坂井希久子のレビュー一覧

  • とろとろ卵がゆ 居酒屋ぜんや
    「居酒屋ぜんや」シリーズ第8弾。
    読み終わってみると、今回のサブタイトルのお料理は、全く持って特別である。

    平凡な日常で始まるが、下っぱ火消の臥煙(がえん…という身分)のあんちゃんは先触れであったのか?
    とんでもないことが起きる。
    只次郎とのお互いの気持ちもまた一段とそれぞれが自覚するようになり、...続きを読む
  • ふんわり穴子天 居酒屋ぜんや
    シリーズの第2段。
    相変わらず、お料理は美味しそう。
    店主のお妙さんの評判は上がるばかりで、林様も気が気では無いことでしょう。
    不審な人物もチラホラして、心配ごともあるけれど、美味しいものを食べる時は現実を忘れそう。
  • ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや
    居酒屋ぜんやシリーズの第一巻
    食べ物が出でくる小説は本当に味があり、美味しそう。
    鶯を美しく鳴かせるのが生業の武家の次男坊や糞買い、御隠居さん、などなどが居酒屋にたむろして美味しいものを食べながらの日々色々。
    美しい店主妙さんとの話も含め、江戸時代の家族や街中の様子なども伺える。
    この先の展開がどう...続きを読む
  • とろとろ卵がゆ 居酒屋ぜんや
    謎の?絵師は勝川春朗...後の葛飾北斎!
    レギュラー入りしないかな.

    お妙と只次郎の恋が進むかに見える中,お妙の両親の死をめぐる新たなミステリーが...
    只次郎がちょっとたくましくなりました。

    そういえば,この卷はウグイスの話題がほとんどありませんでした.ルリオとハリオは,とりあえず元気そうです...続きを読む
  • とろとろ卵がゆ 居酒屋ぜんや
    お妙に対する只次郎の気持ちが明らかになってくるにつれ、お妙の心境にも変化が現れるてくる。

    お勝やおえん、周りの常連たちも興味津々。

    今回もお妙の料理が只次郎たちを魅了する。

    そんな中、お妙とぜんやに災難が。

    心ここにあらずとなったお妙は、あることをきっかけに両親が亡くなった事件の記憶を取り戻...続きを読む
  • 虹猫喫茶店
    猫屋敷の世話をするために喫茶店の依頼でバイトで雇われるお話

    猫とのかかわり方について考えさせられる
    作中の言葉で、猫は1万年前から変わらない 変化しているのは人間の方だ というのが心に残る

    ペットとしての猫は日本でも平安時代からいるみたいだし、世界を見れば古代エジプトよりもっと前、それこそ1万年...続きを読む
  • ハーレーじじいの背中
    晴じいかっこええな。自由人てかっこよく見えるんよな。頭良ければ尚のこと、ハーレー乗ってりゃさらにね。しかも奥さんをしっかり愛してる。こんなじいさんになるのは無理だけど、せめて今持ってるハーレーは大事にしようと心に誓った。ローキンじゃないけど。
    それと、お母さんもええな。

