坂井希久子のレビュー一覧

  • 雨の日は、一回休み
    面白い❗おじさん世代の心の中が。笑う。無視するな、避けるな、俺はまだここにいる。そう叫び続けてきた。自分の価値を誰かに認めてもらいたかった。ちょっとじんときちゃった。
  • すみれ飴 花暦 居酒屋ぜんや
    いつの間にか、小説の中で時が経っていたんですね。
    なにせ頼りない頃の只さんを知っているので、感無量。
    幸せに家族3人で暮らしてね、と願うばかりです。
  • とろとろ卵がゆ 居酒屋ぜんや
    三文字屋に乞われ絵のモデルになり、大火事に焼け出されて店を失い、さらには両親の死の真相が記憶の底から甦る、という波瀾万丈の巻。新たな謎解きが始まる次巻では白粉包みの絵が絡んできたりするだろうか……。
  • さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや
    妙の周りには熊吉と、友達になった丈吉、用心棒の重蔵と登場人物が増えていく。又、お栄のお陰で只次郎は兄とのわだかまりが消え、祖父柳井も今後はもっと林家に気軽に訪問する事が出来るようになるんだろうな
  • 愛と追憶の泥濘
    こわいなあ…ある意味ホラー。
    共依存?かと思いきや、都合の良い相手…。
    曽根崎先生でいいじゃん〜と思ってしまった。
  • 泣いたらアカンで通天閣
    なんともベタな題名と思いつつも、帯に北上次郎氏のコメントが「つい読みふけってしまうのである」とあったのて読んでみたが、まさにその通りであった。主人公の父親の破天荒ぶりとえらくまずいラーメン屋主人という設定には、「そないな人おらんやろう」とツッコミたくなるが、大阪下町の人情話なので、「まあ、おらんとも...続きを読む
  • 江戸彩り見立て帖 色にいでにけり
    注文の多い料理小説集で1話を読み、続きが読みたくなったので購入。
    紅緋 錆浅葱 御納戸色 鴇羽色 等、和の色名がたくさん出てくるので、いちいち調べながらで楽しい。
    歌舞伎に纏わる色や、灰色でも柳鼠、錆青磁、藤鼠、など無数にあることや、着物や昔のファッションも素敵だなぁと思った。
    お彩の逞しさに励まさ...続きを読む
  • 雨の日は、一回休み
    スコールもあれば涙雨もある。
    短編集の中に色々な雨が降り、ちょっと立ち止まってみませんか、と言われているよう。
    信じて突き進んできた道も見方を変えれば、迷いの道となる。
    今後どう生きていくのか、どうしたらいいのか、ちょっと立ち止まって一回休みましょう!
    どの話も面白かった。
  • さらさら鰹茶漬け 居酒屋ぜんや
    話が動いて面白くなってきました。
    この巻では新しい人物がでてきました。
    そしてそこから黒幕?に繋がります。
    事件が決着しそうで、まだしない。
    なんとも、歯がゆい感じです。
  • つるつる鮎そうめん 居酒屋ぜんや
    本巻では端午の節句の祝いこそあれ目玉料理というほどのご馳走の話題はなく、草間重蔵の素性に迫る一方でお妙の前夫にまつわる謎が突如として湧き出してくるなど、いつになく騒がしいのだが、股引を穿いた只次郎のエピソードが微笑ましい。
  • 萩の餅 花暦 居酒屋ぜんや
    新シリーズ 2

    恋焦がれたお妙と夫婦になった只次郎。
    お花を養女として早数年。

    新シリーズでは、幼かったお花と熊吉が、中心となって書かれている。

    居酒屋「ぜんや」の常連である、薬問屋「俵屋」に奉公した熊吉。
    実の母親から虐待を受け、心に傷を持っていたお花も、お妙と只次郎の養女となり、初めは、遠...続きを読む
  • さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや
    前巻で謎解きがとりあえず一段落して次なる展開へと誘なう今作では只次郎に新たな友人と恋敵が登場する。そしてルリオの跡継ぎも……?
  • 虹猫喫茶店
    温かい居場所…あきらめや先が見えない不安があっても目の前にあることに一生懸命、優しさと思いやりをもって取り組めば自然と素敵な仲間に出会え、自分の場所ができる。そんな1冊です。
    保護猫についても考えさせられます。
  • とろとろ卵がゆ 居酒屋ぜんや
    あれ、あの話は終わったのでは…?と思っていたら、大きな勘違い。
    たしかになんだか少しあれ?と思うところはあったけど。
    そんなわけで、面白くなってきましたよ。
    次の巻も楽しみ♪
  • 雨の日は、一回休み
    世知辛い世の中を頑張って生きているおじさん達を描いた短編集。

    「部下にセクハラを訴えられていますよ!」と注意されて、いったい自分の何がいけなかったのかと悩むおじさんの話、役員への出世を後輩女性に抜かされ定年を待つばかりとなり何を生きがいにしたら良いのかわからないおじさんの話、仕事も家庭も上手くいか...続きを読む
  • ふうふうつみれ鍋 居酒屋ぜんや
    楽しいですねー。
    お勝さんのあの性格、大好きです。
    そして気になる二人の仲。
    以前よりもいい感じになったとは思うのですが、なにせあの性格のため、まったく話が進みません!こちらも先が楽しみですねー。
  • ころころ手鞠ずし 居酒屋ぜんや
    一連の謎が解明され、男女の機微も深まるシリーズ最初の盛り上がりとなる第三巻だが、とりわけ蕎麦打ちの場面では過不足なく手順を説いて、さすがは野球を全然知らずに野球小説をものにした(二巻のあとがき)という作者らしい手練れぶり。寄せ鍋もいいけれど……と言いつつお妙が只次郎に給仕する金目鯛の鍋のなんとも美味...続きを読む
  • 注文の多い料理小説集
    美味しい食べ物が出てくる小説が大好きなので気になって読んでみました。
    こういうアンソロジーは、今まで読んでこなかった新しい作家さんを開拓するきっかけにもなっていいですよね(^^)

    7つのお話のうち、最初の2つ、柚木麻子さんの「エルゴと不倫鮨」と伊吹有喜さんの「夏も近づく」が自分的に特に好きでした。...続きを読む
  • 江戸彩り見立て帖 色にいでにけり
    なるほど江戸のカラーコーディネーターとは!
    面白いお仕事を設定なさった。
    1編に1つくらい、ハッとする言葉があるので、坂井さんは好き。
    もっと分厚い1冊にしてくだされば良かったのに。
    ちょっと本が薄くて物足りなかった。
  • つるつる鮎そうめん 居酒屋ぜんや
    何やらお話が動いてきました。
    いったいどうなるのやら。
    と、なんだかきな臭くなってきていますが、お料理の描写に心が落ち着きます。