森博嗣のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレなんでこの人はこんなに悲観的かつ退廃的なのか、と面白くさえなってきた。
結論はフレーズにも取り上げているが、他者に依らず、探求を重ねられ、自己完結するものが夢なのだ。そのためには、いまこの瞬間から、グダグダ言っていないで始めなさい、ということだ。
これには多くの反対意見があるだろうと思うけれど、私は納得したので評価は3にした。なんとも研究者らしい考え方だし、ずっと追いかけられる夢ってそういうものだよなと思うし、楽しそうにしている人の夢の半分はそういう夢だと思う。
一番面白かったのは、寄せられた夢の数々をバッサバッサと切り捨てていく第2章。不快に思う人もいると思うけれど、爽快だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ
p142
コントロールが難しいものには、女性名をつける習慣があったように思える。いや、私の個人的な感想だが
p183
正義も悪意も、同じく雑音であり、輝きを演じる装飾の屈折にすぎない。
AIに対する認識は変わらず、仮想世界と現実の世界の境界が曖昧に混ざり合う4作目。
思うにこのシリーズのテーマの一つとして、人と人が作った機械の境界とは、という問いがあげられると思うが、作者のイメージは一貫していて、機械と呼ばれていたものが人と呼ばれるようになる。言葉の意味は変わる。
ブラックミラーのエピソードを想起したりも。人とAI。人のほうが優れている発想が(エッセイとかで散々書いていた気も)今作の -
Posted by ブクログ
「百%」や「全面的」ではなく、最初から「九十%」や「大部分は」と述べる事で、その意見の精度が上がるだろう。自分は残りの十%について述べたい、という意思表示にもなって、論点の重心がより明確になる したい事に向かって、出来るような活動をする事は、誰にでも出来るし、大抵の場合、何時でも出来る。考えるだけでも、実現への活動と言える。すると、未だ出来ていない状態であっても、何だか幸せな気分になるだろう。つまり、空を飛べなくても、空を飛ぶ為に何が必要で、どうすれば良いかと具体的に考えるうちに、まるで空を飛んでいるような感覚になる。人間は、結局全てのものを頭脳で認識している。だから、夢へ向かって考える事が、
-
Posted by ブクログ
お金には興味がある。奇抜なタイトルだが、有名作家の書く本なので、奇をてらっただけの本ではないなと興味を持ち手に取る。「お金は必要なものより、欲しい物を優先しなさい」というもので、まあ仰っていることは御尤もだが、著者が特殊なだけで皆ができる方法ではないなと感じる。それより本著者の為人がわかったので面白かったな。
好きな「スカイ・クロラ」に関する記述が出てきて興味深い。最初はびっくりしたが、イヤイヤそんな事無いだろと思い直す、また読みたくなる。
・抜粋
ある編集者が、飛行機の話なら書いてくれるだろうと考え、話を持ってきた。いくら自分が飛行機が好きだからと言って、小説にそれを書いても、何が面白い -
Posted by ブクログ
ネタバレうわー!
前作で「何だかあの2人が懐かしい」なんて感想に書いてたらまさかの再会出来ちゃったよ!
ちょっとびっくりしちゃったよ!
という訳でVシリーズもとっくに折り返しに入っている訳ですが、今回の話は本編というよりはスピンオフ感が満載の一冊でしたね。
現場に出くわしたのは保呂草さんと西之園萌絵!
まさかこの2人が出会う話を読むことが出来るとは!
私が常々思っていたことをこの2人がお互いに対して思ってくれたことに私は大満足ですよ、ねぇ!似てるよやっぱ!
そして紫子と練無がいないとこんなにも現場が静かになるのか……と思われた作品にもなりました、あの2人どんだけ喋るのよ。
それにしても久々に見た西 -
Posted by ブクログ
「持つものと持たざるもの、悪いのは誰か」という帯のコメントと綺麗な装丁に惹かれて手に取った一冊。
そして、どっと疲れた読後。
小説だけれど、新書を読んだあとのような。きっと好みが分かれる作家さんだと思う。あとから名古屋大学工学部で工学博士として勤務してる作家さんって知ってすごく納得。
理知的で、冷静なホームレスの少年。自分の確固たる信念のようなものを持っていて、社会を俯瞰して見ているのだけど、どこか掴みどころがなくて不気味だった。
なぜか説得力のある彼の言葉は、共感はできないけれど頷けるところもあって、たくさん考えさせられた。
〜*〜〜〜*〜
働いていない人間、金を持っていない人間は、 -
Posted by ブクログ
S&Mシリーズ7作目!
