能町みね子のレビュー一覧

  • 私の身体を生きる

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    この本を読むとだいたいの女性はなんらかの性被害に合ってる、幼い頃から大人になるまでの期間で。
    男性も性被害にあうこともあると思うけど、女性の比ではないだろう。
    そういう危険にさらされながら生きるってどういことだろう。
    そういう話しばかりじゃないけど「私の身体を生きる」というテーマで書くとなったらそこは避けられないことなんだろう。
    特に西加奈子、柴崎友香、金原ひとみ、朝吹真理子、藤野可織、藤原麻里菜のは身につまされた。
    千早茜の「私は小さくない」は共感。(そこまで激しく大きく強くなりたいとは思わなかったけど)
    鈴木涼美の「汚してみたくて仕方なかった」はぶっとんでた。すごいアカデミックな環境だから

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    2025年06月03日
  • あなたのフェミはどこから?

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    フェミニズムとの付き合い方は、人によってさまざまだ。人によって千差万別のフェミニズムが存在すると言っても過言ではない。

    能町さんの寄稿が読みたくて手に取った本だが、他の方の文章も読み応えがあった。

    高嶋鈴さんの、男性の先輩とのエピソードは、よくあることだよねと思いつつ、その強烈な傷つきにもまた共感できて、世の中に蔓延る不条理を少しでもマシにするために、理論を学び、語る技術を身につけねばと、決意を新たにする彼女の姿に、自分もぼんやりしてちゃいけないなぁという気持ちにさせられた。

    人それぞれのフェミニズムだが、出会いのきっかけとして、ベル・ブックスの『フェミニズムはみんなのもの』とジュディス

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    2025年05月01日
  • 私の身体を生きる

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    ネタバレ

    自分の身体、この女の身体について色々考えたりすることが最近多くてなんかつらくて手に取った。女性たちが自分たちの身体のことや性のことを話すときなぜだか安心する。わたしもそう思っていると、同じように考えている人がいるというのはそういう安心材料になるんだと思う。どの書き手も性被害を受けている人が多くて本当に社会はクソだ…… 碌でもない人ばかりで、そのせいで自分の体を大切にできない女性がいたりするんだと知った。
    わたしはもうずっと女しか子どもを産めないことが本当に許せないので、藤野可織さんの妊娠についてのエッセイは本当に本当にめちゃくちゃ凄いな〜と思った。妊娠出産の機能を持つのが女性だけである時点で

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    2025年04月30日
  • 皆様、関係者の皆様

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    文庫化は2022年だが、中身はコロナ騒動のまっただなか、2020年の4月から始まる。
    もとは週刊雑誌の連載で、文庫化していった同じシリーズのうち、すでにいくつかは読んでいるが、たいていは私にはあまり興味のない芸能人たちのセリフや、時間が経っているためもう忘れかけている政治家や企業人のセリフが並び、能町さんの文が楽しいのでときどき読んでいたものの、へー、の域を出なかった。
    が、さすがに今回、コロナ禍ではみんなの関心が集中していた&ほかに話題が少なかったのもあり、たいていの時事エピソードを知っていたので興奮しながら読む。

    能町さんを最初に知ったのは06年ごろのブログで、オカマだけどOL〜

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    2024年11月23日
  • 皆様、関係者の皆様

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    ネタバレ

    巷で話題になった政治家や芸能人の発言を鋭い洞察で分析。
    星野源さんの「うちで踊ろう」を使った安倍晋三さんの動画、「 何かの機会を見つけて僕に直接相談してほしい」 ジャンポケ斎藤、「あれは漫才じゃない」 M 1王者マジラブ に批判など、「そういえばそんなこともあったなー」と思い出しながら読ませていただいた。
    ツッコミが秀逸で痛快。
    政治関連も多く登場したが、置いてけぼりにされない分かりやすい文章。

    石原さとみさんの自筆FAXのお話が特に好き。
    「女優」が詰めて書かれているという些細な点からここまで妄想を広げられるとは…。

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    2024年10月18日
  • お話はよく伺っております

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    能町さんが町中で何気なく流れてきた他人の会話を面白可笑しくリポート。
    些細な会話でさえも能町さんの突飛な妄想力で思わず笑ってしまうような内容に様変わり。
    自分も日常生活の中で他人の会話が流れてくることなんて数え切れないほどあるが、どんな内容だったかは一つも覚えてない。
    勝手に設定を加えて妄想することでここまで面白くなるのかと何度も感動させられた。
    今まで見過ごしていた何気ない出来事も能町さんのような想像力があればもっと色鮮やかなものに見えるんだろうな…。

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    2024年10月17日
  • そのへんをどのように受け止めてらっしゃるか

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    著者が巷で話題になった発言や文章を取り上げ、鋭い視点で解説した1冊。
    高輪ゲートウェイの駅名問題、水曜日のダウンタウンでのメディアに対する皮肉の効いた検証企画、おじさんの顔デカ自撮りなど、だいぶ攻めた切り口。
    そういえば一時期話題になってたなーと懐かしさを感じるものから全く知らなかったものまであり、著者の豊富な知識量に圧倒された。
    テレビやネットを見ていてなんとなく引っかかる点があったら、すぐ流すのではなく著者のように批判的で俯瞰的な視点を忘れないでいたい。

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    2024年10月16日
  • ときめかない日記

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    なさそうでめっちゃある
    というかみんなこうなんじゃない?
    と思っちゃった

