坂井希久子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
居酒屋ぜんやの新シリーズ「花暦 居酒屋ぜんや」
第二弾。
薬種問屋の手代、熊吉、
ぜんやの養女お花。
二人が育っていって、青春のころ。
成長に必ずあるつまづきや悩みを通して、人の交わりを物語る良い作品になっている。
才能溢れる熊吉は同年代の小僧の中では別格の出世。
いつしか親友と思っていた同僚にも、苛まれるようになっていった。
友人は店から逃走するが、熊吉は察してやれなかった自分を責める。
俵屋ではお妙のなき父親が作った薬を復刻。
新しい販路を広げようとしている。
大きな酒問屋、升川屋の跡取り千寿も妹ができて居場所を無くした思いで、家出。
人の成長を語る物語はしみじみとしてて良い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレあー、楽しかった。
東京でやり手のバイヤーとして働いていた芹。
彼女が働いていた百貨店に西陣からやってきた若旦那の充。
彼よりも11歳年上、しかも京都独特の繋がりになじめない芹は充の両親の猛反対を受けて結婚を見計らうことに。
そんな縁から職人が減り、高価な買い物である着物がすたれていくかもという危機感から芹が原宿に店を出すことを提案。
そこから始まる京女とキャリアウーマンの戦い。
そして芹と充の結婚は。
いやー、お着物がすきな坂井先生らしいお話で癒されました。
面白かった!
そして、私も着物着たいなぁと思うのですが、会社の新年会で着物にエビチリのシミを付けた私。いまだに飲食が怖く -
Posted by ブクログ
居酒屋ぜんやシリーズ第8巻。前巻から続けて読んだから、寛政五年にどっぷり。
開き直った只次郎は強いの巻(笑)月見団子の話は女三人に只次郎一人のバランスがとてもよくて面白かった。でもその後は怒涛の展開。お妙がモデルをしたかと思いきや火事!(裏表紙にあらすじあるんでネタバレしますが)正気を失うお妙に卵がゆをこさえちゃう只次郎の愛情の深さよ!!わらしべ長者もよかった。キャラがほんとに立ってるんだよなぁ。だからスルスル読める。時代小説は苦手なんだけどな。
最後はお志乃ちゃん(もう、お志乃さんやな。立派になって)が持っていった感じあるけど。シリーズはあと2巻で終わりとのこと。全ての謎が解けるのかな。楽 -
Posted by ブクログ
前巻でめでたい事になって、それを面倒な人に見られて・・・
あっという間に噂が広まるだろうけど、とにかくめでたい!
・・・というところから更に序破急!素晴らしいところに落としてくれた。
色々と美味しいお料理が出てきたが、事件の行く末に気持ちが持って行かれがち。
しかし、やはり大切な朝の「鰹茶漬け」が印象深かった。
鰹は、「勝つ」魚。
いざ、出陣!の朝餉でした。
お志乃が大店の女将として成長し、熊吉もまだ弱輩ながら男子の心意気を見せ、その中、お妙だけがいつまでもウジウジしているなあ〜と思っていましたが、ここにきて大きな覚悟。
なんと言っても、一番の成長は只次郎。
モヤモヤしていたものが一気に
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。