奇数章だけという前作に続いて
今作は偶数章だけ
ということよりも何よりも
あくまで前作の奇数章の方で動いてるからか
今作はS&M視点で話が進まない…
大半がM=萌絵の親友であり
今作の事件の渦中の人物でもある
杜萌視点!
S&Mの会話や空気感が好きな身としては
物足りない…
もちろん2人のちっとも進まない関係は
出てこないのだから
尚更進まない…
杜萌視点だと昔の萌絵と今の萌絵が
友達目線で同じレベルで描かれるから
そこは楽しめた。
今までも萌絵の友達ポジションはいたけど
今作の杜萌は親友というだけあって
萌絵の過去を知っていて
萌絵としっかり繋がっているとい -
Posted by ブクログ
ネタバレ筆者も本の中で伝えているが、
本書は子供向けの本ではないし,子供に勉強させたい親が読んでも,ほぼ意味がない。
これは確かにその通り。
本書では大人がする勉強について論じている。
子ども時代にやっていたのは本当の勉強ではないんだよ。
子供が学校で習っているのは,大人になってから本当に楽しい勉強ができるための基礎体力をつけているようなものなんだよ。
本来の勉強はもっと楽しくてワクワクするものなんだよ。
と主張している。
そういう意味では、
学校で教わる勉強への筆者の立場は明快で、キレイゴトではなく本質を突いている点はとても同意できる。以下がその抜粋です。
「その学習は全然楽しいものではない。だ -
Posted by ブクログ
なんだっけこれ、と思って手に取る。
このシリーズては第八弾とのこと。そんなにあるのか。
森博嗣のエッセイをきちんと最後まで読んだのははじめてかも。
パラパラとは見知っているけど。
さすがに私ももう若くないので、昔ほど感銘をうけない。(笑)
森博嗣は、小説を読むような人間にきびしめで、毎回自分が小説をかくのはビジネスなだけ、小説を読むようなひとは思い上がりのある人間で自分たちが奇特な少数派だとわかってない、小説界隈の世界は一般社会に比べればあらゆる点でオワコンである大意ときたもんだ。
まあ多分毎回これ。
一種の様式美で、読者も作者もわかったうえで毎回やってるやつです。
今回読んで面白かった -
Posted by ブクログ
★生きているかどうかは、問題ではないのでは?(p.250)
/「ほとんど人間」のウォーカロンゆう存在とほぼ不死になった人類と新生児が誕生しなくなった状況を設定してまうことによって「人間とは?」「思考とは?」を追究しているようにも見えるし、おそらく結論は出ぇへんこのテーマで思考の遊びをしているようにも見えます。
/森博嗣さんの文章はぼくにとっては読んでるだけで心地ええんですが、特に上手ゆうわけでもあらへんし、豊かな描写があるわけでもあらへんので、なんちゅうか、文章の「呼吸」のようなものが合うんやろうなあと思ってます。
/人工細胞によりほぼ限りない寿命を持つに至ったが新生児が生まれなくなったヒトと -
Posted by ブクログ
ネタバレなるほど、これは蜃気楼か~小川の探偵事務所に持ち込まれたのは舞台女優の同棲相手の浮気調査。公演間近の稽古場とビジネスホテルを見張る加部谷は雪がうっすら積もった稽古場の裏の駐車場で、依頼人が刺殺されたことを後で知る。同じ形で前の妻が殺されている演出家が怪しい。浮気相手の演出家の妻も後釜に座ったが、これも怪しいので、加部谷は一緒に住んでいる芸能ジャーナリストの雨宮に演出家のインタビューを持ちかけさせ、接近する。小川は小川で、積雪流血美女連続殺人事件担当の刑事と情報交換をするようになっていた~水増しの膨らませって感じ。里親が殺された経験を持つ女優が何人もの男を操るって!加部谷さんの視点で物語が進むの