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ヴァーチャル国家・センタアメリカが独立した。南米の国や北米の一部も加え一国とする構想で、リアル世界とは全く別の新国家になるという。リアルにおける格差の解消を期待し、移住希望者が殺到。国家間の勢力図も大きく塗り替えられることが予想された。 そんなニュースが報じられるなか、リアル世界で肉体が行方不明になりヴァーチャルから戻れない女性が、グアトに捜索を依頼する。
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Posted by ブクログ
WWシリーズ第6弾 「リアルの私はどこにいる?」 このストーリーを考えられる森博嗣さんがすごい。 作者さんの頭の中がヤバい。 絶対星5なんだけど、消化しきれず今は星4 あらすじ的には、仮想空間にログインした女性から、現実世界の自分が行方不明だと相談を受ける。 この設定だけでもすごいのに、実際に...続きを読むは仮想空間内で作られた人格が現実世界にログインしていたとか、発想がヤバい。 人工知能が自分を国だと自覚するネットワークができつつあったり、「人間を作ってしまう」という発想があったり。 そうだよね。 リアルではなく最初からヴァーチャルなのだから、知性を持つ者がヒトである必要はないもんね。 世界観が怖くなってきますが、これはまだリアルに拘ってるからですかね。グアドにはまだなりきれない。
もうね、このシリーズは何を言ってもネタバレよ! マガタ・シキサーガ(仮)の集大成みたいなものだから。
もうミステリというよりSFです。 そして、シリーズ全体の物語はなかなか進まない。 でも、そんな些末なことは置いておいて、かなり好みなお話でした。リアルとは何か。 まあ、そろそろミステリ、ミステリしたのも読みたいけど。
ハードに縛られない人工知能というものが、出来たら? ハードに関わらなく、その辺に存在していて、自分の意思を持って、その辺のハードに侵入して、影響を及ぼす存在が、トランスファだとしたら、脅威でしょうね。 感情と考える事とは、似ていても別のものなんだなぁ 果たして 人工知能は、感情を得ることができるだろ...続きを読むうか?
森博嗣氏の小説は初めてだが、『全てがFになる』のドラマシリーズは覚えていたので、マガタ・シキという名前で懐かしさを覚えた。 読み出してから、どうもこの本はシリーズもので「wwシリーズ」の中の一番新しい作品であることがわかった。だからといって内容が全くわからないというわけではないので、そこは安心。...続きを読む リアルで肉体が見つからず、ヴァーチャルの世界にいる女性から、自分の元の体を探して欲しいという依頼が来て、そこからどんどん奥深くへと繋がっていく物語。 人工知能のある世界線の、世界観の描き方がものすごく面白くて、ついつい読み進めてしまいました。人工知能に対して、ついつい人間との違いを追いかけて、そのユニークさに興味を惹かれました。 またディティールが細かくて、かと言ってものすごく頭を使わされるわけでもなく、ちょうどよい温度で展開されていくストーリーに引き込まれて、すっかりハマってしまいました。 森博嗣ワールドに再び戻りたいと思いながら、隣に積み上がる積読本と睨めっこをする私…。 まずは「S&Wシリーズ」と呼ばれている作品から読み始めることにしましょうか。
人間とは何か、自分とは何か。S&Mシリーズからずっと根底に流れている命題のような気がする。森博嗣さんはいつからこの構想をしていたのだろう? リアルからバーチャルへ移って行く世界。バーチャルでの国家としての独立。森博嗣さんの発想はいつも新鮮で、あり得そうな所をついてくるので、読むのが楽しみだ...続きを読む。 グアトの護衛を失敗し、バスルームで泣いているロジを励ましに行くかどうかのクラリスとグアトのやり取りが、とても面白かった。
wwシリーズ第6弾 リアルの私はどこにいる? Where Am I on the Real Side? またまた、大変難しいが凄く勉強になった作品です クラーラという女性からある相談が リアルの私を探して欲しいと。。。 クラーラはバーチャルにいる人で、リアルに戻れない(自分が見つからない)という...続きを読む相談をバーチャルでしてきたという入り口。 そして、彼女は自分がどこかのタイミングでウォーカロンにすり替わってしまったのでないかという、違和感を抱えてる。 グアトの判別器でもウォーカロン判定。 彼女の自宅やらをバーチャルやリアルで探索した結果、the探偵ばりに蛍光塗料の→に導かれ、ある森に到着し、彼女のリアルが体(亡くなっていたが)を発見。まったく終わる気配がない。 センタメリカ(ネーミングが最高にいい)という 独立国家(バーチャルの)がニュースで話題になっていた。