あらすじ
建築学会が開催される大学に、γの字が刻まれたキウイがひとつ届いた。銀のプルトップが差し込まれ手榴弾にも似たそれは誰がなぜ送ってきたのか。その夜、学長が射殺される。学会に参加する犀川創平、西之園萌絵、国枝桃子、海月及介、加部谷恵美と山吹早月。取材にきた雨宮純らが一堂に会し謎に迫るが。
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いよいよγまで来た。犀川先生、西之園萌絵、加部谷、海月、等オールキャストのこのシリーズ。犀川先生は相変わらずかっこいいし加部谷は結構攻めてるし、雨宮は可愛いし読んでてずーっとニコニコしてる。事件自体は相変わらずぼんやり終わったけれど、SNSだけじゃなくてディープフェイクを匂わせる描写があったり、やっぱり森博嗣はすごいなぁと感じる。
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Gシリーズ9作目。
とにかく豪華な今作品! 舞台が建築学会関係だからか、犀川研、国枝研、西之園研と歴代の研究室メンバーが登場!
加部谷ちゃんじゃなけど、犀川先生と萌絵ちゃん+国枝先生ってもう、ほんとそれだけで豪華!!ポテンシャル半端ない(笑)
事件は……まぁ、このシリーズあるあるのもやっと感なんだけど、実際の事件だってこんな感じなんだろうし、ある意味リアル。
それよりも個人的に犀川先生の禁煙が大事件でしたよ! いつの間に!!!
萌絵ちゃんと本当に結婚するのかしら? ちょっと想像できないけど……でも最近の萌絵ちゃんの大人っぽさを考えたらアリな気もするなぁ。
そして意外と男気が上がっている気がした海月くん。加部谷ちゃんと話すときが何気に男っぽくってカッコイイ。
山吹さんの咬ませ感もパネェし(笑)ラストのカップ云々でマジか……となったわ。諦めてないんだね加部谷ちゃん……。
次はχの悲劇……と行きたいところだけど、森さんのお話は刊行順に読むのを自らに課しているので、次は×シリーズに戻ります。
ああ。早くχの悲劇読みたい!!
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【あらすじ】
建築学会のため伊豆の大学を訪れた加部谷恵美たちは、宿泊先近くで西之園萌絵と再会した。一方、加部谷と共同発表する山吹は、国枝桃子と伊豆へ向かっていた。学会の会場となる大学には、不気味な宅配便が届いた。その中には、キウイフルーツに缶ジュースなどのプルトップが突き刺されたものが入っていた……。
【感想】
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久しぶりに森さんの本を読んだ。やっぱり好き。大好きって思う。犀川先生と西之園萌絵ちゃん。これからも森さんの物語の中で2人に会っていきたいなー。Gシリーズ。こちらも読破したいな。
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Gシリーズ9作目
今回も面白かった。
媚びないねぇ。全くもって媚びない。動機も結果も放置したまま終わりよった。なのに読後不快感はなくむしろ満足。清々しいほどだ。長編小説でありながら大きな物語のほんの一瞬でしかなかった。
何やら次からの3作がまた面白くなるそうで俄然楽しみでしかたない。
国枝先生はなぜあんなにご機嫌だったのだろうか。むしろその謎を解き明かしてほしい。
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解説の方も書いてましたが、今作は他作に比べて細かい説明が少なく謎が解決されないまま終わりました。そういう終わりでも後味悪くならないところが、森作品の凄いところだな、と思ったり。
西之園萌絵が段々と犀川先生に似てきたような気がして、微笑ましくなりました。
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Gシリーズ第9弾
箱根で開催される建築学会へ参加するイツメンたち。そこの学長が射殺される。そしてそこにはγの文字が描かれたキウイが。
登場人物たちがみんな大人になったなーと感じる˙ᴥ˙
・萌絵と犀川先生は結婚してるのか(なぜ隠す)
・加部谷と海月の今後の関係は
・犀川先生はなぜ禁煙した
・島田文子の香港転職
・国枝先生はなぜ機嫌が良かったのか
事件じゃないことばかりが気になる˙ᴥ˙
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Gシリーズ第9作。建築学会が開催される大学で学長が何者かに射殺される。事件の前には、γ(ガンマ)の文字が刻まれ、銀のプルトップが差し込まれたキウイが大学に届いていた。学会に出席していた加部谷たちが事件の謎に迫っていきます。
真実とは、当事者ではない者が起こった出来事を納得するための推論のこと。Gシリーズを読んで、そんなことを感じました。
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再読前最後に読んだGシリーズまで来た〜!一番最近だからか、キウイのことは割と覚えてたな。でもトリック云々は全く覚えてなかったから、相変わらず読むのは楽しい。
前も思ったけど、学生だったキャラクタたちが社会人になって、それぞれ別の場所で生きている、と感じるのがとんでもなくノスタルジック。自分の学生時代を思い出してしょうがない。自然に離れていく、っていう萌絵ちゃんの言葉が印象的。
あー!解説を読んだらいよいよ次を読むのが楽しみだな!
