あらすじ
※本作品は2012年2月24日~2016年3月10日まで販売しておりました講談社ノベルス版『タカイ×タカイ CRUCIFIXION』の文庫版となります。
通常価格は異なりますが、本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。
「あんな高いところに、どうやって死体を上げたのでしょう?」有名マジシャン・牧村亜佐美の自宅敷地内で発見された他殺死体は、奇妙なことに、地上約15メートルのポールの上に掲げられていた。被害者は、前夜ファンと牧村の会食中に消えたマネージャーだった。事件関係者の調査依頼を受けた《探偵》鷹知祐一郎は、複雑に絡み合う人間関係の糸を解きほぐし、犯人の意図と事件の意外な真相に迫る。絶好調シリーズ第3弾!
感情タグBEST3
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Xシリーズ第3弾
有名マジシャンの自宅で、高さ15mのポールの上に死体が「展示」されていた。
面白かったー˙ᴥ˙
マジシャンものといえば「幻惑の死と使徒」を思い出すし、ちゃんと過去作品と絡んでた。
各シリーズの登場キャラが絡んでくるとやはり楽しい。明確な描写はないけど、椙田と一緒にいた謎の女性、椙田と西ノ園萌絵の関係、マジシャン鷲巣。過去作品を読んでる人にはニヤリとさせる内容でした。
この後はまたGシリーズに戻るの?かな
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西之園萌絵が活躍してくれると嬉しい。特に最後の電話をかけようかというシーンはニマニマする。迷探偵3人衆の活躍だから事件の真相も急にポロっと明かされる。解説にもあったけど、キャラ設定がほぼブラックボックスだから面白いのだろう。
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再読。このシリーズにしては派手な事件(笑)でもやることは相変わらず地味。探偵って地味なんだよね。再読で気づいたんだけど、めちゃくちゃ西之園回じゃね?ラストにはあの人の名前も出るし。あちらも読み返さなきゃ。「幻惑の死と使徒」は再読必須な気がする……
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もはやミステリーとしてではなく、キャラものとして読んでます。会話が楽しいです。
私はやっぱりS&Mシリーズが好きなんだなー。萌絵が出てくると嬉しい。
そして犀川先生がいないのがとても寂しい…。
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Xシリーズは、講談社ノベルスで刊行が続いていたときに、途中まで・・たぶん、この『タカイxタカイ』くらいまで追いかけていた。しかし、S&Mから森博嗣に入った読者としては、V ⇒ G と世界が広がるにつれて、個々の作品の凝縮度が下がっているような気がして、もういいかな、と思ってフォローをストップしていた。
今般、未読になっているXをコンプリートしようと思い立ち、順次読んでいる。
本作も、ミステリとしてのロジック空間が構築されているわけではない。連続ドラマのように、小川と真鍋を巡る、ちょっとだけ非日常が降りかかる日々を、写実的な会話と、彼らのふわふわした思考で描くというライトなスタイル。
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面白かった。
トリックに関しては
まさかこうじゃないよな?
と思ったヤツだったけど、全体としては楽しめた。
シリーズは既に完結してるみたいだから、先を読むのが楽しみ、、、。
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第3弾
高いところに吊られていた死体。マジシャンが絡むのならアリだが、意味は?始めから疑問がたくさん。 真鍋が巻き込まれ、小川が乗っかり、西之園が出てきて、永田が登場。 鷹知が別筋から依頼を受けたことで小川たちはぐんぐん事件に引き込まれてゆく。友達が何かあるのかと思ってドキドキしていたら、そうか、という感じ。 本は楽しく読める。椙田がたくさん出てくると他のシリーズとの繋がりが面白いし。事件はそうでもなかったけれど、やはりキャラに難あり。異性を描くのは難しい。
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有名マジシャン・牧村亜佐美の自宅敷地内にある地上約15メートルのポールの上に、他殺死体が掲げられていた。調査依頼を受けた鷹知祐一郎と、鷹知に協力する小川令子、真鍋瞬市はW大助手・西之園萌絵の助けを得て、事件の真相に迫ります。Xシリーズ第3作。
S&Mシリーズ(『幻惑の死と使途』)とGシリーズを読んでから、本書を読むとさらに楽しめます。
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記憶が正しければ、この巻から初読。のはず。
→いま確認したら、バッチリ読んでました。本当になーんにも覚えてなかった!
マジシャンが出てくるから、どうしても幻惑の死と使途思い出すなあ〜と思いながら読んでたけど、やっぱりそうなのね?ちょっと後で確認する。宮崎さん。
萌絵ちゃんが相変わらずかっこよくて好き!必死に隠れる椙田さんも本当面白い。あの二人と遭遇した真鍋くん、めちゃくちゃレアじゃない?