※前作、前々作でもバーチャルに移住する人は結構いたので、まぁ、ありうるか、、、でも国家レベルになるのはなかなかだなと。 このクラーラとセンタメリカが実は繋がっていることをグアトは勘づく(天才です) そして、国際社会巻き込んだ、バーチャル戦略戦争勃発の雰囲気になるのだが、ここはリアルな戦闘シーンで、久しぶりデミアンも登場(めちゃくちゃ強いw) キーとなるのは 65万8503 絶対わからない。 3^3×29^3 とにかく、ある3D空間を表現していることがわかり(ヴォッシュとグアトが天才) そこが、エネルギーの拠点であることが判明する そこは何と人が2cmぐらいの大きさになる ジオラマの世界(バーチャル) ※1フィートの何分1とかの世界 この世界をつくった張本人が。。。 AIがバーチャル空間に、人間をつくるためにつくりだしたのがクラークであった 要はクラークはバーチャル空間につくられた人工の人格であった(創造された、した) ??最初はピンとこなかったけど 人間をモデルに、このミニチュアの世界に バーチャルの人を量産してしまった。 この発展系(幼稚だが)がセンタメリカということ。 ※センタメリカは独立して国家 ※存在しない人間をつくりだすことで、人がいることを偽装して国家にしてしまおうと。。なるほどね。。怖い怖い。。 このAIが人間になってみたかった(この思想がついに出てきてしまったかと、演算で合理主義なAI機械が想いを持ってしまった、憧れを持ってしまった。。凄いっすよねこの展開。。 人間になるためには 自身が創られた存在であることを 認識してはいけない 創造神はクラーラだが 自覚がないように創った ※ここの表現が難しい、難しいけどグアトの言わんとしていることかはわかる これが最初のクラーラの設定に戻ってくるところ 素晴らしかったです 最後のエピローグの共通思考のところは 毎回触れられてますが、私の能力では言語化できないので、パスw 共通思考=個人の境界が溶け合う世界 ★4.0 次は 君が見たのは誰の夢? Whose Dream Did You See? 行こうと思います ※今でも生成AIがとか、AIエージェントで業務効率化とか、一部なってますが、本当にトランスファのような存在が生まれて、 仕事でも何でもやるような世界線が来るんだと思ってます(実際生成AI(LLM)の無限学習ってこういうことなんだよなと思ってます)
そういう答え! 相変わらず謎は全然分からなかった。けど相変わらず面白買って考えさせられる。 私が私である事、人が人である事を証明するものは何か。……きっと、たった一つの答えなんて無いんだと思う。 でも求めてしまうんだよね、答えを。 ラストのグァトの独想が胸に染みる。 自分一人だと寂しくなる理由も、...続きを読む誰かとどんなに愛し合っても分かり合えない理由も、全ては私たちが人であるからじゃないのか。 (いや、人工知能も含め、知性が己を起点とする観測から生まれるなら、観測器官が別々の段階でもう分り合うという行為自体が無理筋なんでは?) でもその寂しさの無い生き物ははたして幸せなのだろうか。 その寂しさを、孤独を、取り除いた場所に在るのは、永遠の無じゃないのかな。 マガタ•シキを私は知らないので次は四季シリーズ読むぞ!
お、面白かった〜!!!難しい計算は全然わからないけど、どうなるのか続きが気になってしょうがなかった。リアルのボディが行方不明って設定がめっちゃ面白い。考えつかないよ! 人工知能って本当に面白いなあ〜森博嗣の描く人工知能たちが好きすぎる。現実にもこういう人工知能がでてこないかな…と思うんだけど、それに...続きを読むは真賀田四季が必要だから無理かあって毎回なる。 p.134 「人工知能は大きな戦争をしませんね。でも、それは彼らが穏やかで優しいからではない。善人だからでもない。戦うこと、戦ったあとのことが予測できるから、つまり人間より賢くて、利害のシミュレーションができるからです」 「私は、逆にそこに、うーん、少しですけれど、不安を感じますね。理想や道徳ではなく、未来に対する利害の収支なのです。それが良い方向に向けば問題ありませんが、あるときは逆になる可能性だってある。ただ、もちろん、感情に流される人間よりは、利害を客観的に評価できることは、優れた人格といえるかもしれない。そういう思いもあって、そうですね、複雑なんです。どちらとも決められない。人工知能が時間をかけて、もうワンステップ成長してくれたら、このような不安も払拭されるかもしれません」
個とは何か
人間、ウォーカロン、ヴァーチャル、その区別は必要なのか。何の意味があるのか。自身が個である事を認知しているのであれば十分と思った。
#エモい #深い
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