【感想・ネタバレ】結婚の奴のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2020年04月27日

能町さんは文章が上手。
結婚についての本はたくさんあるけど、
こちらは万人にお勧めしたい。

好きな人と結婚したい、という婚活中の人も
なんで結婚するのかわからない、という迷える独身者も

ぜひ一読してほしい。

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Posted by ブクログ 2020年04月19日

72ページの名前の誤変換のところ、とても親切だ。「結婚とは恋人ではなく、親友とするものだ!」と十八歳くらいの頃に気づいたが、どっちもムツカチイ。

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Posted by ブクログ 2020年03月24日

いわゆる普通の結婚が出来そうにないという能町さんが、ゲイの夫との生活を始めるまでのお話。能町さんの考えには共感する部分もあれば、気にしすぎでは?と思う部分もあったけど、総じて感情が筋道立てて説明されているから、こういうことがあるとこう考える人なんだなーと理解をしながらとても面白く読み進められた。

...続きを読む途中「夫のちんぽが入らない」を読んで落ち込んだ話があった。これは偶然自分も最近読んだ本で、ゲイの自分は「入らない」という異常性に共感し、こんな形の生活もありなんだと好意的に捉えたのだが、能町さんはそこ以外が正常であることにはなんの疑問も持たない筆者と自分とを比較して、「正常」に手が届かない自分に絶望していた。同じ内容の本を読んでいるのに、捉え方がこうも違うことに面白さを感じた。

本筋から逸れてしまったが、この本では「結婚」について手続的な問題には触れずに(もしかしたら実際には苦悩があるのかもしれないが)、彼女なりの結婚生活を手に入れるまでが描かれていた。自分の属するゲイのコミュニティでは「結婚」というと、戦いながら権利を勝ち取るもの、という意味合いで語られることが多くて、冗談で「結婚してぇ!」とか言いにくい雰囲気を感じたりすることもある。でもこの本を読んだら、人と一緒に住むことにより享受できる本質的なメリット、家に帰った時に「ただいま」と言うとか、誰かのためにご飯を作るとか、そういう幸せっていいなと純粋に思った。今、無責任に「結婚してぇ!」って言いたい。 

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Posted by ブクログ 2020年03月19日

めちゃくちゃ良かった。
章立ては「ジェラートピケ」〜「ストロングゼロ」まで、なさそうで意外とある7文字のカタカナでタイトルが付けられているものの、全く内容が予測できない。
能町みね子さんが恋愛やセックスなしの「結婚(仮)」をするに至るまでのエッセイなのだが、読んだ感じは小説に近く、後が気になって読み...続きを読む進めてしまう。
振り切れた進歩的な考え方をする人かと思ったら、そうでもなく、常識とされているものに反発を持ちつつも憧れがあり、恋愛はピンと来ないけど少女趣味的な面があるなど、共感ができる。
共感ではない。能町さんが自分の迷いに高度に自覚的で、かつ、明晰に文章化できる能力があるため、言わんとすることが読者にも辿れるのだ。これがすごい。
名作ではないか。

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Posted by ブクログ 2020年02月28日

読み始めてすぐに、自分の脳みそのコチコチになったところが溶かされてガラガラ自由になっていく感じがする。
そういう自由は想像したことがあったけど、とても怖くて手が出せないもののように思っていた。
でも、いけるかも!と思える。

わたしは自分は恋愛の楽しさがわからないとは思わないけど、どうしてみんながそ...続きを読むんなにすいすいうまくいっている(ように見える)のかはかなり長い間謎で、今も謎だ。
同じ恋愛でも、私はもしかして求めているものが世間一般できちんと恋愛を恋愛らしく楽しめている人とは違うのかもしれないとなんとなく思った。
わたしは恋人ではなくて、仲間が欲しいのかもしれない。
パーティー。
もっとたちがわるいかもしんないけど。

人は一人ひとり価値観が違って当たり前ということを、常識の前段階で話しかけてきてくれる、そのことがすごくうれしい。
そしてその上で能町さんが見つけた指先がほんのり暖かくなるような優しさや明るさが本物のように思われて、それでちょっと涙が出そうになる。

雨宮さんのくだりは、本当に怒りを感じて、文字から振動を感じる。
あの文章を読んでいるときは、能町さんが自分に乗り移ったかと思った。
恋で、悲しくて、はらわたが煮えくり返って、無。

