森博嗣のレビュー一覧

  • 人形式モナリザ Shape of Things Human

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    このシリーズは毎回のようにけっこうな爆弾が投下される(笑)。あとレギュラーメンバーだけじゃなく、巻ごとの登場人物もみんなキャラが立ちすぎてちょっと疲れる。

    結局、神とか悪魔ってなんやろってことが落ち着かないので、作品としては消化不良な気がする。トリックは正統派なんだけど、動機の部分でファンタジー要素が多くて、好みが分かれるんだろうか。動機にリアリティがあると、むしろ氏の色が薄れるんだろうかね。少なくともS&Mシリーズよりはファンタジー。

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    2021年10月25日
  • アンチ整理術

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    整理整頓の効用について、否定的立場から考察した本。 一般論として、世の中には整理整頓すれば仕事の効率が上がり、新しい発想が生まれると言うが、著者はそういう意見には否定的だ。 整理が必要なのは、精神的な効果を求めるからであり、作業効率とはあまり関係ないらしい。 何のための整理なのかを自問することが大事。 整理することが目的になると、時間が無駄になりかねない。 この本の全編は、著者の経験をもとに、理科系の作家らしく論理的に考察されており、なるほどと思うことも多かった。 自分は整理が下手で、いつも机の中は雑然としていたが、何がどこにあるか大体分かっていたので仕事で困ることはほとんどなかった。著者が言

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    2021年10月24日
  • どきどきフェノメノン A phenomenon among students

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    再読。いつもの森ミステリよりもライトさに拍車がかかっている感じ。そのライトさが好きなんだよなぁ。主人公含めみんな頭の回る馬鹿だが、その馬鹿さが気付けば愛おしくなっている。

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    2021年10月06日
  • ツベルクリンムーチョ The cream of the notes 9

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    森博嗣さんのエッセィ。エッセィ。

    「写真はイメージです」について、松田青子さんと同じようなことを言っていて笑った。

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    2021年10月05日
  • 面白いとは何か? 面白く生きるには?

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    「夢や希望」ではなく「計画と作業」

    筆者の小説が好きなので、どんな人なのだろうと興味が湧き読みました。

    面白さについて言ってることは最近良く耳にするようなこと(個の時代である、SNSで誰でもアウトプット出来るようになった、等々)でした。

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    2021年10月01日
  • ムカシ×ムカシ REMINISCENCE

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    いつものとおり小川さんと真鍋くんが何となくがんばります。まあそんなことより各務さんが出てくれたことが1番驚きました。「ドルで?」ってやりとり、なんかいいですねえ。

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    2021年09月26日
  • φは壊れたね PATH CONNECTED φ BROKE

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    久しぶりに再読。
    読みやすくてどんどん進む。
    で、途中で 少し戻る。
    また読み進み、また戻る。
    森先生の本は この「戻る」のが楽しい。
    他のシリーズの作品に戻りたくなるときは
    アドレナリンがでるように思う。

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    2021年09月23日
  • タカイ×タカイ CRUCIFIXION

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    終盤、真相に迫ってからの事実や動機なんてどうでもいいって感じ、まさに森ミステリィですね。あと永田さん、しこちゃんを彷彿とさせる良いキャラです。

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    2021年09月19日
  • キラレ×キラレ CUTTHROAT

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    眞鍋くん、デリカシーなくていいキャラですね。小川さんはなんかサバサバしているようでいてお茶目な感じもあり良いです。そして今作もアクションがあり、なんと萌が活躍してくれました。犀川先生とはどうなっているのでしょうか。。楽しみですね。

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    2021年09月19日
  • イナイ×イナイ PEEKABOO

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    xシリーズを読み始めます。家族が地下牢にいるかも。。という心躍る?シチュエーションです。初期のころのコナン君でもそんな設定がありましたね。
    保呂草さんがでてきてくれて私はハッピーです。紅子もでるといいなあ。事件は意外とアクションも混じえて解決します。珍しい。。
    鷹知さんはナニモノなのか今後が気になります。

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    2021年09月19日
  • 悲観する力

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    今の世の中は楽観的に明るく振る舞うのを良しとするんだろうなと思ってたので、この本には勇気付けられました。

    私は昔から何かやるにしても不安が勝って事前にいろいろ調べてからでないと、行動に移せないところがあったので、家族からも呆れられてたのですが、その行動にはこのような堂々たる理由があったのだなと、自分の気持ちを代弁して貰ってるようで、読んでて嬉しく感じました。

    ただ自分は森さんのような能力はないので、このような建設的な結論を持っているわけでもなく単なる心配性で終わってるのが残念なところですが。。。

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    2021年09月12日
  • ジャイロモノレール

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    森先生の研究者としての一面に触れられた。

    素人でもジャイロモノレールの機構がなんとなく理解できるように書いてあったので助かった。底の底まで突き詰めず、ある程度の部分を「そういうものなんだ?」と処理するのが専門性の高いテーマに触れるコツだろう。

