【感想・ネタバレ】ヴォイド・シェイパ The Void Shaperのレビュー

あらすじ

紅の鞘に納められた細身の刃。ゼンは師から譲り受けたその剣だけを友に山を下り、旅に出る。師であるカシュウは死んだ。ゼンに旅立つよう言い残して。親も知らず、山奥で育てられた理由もわからない。だが山での生活は、ゼンを強く、賢くした。
道を極めるためのあてどない修行の旅。剣を構え、しのぎを削り、出会いと別れを重ねながら、多くに気づき学び取るゼン。
動的でありながら内省的な侍の成長を描く、傑作剣豪小説!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

やっぱり森博嗣でしか味わえない読後感みたいなものあるよね……。ミステリじゃなくて時代モノだからためてたんだけれど、これから毎日1冊ずつ読んでこ。

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2025年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

剣豪小説なのに思考シーンが多く、闘いはすぐ決着がつくw
装甲悪鬼村正の女盗賊との対峙シーンの異常な長さと比較するととんでもない程。
私が先に死んだら夫に読んでもらいたい小説だ。

人は死んだら価値が失われるのですか?みたいなのが印象的だった。

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2021年04月17日

Posted by ブクログ

主人公の名はゼンである。若いのに思慮深い。
ゼンの剣や人生への考察は「禅」に通じてゆく。
好きな世界観だったq

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2025年02月11日

Posted by ブクログ

森博嗣氏作品だけに、理知的な作品で、武芸を極めようと武者修行をする主人公の目を通して、人の生き様や、人生観が語られる。

内省的な部分が「宮本武蔵」などより多いが、新しいだけに読みやすいし、女性の描き方はずっと現代的になっている。

もちろん時代物ではあるが、実話ではない分、時代考証にはさほど拘らず、旅の一期一会を通しての青年の成長物語となっており、今後の展開に期待できる。

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2022年09月18日

Posted by ブクログ

久々の森博嗣さん。だいすき。
森博嗣さんが剣豪ものを書いていることに気づいて慌てて買いました。

一作目はの今作は、物語は始まったばかり。
壮大なプロローグだったのかな、という。
主人公のゼンは、自分の出自がわからないまま、
山の中で修行をして暮らしてきた青年。
今後、正体や出自がわかっていくのかな

立ち会いのシーンはスカイクロラのよう。
散文詩のように書くのがカッコいいのよ。



ところで、森博嗣さん作品あるあるかなと思うんだけど、登場人物の女の子が気が強くて我が強くて、こういう女の子が好きなのかな…。笑

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2022年01月22日

Posted by ブクログ

主人公ゼンは、死んだ師匠のカシュウから譲り受けた刀だけを手にして、育った山を下り旅に出ます。行くあてはないが、師匠の遺言に従って。

旅の目的があるとすれば、自己の研鑽になるのか。
旅で出会った人々との出会いと別れが、ゼンの心に何を与え、何を糧にするのか。

きっと、終わりのない旅を続けることになるのではないだろうか。ここまでの旅もこれからの旅も、様々な人と出会い、その度にゼン自身では気づかないことに気づき心にしまってゆく。
その時に理解できても理解できなくとも、ゼンに経験として残り、また違う出会いで、新たな気づきが生まれてゆく。自身の内面との対話が続くのか。
常に考え続ける旅路。師匠であるカシュウは、考えるなと言いましたが、それは囚われるなということであって、考えることをやめるなではない。

読めば読むほど、引っかかるところが変わってくるのだろうな、きっと。
己の内面にあるものにどう向き合ってゆくのか。その点では衝動の解放によって高みを目指す夢枕獏とは違う方向になるか。衝動を抑え込むでなく解き放つでもなく、あるがままなのかな。

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2021年11月01日

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