森博嗣のレビュー一覧
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ネタバレ研究者であるからこそ、孤独の価値の著作に研究を絡めて書いてあってよかった。
以下読書メモ
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・すなわち、僕は、そういった孤独感が、主として外界の観察不足と本人の不自由な思考から生じるものだと感じていて、「思い込み」を取り除くことと、少し「考えてみる」ことが、危機的な孤独からの脱出の鍵になると考えているからである。
・ 思考しなかったら、つまりは人間ではない。人間というのは、考えるから人間なのだ。したがって、考えることを放棄してしまったら、それこそ救いようがない、という状態になってしまう。
・「死を怖れている人はいません。死に至る生を怖れているのよ」
これも、同じ理屈だ。無意識の -
Posted by ブクログ
続くのか心配しながら書いていた雑誌の連載で、案の定~01道を探しているだけで良いのか(カーナビで消える道/つい道を探してしまう/僕は何様か)02情報とは何か(情報に敏感でありたい/生きている人間は情報ではない/禅問答か)03万能の秘訣を教えよう(何もやる気が起きない/何をやっても駄目だ/癖のようにする)04時間の第一法則(時間はあればあるほど良い/努力よりも結果/〆切よりも前に)05時間の作り方(時間ほど貴重なものはない/無駄な時間とは何か?/出歩かない生活)06一歩ずつしか進めない(兎が亀に負けるか?/不可能が可能になる/できないと思い込むのは自分)07それぞれに違う(表通りか抜け道か/自分
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Posted by ブクログ
小説で書いてきた文を上に載せて、その内容を補足する形で追加の文を下に載せている。
小説を読んでいるときは難しくて読み飛ばしていた部分を補足説明してくれるため、意味を深く考えることができて良かった。
考えが深くて楽しめた。
言語化できることの素晴らしさを改めて感じた。
線路の上をただ歩き続ける。その不自由さを感じない人は風景を眺めるだけで満足する。
→ 思考停止によるもの、他人を羨んで行動しないものについて言葉にしたい。
問題は言語化することで半分解決している。
問題だと認識することから始まる。
大人になるほど怖いものが減少する。避けられるようになるからに過ぎないが。
→ 知ることによっ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ3
WWシリーズ2弾。バーチャルと現実の違いがテーマ。人工知能が神であるバーチャル。アリスワールドという仮想空間がシステム障害。ログインできないことで自殺者が増加。ドイツと日本の情報局からの依頼でグアトとロジがアリスシステムへ。アリスとくまさん。アリスから政治スキャンダルの基板を土産に日本に亡命したいと。バーチャルと現実で情報局を欺く作戦。グアトも同時に騙され曖昧に。落合先のスイスではシステムの中にいた船長モリス。彼が開発者。シリーズとしての進展はあまりない印象。
オーロラは情報局員になった模様。
グアトが混乱したホテルのルームサービスでの真実。ロジからのナイフのプレゼントとトラブルが微笑ま -
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ネタバレ3
WWシリーズ1弾。ドイツに来て1年7か月、楽器職人としてドイツで暮らすグアトことハギリと、ロジことウグイ。刀を持ったデミアンなる謎のウォーカロン、ロイディを探していると。グアトとロジが誰か分かるのに暫く時間がかかる。本文中では結局出てこない。グアトについていくためロジは情報局を研修という形で海外派遣の身分となった。サリノはセリン。ドイツの情報局員ヘルゲンとドイツの博物館館長ミュラ。ミュラはヘルゲンでありデミアン。引き続きで謎を追う長い物語。
デミアンはエジプトでロイディを輸送したことを知っていた。統合する前のウォーカロンメーカーHIXで実験的に製造された戦闘タイプ。戦闘及び諜報活動のため