能町みね子のレビュー一覧

  • 慣れろ、おちょくれ、踏み外せ  性と身体をめぐるクィアな対話

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    めちゃくちゃ良かった!!!!!色んな話をしているので感想はひと言では言えないけど。
    なんかその言説ひっかかるんだよなーと思っていたことを、それキモいよなー違うよなーと言ってくれている感じがして爽快だった。

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    2023年08月05日
  • 結婚の奴

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    旦那さんとの結婚生活についてのあれこれ、的な内容かと思ったら違った。

    みんなが普通に、何の疑問も持たずにやっていること、それが私にはできない。だからどうしようもなく生きづらい。

    なぜ自分はこうなんだと堂々巡りのように考えてしまう。これは自虐だったのか。そりゃそうだ、考えても考えても解決しないことなのだから。自分はもうこうする以外に道はない。

    私もいつか「常識」に吸い込まれてしまうのだろうか。生きやすいだろうが、クソつまらんと思っているそのエリアに。

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    2022年04月21日
  • 結婚の奴

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    能町みね子さんがサムソン高橋さんと擬似夫婦(と言っていいのだろうか)になるまでのものがたり。私はどうしても「こんな相手がいて羨ましい」というところに帰結してしまうのだが、能町さんにとってそのように受け取られるのは本意ではなさそう。
    とにかくこの本には自分の内面をまじまじと見つめさせられるようなパワーがあり、また読み返すと思う。人間のどうしようもなさと、希望と、いとしさのようなものが詰まっている。

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    2021年12月22日
  • 逃北 つかれたときは北へ逃げます

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    観光ではないと思う。逃北して、その地域の住民になりきりながら旅をしている。
    →私も一人旅する時はやってみたい

    東京の自分と北の自分を乖離させているようだ。疲れた時に第二の自分がいる北へ逃げて、そこで気持ちを入れ替えているんだと思った。
    最後の章で「本来は自分は封建的な人間」と言っていたが、普段生きる中で自分の中の(封建的な)軸がブレたとき、その軸を矯正するために北に行っているのではないか。

    能町さんは自分の故郷が北海道なのか茨城なのか定まらない、自信を持って故郷と言える場所が欲しいと言っていたが、だんだん親戚のルーツを辿るようになったのは、北が自分の故郷である証拠をみつけたかったからなので

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    2021年10月14日
  • 結婚の奴

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    能町さんの文章は、そこにいろんな感情がたっぷり乗っかってるのにとても読みやすい。
    読み終わって、自分にはどれだけの「普通」や「常識」が無意識のうちに刷り込まれてしまっているのか、そしてこのさき生きていく中でそれをどれほど自覚できるんだろうと思って少し絶望的になったりもしたけど、読んでよかった。

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    2020年11月09日
  • 結婚の奴

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    MtFでAロマンティックAセクシャルと思われる能町さんと、ゲイのサムソン高橋さんの偽装結婚の話etc.
    世間が「普通」に経験している恋愛だとか結婚だとかを早く済ましてしまいたいと足掻いたりもしつつ、最終的にたどり着いた「互いに恋愛感情性欲を持ち得ない相手との偽装結婚」は、すごく憧れる。
    独身女性を「世間」が「普通」のひとつの形態として受け入れてくれればわざわざ偽装結婚する必要もないのにね。でも1人で生活するのは寂しいと考える人にとってはやっぱり偽装結婚なり、同じ考えの友人との同居なりが良いのだろうなぁ。

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    2020年09月16日
  • 結婚の奴

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    いいなぁ〜。この感じ。
    たぶん、ほぼ実話。ちょっと脚色…くらいだろう。
    小説風でストーリーとか感情の変遷とか面白い。
    映像化してほしい。

    恋愛やセックス、周囲が思う『常識』に対する価値観にめちゃくちゃ共感した。恋愛やセックスに対する憧れわかる!周りの友人達のように自分もその枠にハマっていけたらいいのに。
    というか、ちょっと前までは「私もそこに行ける」と信じていたんだけど、正しく能町さんと同じように頑張ってそこに行こうとしすぎて「私には無理だ」ってなった。
    特にセックスに関しては、どうしても好きになれないし。

    誰とも恋愛できない、という絶望感の中で、能町さんの結婚観はすごく希望になった。

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    2020年09月12日
  • そのへんをどのように受け止めてらっしゃるか

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    ネタバレ

    能町さんの文春連載「言葉尻とらえ隊」いきなり文庫化3冊目。
    前回よりスペースが倍になったせいか、休載してたわりには早かった。

    今回も面白く、時に爆笑しながら読む。
    (外で読んでニヤついててもバレない、マスクって便利)。
    最終話がよりによってアベノマスク……。

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    2020年09月12日
  • 結婚の奴

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    初めて読む作家。大相撲関連とTwitterで知っている気になっていたが、それ以上に強烈だった。私的な日々の探究を明晰に著していく。ちょうどラジオで「歴史って、誰にでもある男女の恋愛が大きなターニングポイントになったりするじゃないですかぁ」というゲストの語りがあり、これを読んでなければ引っかからなかっだろうと思う。

