森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
森博嗣のエッセイ。昨年から彼のエッセイを数冊読んでいるが、最初は考え方が面白かったけれど、どの本にも似たような話が出てきて飽きてきた。発想は面白いし、独自の意見も解るけれど、自分の成功体験ベースの話、しかも作家という特殊な事例なので、その考え方を普通のサラリーマンが実践するのは難しいと思う。日本人は、日本社会の規範に従って生活するしかない。 お金に不自由しない生活ができるなら、運が良ければ著者のような生活もできるとは思う。この本には、著者の趣味の庭園鉄道写真が紹介されている。 何をやっているかわかるけれど、その楽しさは本人にしかわからないだろう。 この本は、著者の自己満足の本だから、興味がある
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Posted by ブクログ
趣味の悪い装飾が施されたシンナーの匂い蔓延るジャンキーな室内にて、ある芸大生がY字型に吊るされた状態で発見された。身体には造形物の折れた翼。その翼で隠れた胸元に刺さるナイフ、服を染め上げ床に滴る血液。
何と芸術的な死体だろう。
現場の下の階に住む友人宅に遊びに来ていた山吹早月は、友人が大家代理を務めていた経緯で発見者である被害者の同級生に合鍵を渡す事となり、事件に巻き込まれる。その後死体発見までの過程がビデオに収められていた事実を含め現場は完全な密室である事が証明された。そのビデオのタイトルが「Φは壊れたね」である。...Φって何だっけ(高卒)
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山吹を中心になんとも -
Posted by ブクログ
印象に残った箇所!
エッセィは、予想外に面白かった。日記から入ったのだが、日記でないものも面白い。語り口が軽妙であったり、発想や感想が常識とずれていたりすると、それだけで興味深い。つまり、他者の思考を覗けるような面白さがある、ということがわかった。
人生は多めに見積もっても三万日だから、毎日一冊読んでも、僅か三万冊しか読めない。だいたい国内では、平均して一日当たり二百冊の新刊が出ているそうだ。一日に二百冊を読んだとしても、これから出る本が読めるだけで、過去の本までは手が回らないし、本を出しているのは日本だけではない。
もちろん、たとえば映像的なもの、つまり目で見たものは、情報量としてはよ