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Posted by ブクログ
『つまり、何も言わない。彼女の自由にさせるべきだ。させるなんていう言葉も横柄だ、と思う。彼女の自由は彼女のものなのだ。なにか問題でもあるだろうか?』
『ロジは、これを見せたかったのか…。それくらい、これが好きなんだな、と思った。だから、できるだけ真剣に体験して、彼女を理解しよう、と僕は思った。』
「憶測だけれど、自分の影響力を測りたかったのかもしれない」
「どういうことですか? 自殺者が何人出るか、実験したとでも?」
「そう…、そのとおり。人工知能だったら、そういうことに、興味を持ちそうだ」
「もしそうなら、明らかな犯罪です。それこそ、電源を切って、システムを全削除すべきです」
「それは、犯罪者は容赦なく撃ち殺せ、というのと同じだよ」
『神は、人間が絶滅したら、自身の存在が消えることを知っているのだ。
神は、人を作ったかもしれないが、それは自身の存在を確かめるためだっただろう。神は、人間の意識が作るものだからだ。』
「魚がいないのは、どうして?」
「人間がいないから、魚もいないの ー すべて絶滅しました。動物は役目を終えたのね」
「世界には、何がいるのかな? 機械? コンピュータ?」
「機械もコンピュータも、すべてナチュラルになりました。もう地球と同じです。私たちもそうです。静かに存在しています」
『目を開けた。
足許に落ちる水を確かめる。
いろいろな考えが巡った。
何が本当で、何が嘘か。
見えているものか、見せられているものか。』
「でもね、人間というのは、一人ではなにもでにない。力を合わせる必要があるんだ、なにをするにもね。そうなると、他者を説得する必要が生じる。ここが問題だ。ここで、ピュアではいられなくなる。人間が汚いのではなくて、人間関係が人間を汚してしまう、ということ」
『世界を消すよりも、さきに自分が消えようと考える神、それが人間だ。
自分が神だと、どうして考えないのか、という問題を思いついた。
それは、神になることよりも、神に縋る方がずっと楽で、安心できるからにすぎない。安心とは、安らかに眠れること、生を放棄すること、すなわち死を望むことだ。それを、ちょっとした言葉のレトリックで逸らし、誤魔化そうとする。』
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