森博嗣のレビュー一覧

  • キウイγは時計仕掛け KIWI γ IN CLOCKWORK

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     加部谷と雨宮の掛け合い、いつもながら軽妙。もしかしたら普段の1.3倍くらい筆がノッてるかも、と云う感じ。






     以下、作中お気に入りフレーズ



     学会となれば、ああいう学者という宇宙人たちが日本中から集まってくるのである。考えただけでも恐ろしい。



     このようなどうでも良い質問が、社会では潤滑剤などと呼ばれるのである。それで、みんなあんなに滑って転んでいるのか、と思えるほどだ。



     支配されることは、心地良い。不安を消す唯一の手法ともいえる。

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    2022年11月16日
  • 諦めの価値

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    頑張れば望みは達成されるという世の風潮の逆張りになっているが、締めるところかは締めるけど固執はしないという発想は賛同できる。多分ギャンブルを嗜まれている方にとっては「見切り」に繋がるのかもしれない(作者はそんな事言っていないけど)。
    作者の意図とは違うかもしれないけど原始仏教的な考え方に一脈通じると思った。

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    2022年10月30日
  • 目薬αで殺菌します DISINFECTANT α FOR THE EYES

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     世評に拠ると、森博嗣と言えば理系、そうでなければSF或いはミステリといったある種のタグ付けが為されているように感じる。
     けど、どうも……。森博嗣の作品群を見渡すともっと異質なものを描き出そうとしているように思えてならない。
     確かに一面として理系要素はあるし、形式としてのミステリやSFといった枠組みはあると思う。
     然し矢張りどうしてもそういったワードでは説明の付かない部分が絶対に存在する。具体的には、本作で言えば倉居と矢場の会話(躰と心の関係に就いて)、それと犀川と近藤・佐野の会話、それに赤柳と西之園の会話シーンも入れて良いかも知れない。
     本作の肝所はこれらの個所を措いて他に無い。全く

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    2022年10月27日
  • 数奇にして模型 NUMERICAL MODELS

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    ネタバレ

    動機に納得感がないのは特に気にならなかった。すべてがFになる の時の方が「こんなのありー?」と思った。
    すべてがFになるを読んだ当時より、今の方が異常や正常、常識にとらわれてない自分に気がついた感じもする

    犯人については最初から予想がついたのは、私が単純だから。今回はそんなお話だった。
    ただ、首を切った理由はわからなかった。聞けばなるほどなと納得。

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    2022年10月26日
  • 朽ちる散る落ちる Rot off and Drop away

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    ネタバレ

    第9弾
    土井超音波研究所の事件が解決して数日。
    開かずの地下から死体が見つかる。
    謎がこんがらがり過ぎて、最後までぐちゃぐちゃ。
    事件がこれなのに、微妙な人間関係もぐちゃぐちゃで、ややこしい。
    森博嗣さんは、女が嫌いになる女を描くのが上手。

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    2022年10月19日
  • 地球儀のスライス A SLICE OF TERRESTRIAL GLOBE

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    Vシリーズの中ではあまり文字では描かれていなかった練無くんの複雑な心情の部分が「気さくなお人形、19歳」からうかがえてよかったし、切なかった

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    2022年10月17日
  • 集中力はいらない

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    集中⇔分散型思考
    分散観察をすることにより、客観的思考が生まれる。

    集中力は、「なぜ?」「どうして?」が積み重なると自然に生まれる。

    最初の一歩を始める『習慣』を変えることから。

    勝間和代さんオススメ本

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    2022年10月17日
  • なにものにもこだわらない

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    こだわらないは省エネが目的で、だけど余ったエネルギーを何に使うの?きかれると思いつかない。こだわらないと全てがケースバイケースになって考える必要がでてきて面倒だけど、それが楽しいの要素にもなる。
    ふわふわと抽象的にふける本でした。

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    2022年10月15日
  • キウイγは時計仕掛け KIWI γ IN CLOCKWORK

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    ネタバレ

    p18
    「私、夢で見たんだけれど、発表を聴いている人が、みんな、国枝先生なの」

    p43
    「みんなで考えようって、よく言うよね。みんなで考えても、しかたがないのに。もっと、考えるべき人がきちんと考えた方が良いと思う」

    p85
    SNSもね……、まるで家畜


    緩やかな時間の経過が顕著なGシリーズ。
    先にXシリーズを読み終えてしまった身としては切なくて仕方がない。平常運転、まだ種蒔きのような事件。母に捨てられた息子、というのは海月にも投影しているのかな、と想像。
    若さと自由さがまだぎりぎり残っている感じというか、徐々にみんな大人になっていく、住む場所も離れて、みんな別々の方向へ向かっていく、とい

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    2022年10月14日
  • なにものにもこだわらない

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    「拘り」とは本来、拘泥とか悪い意味で使われていたのに、いつから「こだわりを持って」のようないい意味で使われたのか?という冒頭文と、「こだわらないことにもこだわらない」という作者の姿勢はおもしろい。
    けど、「お金になるから書いている」「書けと頼まれたから書いている」との作者のスタンスは、あまりよろしくないなあ。そこは文筆家としてちょっとこだわってほしいと思うけど。

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    2022年10月13日
  • どちらかが魔女 Which is the Witch? 森博嗣シリーズ短編集

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    ネタバレ

    短編集 いろんなシリーズの人が出てきて、時系列って気が付かないほど、乱れている感じがしてしまった… ちょっと謎が解けたりして、こういうの楽しい。 あぁ、とても森作品が好きなのに、 キャラクタに難がありすぎる

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    2022年10月10日
  • リアルの私はどこにいる? Where Am I on the Real Side?

