あらすじ
どうもこの頃お妙の体の調子が優れない。俵屋の若旦那から、お梅との祝言の料理を何品か作ってもらいたいと頼まれたばかりだったのだが……。そんなお妙の代わりに、祝言の料理を作ると決めたお花。お妙から受け継いだぜんやの味で、緊張したお梅の心をほぐすことはできるのか――。若旦那とお梅の新たな門出を祝う梅若汁、滋養にとんだ利休卵、菊花のお浸しを混ぜ込んだ握り飯、琥珀色に輝く軍鶏鍋。傑作時代小説、めでたい第七弾!
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あっという間に読めました。
これで終わりなんて残念。
早く次を読みたいです。
基本はみんな幸せいっぱいだけれども。
まだあの次元は解決していない。
さてさて、どうなるのやら。
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居酒屋ぜんやシリーズの最新刊。間違いなし。
お花ちゃん大活躍!成長が眩しいよ。熊ちゃんが番頭にならないと、二人の関係は変わらない。うー、そこだけがもどかしい。この先は千寿ちゃんも参戦かな。
今作は菊むすびと利休卵が美味しそうだった。
続編が待ちきれない!
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お妙さんの懐妊、お梅ちゃんの祝言。
お妙さんて37歳なんですね。この時代に37歳で初産は不安がる只次郎の気持ちもわかる。お梅ちゃんいざ大店のご新造、と思うと不安になってぜんやにきてしまったのね。お花の作った料理に励まされて祝言へ。お花の成長が著しい。熊吉も次の目標が見つかったようで良かった。最後千寿の爆弾発言でまたおかやがめんどくさい。そろそろ千寿と自分の身分違いをきちんと認識した方がよいのでは。
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花暦ぜんやシリーズ、第7弾。
享和元年(1801)
・お花16
・お妙37
・只次郎31
おめでたいことが重なった年になる。
その中で、『ぜんや』の女将を目指すお花は、お梅と俵屋の若旦那の祝言の料理を任され、アクシデントにも力を貸すなどして、立派にやり遂げる。
でもやはり、タイトルにもなっている「菊むすび」がいちばんの料理だろう。
大切な人を料理で元気にできるのは、素晴らしいこと。
お花の成長が本当にうれしく、いつまでも見守りたいシリーズ。
いつも旦那衆みっちりの男臭い『ぜんや』が、貸切の女子会になった場面は良かった。
男がいてはできないデリケートな話もあるし、お妙もくつろぐことが出来て、時々開催してもらいたい。
お花はもう16歳。娘ざかりで、ずいぶん美しくなって、自分では気が付かない色気も出始めているようだ。
ラストから始まる騒動の予感!!
どうなることやら!
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祝い事が重なり嬉しく、お花の成長著しい今巻。
やっと前向きに向上心を持って頑張るお花に安堵しました。
それにしても、お妙の美貌の凄まじさ表現が恐ろしく、思わず想像してしまいました。
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居酒屋ぜんやシリーズ。
今回はめでたい話が2話。
おー良かったね只次郎さん!と言った感じ。
お花がぜんやを切り盛りする様になり、友人の披露宴の料理も任される。
随分逞しく成長したなぁって感じ。
そんなお花の縁談は?
次号も楽しみ。
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シリーズ第7作目。
お梅ちゃんの祝言に
お妙さんのご懐妊と
めでたいこと続々の今巻。
お花ちゃんの成長が凄まじい。
本当に精神的にタフになったなぁー。
ラストはまさかの展開で、この後波乱の予感!
おかやはなかなか好きになれないキャラです。
気に入らないことがあるとすぐ癇癪起こす、千寿のことを好きと言うわりに好かれる努力はしない、いつまで経っても幼稚さばかりが目立っていて、読んでいてイライラしてしまうのです。。。
なので、次の巻が今から不安だー!
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ずっと気になってた続編!だけどこれで終わりでもないみたい。また続きがあるんだ!楽しみ。
おたえさんは子供も生まれるし、
おはなちゃんは、もしや年下男子と結婚?!(江戸時代にもそういうのあったんだ
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今では忘れられがちな料理が数多くある。そんな古き良き味を描く物語だ。四季折々の食材を使い手間を惜しまぬ料理が登場し読めばその香りまで漂ってきそうだ。
現代の料亭、割烹とは違う家庭料理の伝統の味は失われつつある。だからこそ過去の料理に触れ、味わい、未来へと受け継ぐことが大切なのだ。
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「居酒屋ぜんや」のセカンドシリーズ、“花暦 ”・第七弾。
別嬪女将・お妙が切り盛りする居酒屋〈ぜんや〉が舞台の人情噺。
お妙と只次郎の養女・お花と薬種問屋〈俵屋〉に奉公する熊吉の視点が交互に描かれる連作五話が収録されています。
お花の友人・お梅と〈俵屋〉の若旦那との祝言の料理を依頼されたものの、女将のお妙の体調が優れなくて心配な状況でしたが、実は”おめでた”だったのですね~・・良かったねぇ只次郎!
そんな訳で、身体を労わらなければいけないお妙に代わって、今回はお花が頑張っております。
営業時間を短縮したとはいえ〈ぜんや〉の料理をメインで作ることになり、献立も食べる人の体調を気遣って考案しているお花の、
「・・夏の疲れがまだ残っている人もいるでしょう。おっ母さんに食べやすいものは、その人たちの滋養にもなると思って」
・・という台詞に、”お妙イズム”をしっかりと受け継いでいるな、と頼もしく思いました。
そして、お梅ちゃんの祝言でも任された膳をしっかりと作ることができましたし、汁物が足りないという思わぬトラブルにも機転をきかせて乗り切り〈俵屋〉の台所女中さん達に感謝されていましたね。
今回登場したお花のオリジナルメニューも結構美味しそうで、特に「利休卵」は私も食べてみたくなりました。
一方、熊吉はちょっと足踏み状態で、(肉体的にも精神的にも)成長著しいお花を見て焦りを覚えると同時にお花を異性として意識し始めた様子。
そんな熊吉も女性の不妊の悩み(特に跡継ぎを望む武家)に効く薬の販路を模索し始めたようで、こちらが上手く軌道に乗ると良いですね。
ということで、お祝い事が重なりほっこり気分で読んでいた本巻だったのですが・・終盤での千寿の”爆弾発言(?)”で、次巻は大荒れの予感が・・どうかお花が辛い目に合うのは勘弁してくれよ~と思いつつ、続きが気になって仕方がない私です~。