能町みね子のレビュー一覧
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エッセイのようなリアルさと寂しい雰囲気が読んでいて面白かった。
主人公のめい子のような生き方をしている人は日本には結構いると思う。何があったというわけじゃないけれど自分に自信がなくて、恋愛に対しても興味はあるけどいまいち積極的になれない。異性を意識してみようとすると妙に頭が冷静になって没入できない。「普通」でいることや否定されたくない気持ちに囚われすぎてハメを外せず変なところでアクセル踏んじゃうような。
でも別に少女漫画のような出会いじゃなくても人は人と生きていけるし絶望して悩むことでもない。
そんな風に最後は少し希望も感じられるような終わり方でよかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ共感する要素が少なかったので、⭐︎は少なめだが、とても面白いエピソードが短く並べてある。
もともと久保みねヒャダを見て知った存在だったので、よく話していた「結婚」を実現したんだ、って思いながら読み進めた。夫(仮)とどう出会い、「結婚」へどのようなプロセスを踏んでいたのか興味深かった。恋愛の感情はないものの、客観的に見てすごく夫婦生活に似ているところがあるように思えた。
そして雨宮さんが突然亡くなったときの感情がわぁーっとなっているところが何ともリアルだった。近い人で亡くなった方はいないから今は分からないが、いずれやってくるのだろうと感じる。
あと個人的に四ツ谷にある喫茶店ロンは今まで外見が暗 -
Posted by ブクログ
「であすす」のおすすめ本。
主人公のめい子は、気付けば誰とも付き合わないまま26歳になり、親友は同棲を始めた。このままではセックスもしらないうちに、親がすすめてくるぱっとなしない殿方と初めてセックスをすることになる!と焦りだしためい子がセックスを求めて格闘するお話。ドラマチックではない、けれど体当たりで恥を捨てためい子の奮闘記。
当方。ミドサー、未婚、子なし、彼氏なし、マッチングアプリをやったりやめたり。
趣味は読書と音楽鑑賞と映画鑑賞。年に3つの音楽フェスは必須、平均すると月1くらいでライブへ行き、そんな趣味が派生してほんのちょっとDJもできる(もちろん今は全部自粛中)。
そんな地味なの -
Posted by ブクログ
ネタバレご存じ、週刊文春連載のエッセイをまとめた一冊。
残念ながら、「ネタ切れ感」を覚えてしまった(^ ^;
元々、世の中の色んなもんに噛みついて
毒を吐くコラムではあったが...
日々の暮らしから「ふと感じた違和感」とかではなく、
無理繰りネタを探して噛みついてる感(^ ^;
そのためか、愛も毒も浅い印象(^ ^;
例外として、大相撲に関することと、
「言葉」に関することには「愛」を感じる(^ ^
その他の「芸能人のブログについて」などは
「わざわざやってる」感じがして...(^ ^;
あくまで個人的な感想なので、的外れかも知れません。
でも、もうこの続編が出ても、読まないだろうな...(^ -
Posted by ブクログ
文庫で読んだ。単行本は2010年発行。
おしゃれなカフェは置いといて、
雑多な要素もゆるっと含んだ旅ものが面白い。
静岡の岳南鉄道はぜったい行きたいーー!
工場内を通過する電車って、すごいテンション上がる。
(岳南鉄道のHPを見たら、
あまりに美麗な写真ばかりSNSにアップされるので
そこまでじゃない、と恐縮するコメントがあって笑った)
北海道のひらがなホーロー看板の旅もそそられる。
鉄ちゃんにはいろいろなカテゴリーがあって、
マジメな人はこだわるのだろうけど、
「面白い」が中心にあれば、
鉄の周りのいろいろなものを柔軟に楽しめる。
私も鉄分入ってるけど、鉄道というより、鉄そのものに反応します