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    2021年08月30日
  • そして二人だけになった Until Death Do Us Part

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    「うまく感想が思いつかない」が正直な感想


    結局どこまでが妄想で、どこまでが真実なのかわからないし、どれが嘘で、どれが本当なのかもわからない

    自分なりに無理やり解釈するのならば、多重人格者である主人公のなかの人格の2つが恋に落ち、その2人が幸せになるための物語なのかなと、、

    結局主人格は誰だったのかはわからないけど、副題の死が2人を分かつまでという言葉がこれほどまでにぴったりな2人はいないだろうなと
    同じ体の中にいる2人だから、言葉通り死ぬまで一生一緒だからな〜〜〜

    むずかし、、、

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    2021年08月26日
  • 迷宮百年の睡魔 LABYRINTH IN ARM OF MORPHEUS

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    こういった小さなプライベート・ソサイエティ(私設社会)は、世界中でさまざまな形態が試行され、模索されている。
    第1章 海はいかにして押し寄せたか より


    人に支配されることが嫌いなのに、なんとか自分を支配しようとしている。

    僕からの光は直進して彼に届き、彼からの光は反射して僕に届く。
    第3章 王はいかにして君臨したか より


    テスラが人型のロボットを作ることを発表したのが
    つい先日。作品内の舞台は22世紀。アジアが遠いと話していたので、ヨーロッパのどこか? 人口は(ちょうどいいくらいに)減り、エネルギー問題もクリア。トヨタのウーブン・シティのような実験都市がそこかしこに、というイメージ

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    2021年08月29日
  • どちらかが魔女 Which is the Witch? 森博嗣シリーズ短編集

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    正当な評価ではないと自分でも思うんだけど、予備知識の必要なところがそこそこあって、結果として消化不良な部分もそれなりに出ちゃったため。

    それぞれの短編ですっと理解できるものもそうでないものもあるというのはごくごく当然として、シリーズや物語の中での時系列といったその本に載っている「本編」とは違う本編を知っている人とそれを知らない人では、行間を読める度合いに大きな差が出るだろう。自分は正直お手上げだった(笑)

    刊行順にじゃない読み方をしっかり意識しておかないと正しい楽しみ方ができないんだなぁと改めて思った。

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    2021年08月22日
  • サイタ×サイタ EXPLOSIVE

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    再読。Xシリーズ第五弾。今回は連続爆弾事件に関わるいつものメンバー。Xシリーズの中でも一番内容を濃く覚えていたので犯人はわかった状態での再読となったわけだが、それでも犯人の動機を捉えるのはやはり難しいと感じた。内容をよく覚えていたというのも犯人の不可解さ故かもしれない。好意的に解釈できるものなのか、それとも全く逆だったのか…。うーん、難しい。

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    2021年08月19日
  • 作家の収支

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    作家の経済事情。 一般人にはとてもわかりにくい作家の収支について、著者の経験をもとに紹介する。
    著者は元大学助教授で作家。現在は小説家を引退して、悠々自適の生活を送る。主な収入源は、印税とパートタイムの原稿料。 作品がヒットすれば、50年間の印税生活が可能。とはいえ、そういう人は一握り。 副業として、講演会やサイン会、雑誌への寄稿、対談などを行い謝礼をもらう。 著者は、趣味で書いた作品が受けて作家になったが、小説家としてのこだわりはないそうだ。 大ヒットのミリオンセラーもないけれど、コンスタントに作品を発表し、確実にファンを掴んでいる。 作家にはこれが重要。 一発屋では安定した生活はできない。

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    2021年08月12日
  • アイソパラメトリック

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    ずっと一機の飛行機を作っていると想像してほしい。
    まえがき より


    AM系の電波は、明るさが変化して見える。FM系の電波は色が変化して見える。
    アンテナ より

    SS集。写真集。横書きなので左綴じ。
    短編よりも、氏とトーマの写真の方が貴重かもしれません。トーマの横に初代iMac(ボンダイブルーで有名な)の箱らしきものがあり時代を感じます。限定版の方は2000部くらいしか出回っていないので、その文庫本だそうです。

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    2021年08月12日
  • 道なき未知

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    こういう価値観もあるのかと。
    「未知」という言葉は、知ることへのベクトルを感じさせる。自分は知らないが、しかし「まだ」知らないだけだ。知ろうとする希望が、人を前進させる。、、、未知こそが教養なのである。
     

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    2021年08月11日
  • 工学部・水柿助教授の解脱 The Nirvana of Dr.Mizukaki

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    作家として大成功した水柿助教授の日常。
    ファンに対しての意識や自分の作品への無関心さが水柿助教授らしい。
    小説家になった利点が買いたい物を買えること。
    しかも億万長者なので規模が違う。数千万がさらっと出てくる。

    3巻目でもダジャレや言葉の連想ゲームがポンポン出てくるのが凄い。
    ただ最後のオチが??ってなったかな。

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    2021年08月11日