坂井希久子のレビュー一覧

  • とろとろ卵がゆ 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    人生は山あり、谷あり。
    美味しいもので他の人の力になってきたお妙さんが、今回は只次郎に力づけられる。

    寄り添って生きる人々は、とても愛おしく、尊い。

    でも、なんて爆弾を最後に投下するんですか、坂井先生!

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    2020年03月19日
  • ふうふうつみれ鍋 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    「居酒屋ぜんや」シリーズ、第七弾。
    暗い影を落としていた善助の死の謎が解け、再び料理の描写が美味しく感じられるようになった。

    犬も食わない夫婦の諍いにもつい、仲裁に入ってしまうお妙だが、かかわり過ぎない塩梅が良い。
    つい、女の味方をしてしまいがちだが、聞いてみれば男の方にも言い分がある。
    そんな喧嘩も、相手が生きていればこそだが…

    窮屈な武家がひたすら嫌で、商人になりたかった只次郎だが、大店の旦那衆が自分のような若造と対等に付き合ってくれるのも、町人たちが一目置いてくれるのも、ただ“武士”という身分あってこそではないのかと気付き始める。
    大人になったなあ~と思う。
    何だか新しい展開が期待で

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    2019年12月04日
  • ふうふうつみれ鍋 居酒屋ぜんや

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    坂井希久子 著「ふうふうつみれ鍋」、居酒屋ぜんやシリーズ№7、2019.9発行。居酒屋ぜんやの女将、お妙、29歳の年増で後家。ぜんやの二階で鶯を育ててる23歳の武家、林只次郎。好きあっていながらなかなか口に出せない二人。態度には十分出し合っているものw。今回は大店、三河屋の娘、お浜の只次郎への愛の直球が投げられ、ひと騒動。どこまで二人をこの状態のまま中途半端で居させ続けるのか。まあ、一緒になるときは完結かもしれないので、大目に見ることにしましょう(^-^)

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    2019年10月17日
  • 妖ファンタスティカ 書下し伝奇ルネサンス・アンソロジー

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    「そうこの会」による妖のアンソロジー。
    色んな作家さんが、ゾクゾク、ゾワゾワさせてくれます。
    どれも面白かったけれど、朝松健さんの『夢切り浅左衛門』、秋山香乃さんの『草薙剣秘匿伝』が特に面白かった。

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    2019年06月22日
  • あったかけんちん汁 居酒屋ぜんや

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    秋から冬にかけての、居酒屋「ぜんや」、クライマックス。
    分からないことが多くてもやもやしていたこれまでとは違い、だんだんと悪の霧も形を作って、はっきりと見えてくる。
    悲しみを乗り越えて、人を許すとも許さぬともつかぬ、お妙の選んだ道は絶妙な仕置きとも言える。
    素敵な女性。
    お妙も、只次郎も、重蔵も、新しい道に一歩を踏み出せそうだ。
    お栄ちゃんが相変わらず気になるので、続きも楽しみにしています。
    ルリオも。
    そして、やっぱり柳井殿はカッコいいなあ、と思うのでした。


    『口切り』
    神無月。菱屋のご隠居の茶会

    『歩く魚』
    霜月。林家の子供たちの七五三。
    自分の足で歩きはじめること。

    『鬼打ち豆』

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    2019年06月03日
  • 女ともだち

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    全体的におもしろいけどまあまあかなあと思いながら読んでいたら、最後の森絵都の「獣の夜」がひたすらによくて、とある一文がぶっ刺さりすぎて気が遠くなるくらいによくて、一気にお気に入りの本になってしまった。 あまり大声で言えないいわゆる性癖みたいなものなのでこっそり隠しておく。 これからも私は私のネイチャーに従って生きていけたらいいな。 ハメはずさない程度に。

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    2021年03月04日
  • あったかけんちん汁 居酒屋ぜんや

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    居酒屋ぜんやの前主人であり、お妙の夫であった善助が殺された原因が明らかになる今巻は、物語として大きな山場を迎えました。
    なんかちょっと「めでたしめでたし」と言った風情の終わり方だったので、うっかり只次郎くんのことを忘れていたよ、ごめん。笑

