坂井希久子のレビュー一覧

  • ほろほろおぼろ豆腐 居酒屋ぜんや

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    火事や、幼少期の記憶が戻ったショックから漸く立ち直り、お妙は『ぜんや』を再開する。
    只次郎はぜんやの経理を預かると同時に、自分も新しい商売を始め、ますます頼もしく。
    居酒屋ぜんやシリーズ、第9巻。

    以前から時々登場していた熊吉が、ぐいぐい来ている!
    子供は成長が早いなあ。
    只次郎も、絶賛成長中(?)の若者である。
    ぐいぐい来ている。
    しかし、美味しい料理の話と背中合わせに、不穏な予感を常に孕んでいるのがこのシリーズ。
    今回も、良い話と悪い話がある、さてどちらから聞く?的な、事件とめでたい事が両方起きる回。
    またいろんな面で山場を迎えそうな終わり方。

    恋する女が裾を乱して走るのって凄いシーン

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    2020年11月01日
  • あったかけんちん汁 居酒屋ぜんや

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    ぜんやシリーズ第6巻。
    只次郎の動向やお妙の亡き夫善助の死についても大きく進んだ印象。
    これはクライマックスが近いのだろうか?
    そういえば本屋で見つけた新刊の帯にはいよいよクライマックスみたいなことが書いてあった気がする。尤も何巻か分からないが。
    只次郎のいたたまれない境遇がやっと打開されるのではということに喜びながらもあの人のギャップがまた憎めずライバルとしてほほえましい印象。
    ラストの追い詰める展開はとても面白かった。みんな役者だと思う。
    その中でお妙のあの言葉。
    生かすも殺すも口から入るものと考えると全く持って恐ろしい。
    次の巻からはいよいよどでかい敵を相手取ることになるのだろうか…と思

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    2020年10月24日
  • 虹猫喫茶店

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    うちも保護猫を飼い猫にしているので、
    感情移入しながら読んでしまいました。
    でもそれを抜きにしてもとってもいいお話だった。

    いろんな猫好きが出てきて、
    獣医さんも保護猫団体も
    多頭飼育崩壊のひともでてきて、
    きちんと人間のエゴとか
    ペットのことが描かれているところがよかったです。
    いろんなひとに読んでもらって、知ってもらいたい。

    自分の進路に悩んでるうじうじしてる系の主人公は
    正直好きじゃないんだけど、
    悩みながらも成長していく姿と、
    素直なところが好感度が高くて、
    最終的な読後感がとても良かったです。

    サヨリさんのつくるナポリタンが食べたいー!
    サヨリさんとみんなの成長を
    まだまだ読み

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    2020年10月24日
  • 虹猫喫茶店

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    猫カフェではなく猫がいる喫茶店。ワケあり店主にワケありバイト、猫のためを思えばの葛藤とそれぞれの思い。そして語られる生命の重み。良いお話でした。

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    2020年09月01日
  • とろとろ卵がゆ 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    人生は山あり、谷あり。
    美味しいもので他の人の力になってきたお妙さんが、今回は只次郎に力づけられる。

    寄り添って生きる人々は、とても愛おしく、尊い。

    でも、なんて爆弾を最後に投下するんですか、坂井先生!

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    2020年03月19日
  • ふうふうつみれ鍋 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    「居酒屋ぜんや」シリーズ、第七弾。
    暗い影を落としていた善助の死の謎が解け、再び料理の描写が美味しく感じられるようになった。

    犬も食わない夫婦の諍いにもつい、仲裁に入ってしまうお妙だが、かかわり過ぎない塩梅が良い。
    つい、女の味方をしてしまいがちだが、聞いてみれば男の方にも言い分がある。
    そんな喧嘩も、相手が生きていればこそだが…

    窮屈な武家がひたすら嫌で、商人になりたかった只次郎だが、大店の旦那衆が自分のような若造と対等に付き合ってくれるのも、町人たちが一目置いてくれるのも、ただ“武士”という身分あってこそではないのかと気付き始める。
    大人になったなあ~と思う。
    何だか新しい展開が期待で

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    2019年12月04日
  • ふうふうつみれ鍋 居酒屋ぜんや

