森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
森博嗣の長篇小説『銀河不動産の超越(英題:Transcendence of Ginga Estate Agency)』を読みました。
ここのところ、国内の作品が続いています。
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人気ミステリィ作家が放つ、どきどき×ラブコメ×青春小説!
気力と体力不足の高橋が、やっと職を得たのは下町の「銀河不動産」。
頑張らずに生きる――そんな省エネ青年を訪れる、奇妙な要望をもったお客たち。
彼らに物件を紹介するうちに、彼自身が不思議な家の住人となっていた……?
「幸せを築こうとする努力」が奏でる、やさしくあたたかい森ミステリィ組曲。
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Posted by ブクログ
ネタバレ「なんで勉強しなくてはいけないのか」という問いは中高生くらいまでは多くの学生が胸に宿す疑問だと思います。また大学生以降も「こんなの意味あんの?」「んなの将来使わないでしょー」という発言に形を変え、同質の疑問を引きずることもしばしばだと思います。
そんな、子供に問われて困ってしまうような疑問について、私の人生の中では一番しっくりくる回答を本作で頂いたと感じました。
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その回答は本作のまえがきで早々に出てきました。ちょっと長いですが引用です。
「さて、(子供が)明確な目的を持つためには、少なからず人生経験が必要だろう。世の中には何があるのか。自分の可能性はどの範囲なのか。そういったこと -
Posted by ブクログ
ネタバレ犯人が全然知らん人なのはガッカリした。けどそんなもんかなと。
稲沢さんのトリックは個人的には今までの森さんの中でもアウトなんじゃないかなと思う
稲沢真澄と会うのは、3年ぶりだ。保呂草が海外にいるとき、日本から観光旅行でやってきた稲沢と妙な経緯で同じホテルになった。そのあと、一週間ほどずっと彼と一緒だった。
(引用:夢・出逢い・魔性 P58)
この「彼」は稲沢さんじゃなくて保呂草さんなんだろうけど、いくら三人称といえど、この書き方はアウトな気がする。
あとは、これを語ってるのは書いてる人ではなくて、語ってる人自体も稲沢さんの正体を知ってるわけでしょ?ならせめて「彼らは」ならグレーかセーフ -
Posted by ブクログ
世評に拠ると、森博嗣と言えば理系、そうでなければSF或いはミステリといったある種のタグ付けが為されているように感じる。
けど、どうも……。森博嗣の作品群を見渡すともっと異質なものを描き出そうとしているように思えてならない。
確かに一面として理系要素はあるし、形式としてのミステリやSFといった枠組みはあると思う。
然し矢張りどうしてもそういったワードでは説明の付かない部分が絶対に存在する。具体的には、本作で言えば倉居と矢場の会話(躰と心の関係に就いて)、それと犀川と近藤・佐野の会話、それに赤柳と西之園の会話シーンも入れて良いかも知れない。
本作の肝所はこれらの個所を措いて他に無い。全く -
Posted by ブクログ
ネタバレp18
「私、夢で見たんだけれど、発表を聴いている人が、みんな、国枝先生なの」
p43
「みんなで考えようって、よく言うよね。みんなで考えても、しかたがないのに。もっと、考えるべき人がきちんと考えた方が良いと思う」
p85
SNSもね……、まるで家畜
緩やかな時間の経過が顕著なGシリーズ。
先にXシリーズを読み終えてしまった身としては切なくて仕方がない。平常運転、まだ種蒔きのような事件。母に捨てられた息子、というのは海月にも投影しているのかな、と想像。
若さと自由さがまだぎりぎり残っている感じというか、徐々にみんな大人になっていく、住む場所も離れて、みんな別々の方向へ向かっていく、とい