能町みね子のレビュー一覧

  • 正直申し上げて

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    下世話な話題はうんざりだけど、敢えて斜めから(いや直球?)切り込む文体、なぜか吸い込まれていく。
    文章で語りきれないところを鋭く絵で表現する巧みさ、上手さに脱帽です。

    連載時にリアルタイムに読むよりも、文庫になってちょっと遅れて読んだ方が忘れ去られた時事ネタをとどまらせてくれる威力もあるな。

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    2025年01月21日
  • トロピカル性転換ツアー

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    ネタバレ

    絶対辛いじゃん!という出来事を明るく楽しく、でも弱音を吐くところは赤裸々に描いた素晴らしいエッセイ。

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    2025年01月14日
  • 結婚の奴

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    能町みね子さんの結婚(偽)に至るまでの本。
    私も未婚で、たぶん結婚することはないと思っている。こんな風に、適度な距離感、パートナーシップというぐらいの結婚が出来たら、それはとてもいいなと思わないでもないが、自分自身がここまで自立できるか、そういう相手が出来たら、やっぱり依存してしまうだろうと思うとたぶん無理。というか、こんな相手どうやって見つけたらいいんだ(笑)
    能町さんの、特にみんなに理解してもらおうとも思ってない、こういう形もありでしょ、ぐらいのスタンスで書かれている感じがとても好きだ。

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    2024年10月27日
  • カウンセリングするつもりじゃなかった~久保みねヒャダこじらせ雑談~

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    テレビで放送されないところ、イベントの楽屋裏で、これだけ面白いってなんだろう。これ読んで笑っているけど、いまだに猫も犬も飼えないし、海外旅行にも行けない自分って一体…

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    2024年06月18日
  • 結婚の奴

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    いろいろな人がいるもんだなと、知らない世界に触れました。重い話でも、思わずクスッとするような軽さになっていて、器の広さを感じました。

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    2024年05月17日
  • 慣れろ、おちょくれ、踏み外せ  性と身体をめぐるクィアな対話

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    ネタバレ

    タイトルのインパクトと「クィア」って何?と思い読んでみました。

    クィア・スタディーズを専門に研究している森山先生とエッセイストの能町みね子さん、二人によるクィア・スタディーズについての対談形式の本です。

    いわゆるLGBTQ+の「Q」は、「クエスチョニング」と「クィアQueer」二つの言葉の頭文字を表しているそうです。

    「クエスチョニング」はなんとなく意味わかりますよね。自分自身の性自認や性的指向がまだ定まっていない、またあえて定めていない人たちのこと。

    それに対して「クィア」って耳慣れない言葉ですよね。私も今回初めて知った言葉でした。元々はとても侮辱的な言葉なんだそうで、あえて日本語に

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    2024年05月03日
  • 結婚の奴

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    私にとっては未知の世界のオンパレードだったけど、改めて同じ言葉ひとつをとっても人によってその捉え方、背景にあるものひとつひとつ違うものだなと。ノンフィクションだからこそのリアルで面白かった。
    婚活中に結婚とは?を考えた時に、ヒントになりそうと思って読みたい登録してて、2月読書スイッチが入らなくて、軽めを読み物をと思ってたら見つけたので読んでみた。

    印象に残ったのは、
    ★有益な無駄な会話、他人の物理的な動きによって、消えてしまいたい気持ちに浸ってぬかるむ時間が平らかになり、普通の日々になる
    ★1人のために何がかするではなく、2人のためになにかする、だから意味を為す
    もう、本当にそうだなと。何も

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    2024年03月03日
  • 慣れろ、おちょくれ、踏み外せ  性と身体をめぐるクィアな対話

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    ネタバレ

    慣れろ、おちょくれ、踏み外せ
    性と身体をめぐるクィアな対話

    著者:森山至貴、能町みね子
    発行:2023年7月1日
    朝日出版社

    書き出しから「クィア・スタディーズ」と出てくるので、クィアって何だ、から始めないといけない。「LGBTQ」とか「LGBTQ+」とかいった時に出てくる「Q」の一つがクィア(クエスチョニングの意味もあり)。6章立ての第1章で、まさにこの言葉についての説明を森山がしている。Queerという単語は、もともとは男性同性愛者やトランスジェンダーの女性に対するかなり侮辱的な言葉だった。日本語にあえて直すなら、ニュアンスは「オカマ」になるのかな、とも。クィア・スタディーズは1990

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    2024年02月07日
  • 慣れろ、おちょくれ、踏み外せ  性と身体をめぐるクィアな対話

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    2023年刊。性の多様性を起点に、マイノリティの存在主張や自己保持、マジョリティとの関係性、何気なく使っている言葉に隠れた無意識や暴力性など、対談形式を踏み台として構成・積み上げられた書籍。
    「クィア」という聞きなれない言葉はキャッチーだが、実はとてつもなく差別的で、マジョリティの自覚のある者が使う妥当性の有る言葉では無い、と来た。先ず、自身に性的マイノリティ・普通でない感がない人がじっくり読み込むのは辛いと感じた。ただ、クィアと言う点ではより普遍的な視点。何かしらの場面でアウェイ感を感じたことがある人なら、理解は可能だとも思った。もっとふざけて、オモシロトークかと想像して読み始めたが、かなり

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    2023年10月28日
  • 鉄道小説

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    鉄道をテーマにした5つの物語。温又柔さんは以前『魯肉飯のさえずり』を読んだので、あの時の台湾の雰囲気をもう一度感じられて良かった。そして、澤村伊智さんの名前を見てお気づきの方、大正解。1つだけホラーテイストです。