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Posted by ブクログ 2020年02月19日

年齢的に結婚を考えたことはある。でも、自分にはあまり向かないだろうこともうっすら分かっている。別居婚か週末婚なら、と思ったりする。
時折そう親しくない他人に結婚をせっつかれたりする。言われている意味は分かるものの、望むことの内容は個々違うのになぁとも思う。
でもずっとひとりで生きるのは淋しいことだと...続きを読む想像できる年齢になってしまった。
そんな、世間の常識に自分を合わせることに違和感がある私のような人(とくにアラフォー辺り)ならば、この本はとてもはまると思う。

著者の能町みね子さんは元々男性で、20代のとき性転換をして女性になった作家。
そして現在かたちとして『結婚』している相手が、ひと回りほど歳上のゲイのおじさん。
トランスジェンダー同士の、絶対に恋愛感情は芽生えないふたりの結婚。というか、共同生活。財布も別だしお互い別のパートナーを作るのも自由。読んでいて楽しそうで、羨ましくすらあった。
面倒くさい感情が絡まないから、楽でいいよなぁなんて。通常の結婚生活で生まれる面倒な感情も乗り越えることが成長に繋がるのは事実かもしれないけれど、最初から無いのなら無くたって良いのでは?とも思う。
先進的とも言えるから田舎ではなかなか難しそうな関係だけど、都会ならば成立するのだろう。

時系列も面白く、結婚(共同生活)初日の出来事から始まり、遡ってそこに至るまでのいろいろが綴られている。
途中で、数年前に40歳で亡くなった雨宮まみさん(能町さんと仲が良かったライター)のことが書かれている章は、他の章のような冗談っぽさや軽さがなくて、それが悲しみを表していた。
全体的に、とても自分を曝け出している印象で、コンプレックスを突くというか、その気持ち解るかも…という部分も多くあった。
そう感じる度に「あぁ私もほんとダメ人間だわ」とも思うんだけど。笑
結果的には、自分は自分として、世間を丸無視するのではなく、その上で自分らしくどうにか生きていくしかない、という思いにたどり着いた。
能町みね子さんの本、他のも読んでみたい。と思うきっかけになりました。

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Posted by ブクログ 2020年01月27日

雨宮まみさんのことが書いてあると聞いて、すぐさま読んだ。よかった。ここにまだ雨宮さんがいると思ったし、もういないんだとも思った。それにしても、憧れる。私も恋愛の絡まない結婚がしたいんです。夫婦になりたいわけじゃなくて、家族がほしい。自分だけの。また読み返そう。

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Posted by ブクログ 2020年01月06日

読みやすくて、するすると、そうめんを啜るかのように読み終わってしまった。
読む前は特殊な話なのだろうと思っていたが、読んでみると、深く共感し、揺さぶられ、誰もが考えることのある、普遍的な話をしているように思えた。
話の随所に挟まれる、LINEや掲示板のやりとりが余計にリアルに感じさせた。

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Posted by ブクログ 2020年03月24日

ひとの目が適度にあったり
なにかを共有したいひとが近くにいたり
そういうことはたしかにありがたいなと思う

カバーで使われている紙とデザインがすき
装幀は田部井美奈さん

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Posted by ブクログ 2020年03月22日

「そうだ、そうだ、自分の生活精神を立て直すために、ゲイのだれかと恋愛なしで結婚すればいい。」ということで、実際にゲイの人と「結婚」した著者の、結婚に至るまでの経緯と自分の恋愛譚のようなものを記した実録エッセイ。
なお、著者自身も性転換で女性になった人なので、LGBTのGの人とTの人の結婚、ということ...続きを読むになる。

結婚までの経緯や現況だけでなく、なぜか途中に過去の男性経験や、急逝したエッセイストの雨宮まみとの交流が結構ページを割いて書かれているうえに、何とラストは出張先での「浮気」(?)の模様まで淡々と語られていて、非常にバラエティに富んだ作りとなっている。

同居していれば、そのうち情が湧き、少なくとも著者は今は女性として男性を恋愛対象としているだけに、夫(仮)(文中での著者の夫への表現)への「情」が「愛情」に変わっていくが、一方夫(仮)はゲイなので、著者を恋愛対象とすることはないであろうことから、最終的には著者がまた苦しむのでは、という余計なお世話的感情が湧き上がってきた。

ちなみに、本書の各章のタイトルはすべて、各章に出てくるカタカナ名称の場所や事柄から取られているので、全てカタカナであるところもユニーク。

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Posted by ブクログ 2020年02月17日


結婚とは「家」のためのもので,どちらかというと「個人」の気持ち(=好意)の問題ではありませんでした。端的に言い換えれば,結婚とは「生活」のために行われるもので,「親密性」は二の次でした。ですので,(生活が安定するから)好きでもない人と結婚する,結婚した後に相手を好きになっていく,みたいなことがあり...続きを読むました。ここでいう「生活」は『結婚と家族のこれから(筒井淳也)』でいう「食べていく」に相当します。