    自分が思っていた人物が、そのとおりのひとだったし、時代劇とかでありがちな、悪者はいかにも悪そうなカオをしているっていう、ある意味お約束的な結末で、心穏やかに読み終えることができました。

    名鳥ルリオの美声と柔らかな春の兆したっぷりの陽光が(見えないのに感じられる文章ってすごいな、といまさら気づく)、次巻が最終巻なのかなぁという予感を感じさせます。

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    2019年03月11日
  • さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや

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    今回も笑いあり、しんみりあり、ほっこりありと
    安心の物語也。
    恋のライバルが出てきて、ちょっとはハラハラするけど
    話にメリハリが生まれてそれもよし。

    こういう優しい気分にさせてくれる小説を読めるというのは
    とっても幸せなことじゃなかろか。
    あっという間に読み終えてしまうのが、もったいなく思える。

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    2019年02月26日
  • ころころ手鞠ずし 居酒屋ぜんや

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    このシリーズは料理が旨そうだし、人情味あふれる話は
    読後感がほっこりさせてくれて、とっても好き。

    特に超感動とか、泣ける、とかというわけじゃないけど
    なんかあると読んでしまうクセになる面白さ。

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    2019年02月22日
  • あったかけんちん汁 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    このシリーズの折り返しになるのでしょうか。お妙さんの夫善三の死の真相が明らかになり、只次郎も兄が家督を継ぐ事から、無理やり見合いさせられそうになり、家出。

    只次郎の明日はどっちだ

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    2019年02月18日
  • ふんわり穴子天 居酒屋ぜんや

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    日々疲れた心を癒やしてくれる、そんな小説。
    何も考えずに読めて、読んだ後はほっこりというか
    しやわせな気分にしてくれます。

    おそらく連続して読んだならば、チョット物足りない感が
    あるかもしれないが、たまーにこんな本に出会うと
    いい話に心が洗われる気がするのであります。

    ぜひとも読んでいただきたい、お勧めの一冊(シリーズもんだけど)。

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    2018年12月01日
  • つるつる鮎そうめん 居酒屋ぜんや

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    「居酒屋ぜんや」シリーズ、もう第五弾!
    季節感たっぷりあふれる料理が美味しい「ぜんや」
    亡くなった夫の店を引き継いで、お妙が料理の腕をふるっている。

    鶯の鳴き合わせで一家の生計を支える、武家の次男・林只次郎。
    太物屋菱屋のご隠居。
    亡き夫・善助の姉で、居酒屋を手伝ってくれるお勝。
    そして、少し前からぜんやの用心棒を務める謎の浪人・草間重蔵。
    常連さんの、江戸の大店の主たち。

    ひとつの謎は解決されたが、重蔵の正体も気になるところ。
    そこへ、最初の頃からどうも気になる、お妙の夫・善助の素性。
    医者の娘であった、というお妙の医学の知識が、だんだんとクローズアップされてきている。
    ミステリとしても

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    2018年11月17日
  • ウィメンズマラソン

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    オリンピック代表から外されることになった峰子が、妊娠、出産、子育てを経て再びオリンピックを目指す。
    妊娠と出産と子育てを経験した女性として、共感する感情がたくさんあった。近くに峰子がいたら、そんな風に思うのはあなただけではないのだと声を掛けたいと思った。

    辻本に対する感情は私の理解を超える部分があったけど、オリンピックを目指すくらいの選手だから、根性も感情も強くて粘り強くて感動する。

    これは実話なのかな。

    読みながら探し続けていた、最後にさりげなく書かれた結果に、涙が流れた。


    市民ランナーの端くれとして、またマラソンしてみようかな、という気になった ^_^

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    2018年11月10日
  • ただいまが、聞きたくて

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    埼玉県大宮に暮らす和久井家は、各々が自己中心でバラバラな家族。そんな一家に思いがけない事態が襲う。不器用で歪な家庭の崩壊から再生までを描く家族小説。
    最終章の父親・徳雄の登場で物語が一気に引き締まる。それはまるで、失ったパズルのワンピースが、突然発見されて完成するがの如くのようだ。そして、物語の序盤の構成では予想しなかった感動が押し寄せる。家族小説の傑作です。

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    2018年08月18日
  • さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや

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    神田花房町の居酒屋「ぜんや」を営む女将、お妙28歳、目の覚めるような美女。お勝、おえんが手伝いを。鶯の世話をしてるのは旗本の次男坊、林只次郎28歳、そして今回新たに腕っぷしの強い浪人草間重蔵がお妙の前に登場。坂井希久子さんの「さくさくかるめいら」、居酒屋ぜんやシリーズも4巻目、いよいよ佳境に入ってます(^-^) 果たして若後家お妙の心を鷲掴みにするのは、柔の只次郎か、剛の重蔵か!? 次回に期待が高まります!