p.277
「国枝先生には、私が近い。犀川先生には、山吹君の方が近いね。でも、だんだん、みんな離れていくことになる」
「どうしてですか?」
「先端へ進むと、自然にそうなるのよ」
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加部屋と雨宮のやりとりが軽快で楽しかったです。そして犀川と萌のいつもの感じが、少し大人びて面白かったです。海月はどんどん犀川の思考に近づいているようですが、犀川が何か仕込んでいるのでしょうか、と深読みしてしまいます。
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Gシリーズ第9作
これで完結かと思ったが、どうやらまだ続きがあるらしい。
前回から登場人物がそれぞれの道を歩き始め、一同に会するのは何かがあった時という状況のようだが、今回は学会でおなじみの顔が勢ぞろいといったところか。研究から離れた加部谷だが、山吹のアシストで学会発表できるとは羨ましい...。今回は学会期間中に起こった事件のため、ほとんどが学会での描写だったのだが、読んでいて昔のことを思い出し、自分も山吹のように研究者の道に進めたらよかったななどと思いめぐらしていた。
学生時代の学会発表での緊張感や、山吹の「自分に答えられないような質問ならば、誰にも答えることはできない」という思いはポスドク時代の経験から非常に共感できた。久しぶりにアカデミックな空気の中にいた自分を思い出すことができて、とても楽しく読めた。
今回も雨宮の役どころがなかなか良い。前回から引き続き常連としての存在感が大きくなったように思う。
海月は相変わらずの冴えを見せるが、加部谷とのやり取りは...。加部谷よ、もう少ししっかりせいと言いたいところだ。
今回は島田文子が以前の印象と違っていたのが意外だった。みんな年をとっていくからなのだろうか。
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Gシリーズの最新文庫ですが、
発売日から随分経ってから読み終わりました。
森博嗣らしさ爆発の本作でして、
殺人は起こるし密室ものなのですが、
登場人物がそこにあまり執着しないで
どちらかと言えば真賀田四季のことばかり
気にしているのが何とも味わい深いです。
そしてそのトリックに親子が絡んでくるあたり、
やはりあえて真賀田四季に寄せて
本作は書かれたんだろうなぁと言う気がするのは
たぶん森博嗣ファンだけでしょうね。
それを差っ引くと、
ミステリーなのに何故か熱量の低い
不思議な小説という感想になりそうです。
ということでシリーズを通読されてる方には
当然の如くおすすめしますが、
そうでない方にはちょっとダメかも?
という作品でした。
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久々に書くレビュー。
最近はWシリーズ、百年シリーズを読んでいたので、久しぶりに読むGシリーズは私にとって読み進めやすい印象。そう感じさせてくれるのはやっぱり加部谷、雨宮コンビのおかげなのかな。
そして何より、相変わらずのスタメン!が登場する事がGシリーズの好きな所。
まだ今作ではシリーズの核心に触れる所までは達していない為、主要登場人物達の関係性に注目してキャラ読み8割な私なのですが、次作からシリーズのクライマックス突入と言う事らしいので…とても期待が高まります!
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エンターテイメントに特化していた?(たしか、キャラクター小説として位置づけされていた)S&Mシリーズや、めぞん一刻風だったVシリーズと比べると、ややつかみどころのないGシリーズ。
明確な探偵役がおらず(というか、いるのだけれど、犀川先生よりも消極的で無口)、加部谷さんの理解力が萌絵ちゃんよりも劣っているので、なんだか素人用の雰囲気を出しているGシリーズ。
の割に、伏線が張り巡らせられていて、のほほんとしたシーンの次にびっくりして二度読みするくらい衝撃的なシーンを導入してきたりするGシリーズ。
つまりは、魅力を一言で言い表せないシリーズなのですが、逆にいえば、その流動性こそが魅力なのかもしれません。
帯にあった犠牲と邂逅という文字で、もしかして私の大大大大大好きなあの人が命を落とすのではないだろうかと思いついて、まだ読んでもいないのに、心配で泣きそうになりましたが、かの方は無事でした。良かった。
この本のレビューを読んでも、このシリーズのレビューにはならず、まだシリーズが終わっていないので、現状のシリーズのレビューを読んでも、真価はわからず。
つまりは、興味のある方は、S&Mから着実に重ねていくのが、一番楽しい作業になるかもしれません。
余談ですが、加部谷さんと雨宮さんが人混みの中で犀川先生を見つけるシーンが、私的に一番萌えました。
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「すべてがFになる」のS&Mシリーズから読んでいるが、いつも楽しめる。
そしてシリーズが変わって、メインのキャストも様々で、どこまで広がるのだろうと。結末が楽しみでもあり、怖くも思える。
今回は、四季は登場するのか!?