    真面目なフリしてそうじゃないよね

    漫画ですごい読みやすかった

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    2024年08月28日
  • 私の身体を生きる

    購入済み

    読むのに気力のいる本だった

    息子が中学にあがり、性教育を考えると男性視点の情報では難しいと思う事が多々ある
    SNSでこの本のことが流れてきて書評を見た時、長男の女性に対する理解に何かしら寄与するかと思い、つい反射的に購入した。

    男より女性の生き方はある意味で難しいが、性を持ち出すと安易に楽な選択を選ぶこともできる。
    でも、それを選ぶと多くの場合、後でツケがまわる。だから、安売りするな、という言葉を親の世代は言う。
    でも、若い世代が持て余す感情は大人の説教なんて聞き入れない。で、大人になって、同じように若い世代に言う。
    そこに使える武器があってもそれを使わないって難しいこと。男が腕力で相手を従わせる選択をなかなか選べない

    #タメになる

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    2024年08月04日
  • 結婚の奴

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    人並みに誰かと恋愛関係になりたい、肉体関係を持ちたい、と思いつつ、実際にしてみると、別に楽しくないしちっとも気持ち良くないし、なんでこんなことしてるんだっけ? と思ったり。人並みに結婚したい、と思い、恋愛感情のない相手と同居生活をしてみたり。でも、同居しているうちに、相手への特別な感情めいたものが生まれはじめてるのに気づいて、こんなはずじゃなかった、と思ったり。能町さんが抱えている思いや試行錯誤は、私にも覚えのある(というか今現在も試行錯誤中の)もので、それを他者が言語化して書いてくれているので、自らを省みるきっかけとなる本だった。

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    2024年05月26日
  • カウンセリングするつもりじゃなかった~久保みねヒャダこじらせ雑談~

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    最高の雑談集〜久保みねヒャダファンには、いつもの3人の話だけど文字にしてもこの温度感が保たれてるの最高。久保さんの上がり下がりが人間味ありすぎで好き。面白かった〜〜

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    2024年05月23日
  • 逃北 つかれたときは北へ逃げます

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    とにかく驚いた。自分もかなり北好きではあるが、何故か?というのが自分でもよくわからずにいたのだが、それを見事に言語化して頂き、また趣味嗜好も全く同じでグリーンランドのヌークに至っては惹かれた理由も同じで読みながらニヤニヤしてしまったくらい。
    その地で暮らす妄想とかわかりすぎて。
    自分は能町さんほどのフットワークの軽さがないので、できるならお会いして北の地のお話をしたい!
    とりあえず稚内と夕張は行ってみたいなぁ

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    2024年04月07日
  • 慣れろ、おちょくれ、踏み外せ  性と身体をめぐるクィアな対話

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    頭の良い人たちの会話。
    こんな少ない言葉で理解し合ってる…という驚き。
    性に関する本は最近読んでなかったけどたまにはアップデートが必要だなと思った。

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    2024年03月15日
  • 私以外みんな不潔

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    最初、幼稚園生が大人の表現で?と、違和感を感じだけど、読み進めるうちに違和感は無くなった。
    幼稚園のトイレ怖かった。子供なのに、子供嫌いな人に是非!小さい頃に思っていた感情が共感できます。

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    2024年01月22日
  • 結婚の奴

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    自分も他人と暮らすことに期待をしたい。が、この形を目指すのはなかなか難しそう…
    まみさんのくだりがまるで「不良少年とキリスト」で心に残った。つまらなくなってたくさん生きる。

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    2023年12月23日
  • 慣れろ、おちょくれ、踏み外せ  性と身体をめぐるクィアな対話

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    対談の中で、LGBT、マイノリティとマジョリティ、そしてよく分からなかったクィアについて、体験談や識者の論説や社会制度などを踏まえて説明され、いろいろと勉強になった。

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    2023年11月14日
  • 慣れろ、おちょくれ、踏み外せ  性と身体をめぐるクィアな対話

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    著者の森山至貴さんについてはまったく存じ上げなかったが、能町みね子さんの名前に惹かれて読んでみた。自分の身体や性の悩みや不安は他人とは比べられないし、人それぞれ好みも考え方もいろいろ。つくづく当事者にしかわからないこと、言われてみればなるほど、と思うことも多くて楽しく読みつつも、無知故に無神経な言動もあったはずの自分にため息しか出なかった。

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    2023年11月12日
  • うっかり鉄道

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    ★おもしろかった。鉄道紀行ものは最近色々読んだけど1番わくわくして旅の雰囲気がよかった。
    江ノ電と国道駅行きたい

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    2023年05月14日
  • トロピカル性転換ツアー

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    性転換手術はどのように行われてるのかという、今まで知らなかった世界を垣間見る事ができた。実体験がリアルに描かれていて、全体的なレイアウトはポップなのにとても読み応えがあった。こんなに大変な手術をして性転換をするくらい、性自認に悩む人が世の中にいるのに、そこに思いを馳せられない人がいるのは本当にかなしいことだと思う。一人ひとりを大事に思い、認め合える世の中になるといいな

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    2023年02月05日
  • 鉄道小説

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    JR時刻表を出している交通新聞社が出した小説ということで、鉄分高いのかなー、と思いながら読んだけど、そんなことはなかった。各話に鉄道が出てくる短編集ってだけで、五話五様の普通のアンソロジーとして楽しめる内容だった。

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    2023年01月31日