんむり。事件の真相すらも嘘でごまかす只次郎には読んでいて「やっちまったな」と呆れてしまいました。
とはいえお妙のために色々動いてくれた只次郎に、意地を張ってお礼が言えないお妙。ますます「響子さん(めぞん一刻)」っぽくなってますね。そんな二人に気を利かせるお勝姐さんはさすが -
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神田にある居酒屋「ぜんや」を中心とした江戸の舞台で、ドタバタと人情が交錯するグルメものです。オーディブルで聞き流しているのですが、深いことは考えずに当時の江戸の様子を思い描いて楽しんでいます。
夫が亡くなって2年も経たないお妙に、余計なお世話を焼く大家の奥さん。それを知っている元夫の姉のお勝は、「あんたが幸せなのが一番だから」と声をかけます。普段はぶっきらぼうなお勝姉さんの優しく人情が滲む言葉には、不覚にもほろっときてしまいました。
豊満ボディで加えて嫉妬しいのおえんさんが好きな登場人物です。ぜんやで只次郎たちとワイワイ料理をつつきあっているシーンが楽しみです。 -
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フォロワーさんの本棚から美味しそうな匂いにつられ手に取った作品。
タイトルからガッツリした料理と美味しいご飯のグルメ小説かと思いきや人間の毒や業のスパイスがピリッと効いた人間味溢れる話だった。
特に面白かったのは柚木麻子の『エルゴと不倫鮨』、高級料理で女性をつまみ食いしようとした男達が、ある女性の注文によって食いっぱぐれてしまうのがなんとも滑稽でスッキリした後味が爽快!
伊吹有喜の『夏も近づく』も良かった。
拓実の優しさと美味しいご飯のセットが、葉月の心に刺さった棘の傷を癒してくれる。
まさに「心の栄養」を与えてくれる一編。
『味の分からない男』が不穏な話で後味が悪かったぶん、『どっしり -
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居酒屋ぜんや シリーズ2-2
熊吉の巻。
俵屋(売薬商)に奉公している熊吉。同じ奉公人で幼い頃から寝食を共にし互いに励まし合い精進してきた親友(だと思っていた)長吉との仲違い。熊吉の気持ちは一方通行だったのかと思いながらも、出奔した友探しが一段落する『茸汁』はお花や只次郎の思いやりに涙腺が緩んだ。人の温かさが美味しい料理と共に身に染みた。
酒問屋升川屋の一人息子、千寿の家出「身二つ」もなかなか面白かったー。
なにも言わないくせに、不機嫌の理由を察してほしいと思ってしまう。(お花)
「仕事ですよ。息抜きと言う、仕事のね」(只次郎)
「お腹がいっぱいになるとね、草花が綺麗に見えるよ」(お花)
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十九歳のお富美は姑から「あの嫁は飯を食べすぎる」という理由で婚家から離縁され実家の大店である結納品問屋 嘉吉屋に戻される。
おまけに読売に米俵を丸呑みする太った女の絵とともに離縁を面白おかしく書き立てられてしまうのだった。
しかし本人は たいしてこたえていない。むしろ実家に戻れば気兼ねなく食べられる。読売に書かれたことも本当のことだから別に怒ってもいない。
しかしそんなお富美の怒りを買ったのは 店から受け取った金で順位を決めた不正な鰻番付だった。
「本当に美味しい店だけを他人様に薦めたい」
お富美は 忖度なしの鰻番付作りを決心する──。
今まで こんなしょうもない理由で離縁されたヒロイン -
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居酒屋ぜんや シリーズ1-3
ほんわかした日常の1巻2巻と少し毛色が変わる。しばらく姿を見せなかった又三の心中事件から始まり、以前お妙宅に押し入った藍色に染まった手の男を探し出す為、名ばかりだが一応侍である只次郎が賭場に名を伏せて潜り込む。只次郎の行動はお妙を無駄に怖がらせまいと内密だが、鋭いお妙は隠し事をしていると勘繰り2人は妙な空気に。。また、裏店長屋に越してきた人相見の老婆お銀。霊がみえるらしい老婆をおえんは詐欺だと言うけれど案外本物じゃないのかと思わせる。そうするとお妙の亡き良人善助の死の真相は、、と気になるところ。お妙の周囲を見張っている人物の謎に繋がるのか。
最後の2人きりの寄せ
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