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    2023年09月22日
  • 鉄道小説

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    ネタバレ

    5人の作家による短編集
    鉄道は背景の一コマ的な扱い。滝口氏の「反対方向行き」の目的地の宇都宮と逆方向の電車に乗ってそのままあえて小田原まで行く車内で祖父を回想する時間、空間が、ごとごと揺れるリズムとともに心に残った。
    犬の散歩の話、台湾からの帰化の話、宝塚線中山駅のホラー、青森のトラム、それぞれ作家さんの持ち味が出ていて面白かったです。

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    2023年06月29日
  • 鉄道小説

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    【収録作品】「犬馬と鎌ケ谷大仏」 乗代雄介/「ぼくと母の国々」 温又柔/「行かなかった遊園地と非心霊写真」 澤村伊智/「反対方向行き」 滝口悠生/「青森トラム」 能町みね子

    日本初の鉄道が新橋~横浜間に開業した1872/10/14から150年を迎えることを契機に立ち上げた「鉄道開業150年 交通新聞社 鉄道文芸プロジェクト」の一環として制作した短編集とのこと。

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    2023年05月13日
  • 結婚の奴

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    LGBTQの当事者の夫婦の形は色々ある。日々を誰かと暮らすということは日常の一つひとつの小さな出来事の擦り合わせや積み重ねだと思う。2人にしかわからないこと、2人だけがわかっていればいいこと。知らなくてもいいこと、知っておいてほしいこと。能町さんとアキラのあったかくて微妙な距離感の心地よさに触れる作品でした。夫婦ってやっぱりよくわからないけどおもしろいなーと思いました。

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    2023年04月23日
  • くすぶれ!モテない系

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    【動機】恋愛関係の悩みに関心があったから

    ブログで紹介されていただけで本を手に取ったため、内容や本のスタイルはまったくの未知だった。
    関心が高い「モテ子」タイプに対して「モテない系」に焦点を当てた本。否定的に語られるのかと思いきや、著者の「モテない系」への共感する姿勢、さりげなくエールを送るような描き方が好ましくあたたかい。イラストが多いところも読みやすい。

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    2022年03月12日
  • 皆様、関係者の皆様

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    202202/この手のエッセイは共感だったり、知らなかったことを知ったり、反対意見を思ったり、対話のようなかんじで読み進められて面白い。時事ネタなので、時の早さや、日々量産されるネタの多さにも驚く。

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    2022年03月04日
  • 結婚の奴

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    結婚観とか人と付き合うことについて一旦フラットにしたくて、文學界で出会ったこの方の本を読む。結果、私の周りからは得られない刺激になった。

    ノロけって大々的に話すより普通の話の中に恋人とか旦那さんの話を挟んでくることの方に感じるとか、SNSは共感を求める人の集まる場だとか、確かにと思うこともたくさん。

    でも圧倒的に理解し難い内容(ネットで知り合った不潔な男性と付き合ってみる話は読むのけっこうしんどかった)の方が多かった気がする。
    自分はやっぱりマジョリティ側にいたくてマイノリティを分からないもの、と考えてしまってるんだなと気づく。多様性を受け入れたくて読んだのにマイノリティに拒否感を覚える自

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    2022年07月06日
  • 結婚の奴

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    著者のコメントや、顔は知っていたが、著作は読んだことがなかった。
    髙橋源次郎氏が紹介していたので、読もうと思ったのだが、率直にいうと、あまりピンと来なかった。
    著者がトランスジェンダーであり、その苦労や悩みに共感することが難しい(あくまでも想像の域を出ない)こと、世代の違い、考え方の違いなど理由は様々だ。

    文章自体はのっけから「水状のウンコを漏らした」から始まり、ユーモアが効いている。
    飄々とした雰囲気も相待って、悲壮感や切迫感、マイナスの印象はない。
    ゲイの夫と暮らしているのも、そういううちもあるんだな、と思うし、不倫(?)も私は良いとは思わないけれど、双方が納得しているんだったらまぁそう

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    2022年01月10日
  • 結婚の奴

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    能町さんがゲイである夫(仮)との結婚生活をエッセイとして書いているのだけど、結婚に至るまでの恋愛観をここまで書いて大丈夫なのかと心配になるくらいありのままに書いている。自分は自分の生き方に間違いないと思っているけれど、女性としての幸せや常識って何なんだって改めて考えさせられた。

    また、友人である雨宮さんが亡くなったときの怒りと失望、壊れきれない感情の怒涛の畳み掛けは本当に凄かった。

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    2021年09月05日
  • 結婚の奴

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    能町さんの文章の本はこれで二冊目。

    かなり率直な物言いに、ずばっと撃たれて、しんどくなった。
    もやもやしたものを言葉にするのがうまいなあと思う。
    この人の毒で救われるひともいるだろう。

    恋愛至上主義には疑問があるひとは多いだろうし、そこをはっきり書いてくれて嬉しい。
    雨宮さんの本を見てみたくなった。
    エクセシオールとエクセルシオールは別のもの、に一番驚いた。どちらもドトールコーヒーグループのチェーンカフェで、前者はすでに全店舗が閉鎖したとのこと。

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    2021年08月12日
  • 結婚の奴

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    能町さんのこと全然知らずに読んだのだが。

    最初は、さくらももこの下品な話寄りのエッセイなのかな…と思ってたが笑、、もっと深い。
    エッセイ苦手だけど、これは読む価値ある。
    価値と表現するものかはわからないけど。
    おすすめする相手は選ぶけど、誰かにおすすめしたい。
    読後は、能町さんとお茶会をした気持ちになる。
    なかなか言語化出来ない生きにくさを、分けさせてもらった気持ちになる。

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    2021年06月20日