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    ネタバレ

    「幽霊を」同様これも設定が良かった。
    わかってはいたけどこのシリーズはミステリーではないね。
    デボラがいいキャラしてる。ロジもずいぶん可愛くなったね

    バーチャルへの移行、夢があって良いなぁ。
    僕も間違いなく選択するだろうな

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    2022年10月09日
  • 人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly?

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    シリーズ最終巻だったのか〜!確かに一番ドラマチックだった!
    ハギリとウグイの今後が気になるな〜微笑ましい。次からいよいよWWシリーズ!楽しみ!

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    2022年10月09日
  • 捩れ屋敷の利鈍 The Riddle in Torsional Nest

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    ネタバレ

    第8弾
    S&M登場。と言っても、保呂草と犀川先生が出会うときっと色んなことが動く、かも知れないので、絡むのは萌絵だけ。やっぱり嫌いだ、この感じ。どうして紅子と違うのだろう。Vには紫子がいるから気にならないからなのか、資質の問題か・・・
    エンジェル・マヌーヴァを巡り、保呂草は捩れ屋敷に向かう、その先で出会うのが萌絵と国枝先生。萌絵は当主と知り合いで、彼女の為に用意された謎を解くべく行動しようとして矢先、当主とその協力者が死体で発見される。
    そしてエンジェル・マヌーヴァも消失する・・・
    この事件の目的は殺人よりもエンジェル・マヌーヴァで、萌絵と保呂草の対決というより思い込みは保呂草の勝ち。

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    2022年10月09日
  • 四季 春 Green Spring

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    天才・真賀田四季。すべてはFになるで衝撃のデビューを果たし、以来森作品に絶大な影響力をもたらした人物。その人の誕生、成り立ち、生い立ちが描かれて、凡人には到底理解できない領域に彼女はいたのだと自分との距離がとてつもなく離れていると感じたと同時に感動すらした。

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    2022年10月05日
  • 六人の超音波科学者 Six Supersonic Scientists

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    ネタバレ

    第7弾
    超音波の研究所のパーティで起こった殺人事件。
    紅子は元六角邸の持ち主長原博士の代わりに、練無も招待されて居合わせる。
    研究所近くの橋の爆破予告を受けて調査していた警察も取り残され、研究所へ向かう。
    おなじみのメンバーが揃う中、研究所の所長と思われる首なし死体が発見されるし、紅子たちは無響室に閉じ込められて練無は殺されかける。
    どこで紅子が真相にたどり着いたのかわからないくらい事件はのっぺりとしてた。

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    2022年10月05日
  • そして二人だけになった Until Death Do Us Part

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    ネタバレ

    初めての森博嗣さんでした

    そして二人だけになったというタイトルと、Until Death Do Us Part(死がふたりを分つまで)というのは最後まで読んでなるほど~となりました


    勅使河原(弟)が初めて現れたのは1章-1の出だしにあるように3年前の夏?
    森島姉妹、特に姉の方はアシスタントということだから弟より前からいたのだろうか?
    そもそも何が原因なのだろう、天才ゆえの葛藤とかかな?

    色々分からないことが多すぎるので、考察サイト読んで再読決定です

    各章のタイトルと、各章冒頭の難しい文章は意味不明です
    出典を見て相対性理論と知ったけど、????という感じでした
    ちょっとよく分からない

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    2022年09月30日
  • 朽ちる散る落ちる Rot off and Drop away

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    へっくんの分量がすこーしずつ増えてくるとなんかドキドキしちゃうな…。
    語尾が のだ な紅子さんかわいい。練無くん、すき。
    ああ、永遠とVシリーズが続いてほしいのに……

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    2022年09月30日
  • つんつんブラザーズ The cream of the notes 8

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    森博嗣氏のエッセイ100篇。
    森氏自身が他人に薦める自分の本は長編なら「スカイ・クロラ」、短編集の「まどろみ消去」だそうだ。

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    2022年09月24日
  • 赤緑黒白 Red Green Black and White

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    Vシリーズを締めくくる作品。森博嗣作品は他のミステリと若干異なる性質を持っているように思う。今作はトリックも犯人の動機も今ひとつ理解できなかったが、それが自分の限界であろう。まだ読んでいない人は一作目から読み進めることをオススメする。

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    2022年09月15日