坂井希久子のレビュー一覧
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素敵な5人の作家さんによる5つのお酒にまつわる短編が集まった宝箱みたいな一冊。
『ショコラと秘密は彼女に香る』
著者:織守きょうやさん
とっても可愛いお話で、密かにときめいた。この本の一作目、読者を「ほろよい読書」の世界に引き込むのにピッタリのお話だと思った。チョコレートボンボンが食べたくなった。
『初恋ソーダ』
著者:坂井希久子さん
途中、流されそうになった果歩に、え〜いいの?ダメダメ!気を確かに!!とハラハラした笑
自分の大事に大事に作ったものを、感謝やありがたみもなく、ただ消費されることに対しての怒りは分かるので、読みながら、「いやだよね〜」と共感した。
『醸造学科の宇一くん』
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第2弾、というのを知らずに読んだ。
こちらから読んでも十分楽しめた。
それぞれの人が「おひとりさま」をいかに楽しんでいるか!
ストレス発散に何をして心を癒しているか!
参考にしたいことがたくさんあった。
「アンジェがくれたもの」
なんて賢いアンジェ!
一番心に残った作品。
「リフォーム」
離婚式を盛大にやる話。指輪が新しい門出にリフォームされるなんて。
「この扉のむこう」
続編らしいが、これだけでも十分楽しめた。
コウ太との出会いがウルウル。
「リセット」
好きな作家さん。
亡くなった夫に隠し子がいた、というショッキングな出来事からのストーリー展開がやっぱり、いい。 -
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あなたは、『百貨店』『最上階の大食堂』と聞いてどんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
このレビューを読んでくださっている方の年齢はマチマチです。『百貨店』と聞いてそこに浮かぶイメージもさまざまでしょう。『百貨店冬の時代と呼ばれる昨今、各地の名店が破綻し、大手同士が統合して生き残りを図る』、そんな動きが全国各地でおきてもいます。そんな中では、『必要に迫られて耐震工事やリノベーションは施されて』も、『全体的に昭和のにおいがする』建物には手を付けられず…という状況もやむを得ないのかもしれません。
そんな『百貨店』と言えば『最上階』に『大食堂』が設けられているのが一つの特徴でもありました。そこに -
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6人の作者が描く、全てひとりで過ごしている物語たち。
作者それぞれの言い回しや「ひとり」というものに抱く考えが似たり違ったりで楽しい。
ほとんどの物語は「ひとり」が好きなのに周りからの目線で生きづらさを感じている。その中で自由になる術やひとりで生きていく力を見つけていく。
ひとりであって独りではないと再認識できる。日常を切り取ったような物語や綺麗に物事が進むような話もあるが生き方を見つめ直すことができた。
「永遠語り」が1番印象に残っている。村のリアルな情景が思い浮かぶ表現で人から離れた場所での生活を羨んでしまう。また、これが究極の愛なのではないかと思わせる話。体の繋がりはなくとも「視線、 -
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自分は猫が好きなのか、猫を可愛がる自分が好きなのか。
猫の可愛いところが好きなのか、猫のどうしようもないところも含めて好きなのか。
そんなことを考えながら読んだ。
私は比較的、猫>人間の考え方を持っているので、喫茶店の店主サヨリさんの考え方に共感していた。
だからこそ、上記の考え方だけでは今の人間社会と猫は共存できないのだという現実も改めて突きつけられた。
猫は可愛い。そんな猫たちが今の人間社会で真に幸せな時間を過ごすにはどうしたらいいのか?
こんなにもスルスル読めるのに、猫を取り巻く社会問題についてもじんわりと考えさせられて面白かった。
続編があるなら是非とも読みたい。