森博嗣のレビュー一覧

  • 私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?

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    フランスの博覧会から脱走したウォーカロンがいると突き止め、アフリカ入りしたハギリ達。「行ったが最後、誰も戻ってこない』と言われる富の谷へ向かった。ウォーカロン達がひっそり暮らす富の谷で、肉体から離脱した状態で、バーチャルの世界に閉じ込められた3人。3人一緒に入ったらダメでしょ!と突っ込みつつも、脱出の糸口を掴んだハギリの頭脳はスゴかった。シリーズ半分まで来たけど、どんなラストを迎えるのかサッパリ想像できない。

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    2021年06月16日
  • 読書の価値

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    読書論というよりは、第1~3章は読書を基調にした半生記。第4・5章は読書と執筆、本というメディアをめぐる随筆。

    1時間に6000字を書き、読んだ本は忘れないから捨てるという著者。頭の回転の速さと抜群の記憶力、そして思い切りの良い性格。とても真似できない。でも憧れる。

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    2021年06月13日
  • 魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge

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    Vシリーズ第5弾。

    保呂草の本業?が垣間見れ、練無初恋の結末は切なく、紅子のエレガントさが冴え渡る展開。相変わらず紫子が邪魔だけど。

    脅迫状は保呂草が出したの?何故?盗みに入るのに、更に警察が来るような展開を自ら作る意味がわからない〜。亜樹良を読み込んだっていうのも理解不能。あ〜私レベルの頭には高度すぎる。。

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    2021年06月01日
  • 孤独の価値

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    研究者であるからこそ、孤独の価値の著作に研究を絡めて書いてあってよかった。

    以下読書メモ
    ーーーーー
    ・すなわち、僕は、そういった孤独感が、主として外界の観察不足と本人の不自由な思考から生じるものだと感じていて、「思い込み」を取り除くことと、少し「考えてみる」ことが、危機的な孤独からの脱出の鍵になると考えているからである。

    ・ 思考しなかったら、つまりは人間ではない。人間というのは、考えるから人間なのだ。したがって、考えることを放棄してしまったら、それこそ救いようがない、という状態になってしまう。

    ・「死を怖れている人はいません。死に至る生を怖れているのよ」
    これも、同じ理屈だ。無意識の

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    2021年06月01日
  • 道なき未知 Uncharted Unknown

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    続くのか心配しながら書いていた雑誌の連載で、案の定~01道を探しているだけで良いのか(カーナビで消える道/つい道を探してしまう/僕は何様か)02情報とは何か(情報に敏感でありたい/生きている人間は情報ではない/禅問答か)03万能の秘訣を教えよう(何もやる気が起きない/何をやっても駄目だ/癖のようにする)04時間の第一法則(時間はあればあるほど良い/努力よりも結果/〆切よりも前に)05時間の作り方(時間ほど貴重なものはない/無駄な時間とは何か?/出歩かない生活)06一歩ずつしか進めない(兎が亀に負けるか?/不可能が可能になる/できないと思い込むのは自分)07それぞれに違う(表通りか抜け道か/自分

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    2021年05月29日
  • 素直に生きる100の講義

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    なかなか辛い読み物でした~~同じようなことを繰り返し書いているので、眠くなります・ゴシックの強調部分が気になり過ぎるのに大したことが書いてありません・中程、40番台が面白かったのはこちらの体調のせいでしょうか?最後の二つは面白いですよ<奥様の登場と失敗してふとみると助かっていてそこに神を感じる>部分。税金が倍になっても大したことはないのは沢山稼いでいる森さんや森さんより年上でがばっと給与を減らされた再任用組の私みたいな人でしょう

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    2021年05月27日
  • 月は幽咽のデバイス The sound Walks When the Moon Talks

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    Vシリーズ第3弾。

    紅子、保呂草と阿漕荘の面々が遭遇する凄惨な事件。ミステリとしては、なんとなく曖昧なまま。私が読み取れていないだけかもしれないけど、消化不良というか、モヤモヤしたものが残った。

    保呂草は胡散臭いし、練無は良いとしても、紫子はガサツでやっぱり好きになれないけど、紅子の魅力と、林や七夏との駆け引きがなかなかの見どころ。

    それでもなんだかんだシリーズ制覇を目指して読み続けるんだろうな〜。

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    2021年05月30日
  • 議論の余地しかない A Space under Discussion

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    小説で書いてきた文を上に載せて、その内容を補足する形で追加の文を下に載せている。
    小説を読んでいるときは難しくて読み飛ばしていた部分を補足説明してくれるため、意味を深く考えることができて良かった。

    考えが深くて楽しめた。
    言語化できることの素晴らしさを改めて感じた。

    線路の上をただ歩き続ける。その不自由さを感じない人は風景を眺めるだけで満足する。
    → 思考停止によるもの、他人を羨んで行動しないものについて言葉にしたい。

    問題は言語化することで半分解決している。
    問題だと認識することから始まる。

    大人になるほど怖いものが減少する。避けられるようになるからに過ぎないが。
    → 知ることによっ

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    2021年05月26日
  • 集中力はいらない

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    抽象的思考力というのは、大切だと思った。文系は「言葉」に縛られている、とも。SNSはしない、メモもしない、という、現代の流行りに一切迎合しない、森先生の姿勢に感服した。

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    2021年05月24日
  • 集中力はいらない

