坂井希久子のレビュー一覧

  • つるつる鮎そうめん 居酒屋ぜんや

    Posted by ブクログ

    「居酒屋ぜんや」シリーズ、もう第五弾!
    季節感たっぷりあふれる料理が美味しい「ぜんや」
    亡くなった夫の店を引き継いで、お妙が料理の腕をふるっている。

    鶯の鳴き合わせで一家の生計を支える、武家の次男・林只次郎。
    太物屋菱屋のご隠居。
    亡き夫・善助の姉で、居酒屋を手伝ってくれるお勝。
    そして、少し前からぜんやの用心棒を務める謎の浪人・草間重蔵。
    常連さんの、江戸の大店の主たち。

    ひとつの謎は解決されたが、重蔵の正体も気になるところ。
    そこへ、最初の頃からどうも気になる、お妙の夫・善助の素性。
    医者の娘であった、というお妙の医学の知識が、だんだんとクローズアップされてきている。
    ミステリとしても

    0
    2018年11月17日
  • ウィメンズマラソン

    Posted by ブクログ

    オリンピック代表から外されることになった峰子が、妊娠、出産、子育てを経て再びオリンピックを目指す。
    妊娠と出産と子育てを経験した女性として、共感する感情がたくさんあった。近くに峰子がいたら、そんな風に思うのはあなただけではないのだと声を掛けたいと思った。

    辻本に対する感情は私の理解を超える部分があったけど、オリンピックを目指すくらいの選手だから、根性も感情も強くて粘り強くて感動する。

    これは実話なのかな。

    読みながら探し続けていた、最後にさりげなく書かれた結果に、涙が流れた。


    市民ランナーの端くれとして、またマラソンしてみようかな、という気になった ^_^

    0
    2018年11月10日
  • ただいまが、聞きたくて

    Posted by ブクログ

    埼玉県大宮に暮らす和久井家は、各々が自己中心でバラバラな家族。そんな一家に思いがけない事態が襲う。不器用で歪な家庭の崩壊から再生までを描く家族小説。
    最終章の父親・徳雄の登場で物語が一気に引き締まる。それはまるで、失ったパズルのワンピースが、突然発見されて完成するがの如くのようだ。そして、物語の序盤の構成では予想しなかった感動が押し寄せる。家族小説の傑作です。

    0
    2018年08月18日
  • さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや

    Posted by ブクログ

    神田花房町の居酒屋「ぜんや」を営む女将、お妙28歳、目の覚めるような美女。お勝、おえんが手伝いを。鶯の世話をしてるのは旗本の次男坊、林只次郎28歳、そして今回新たに腕っぷしの強い浪人草間重蔵がお妙の前に登場。坂井希久子さんの「さくさくかるめいら」、居酒屋ぜんやシリーズも4巻目、いよいよ佳境に入ってます(^-^) 果たして若後家お妙の心を鷲掴みにするのは、柔の只次郎か、剛の重蔵か!? 次回に期待が高まります!

    0
    2018年03月31日
  • リリスの娘

    Posted by ブクログ

    久しぶりに坂井希久子さんの本を読みました。ほかほか蕗ご飯、虹猫喫茶店、ウィメンズマラソン、ハーレーじじいの背中など幅広いジャンルを手掛けておいでですね。今回読んだのは、「リリスの娘」(2017.6)です。リリスの意味がわからなかったので調べると、男性を凌辱する女性(の悪霊)、のような意味でしょうか・・・。そういえば、著者は風俗のSM嬢の現役と聞いたような気がします。この作品は寺島凛子の少女から老女に至るまでの奔放な生き方を描いたものです。官能連作短編7話が収録されています。いつも凛としている凛子です。

    0
    2017年07月13日
  • ヒーローインタビュー

    Posted by ブクログ

    てっきり真田広之と鈴木保奈美共演の同名映画の原作だと思い込んでいました。1994年の映画でしたから、かれこれ20年以上前のこと。そちらはヤクルトスワローズの選手という設定でしたが、こちらはまったく別物の阪神タイガースの選手という設定。阪神ファンならまちがいなく笑います泣きます。

    主人公は2001年から2010年まで阪神タイガースに野手として在籍していたという仁藤全(アキラ)。一軍で活躍することはほとんどなく、「二軍の帝王」と呼ばれたまま退団。ヒーローインタビューを受けたことなどないけれど、一部の人の心に強烈な印象を残した選手。彼とつきあいのあった人物が彼について語るという形式が取られています

    0
    2017年05月15日
  • ふんわり穴子天 居酒屋ぜんや

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    亡き夫・善助と営んでいた居酒屋「ぜんや」を一人で切り盛りする美人女将・お妙。
    その妙にひそかに思いを寄せる、武家の次男坊・林只次郎。
    林家の飯のタネ、鶯のルリオ。

    そしてもちろん、美味しいごはん。
    居酒屋なのは分かっているが、どうも、「つまみ」というより、「おいしいごはん」と言いたくなるような、家庭的な雰囲気なのである。
    妙は後家さんだが、湿ったところや隠微なイメージはどこにもない。
    清潔で、ふんわり温かい…洗いたての白い手のひらのようなのである。

    しかし、そこに不審な事件の影もちらつく。
    読み終わってすぐに続きが読みたくなった。
    すいません、次、いつ出ますか?