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    坂井希久子 著「ふうふうつみれ鍋」、居酒屋ぜんやシリーズ№7、2019.9発行。居酒屋ぜんやの女将、お妙、29歳の年増で後家。ぜんやの二階で鶯を育ててる23歳の武家、林只次郎。好きあっていながらなかなか口に出せない二人。態度には十分出し合っているものw。今回は大店、三河屋の娘、お浜の只次郎への愛の直球が投げられ、ひと騒動。どこまで二人をこの状態のまま中途半端で居させ続けるのか。まあ、一緒になるときは完結かもしれないので、大目に見ることにしましょう(^-^)

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    2019年10月17日
  • 妖ファンタスティカ 書下し伝奇ルネサンス・アンソロジー

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    「そうこの会」による妖のアンソロジー。
    色んな作家さんが、ゾクゾク、ゾワゾワさせてくれます。
    どれも面白かったけれど、朝松健さんの『夢切り浅左衛門』、秋山香乃さんの『草薙剣秘匿伝』が特に面白かった。

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    2019年06月22日
  • あったかけんちん汁 居酒屋ぜんや

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    秋から冬にかけての、居酒屋「ぜんや」、クライマックス。
    分からないことが多くてもやもやしていたこれまでとは違い、だんだんと悪の霧も形を作って、はっきりと見えてくる。
    悲しみを乗り越えて、人を許すとも許さぬともつかぬ、お妙の選んだ道は絶妙な仕置きとも言える。
    素敵な女性。
    お妙も、只次郎も、重蔵も、新しい道に一歩を踏み出せそうだ。
    お栄ちゃんが相変わらず気になるので、続きも楽しみにしています。
    ルリオも。
    そして、やっぱり柳井殿はカッコいいなあ、と思うのでした。


    『口切り』
    神無月。菱屋のご隠居の茶会

    『歩く魚』
    霜月。林家の子供たちの七五三。
    自分の足で歩きはじめること。

    『鬼打ち豆』

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    2019年06月03日
  • 女ともだち

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    全体的におもしろいけどまあまあかなあと思いながら読んでいたら、最後の森絵都の「獣の夜」がひたすらによくて、とある一文がぶっ刺さりすぎて気が遠くなるくらいによくて、一気にお気に入りの本になってしまった。 あまり大声で言えないいわゆる性癖みたいなものなのでこっそり隠しておく。 これからも私は私のネイチャーに従って生きていけたらいいな。 ハメはずさない程度に。

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    2021年03月04日
  • あったかけんちん汁 居酒屋ぜんや

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    居酒屋ぜんやの前主人であり、お妙の夫であった善助が殺された原因が明らかになる今巻は、物語として大きな山場を迎えました。
    なんかちょっと「めでたしめでたし」と言った風情の終わり方だったので、うっかり只次郎くんのことを忘れていたよ、ごめん。笑

    自分が思っていた人物が、そのとおりのひとだったし、時代劇とかでありがちな、悪者はいかにも悪そうなカオをしているっていう、ある意味お約束的な結末で、心穏やかに読み終えることができました。

    名鳥ルリオの美声と柔らかな春の兆したっぷりの陽光が(見えないのに感じられる文章ってすごいな、といまさら気づく)、次巻が最終巻なのかなぁという予感を感じさせます。

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    2019年03月11日
  • さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや

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    今回も笑いあり、しんみりあり、ほっこりありと
    安心の物語也。
    恋のライバルが出てきて、ちょっとはハラハラするけど
    話にメリハリが生まれてそれもよし。

    こういう優しい気分にさせてくれる小説を読めるというのは
    とっても幸せなことじゃなかろか。
    あっという間に読み終えてしまうのが、もったいなく思える。

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    2019年02月26日
  • ころころ手鞠ずし 居酒屋ぜんや

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    このシリーズは料理が旨そうだし、人情味あふれる話は
    読後感がほっこりさせてくれて、とっても好き。

    特に超感動とか、泣ける、とかというわけじゃないけど
    なんかあると読んでしまうクセになる面白さ。

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    2019年02月22日
  • あったかけんちん汁 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    このシリーズの折り返しになるのでしょうか。お妙さんの夫善三の死の真相が明らかになり、只次郎も兄が家督を継ぐ事から、無理やり見合いさせられそうになり、家出。

