坂井希久子のレビュー一覧
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購入済み
どのお話も短くてサクッと読める。
いろいろな理由があって、今は1人で生活しているシニアの人たちの生活を描いた物語。
今までの長い人生でいろんなあれやこれやを乗り越えてきた人が、老後をたとえ1人でも、楽しみや好きなことを新たに見つけて、エネルギーに満ちた余生を送っているというのは若者にとっても希望になるんじゃないかな~! -
Posted by ブクログ
【美味しい小説】爽快なストーリーと共に空腹と戦う
小説自体久しぶりに読むので続くか不安でしたが作者の表現が上手く、頭に情景を浮かべやすくスルッと物語へ引き込まれました。
時間ではなく
「西側一面に取られた窓が、茜色に焼けた空をパノラマに映す。じわりじわりと夜の藍に侵食されつつ、残光は雲に未練をにじませる。この大食堂も黄昏色ーーー」
という感じの表現。食堂がレトロで懐かしくエモい様な雰囲気への導入がよかったですね。
食器・インテリア部門から移動させられてしまった主人公美由紀、突如高級レストランから赴任してきた気の強い智子、気の利いた役回りになる頼れる受付のカンナ。この3人の掛け合いや食堂スタ -
Posted by ブクログ
百貨店最上階の古びた大食堂のお話。
あー!めちゃくちゃ良かった!
美味しそうなレトロ表紙デザインに一目惚れで読んでみた☆しかもページめくったら型押し?されたタイトルページも可愛い!
表紙デザインにテンション上がりながら読んでいくと、波乱のストーリー展開に惹き付けられて一気読みしてしまった☆
それに、話の中に出てくる オムライス エビフライ ハンバーグ ナポリタン メロンソーダ プリン…♡
どれもこれも美味しそうでレトロ喫茶店に行きたくなった!
喫茶店好きが再燃♪
人間関係もリアルで良かった!
こんな人いるいる!って人や揉め事もあるよねって現実的で面白かったし、人ってちょっと話した印象だ -
Posted by ブクログ
盲腸癌で余命1年を宣告された妻。70歳の嘱託サラリーマンの夫(自分に重なる。娘2人も私と同じ)の終活だ。家のことは何も知らない夫に生活のノウハウを教える妻。長女に愛想尽かしされながらも少しずつ人生の真実を悟ることになるか。次第に弱ってゆく妻のリアルな描写を読むのがつらいので、やはりこちらが先に逝くように願わずにはいられない。
先に逝くのは心残りだし、あとに残されるのも寂しいし。そんなことわからないくらいになるのも辛いし、体の自由が利かないとか痛いのも嫌だし、ピンピンコロリとはいくまいし、家族に迷惑かけないようにするなら病院や施設に頼らざるを得ない。いつ死んでもいいように日々大切に生きるし -
Posted by ブクログ
ずーーーっと前から気になっていた本。(年単位) やっと読みました。
私は勝負っ気がないマイペース人間なので、あまりスポーツ系の本は読みたいとは思わなかったんだけど、坂井希久子さんの本は面白いなぁと思っていたし(←私の意見)、実際のマラソン大会を舞台にした、もしかしたらこんなドラマを抱えて走っていたランナーがいたかもしれないということもあり(←私にこの本を推してきた方の意見)。
初めはなんか読んでて悔しい、歯がゆい、やりきれない気持ちがしんどかったけど、途中から一気に読んでしまった。読んでる間自分は座って読書してるのに、走ってる気分になって、ふと中断して立ち上がると、脚は痛くないか? 軽いか
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