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    2020年07月08日
  • お家賃ですけど

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    能町さんの加寿子荘での暮らし。
    私ではこう感じたりすることはないだろうなあと思うくらい、能町さんの、人や街やお店に対する感度はあたたかくて、どれも誰も愛おしい気持ちになります。

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    2019年07月13日
  • 文字通り激震が走りました

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    某週刊誌のコラムをまとめたもの。

    2014年6月〜18年2月にかけての約4年分。

    “揚げ足取り”と捉えるか、“鋭い視点・着眼点”と捉えるかは。人それぞれ。

    自分は、後者。

    時事ネタが多いので、「ああ、そういうこともあったなぁ」と。

    言葉の違和感を感じ取る。そして、そこに流れる時代の空気。

    独自の視点で切り込む。

    「新流さん」の項は、とにかく笑った。自分が感じていた違和感を、こんな風に解説してくれたこと。

    見開き1ページで書かれていた前半のほうが、限られた字数内でまとめようとしているので、鋭く切り込んでいる感がある。

    軽快な語りと切り口、そして、絶妙な皮肉を込めた文章でまとまっ

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    2019年02月15日
  • うっかり鉄道

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    能町みね子さんの文庫本、数冊目。

    鉄道旅。
    ゆるく、「うっかり」した気持ちで。

    乗るのもよし、駅舎を眺めるのもよし、区間を歩くのもよし(?)。

    古い駅舎に萌えるのは、わかる。笑。

    目的があるんだか、ないんだか、よくわからない旅の感覚、たまらない。

    切符を買う、江ノ電、特に楽しかったです。

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    2018年09月30日
  • 逃北 つかれたときは北へ逃げます

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    能町みね子さんのエッセイ。

    北国(定義は著者参照)のとがったところとか、少しさみしいかんじのところとか、旅をしているところが魅力的。

    北国へ惹かれる気持ち、わかる。

    なにか、こう、惹きつけるものがある。


    しかし、何より、観光を目的とした旅ではなく、「そこの住民として」行動するという、能町さんの感覚に頷く。
    「ヴァーチャル地元民生活」。


    グリーンランド、訪れたい。

    「でも、私はそういうところよりも、『ここで暮らしてたら行くであろうところ』が好きなのです。」


    「街をうろうろ散歩したり、ただ喫茶店などえダラダラしたり、したい。」

    こういう旅、素敵。

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    2018年09月29日
  • トロピカル性転換ツアー

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    まさに抱腹絶倒で、すこしユルいこのエッセイ。性転換手術の体験談。なかなか知ることのできない世界。
    前作『オカマだけどOLやってます。』を上回る面白さ。

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    2018年09月19日
  • お話はよく伺っております

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    喫茶店、カフェ、電車…。

    他人にちょっとした話に聞き耳を立て、話をふくらませる。

    これはこれで、すごい能力。

    軽く読めるエッセイだった。

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    2018年08月10日
  • トロピカル性転換ツアー

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    危険な本。男から女へ。性転換手術をタイでする話。てぃんこの組織や皮を女性器に変化させるなんて想像できずに面白い。夜半身浴しながら読み始め、睡眠時間を削る結果になったw

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    2018年04月20日
  • お話はよく伺っております

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    電車で、喫茶店で、道端で……
    偶然出会った知らない誰かの知らないドラマを(勝手に)リポート!
    〈実録&妄想〉人間観察エッセイ。(帯より)

    私もファストフード店や喫茶店で書き物をしている時、他のお客さん同士の会話が気になって気になって仕方ないって事がよくあるんですけど、これって普段はなかなかヒトと共有しづらい面白さなんですよね(夕飯の席で家族に話すにしても臨場感は失われてるしちょっと後ろめたい気持ちもあるし)。
    そういう話を絶妙な語り口と妄想とイラストでたっぷり聞かせていただきました。ゆるさとスリルと若干の背徳感がクセになります。

    僭越ながら私の中の「知人に『取っつきやすくて隙間時間にも読め

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    2018年02月02日
  • トロピカル性転換ツアー

    購入済み

    想定外の展開に翻弄される著者

    「LGBTの方が自らの(行動の)参考にする本」と言うよりも、著者がタイに行き、起こった様々な出来事を洗いざらい、ありのままに書いているという感じの本。まあ、端的に言えば日記ですね(この本はエッセイからの書籍化ですから、こんな感じなんでしょう)。
    「性転換」という、本来なら重い?話題を、著者のキャラクターを生かし明るく書き上げていますので、別に「性転換とか、俺には関係ない」って方でも気楽に楽しめると思います。

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    2017年12月31日
  • お話はよく伺っております

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    コンブリオ!

    で爆笑。


    同じこと考えている人がいて安心する一冊。
    気持ち悪いなと思って人間観察をしばらくやめていたけれど、
    これを読んでやってもいいんだと思ってからまた人間観察をやりはじめてからめっきり今まで以上に元気になってきた(爆)。

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    2015年04月29日
  • トロピカル性転換ツアー

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    タイで性転換手術を受けた人の超リアルな体験談。命がけで手術を受ける人もいるなんて衝撃でした。
    面白おかしく、しかも超リアル。なるほどと思うことも多々あり、興味深く読み進めました。

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    2014年11月09日