森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
たぶん2世紀以上先の世界の物語。
子どもが生まれなくなった世界。
人間と人工生命体(ウォーカロン)が混在し、生まれること、死ぬことという概念が軽薄化している世界だ。
色々謎のままのことも多くて消化不良だけど、私たちが生きている現代とは生死感が違うから、身近な人が死んでも悲しいという気持ちも希薄で。
でもショックな出来事を経験したことでハギリは眠れなくなったり、やはり何らかの悲しみを引きずっている様子だった。
「生きる」「生かす」ということを突き詰めていくと、悲しみの感情は体に不調を与えるから、削ぎ落とされるべきものなんだろうな…と思った。
ハギリとウグイのエピローグのような話は、この物語の世界では珍しくないことなのかもしれない。
特別な判定がなければ,人間とウォーカロンの区別がつかないのであれば、それはもう同じものなのだろう。
でも人間が思う人間の優位性というものも、この世界でまだ残っているようで、本来、ウォーカロンは人間をサポートしたり人間を豊かにするために作られたという歴史的背景のあたりは、現代と通じるものもある。
人間より優れたウォーカロン達が人間を襲撃している(仮面ライダーゼロワンの疾風迅雷を思い出した。)のかと思いきや、襲撃を手引きしている人物は判然としない。
人間とウォーカロンの区別がされることに、利害関係を有しているのは人間もウォーカロンも同じだ。
ミチルという謎の少女と、マガタ博士。
謎はまだ残ったままだが、普段こういう未来SFを読み慣れていない私にとっては、この一冊だけでも読み切るのが結構大変だった。たったの260ページくらいなのに。
もっと説明してよぉーー!と、何度思ったことか。 -
Posted by ブクログ
そうだなぁと思う部分と、どうかな?と思う部分がある。
そうだなぁと思う部分
◾️43/100国が悪い、と声を上げるまえに、自分にやれることを少しは考えよう。
国ばかりじゃないですが。と。
これ、愚痴を言う友人に捧げます。
旦那さんの扶養から外れて働き、扶養内の時は、サービス残業もしたみたい。年をとって働くのがしんどくなってきたので、週5働いていたのを、週4〜3くらいに減らす。でも、厚生年金は払ってもらうはずだったのに、払わないと意地悪された。だから、辞めた。
難しい問題ですね。自営業は資金繰りが大変。もう引退間近のおばちゃんに、厚生年金まで負担するのはキツイかな。新しく若いおばちゃん雇った方が良いよね。
この会社は、社長宅が、社宅扱いらしく…それもおかしい!と。
う〜ん、それ、違法ではなく、自営業の節税対策として普通。
自分にやれることを、考えよう!
ちなみに、本文とは全く関係ないです。
著者の森博嗣さん、建築学科卒なのですね。なんとなく、わかる気がします。 -
Posted by ブクログ
とにかく、若者の多くが「仕事」というもので悩んでしまうのは、それまで仕事をしたことがないからにほかならない。子供には、仕事のことをあまり教えない文化がある。たぶん、子供には「大人の世界のいやらしさ」を見せないようにしているのだろう。そ のとおり、仕事はみんないやらしいものだ。「下賤」な行為だ。暴力シーンやセックスシーンを子供に見せないのと同様、それなりに意味のある配慮だとは思う。しかし、どうも大人は、「仕事は大変なんだ」と苦労を語りたがる。そうやって、大人という立場を守ろうとしているのだ。「お父さんは、こんなに大変なことをしているのだよ」と子供に言いたがる。実に情けないことだ、と僕は感じる。このように非公開と捏造の情報で育った子供たちが、やがて就職するようになるわけだが、おそらく、仕事というものに、最初から怯えているといっても良いだろう。仕事を恐れ、仕事に尻込みしている原因の多くは、つまり大人の態度にあるといえる。」
末は博士か大臣か -
Posted by ブクログ
前に読んだ水柿助教授の日常が面白かったので、同系統っぽい森博嗣のエッセイを読んだ。
つぶやきが100個あって、見開きにそれに関連した作者の考えが書かれているスタイル。ちょうど2ページに収まる文章量で、ちゃんとオチもつき、読みやすかった。
ただ、他人を否定して自分のやり方を肯定するような論調が多くて、ちょっとこの作者イヤな奴だなって気持ちになることが結構多かった。水柿助教授シリーズでは、主人公 (≒作者) は理屈っぽいが素直な印象で、どちらかというと好感を覚えていたのだけれど、つぶやきのクリームでの作者は、頑固で偏屈な人だと感じてしまった。
そうはいっても、時々はさんでくるあっけからんとしたユーモアは好きで、最後まで読めた。