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    2018年03月31日
  • リリスの娘

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    久しぶりに坂井希久子さんの本を読みました。ほかほか蕗ご飯、虹猫喫茶店、ウィメンズマラソン、ハーレーじじいの背中など幅広いジャンルを手掛けておいでですね。今回読んだのは、「リリスの娘」(2017.6)です。リリスの意味がわからなかったので調べると、男性を凌辱する女性(の悪霊)、のような意味でしょうか・・・。そういえば、著者は風俗のSM嬢の現役と聞いたような気がします。この作品は寺島凛子の少女から老女に至るまでの奔放な生き方を描いたものです。官能連作短編7話が収録されています。いつも凛としている凛子です。

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    2017年07月13日
  • ヒーローインタビュー

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    てっきり真田広之と鈴木保奈美共演の同名映画の原作だと思い込んでいました。1994年の映画でしたから、かれこれ20年以上前のこと。そちらはヤクルトスワローズの選手という設定でしたが、こちらはまったく別物の阪神タイガースの選手という設定。阪神ファンならまちがいなく笑います泣きます。

    主人公は2001年から2010年まで阪神タイガースに野手として在籍していたという仁藤全(アキラ)。一軍で活躍することはほとんどなく、「二軍の帝王」と呼ばれたまま退団。ヒーローインタビューを受けたことなどないけれど、一部の人の心に強烈な印象を残した選手。彼とつきあいのあった人物が彼について語るという形式が取られています

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    2017年05月15日
  • ふんわり穴子天 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    亡き夫・善助と営んでいた居酒屋「ぜんや」を一人で切り盛りする美人女将・お妙。
    その妙にひそかに思いを寄せる、武家の次男坊・林只次郎。
    林家の飯のタネ、鶯のルリオ。

    そしてもちろん、美味しいごはん。
    居酒屋なのは分かっているが、どうも、「つまみ」というより、「おいしいごはん」と言いたくなるような、家庭的な雰囲気なのである。
    妙は後家さんだが、湿ったところや隠微なイメージはどこにもない。
    清潔で、ふんわり温かい…洗いたての白い手のひらのようなのである。

    しかし、そこに不審な事件の影もちらつく。
    読み終わってすぐに続きが読みたくなった。
    すいません、次、いつ出ますか?

    『花の宴』
    花見に集まる

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    2018年05月07日
  • ふんわり穴子天 居酒屋ぜんや

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    坂井希久子さん、居酒屋ぜんやシリーズ№2「ふんわり穴子天」2017.1発行。№2を先に読みましたが、面白いです。神田花房町、美人の若後家女将・お妙が営む「ぜんや」を舞台にした物語。花の宴、鮎売り、立葵、翡翠蛸、送り火の5話。期待が大きく膨らむシリーズです!

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    2017年03月12日
  • ふんわり穴子天 居酒屋ぜんや

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    前巻を読んでからだいぶ時間が経っているせいで、ちょっとどんなだったか忘れているところもあるけれど、妙がつくる料理への愛が、変わらずとてもやさしくて、ほっこりします。わたしも食べにいきたい!

    とりあえず、きゅうりとタコの酢の物を食べたくなりました。

    妙に狼藉を働いた後に行方知れずになっていた藍染屋がひょんなところで発見される。それも妙に恋慕する只次郎に。よりによって、お武家らしさ皆無で男らしさもなんだか足りない優男の只次郎に!
    とひどい言いようですが、それは只次郎が憎めないからです。可愛さ余ってなんとかて言うやないですか。
    幸いなことに只次郎は浅はかな男ではないので、なんとかなるんじゃないか

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    2017年02月27日