小川さんもかっこいいな〜!習い事、がんばってほしい。真鍋くんと永田さんの会話も面白くて好き。続きを読むことがひたすら楽しみ!
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再読。Xシリーズ第三弾。今作では高い場所に掲げられた死体というのが事件の謎。いつものXシリーズメンバーに加え、途中からはあの萌絵ちゃんも参戦してくる。事件の謎は一見派手で分かりにくいが、トリックを説明されてしまえばわりと簡潔で簡単である。しかしその動機はやはり一筋縄ではいかないし、それは今までのXシリーズに共通の点ではないだろうか。小川さんと真鍋くんの会話がユーモラスでそれが陰惨な事件を中和しているように思える。
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今回は西之園萌絵がさらに多く登場。ゲスト的な位置で本格的に絡んでくるとまでは行きませんが、それでも事件に関して助言をする場面ではウキウキします。
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Xシリーズの3。謎の構造がほどよくシンプルで、話そのものの流れも非常に読みやすい。真鍋君も小川さんもかなり冴えている。そして、私の非常に好きな別の森作品になぞらえたところあり。その意味を考えている。新キャラ、私は苦手なタイプ。
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2018/5/6。
数年ぶりに文庫本にて再読。ミステリー的なトリックというより、犯罪心理学的(この表現が正しいかは微妙だが)な動機に関連するテーマ性が強いシリーズだと感じた。
その人にとっての行動の理由である「なぜ」は究極的に個人的な事情に左右されるということか。
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『もう少し、なにか良い言葉をかけてあげれば良かった。ちょっと油断していたのではないか。若いときの自分だったら、もっと緊張感があって、ここぞというときに言いたいことをずばっと言えたような気がする。最近、どうもいけない。鈍っていると感じるのだ。べつにもう人生これで良いではないか、という諦めみたいなものに支配されつつある。』
「真鍋君としては、どうなの?」
「何がですか?」
「永田さんのこと」
「ああ… ー いえ、全然です」
「全然大好きとか?」
「なんか、そういう方向へ持っていきたがりますよね。若者を見ると、とにかく色恋沙汰の話しかできない中年って多いと思うんですよ。あれはどういう心理なんでしょうね。自分たちの欲求不満を若者に投影しているんですか?」
「希望を捨てないで」
「希望?」
「ええ」
「どんな希望がある?」
「生きていれば、希望はあるわ。最善を尽くすの。逃げないで」
「凄い車ですね ー 何をしに、ここへ来たのですか?」
「車が? ー 私を運ぶためだと思うけれど」
「殺したのは、私です ー 悔いはありません。いえ、もちろん、悔いはある。でも、これを選んだんです。これよりも私らしい選択は、なかった」
「真実なんて、誰にもわからない ー みんなが、自分が認識していることを正直に話しても、それは真実ではない。認識が間違っている可能性は常にある」
「人間の行動って、そもそも一つの理由だけで決まっているものではないと思います ー そのときの瞬間的な判断でさえ、いろいろなことに思いが巡るもんじゃないですか」
「うん、そうね」
「それをですね、動機はこれこれこんなことだとか、いちいち理由を決めて、そんなの間違っているとか、納得がいかないとか、議論すること自体がおかしいと僕は思います」
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シリーズ第三弾
15メートルのポールの頂上に
括りつけられていた死体が
人気マジシャンの自宅で発見される
今回は初めから殺人事件。
ショッキングなスタートだ
マジシャン?
というとやっぱりあのシリーズを思い浮ぶ
うわ、あの時のキャラ。リンクしてるのね〜
とうとうもえさん参戦
推理戦に加わってきたね
彼女を通してあのセンセの影もチラホラ
うわ、やっぱり続きを読むしかないのだ!
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どんな意図があって高いところに……と、犯人よりもそこが気になっちゃいます。
想像を一生懸命巡らせていたのに、拍子抜けするような理由で、まんまと踊らされました。
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終盤、真相に迫ってからの事実や動機なんてどうでもいいって感じ、まさに森ミステリィですね。あと永田さん、しこちゃんを彷彿とさせる良いキャラです。
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3
小川・眞鍋・鷹知のXシリーズ第3弾。人気マジシャン牧村亜佐美の邸宅の高さ15mのポールの上に他殺体が発見。ηなのに夢のようでの高い所での発見や有里ナガル・鷲津伸輔・宮崎長郎、西之園の登場など他のシリーズとのつながりもある。最期の鷲津と西之園とのやりとりなど意味深な感じ。
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萌絵ちゃんと犀川先生遠距離でうまくやってるっぽくて何より。
てか萌絵ちゃんの犀川化が激しい。
マジシャンだから何でもあり感のあるトリック。
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森先生の作品としては、読みやすい(・・? Xシリーズですが、今回は森先生らしさも加わって更に面白かったかも♪
『タカイ×タカイ』は、Xシリーズのスリリングさに、森先生らしい建築的なトリックを加えたスキのない作品でした。更に「最後をエレガントに成長した萌絵が締める」というゴージャスな展開です。物語の中では飲み物を残す萌絵ですが、読者はフルコースをデセールまで楽しんだという満足感と萌絵の粋なかはらいによる後味の良さが得られます。
Xシリーズで登場したメインキャラであるはずの、鷹知、小川、真鍋も、凡人?らしい可愛らしさがあり、中々いいを味出していますが、今の萌絵に太刀打ちできるのは、もはや犀川先生か四季だけなのではないか?という感じです。ところで、森先生は、Xシリーズで何をしたかったの?
