森博嗣のレビュー一覧
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ネタバレ筆者も本の中で伝えているが、
本書は子供向けの本ではないし,子供に勉強させたい親が読んでも,ほぼ意味がない。
これは確かにその通り。
本書では大人がする勉強について論じている。
子ども時代にやっていたのは本当の勉強ではないんだよ。
子供が学校で習っているのは,大人になってから本当に楽しい勉強ができるための基礎体力をつけているようなものなんだよ。
本来の勉強はもっと楽しくてワクワクするものなんだよ。
と主張している。
そういう意味では、
学校で教わる勉強への筆者の立場は明快で、キレイゴトではなく本質を突いている点はとても同意できる。以下がその抜粋です。
「その学習は全然楽しいものではない。だ -
Posted by ブクログ
なんだっけこれ、と思って手に取る。
このシリーズては第八弾とのこと。そんなにあるのか。
森博嗣のエッセイをきちんと最後まで読んだのははじめてかも。
パラパラとは見知っているけど。
さすがに私ももう若くないので、昔ほど感銘をうけない。(笑)
森博嗣は、小説を読むような人間にきびしめで、毎回自分が小説をかくのはビジネスなだけ、小説を読むようなひとは思い上がりのある人間で自分たちが奇特な少数派だとわかってない、小説界隈の世界は一般社会に比べればあらゆる点でオワコンである大意ときたもんだ。
まあ多分毎回これ。
一種の様式美で、読者も作者もわかったうえで毎回やってるやつです。
今回読んで面白かった -
Posted by ブクログ
★生きているかどうかは、問題ではないのでは?(p.250)
/「ほとんど人間」のウォーカロンゆう存在とほぼ不死になった人類と新生児が誕生しなくなった状況を設定してまうことによって「人間とは?」「思考とは?」を追究しているようにも見えるし、おそらく結論は出ぇへんこのテーマで思考の遊びをしているようにも見えます。
/森博嗣さんの文章はぼくにとっては読んでるだけで心地ええんですが、特に上手ゆうわけでもあらへんし、豊かな描写があるわけでもあらへんので、なんちゅうか、文章の「呼吸」のようなものが合うんやろうなあと思ってます。
/人工細胞によりほぼ限りない寿命を持つに至ったが新生児が生まれなくなったヒトと -
Posted by ブクログ
ネタバレなるほど、これは蜃気楼か~小川の探偵事務所に持ち込まれたのは舞台女優の同棲相手の浮気調査。公演間近の稽古場とビジネスホテルを見張る加部谷は雪がうっすら積もった稽古場の裏の駐車場で、依頼人が刺殺されたことを後で知る。同じ形で前の妻が殺されている演出家が怪しい。浮気相手の演出家の妻も後釜に座ったが、これも怪しいので、加部谷は一緒に住んでいる芸能ジャーナリストの雨宮に演出家のインタビューを持ちかけさせ、接近する。小川は小川で、積雪流血美女連続殺人事件担当の刑事と情報交換をするようになっていた~水増しの膨らませって感じ。里親が殺された経験を持つ女優が何人もの男を操るって!加部谷さんの視点で物語が進むの
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森博嗣のエッセイ集『つぼねのカトリーヌ The cream of the notes 3』を読みました。
森博嗣の作品は先月に読んだ『つぼやきのテリーヌ The cream of the notes 2』以来ですね。
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超ベスト&ロングセラ!
『すべてがFになる』原作者
森博嗣は、こんなふうにできている。
自分は基本的に一人である/トイレ掃除から僕が学んだこと/リンスをシャンプーだと思って一週間使った/人生なんてものは、思いどおりにしかならないのだ ほか。
実は、僕の研究室にいた秘書さんが、カトリーヌという渾名だった――。
小耳に挟んだ日々 -
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最初の頃は「S&Mシリーズがまだ恋しいなぁ」なんて思いつつ読み進めていたVシリーズですが、3作目ともなると流石に少しずつ彼らに慣れてきました。
ただやっぱりキャラクターといい内容といい遥かに濃い作品が多くて読んだ後にすっごく疲れる!
これは私だけなのでしょうか。
今回の話は何というか……「悪者が誰もいない話」にカウントしてもいいのでしょうか。
いや、紅子さんが語ったことが真実であるならばそうなるのでしょう。
けれど今回の話に関しては論理に隙間があるというか、肝心の部分を誰かの口から聞くことがもう出来ない為にそれとは違うパターンもあるのでは?と思ってしまう展開というか……。
ほんのち -
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トーマの死んだ理由がこの作品の核になるものだと私は思っていたから、そこが殆ど触れられずに終わってしまったのがかなり残念だった。
漫画版とは完全に別物として読むものだったな。そもそも舞台が違うしキャラクターの性格も若干違う。っていうか日本が舞台だったらユーリはまだ分かるけどエーリクって名前は変じゃ。。?エーリクは完全な日本人って設定だよね確か。。。どうしても萩尾望都先生の描くブロンド髪の美少年たちで想像してしまってチグハグを感じてしまった。
オスカーの弱さや、純粋で美しいエーリクに対して眩しさを感じる気持ちは漫画版よりもよく伝わってきた。
淡々とした静かで冷たい文体が、合間に挟まる詩を際立たせ -
Posted by ブクログ
前回のシリーズと違って今回のシリーズは人間関係が複雑なのがひとつのテーマなのだろうか。
そう思わせてくれるVシリーズ2作目。
前回なかなかに濃厚なストーリーを味わったなぁと思っていたのですが、今回の話もまた濃厚。
とにかく新しく出てくる人達がキャラが強いこと。
そして主人公達4人にも一筋縄ではいかない色んな顔があったりする。
そして紅子さんに纏わるあれこれは前作にはなかった大人だからこその複雑な人間関係、というやつなのでしょうか。
個人的には七夏さん好きです私。
考え方は紅子さんの方が好きだけど。
そして前作よりも「あぁこの人が犯人だろうな」と理解出来るようになってきたのは私の推理力が少し -
Posted by ブクログ
森博嗣のエッセイ集『つぼやきのテリーヌ The cream of the notes 2』を読みました。
森博嗣の作品は昨年12月に読んだ『銀河不動産の超越』以来なので、約1年振りですね。
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「立派な母親像」から「モグラ退治」まで、正解のない世の中を見つめ直す100の森イズム。
しなければならないことは、すべて自分がしたいことだ――。
思いついたことを思いついた順に綴った100個の端的エッセィからあふれ出す森イズム。
斬新な発想と知的ユーモアで、人生はこんなにも豊かにできる。
文庫好きを公言する小説家・森博嗣の、著作265冊目にして記念すべき、