    『花の宴』
    花見に集まる

    0
    2018年05月07日
  • ふんわり穴子天 居酒屋ぜんや

    Posted by ブクログ

    坂井希久子さん、居酒屋ぜんやシリーズ№2「ふんわり穴子天」2017.1発行。№2を先に読みましたが、面白いです。神田花房町、美人の若後家女将・お妙が営む「ぜんや」を舞台にした物語。花の宴、鮎売り、立葵、翡翠蛸、送り火の5話。期待が大きく膨らむシリーズです!

    0
    2017年03月12日
  • ふんわり穴子天 居酒屋ぜんや

    Posted by ブクログ

    前巻を読んでからだいぶ時間が経っているせいで、ちょっとどんなだったか忘れているところもあるけれど、妙がつくる料理への愛が、変わらずとてもやさしくて、ほっこりします。わたしも食べにいきたい!

    とりあえず、きゅうりとタコの酢の物を食べたくなりました。

    妙に狼藉を働いた後に行方知れずになっていた藍染屋がひょんなところで発見される。それも妙に恋慕する只次郎に。よりによって、お武家らしさ皆無で男らしさもなんだか足りない優男の只次郎に!
    とひどい言いようですが、それは只次郎が憎めないからです。可愛さ余ってなんとかて言うやないですか。
    幸いなことに只次郎は浅はかな男ではないので、なんとかなるんじゃないか

    0
    2017年02月27日
  • ウィメンズマラソン

    Posted by ブクログ

    ロンドン五輪女子マラソン代表選手に選ばれながら、妊娠発覚で出場辞退。当然、日本中から総バッシングで四面楚歌状態。岸峰子、三十歳、シングルマザー。リオ五輪に向けて彼女の再挑戦が始まる。
    ヒロイン・峰子が最初はどうにも取っ付きにくい。それが読み進めにつれて、拳を握りしめるほど応援したくなる。マラソンほど「がんばれー!」という声援がぴったりはまるスポーツはない。頑張るとは我を張ること。限界は自分で決めるもの。彼女の真っ直ぐな生き方は応援せざるえない。

    0
    2017年02月19日
  • ウィメンズマラソン

    Posted by ブクログ

    これまで数冊読んできました。「虹猫喫茶店」「ハーレーじじいの背中」、良かったです。でも、今回読んだ「ウィメンズマラソン」、感動しました。1977年生まれの坂井希久子さん、すっかりファンになりました(^-^) 2016.2発行の作品です!走るひと、ライバル、監督、コーチ、家族、記者、世間・・・、栄光と挫折・・・、さまざまな要素が交錯した味わい深い感動作です!

    0
    2017年01月10日
  • ウィメンズマラソン

    Posted by ブクログ

    「限界?そんなもの誰が決めたの?」
    そうだよねぇ。こんなことガタガタ言ってるスタミナがあるなら、一歩でも前に進まなきゃ。

    明日からもがんばるか、と思えるのでぜひ日曜の午後に読んでください。

    0
    2016年02月21日
  • ヒーローインタビュー

    Posted by ブクログ

    高校時代通算42本塁打を放ち、阪神にドラフト8位指名で入団した仁藤全。人のよさが幸いして、一軍半のプロ人生を送る男に起こった史上最大の奇跡を目撃した女性理容師、スカウト、後輩のドラ1投手、中日のベテラン投手、高校時代の同僚たちが語る仁藤全という男の存在は、まさにヒーローだった。
    偉大な記録を残した者や、勝負を決める活躍をしたものだけがヒーローではない。その存在を語ることに、幸福感を覚えることが「ヒーロー」の本質ではないだろうか。本書のタイトルの意味は、『私の中のヒーローのことを語るインタビュー』である。

    0
    2015年12月20日
  • 恋するあずさ号

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    こういう文体の小説を読むのが久しく、新鮮だった

    解説にあるように、確かに「それどうよ?」と思う身勝手な言動や行動が主人公に見受けられるけど、人間パニックになったり冷静な判断ができない時ってそうなるものよね、と主人公に感情移入できたのは、心理描写がリアルだったから。
    幸せな展開に胸がスキっとなった。
    旅に消極的なわたしが、ひとり旅したい(あわよくば幸せな展開に…)と思った作品。