    只次郎の明日はどっちだ

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    2019年02月18日
  • ふんわり穴子天 居酒屋ぜんや

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    日々疲れた心を癒やしてくれる、そんな小説。
    何も考えずに読めて、読んだ後はほっこりというか
    しやわせな気分にしてくれます。

    おそらく連続して読んだならば、チョット物足りない感が
    あるかもしれないが、たまーにこんな本に出会うと
    いい話に心が洗われる気がするのであります。

    ぜひとも読んでいただきたい、お勧めの一冊(シリーズもんだけど)。

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    2018年12月01日
  • つるつる鮎そうめん 居酒屋ぜんや

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    「居酒屋ぜんや」シリーズ、もう第五弾!
    季節感たっぷりあふれる料理が美味しい「ぜんや」
    亡くなった夫の店を引き継いで、お妙が料理の腕をふるっている。

    鶯の鳴き合わせで一家の生計を支える、武家の次男・林只次郎。
    太物屋菱屋のご隠居。
    亡き夫・善助の姉で、居酒屋を手伝ってくれるお勝。
    そして、少し前からぜんやの用心棒を務める謎の浪人・草間重蔵。
    常連さんの、江戸の大店の主たち。

    ひとつの謎は解決されたが、重蔵の正体も気になるところ。
    そこへ、最初の頃からどうも気になる、お妙の夫・善助の素性。
    医者の娘であった、というお妙の医学の知識が、だんだんとクローズアップされてきている。
    ミステリとしても

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    2018年11月17日
  • ウィメンズマラソン

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    オリンピック代表から外されることになった峰子が、妊娠、出産、子育てを経て再びオリンピックを目指す。
    妊娠と出産と子育てを経験した女性として、共感する感情がたくさんあった。近くに峰子がいたら、そんな風に思うのはあなただけではないのだと声を掛けたいと思った。

    辻本に対する感情は私の理解を超える部分があったけど、オリンピックを目指すくらいの選手だから、根性も感情も強くて粘り強くて感動する。

    これは実話なのかな。

    読みながら探し続けていた、最後にさりげなく書かれた結果に、涙が流れた。


    市民ランナーの端くれとして、またマラソンしてみようかな、という気になった ^_^

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    2018年11月10日
  • ただいまが、聞きたくて

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    埼玉県大宮に暮らす和久井家は、各々が自己中心でバラバラな家族。そんな一家に思いがけない事態が襲う。不器用で歪な家庭の崩壊から再生までを描く家族小説。
    最終章の父親・徳雄の登場で物語が一気に引き締まる。それはまるで、失ったパズルのワンピースが、突然発見されて完成するがの如くのようだ。そして、物語の序盤の構成では予想しなかった感動が押し寄せる。家族小説の傑作です。

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    2018年08月18日
  • さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや

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    神田花房町の居酒屋「ぜんや」を営む女将、お妙28歳、目の覚めるような美女。お勝、おえんが手伝いを。鶯の世話をしてるのは旗本の次男坊、林只次郎28歳、そして今回新たに腕っぷしの強い浪人草間重蔵がお妙の前に登場。坂井希久子さんの「さくさくかるめいら」、居酒屋ぜんやシリーズも4巻目、いよいよ佳境に入ってます(^-^) 果たして若後家お妙の心を鷲掴みにするのは、柔の只次郎か、剛の重蔵か!? 次回に期待が高まります!

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    2018年03月31日
  • リリスの娘

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    久しぶりに坂井希久子さんの本を読みました。ほかほか蕗ご飯、虹猫喫茶店、ウィメンズマラソン、ハーレーじじいの背中など幅広いジャンルを手掛けておいでですね。今回読んだのは、「リリスの娘」(2017.6)です。リリスの意味がわからなかったので調べると、男性を凌辱する女性(の悪霊)、のような意味でしょうか・・・。そういえば、著者は風俗のSM嬢の現役と聞いたような気がします。この作品は寺島凛子の少女から老女に至るまでの奔放な生き方を描いたものです。官能連作短編7話が収録されています。いつも凛としている凛子です。

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    2017年07月13日