能町みね子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
クィアは本来強烈な侮蔑の言葉。
それを逆手にとって、森山先生と能町さんがクィア・スタディーズを語り合う。
かなり踏み込んでいるから、LGBTなどのベースになる知識がなかったら読み進めるのが少し難しいかも。でもとても面白く意義深い対談なのでぜひ読んでほしい。
今まで思いもしなかったLGBTQ+だけでは片付けられないクィアなことについて、なるほどと新たな発見を多々得ることができました。
LGBTなどの(それに限らず)マイノリティにある立場の人に対して、受け入れるって言葉を使うのは受け入れないという選択肢があるということでもある、それはおかしいんじゃないか、むしろマイノリティ扱いしないで当たり前にそ -
Posted by ブクログ
主人公のもりなつきは、言葉遊びをしている点で、太宰治の『人間失格』を思わせるところがあった。また、カフカの『変身』のように不条理なところが垣間見られた。
さくらももこの『ちびまる子ちゃん』にも通ずる大人チックな観察や表現も持っていた。ただ、ほとんど、もりなつきの目線から世界が広がっているので、作者の独白のようにも感じた。ドストエフスキーの『地下室の手記』にも近いだろうか。
ストレンジャーであることの意義を教えてくれる小説だったと思う。つまり、遠く北海道から訪れ、卒園後は別の小学校に入学することが決まっている。その通過点をトンネルを抜けるようにうまくやり終えることに、ただそれだけに注がれてい -
Posted by ブクログ
観光ではないと思う。逃北して、その地域の住民になりきりながら旅をしている。
→私も一人旅する時はやってみたい
東京の自分と北の自分を乖離させているようだ。疲れた時に第二の自分がいる北へ逃げて、そこで気持ちを入れ替えているんだと思った。
最後の章で「本来は自分は封建的な人間」と言っていたが、普段生きる中で自分の中の(封建的な)軸がブレたとき、その軸を矯正するために北に行っているのではないか。
能町さんは自分の故郷が北海道なのか茨城なのか定まらない、自信を持って故郷と言える場所が欲しいと言っていたが、だんだん親戚のルーツを辿るようになったのは、北が自分の故郷である証拠をみつけたかったからなので -
Posted by ブクログ
いいなぁ〜。この感じ。
たぶん、ほぼ実話。ちょっと脚色…くらいだろう。
小説風でストーリーとか感情の変遷とか面白い。
映像化してほしい。
恋愛やセックス、周囲が思う『常識』に対する価値観にめちゃくちゃ共感した。恋愛やセックスに対する憧れわかる!周りの友人達のように自分もその枠にハマっていけたらいいのに。
というか、ちょっと前までは「私もそこに行ける」と信じていたんだけど、正しく能町さんと同じように頑張ってそこに行こうとしすぎて「私には無理だ」ってなった。
特にセックスに関しては、どうしても好きになれないし。
誰とも恋愛できない、という絶望感の中で、能町さんの結婚観はすごく希望になった。
本 -
Posted by ブクログ
某週刊誌のコラムをまとめたもの。
2014年6月〜18年2月にかけての約4年分。
“揚げ足取り”と捉えるか、“鋭い視点・着眼点”と捉えるかは。人それぞれ。
自分は、後者。
時事ネタが多いので、「ああ、そういうこともあったなぁ」と。
言葉の違和感を感じ取る。そして、そこに流れる時代の空気。
独自の視点で切り込む。
「新流さん」の項は、とにかく笑った。自分が感じていた違和感を、こんな風に解説してくれたこと。
見開き1ページで書かれていた前半のほうが、限られた字数内でまとめようとしているので、鋭く切り込んでいる感がある。
軽快な語りと切り口、そして、絶妙な皮肉を込めた文章でまとまっ -
Posted by ブクログ
能町みね子さんのエッセイ。
北国(定義は著者参照)のとがったところとか、少しさみしいかんじのところとか、旅をしているところが魅力的。
北国へ惹かれる気持ち、わかる。
なにか、こう、惹きつけるものがある。
しかし、何より、観光を目的とした旅ではなく、「そこの住民として」行動するという、能町さんの感覚に頷く。
「ヴァーチャル地元民生活」。
グリーンランド、訪れたい。
「でも、私はそういうところよりも、『ここで暮らしてたら行くであろうところ』が好きなのです。」
「街をうろうろ散歩したり、ただ喫茶店などえダラダラしたり、したい。」
こういう旅、素敵。