    たまにはこういう、全てまるっとうまく行くものが読みたくなるんです。

    0
    2015年04月21日
  • こじれたふたり

    Posted by ブクログ

    読後にまず思い浮かんだのは、「おもしろうて やがてかなしき フェチ男かな」という言葉。
    女のハイヒールに踏みつぶされることに性的快楽を覚える大学教授と、彼に亡き父の面影を重ねる女子大生。花粉症対策のため、おなかにサナダムシを飼おうとする彼氏と、それを阻止しようとする彼女の攻防。ある日突然ヌーディズムにめざめてしまった同僚と、彼に振り回される男性。
    一風変わった「フェチズム」に振り回される人々の悲喜こもごもが、オフビートな笑いとともに描かれる短編集。ありそうでなかった着眼点に、目から鱗。テンポのいい会話も面白い。
    ラストに収録されたデビュー作「虫のいどころ」は、特に笑いの要素が顕著。「花粉症のせ

    0
    2013年06月04日
  • こじれたふたり

    Posted by ブクログ

    ふだん恋愛小説は読まないのですが、帯の「恋vsフェチ!」という文句に惹かれて購入。甘酸っぱさはなくって、しっとりとした空気がただようなかにあるクスっとくる面白さや、せつなさに心うばわれました。
    「かげろう稲妻水の月」がお気に入りです。

    0
    2013年05月29日
  • 華ざかりの三重奏

    Posted by ブクログ

    歳を重ねるのが楽しみになる、未来のお守りのような一冊だった。

    還暦を迎えたかつての友人同士がルームシェアを始め、第二の青春を謳歌する物語。
    ただ一緒に暮らすだけでなく、学生時代に熱中した「少女マンガ熱」が再燃し、なんと同人活動にまで踏み出してしまうというストーリーが最高にワクワクした。

    年齢なりの小さなしんどさや、上手くいかない日常のリアリティは程よく描かれつつも、深刻になりすぎない塩梅が絶妙。
    全体に漂う高揚感は、まるで主人公たちが愛する少女マンガそのもの。

    人気マンガ『マダムたちのルームシェア』やドラマ化もされた『団地のふたり』のような、温かくて居心地の良い空気感が好きな人にはたまら

    0
    2026年09月14日
  • とろとろ卵がゆ 居酒屋ぜんや

    Posted by ブクログ

    10巻中の8巻目か… お妙も只次郎を意識しているようで、この人たちがくっつくのも時間の問題ダナ。なんて、まるで「ぜんや」の常連衆のように彼らをほほえましく眺めているような本作。
    妊娠中のお志乃とお勝、そしてお妙&只次郎の4人で朝から団子やぼたもちを仕込む様子がよかったです。
    「春はぼた餅、秋はおはぎ、夏は夜船、冬は北窓」という言葉遊びについておしゃべりする場面も。
    出世魚のコノシロをおいしく食べる会の話がこのあとの章に続きますが、こういった食にまつわるあれこれが、物語のなかでさりげなく紹介されるのもこのシリーズの好きなところです。

    さて、そして居酒屋「ぜんや」が火事に巻き込まれ、お妙

    0
    2026年09月11日
  • あったかけんちん汁 居酒屋ぜんや

    Posted by ブクログ

    前巻で只次郎と兄・重正のわだかまりが少し解消され、うまくいきそうだったのですが、重正が学科試験に落ちたことでまた関係が悪くなってしまいました。只次郎に懐いているお栄にも当たり散らす始末です。そして父親の隠居宣言により重正が家督を継ぐことになり、只次郎にお見合いの話が出てきたり、お栄との接触を避けるよう言われたりと、いよいよ只次郎の実家での居場所がなくなってしまいます。
    武家の身分は本当に理不尽だと感じますし、林家はもともと只次郎の稼ぎで成り立っているのにと歯痒くなります。
    しかし、こんなことで「ぜんや」とお妙との関係を切ってしまう只次郎ではありません。家出して、最近めっぽう存在が怪しくなってき

    0
    2026年09月09日
  • つるつる鮎そうめん 居酒屋ぜんや

    Posted by ブクログ

    大好き「居酒屋ぜんや」シリーズ。
    まさかお妙の父や夫の死に不審な点があるとは...又三の死の謎もまだ解決していませんし、ミステリー要素が濃くなってきました。
    井戸さらいや、七夕にそうめんを食べるという江戸の文化も知ることができて勉強になるし、料理の描写も只次郎のリアクションのせいか、とても美味しそうです。食や祭含め、この頃の町の人たちの暮らしの中の楽しみが、現代では同じようには味わえないと思うと、当時が少し羨ましくなります。

    そういえば、今回は武家の次男坊、只次郎が町人に変装するという一幕も。お妙から「只さん」なんて呼ばれるラブコメ展開に。只次郎の嬉しい気持ちにクスッとする一方、身分の違いが

    0
    2026年09月08日