しかし,徐々に結婚は恋愛が伴うという価値観が普及していきます。「結婚につながる恋愛が正しい」というようなロマンティク・ラブ・イデオロギーから始まり,現代では「恋愛をしている結婚が正しい」というようなロマンティック・マリッジ・イデオロギーに変質していきました(谷本・渡邉, 2016)。要するに,結婚は「生活」のためだけでなく,「親密性」(恋愛という限られた親密性)も必要とされるのが現代の結婚と言えます。

『結婚の奴』で記されるエピソードも,(「生活」+「親密性」のもとで行われる)現代の結婚とほぼ近いです。なぜ「ほぼ」なのかというと,恋愛という限られた「親密性」ではない,人としての「親密性」とでも言えるような,より広い「親密性」のもとで行われているからです。窮屈な現代的結婚(「生活」+「(恋愛という限定的な)親密性」の達成が必要)を,少し自由にするような結婚の在り方が提示されています。

『結婚の奴』では「恋愛」についても触れられています。とにかく誰でもいいから付き合おうと思ってネットで知り合った相手と付き合った話,不倫の話,雨宮まみさんとの別れの話。「恋愛」とは,中身(気持ち)ではなく形式でもあり,自分の中からではなく自分の外からであり,その時にあるものではなく事後的に構成されるものであることが読み取れます。これらは結婚についても同様に言えます。

恋愛や結婚が目的化した現代社会において(その一端が婚活現象でしょう),恋愛や結婚を手段として捉えるための視点を提供してくれる一冊だと思います(能町さんは「恋愛したい」という願望を持ってはいますが)。

個人的には「自分の懊悩,コンプレックス,卑屈さなどを丸出しにして作品に書き記し,優しさと表裏一体となっている情けなさをあらわにする(p.153-154)」著作が得意ではないのですが(能町さんはご自身をこのスタンスの文章に分類されると述べている),本書はそこまで癖がなく読めました。

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Posted by ブクログ 2020年02月08日

‪「恋愛感情の無いゲイとの結婚」で話題になった著者の“プロジェクト”の一部始終。自分も継続した共同生活を前提とした結婚には恋愛よりも友情に近い関係性の構築が大切と考えているので興味深かった。とはいえそうなると本質は結婚というより同居なのだろうか?色々考えるきっかけを与えてくれる一冊。‬

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Posted by ブクログ 2020年01月10日

人生を変えるような恋愛だの結婚だのは無理だが、ひとりは嫌だ――
ゲイの夫(仮)と「結婚」と称して同居を始め、
恋愛でも友情でもない二人の生活をつくるまでを綴った能町みね子の最新作。
「ウェブ平凡」連載『結婚の追求と私的追究』の単行本化。

するすると一気に読み終えた。
こういう結婚のあり方もいいもの...続きを読むだ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年05月01日

最初がなんとも軽ーい感じなので、このまま、面白おかしく行くんかな、と思いながら、中盤からはかなりヒリヒリする、息苦しい様な、冷めたような、そんな、リアルな話が始まる。

なんだこの振れ幅は。なんだこの思ってたんと違う笑えない話たちは!

でも、気持ちはよくわかる。
恋愛ごっこは楽しめる。
でも、「本...続きを読む当に好きな人」「本当の恋愛」なんてわからない。

20200501

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Posted by ブクログ 2020年03月09日

一人で生きること二人で生きることあるいは結婚について語りまた実行するその行動力が新鮮だ.結婚について新しいあり方があるということをしみじみ納得させられるような感じ.こういうのもとてもいいと思った.

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Posted by ブクログ 2020年02月01日

前半は軽いエッセイかと思いきや、後半から終盤までが、かなり重い…
残念ながら私は常識に乗ってる人間のようで、芯までは理解できない。
それでも、結婚というような同居の良さは実感してるし、うんうんわかる、となる部分もあり。


雨宮まみさんの著書と、こだまさんの『おとちん』は既読。
あの重さ、衝撃、この...続きを読む作品と似てるところ、ある。


重さと衝撃でつらくなったので、☆3.5くらい。
また違った時に読んだら評価変わるかも。


追記
数時間経ったら、別の感情が出てきた…
私にも常識に乗れない部分があった。子供に関して。

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