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Posted by ブクログ
主人公ゼンは、死んだ師匠のカシュウから譲り受けた刀だけを手にして、育った山を下り旅に出ます。行くあてはないが、師匠の遺言に従って。
旅の目的があるとすれば、自己の研鑽になるのか。
旅で出会った人々との出会いと別れが、ゼンの心に何を与え、何を糧にするのか。
きっと、終わりのない旅を続けることになるのではないだろうか。ここまでの旅もこれからの旅も、様々な人と出会い、その度にゼン自身では気づかないことに気づき心にしまってゆく。
その時に理解できても理解できなくとも、ゼンに経験として残り、また違う出会いで、新たな気づきが生まれてゆく。自身の内面との対話が続くのか。
常に考え続ける旅路。師匠であるカシュウは、考えるなと言いましたが、それは囚われるなということであって、考えることをやめるなではない。
読めば読むほど、引っかかるところが変わってくるのだろうな、きっと。
己の内面にあるものにどう向き合ってゆくのか。その点では衝動の解放によって高みを目指す夢枕獏とは違う方向になるか。衝動を抑え込むでなく解き放つでもなく、あるがままなのかな。
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