    高校生の娘と自由人のじいさ...続きを読む
  • ヒーローインタビュー
    仁藤全という阪神タイガース所属のプロ野球選手について、その周囲の人間が語るという趣向。全自身のプロ野球選手としての活躍は突出している訳ではないが、彼の人となりがふとした言動が意図せずに誰かに影響を及ぼしている。その意味で解説にある通り、ヒーローへのインタビューではなく、仁藤全という自分にとってのヒー...続きを読む
  • ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや
    母上に紹介いただいた人情時代小説也。
    趣きのある和食の「粋」が感じられる秀作でござりますれば、5巻まで一気読みで続きが楽しみで候。
  • 女ともだち
    女友達同士のあるある三昧。なかなか面白いストーリーが個性的に繰り広げられる。この作家はここを攻めてくるのね〜とか思いながら読めるのも楽しい。
  • ヒーローインタビュー
    2019/7/15
    先に読んだ父が「こんな選手おったっけ?」と聞いてきて大丈夫か?と思ったけど、確かにこんな選手実際におったらええなと思えた本だった。
    阪神ファンが心地よく読める本だった。
    だって私もあのファンのおっちゃんらと同じやねんもん。
    なんやようわからんうちに阪神ファンになってて、すごく諦め...続きを読む
  • 女ともだち
    女性作家8人の「女ともだち」をテーマにしたアンソロジー。こういうアンソロジーて、「ん?」て思うものが入っていたりもしますが、今回はどれも面白かった。初め3篇は女性のドロドロした部分をクローズアップ。友達ストーカー手怖い!でもこんな心理なんだろうなぁ。大崎梢は未熟な子供同士の嫉妬、大人になるともっと世...続きを読む
  • さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや
    卑屈になることをお勝が許してくれなかった。
    「不幸せと思って生きるなんざ、ちゃんちゃらおかしいねぇ。おとっつぁんもおっ母さんもあんたの幸せを望んでる。だけどあんたを幸せをにできるのは、あんただけだよ。わかるだろ?」
    さうやって導いてくれる大人が、彼の周りにはいないのだ。
    「不幸せな人ってさ、失くしち...続きを読む
  • ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや
    美味しい料理が出て来る作品好きホイホイなタイトルに惹かれて読んでみた。
    鶯が美声で鳴くよう飼育する生業で生計を立てている、武家の次男坊林只次郎が主人公。腕っ節が強いわけでもなく、たまたま知った「居酒屋ぜんや」で女主人お妙の料理を美味しそうに食べるのがメインといってもいい物語。
    とはいってもただ食べて...続きを読む
  • 17歳のうた
    主人公たちと同世代の若い人にも面白いと思いますが、自分を見失いかけている大人の人たちに、一歩を踏み出す勇気をくれる一冊でもあると思います。
    自分が何になれるかわからないし、何になりたいかもよくわからない。何かになったからといって、それがいいことなのかどうかもわからない。そもそも自分が何なのかがわから...続きを読む
  • 17歳のうた
    17歳って、中途半端な年頃だ。
    なんでもできるような気がして、何もできなかったり、思う以上に自意識過剰だったり。

    本当に困った年頃。

    でも、そんな年代をがむしゃらに生きてるのも、事実。

    自分の17歳のときを思い出して、小さく、がんばれよ、と呟いて読み終わった。
  • 女ともだち
    女ともだちかぁ…ドロドロだろうな…
    と、読むかどうか迷っていたのだが、気が付いたら読んでいた。

    しかし、内容は、予想の斜め上を行くもの。
    私の思い描いたドロドロは“三角関係”とか“ライバル”とか“嫉妬”だったのだが、それは、さすがオバチャン、認識が古い!!…という感じで。

    最初の三作は、三部作?...続きを読む
  • つるつる鮎そうめん 居酒屋ぜんや
    相変わらずのまったりした話で、それに絡めて
    旨そうな料理が出てくるいつもの展開だったが....。
    突如、不穏な人物が浮かび上がり、
    一悶着ありそうなかんじになってきた。

    ううーん次巻が待ち遠しい。
  • あったかけんちん汁 居酒屋ぜんや
    シリーズもいよいよ6巻目。
    今回もお妙の美味しそうな料理とそれをとても美味しそうに食べる只次郎たち。
    お妙の夫が死んだ真相がいよいよ明らかになる?
    草間重蔵は何者なのか?
    あったか料理と人情とミステリが相まって絶妙なテンポで物語は進んでいく。
    今回も、お妙の「んもう」と只次郎の「うまぁい!」が聞けま...続きを読む
  • ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや
    美味しそうなごはんのお話が好きで、ジャケ買いした本です。坂井希久子さんは初めて読みました。
    とても面白かったです。
    ごはんが美味しそうなのはもちろんのこと、出てくる人たちも味があります。妙さんも只次郎さんも素敵な人です。
    読んでいてほっとしました。
    美味しそうなごはんと、人の小さな悩みを解く…最近の...続きを読む