続編である『ムカシ×ムカシ』と『サイタ×サイタ』は、まだまだ、講談社ノベルスじゃないと読めないみたいですね…それでは、先ず『レタスフライ』を読んで、次に『キウイγは時計仕掛け』を読んで、更に『スカイ・クロラ』を読みましょう。
Posted by ブクログ
エピローグのみの登場だった、西之園萌絵ががっつり謎解きに参戦!
早く萌絵がメインで登場するS&Mシリーズ読みたい!
「イナイ×イナイ」では、犯人消失?
「キラレ×キラレ」では、切裂き魔
「タカイ×タカイ」では、死体がポールの上に、
Xシリーズの、タイトルの付け方が面白くて、好きだなぁって思った。
小川の、真鍋に対するスタンスが少し謎。
世話焼きおばちゃん(っていう年でもないか)なのか、ちょっとしたやきもちなのか…
Posted by ブクログ
Xシリーズ第三弾。
これは、冒頭の遺体発見場面から、「あれ?この設定しってる」と思い、読み進めていって、Gシリーズに類似事件があったことにたどり着く。
登場人物も見覚えのある人物が。。
これは、S&Mシリーズ。
そして、裏で活躍するのも、S&Mシリーズの主人公。
ついでに、Vシリーズもひっかけ。。
昔の作品のミックスで事件そのものよりも、登場人物の動きに面白さを感じた。
犀川先生、でてこないかなー。。。。
犀川先生ファンです。
Posted by ブクログ
”タカイ×タカイ”森博嗣著 講談社文庫(2012/03発売)
(2008/01発売 講談社ノベルスの文庫版。解説:長井好弘(読売新聞社編集委員)
・・・有名マジシャン・牧村亜佐美の邸宅で発見された他殺体。奇妙なことにそれは、高さ十五メートルのポールの上に「展示」されていた。依頼を受け調査に乗り出した探偵・鷹知、謎に惹かれた小川と真鍋、そして大学教員・西之園萌絵の推理が交差する。絶好調Xシリーズ第三弾!(公式サイトより)
・・・落ち着いて考えて観ると良くこのトリックで一冊書けたなぁ、というところ。
真鍋くんと小川さんの掛け合い、作品の雰囲気が好みにあっていで好印象の作品・シリーズではある。
・・・作中でも類似事件かも?と指摘されている”η(イータ)なのに夢のよう”と比べて見るの面白いかもしれません。
あと”幻惑の死と使途”のキャラクターが出てきたのですが、どんな人物だったか思い出せん・・・(笑)
Posted by ブクログ
きちんとミステリー…と言えるのかな。自信はないけど。
森作品は理系ミステリーなんて言われてきたけれど、ファンはそんなジャンルではくくれないと、皆さん思っているのではないでしょうか。
殺人事件が起き、そこに謎があり、謎解きをする探偵がいる…わけだから、ミステリーなのだとは思う。
しかし、それが作品の主目的ではないこと、さすがに40冊以上読み込んできたからわかります。
特にこのXシリーズは、ここに繋がるS&MシリーズやVシリーズ、四季シリーズなどとは別の次元にあるような気がする。
シリーズと言いながらも、作者は積極的かつ一貫したメッセージをはっきりとは見せていない。なんとなく、小川と真鍋との日常的なからみが周囲の空気を揺らし、気づけば真相に近づいていっている。本当に、なんとなく読み終えてしまうし、何も残らない。事件のすべてを最後まで解き明かしてしまわない居心地の悪さ以外は。
西之園萌絵リスペクトのスピンオフ…と言えなくもないのだが、まだ3冊目なので結論は早すぎる。森博嗣作品の仕掛けの壮大さは存分に学習したから。
引っかからんぞ!と身構えつつ、ムカシ×ムカシへ。掌が小さくて指が短い私は、新書サイズは相変わらず苦手だが。