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    集中と分散。集中することがもてはやされる風潮に一石。他方、ミニマリストとしては、集中もしたい。時と場合に応じて、ではあるが。

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    2021年05月23日
  • 冷たい密室と博士たち DOCTORS IN ISOLATED ROOM

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    【2021年12冊目】
    S&Mシリーズ第二弾。1度読んだことがあり再読でしたが、内容は全く覚えてなくて萌絵が単独で行動するシーンはハラハラしました。

    犯人も動機も全く覚えてなかったのですが、「学問なんて虚しい…」っていう言葉が動機とあんまりしっくり来ないなぁと思ったりしてました。が、これを書きながら、「生涯をかけて打ち込んできた研究が最愛の人を救うこともできなかったから」なのかなぁと。

    あと犀川先生が眼鏡かけている設定に全然気づいてなくて、この巻で知りました。

    初読:2012年11月2日以前

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    2025年11月17日
  • それでもデミアンは一人なのか? Still Does Demian Have Only One Brain?

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    WWシリーズ
    とはいえ完全にWシリーズのその先

    カタナを背におびた謎のウォーカロンが登場するところから話が始まる

    秘密裏に開発された軍事用ロボットの生き残り。
    人間の脳が追加搭載されているのか?!

    グアトとロジってあの2人よね?ってところが
    まったく説明なし(笑) さすがの森作品

    人間とウォーカロンとの境目が
    ますます曖昧になってゆく。

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    2021年05月15日
  • イナイ×イナイ PEEKABOO

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    再読。Xシリーズ第一弾。久しぶりに読んだが内容はほぼ覚えていたので、Xシリーズ初期の小川さんや真鍋くんを楽しみながらの読書となった。事件自体は多くのミステリ的ガジェットはあるもののわりと単純。関わっている人物も少ないのでミステリとしての味は薄めかな。

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    2021年05月11日
  • キャサリンはどのように子供を産んだのか? How Did Catherine Cooper Have a Child ?

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    WWシリーズ3弾。国家反逆罪の被疑者であるキャサリン・クーパ博士。父親がいないキャサリンの娘ミチル。ヴァーチャルで子孫を残せるプログラム。クーパ博士はスパコンゾフィと統合しミチルも含めホログラムとして存在する新たな生命?の形。人工知能やトランスファがこのプログラムを取り入れれば電子界のキリストに。新たな生命の示唆としてなかなか面白い。
    ドイツのウォーカロンメーカーHIXは中国のフスに吸収された。
    デミアンはドイツ情報局から外部委託されて活動。

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    2021年05月07日
  • 神はいつ問われるのか? When Will God be Questioned?

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    WWシリーズ2弾。バーチャルと現実の違いがテーマ。人工知能が神であるバーチャル。アリスワールドという仮想空間がシステム障害。ログインできないことで自殺者が増加。ドイツと日本の情報局からの依頼でグアトとロジがアリスシステムへ。アリスとくまさん。アリスから政治スキャンダルの基板を土産に日本に亡命したいと。バーチャルと現実で情報局を欺く作戦。グアトも同時に騙され曖昧に。落合先のスイスではシステムの中にいた船長モリス。彼が開発者。シリーズとしての進展はあまりない印象。

    オーロラは情報局員になった模様。
    グアトが混乱したホテルのルームサービスでの真実。ロジからのナイフのプレゼントとトラブルが微笑ま

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    2021年05月07日
  • それでもデミアンは一人なのか? Still Does Demian Have Only One Brain?

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    WWシリーズ1弾。ドイツに来て1年7か月、楽器職人としてドイツで暮らすグアトことハギリと、ロジことウグイ。刀を持ったデミアンなる謎のウォーカロン、ロイディを探していると。グアトとロジが誰か分かるのに暫く時間がかかる。本文中では結局出てこない。グアトについていくためロジは情報局を研修という形で海外派遣の身分となった。サリノはセリン。ドイツの情報局員ヘルゲンとドイツの博物館館長ミュラ。ミュラはヘルゲンでありデミアン。引き続きで謎を追う長い物語。

    デミアンはエジプトでロイディを輸送したことを知っていた。統合する前のウォーカロンメーカーHIXで実験的に製造された戦闘タイプ。戦闘及び諜報活動のため

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    2021年05月07日
  • 人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか

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    抽象思考についての本なので、内容も抽象的になりがち。いや、それが悪いとは思わない。そんな一冊。実はかなり難しい本かと。

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    2021年05月02日
  • 風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake?

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    ウォーカロンが人間になれるのかという部分が進んできて、今後どういう展開になり、元々の人間たちはそれによっとどうなるのかなど想像が膨らむところで終わりました。最後も意味深な子が出てきたし、なかなか気になります。

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    2021年04月25日
  • イナイ×イナイ PEEKABOO

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    なんで?って思う部分がたくさんあり、話にグイグイ引き込まれたけど読み終わってみるとモヤモヤが残ったままでした。

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    2021年04月25日
  • 魔法の色を知っているか? What Color is the Magic?

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    ひとがほぼ死ななくなり、ひとがほぼ生まれなくなった世界で研究者は邪魔されながらも何故を繰り返し考える話。
    四季さんが出てくると全部仕組まれたどこから?な話になっちゃう。仕方のない事なんだけどちょっと未来の人たちのことも信じてあげてほしい。

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    2021年04月18日