多くの謎は残されたままである。
個人的には、西之園さんに活躍して欲しいけど、シリーズが違うから。
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日本科学大学で開催される建築の学会に犀川、萌絵、加部屋一行が参加した。副学長のもとに「GOSIP」と書かれた段ボールの包みが届き、その中にはλと刻まれたプルタブ付きのキウイが入っていた。
まるで爆弾のように見せかけたキウイだが、犀川は「なぜアボカドじゃないんだろう」の一言。そしてついに犠牲者が出る。
全体的なシリーズとして、真賀田四季の存在を匂わせるのは島田文子の存在。彼女は時田玲奈が自殺したことは、真賀田四季が仕組んだ事件ではなく、本人が絶望して行ったことだといった。真賀田四季に関わる人間は、ある種の起爆スイッチを埋め込まれるのだと。
クラゲくんに手作マグカップ渡そうとしてた加部屋ちゃん少女すぎでしょ!!私も思わずやめとけやめとけやめとけと言ってしまった。
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まあ、面白かった。
オールスター出演で豪華キャスト。
面白かったんだけど、最初から最後まで起伏がなく、これといった山場もなく終わった印象かなぁ、、、。
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この本を含めてGシリーズは1冊で完結するものではなく、全て読んで初めて納得できるような仕組みになっていると感じた。ミステリにつきものの、動機やアリバイなどがあえて曖昧な部分が、狙ってそうしているのだとしたらすごいと思った。
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加部谷と雨宮の掛け合い、いつもながら軽妙。もしかしたら普段の1.3倍くらい筆がノッてるかも、と云う感じ。
以下、作中お気に入りフレーズ
学会となれば、ああいう学者という宇宙人たちが日本中から集まってくるのである。考えただけでも恐ろしい。
このようなどうでも良い質問が、社会では潤滑剤などと呼ばれるのである。それで、みんなあんなに滑って転んでいるのか、と思えるほどだ。
支配されることは、心地良い。不安を消す唯一の手法ともいえる。
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p18
「私、夢で見たんだけれど、発表を聴いている人が、みんな、国枝先生なの」
p43
「みんなで考えようって、よく言うよね。みんなで考えても、しかたがないのに。もっと、考えるべき人がきちんと考えた方が良いと思う」
p85
SNSもね……、まるで家畜
緩やかな時間の経過が顕著なGシリーズ。
先にXシリーズを読み終えてしまった身としては切なくて仕方がない。平常運転、まだ種蒔きのような事件。母に捨てられた息子、というのは海月にも投影しているのかな、と想像。
若さと自由さがまだぎりぎり残っている感じというか、徐々にみんな大人になっていく、住む場所も離れて、みんな別々の方向へ向かっていく、というのが何とも慎重に贅沢に、かつ計画的に構築されているようにも感じました。
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Gシリーズ九作目。
久しぶりの《キャラクタ》がたくさん登場。
ひたすらに学会に徹する舞台設定といい、初期のようなアカデミック臭が嬉しくなる。
萌絵、すっかり大人になったねえ。
犀川も世間話ができるほどになったとは。
たびたび二人がイチャイチャ?していて、微笑ましくなる。
犀川が禁煙ときいてびっくり。
次回作では、萌絵の赤ちゃんでも登場するのかな。
相変わらず謎解きはあまりないけど、だんだん収束していくストーリー、先が楽しみ!
加部谷が普通の人ぽくて良い。雨宮との掛け合いが賑やかで面白い。
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3
Gシリーズ第9弾。箱根にある日本科学大の建築学会に届いたγの文字が刻まれたキウイ。三重県庁に勤める加部谷、地方TV局の雨宮、三重大学助教の山吹、W大の萌絵の院生の海月などいつものメンバー。すべてがFの真賀田研究所の島田も研究員として大学にいた。学長が殺され副学長の蔵本も死亡。インドネシアからの留学生が蔵本の実子。ギリシャ文字、四季の絡みなど謎を残すふわっと感はいつも通り。
学会発表時、自分の研究について隅々まで自分の知識が及ぶようになり、自分から全てを発している状態になると、質問を受けても特に困るようなことはない。自分に答えられないような質問は誰にも答えることはできない。学生の頃、答えられないのは自分の不勉強を晒すことだったが、今は、答えられない質問が来たらそれは新しい課題に出会えたことになる。ここまでの心構えをもてると研究者として一人前なのだろう。
学長は教授を辞任してなるものなので、学長を辞めても教授には戻れないらしい。
Posted by ブクログ
Gシリーズ第9作。前作同様、もやっとする読後感。一般的なミステリのように、犯人は誰、動機はなに、トリックはこれと回答があえて明示されないから。でもシリーズを読み進めてくると、次が読みたくなる不思議。早速本屋で次作「χ(カイ)の悲劇」を探したけど、文庫版はまだ出版されていない事がわかる…
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みんなすっかり大人になって、それぞれの道を歩いているので、同窓会で事件のことをあれこれ話しているシーンに懐かしさを感じるようになった。
萌絵は海月くんから答えを得るための質問の仕方が上手いなあ。そこが加部谷さんとの違いだな。
犀川先生が煙草を止めたのが衝撃。萌絵妊娠してるのかな。
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『正義というものは、それほど単純ではない。』
Gシリーズ9作目。すべての事実関係を、辻褄を、論理構成をクリアにすることで紐解いていくことが、あるべき姿なのか。与えられた情報から導き出せる範囲内の推論にどう価値をつけるべきなのか。事象を観察した個人がもつ意見の帰趨はどう捉えるべきなのか。犀川と萌絵の露出が多めにして世代間のギャップを表出させ、そのあたりをうまく表現している。