森博嗣のレビュー一覧
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ネタバレ森博嗣氏の年いちのエッセイ集。
コロナ後に何かを感じたのか、少し変化した日本という国、世界を、理系的な独特の視点とシニカルな表現で綴る。
聖火リレーが近所に来たら、見に行ってしまう。これって、いった人に限ってスマホで撮っているので、実際に見たということは何が定義するのだろう。相変わらずの森さん節である。「○がしたいんだけれど、△なのでできない」と言うのは、△が理由になっていて、○が不可能な状況にあること。しかし、実際は理由を排除しても実現しない。お金がないから、時間がないから、と言うのが例だが、実際にはやりたくないからなのである。
日本でコロナが抑制された理由を、日本の個人主義に求めている。他 -
Posted by ブクログ
森博嗣の長篇小説『銀河不動産の超越(英題:Transcendence of Ginga Estate Agency)』を読みました。
ここのところ、国内の作品が続いています。
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人気ミステリィ作家が放つ、どきどき×ラブコメ×青春小説!
気力と体力不足の高橋が、やっと職を得たのは下町の「銀河不動産」。
頑張らずに生きる――そんな省エネ青年を訪れる、奇妙な要望をもったお客たち。
彼らに物件を紹介するうちに、彼自身が不思議な家の住人となっていた……?
「幸せを築こうとする努力」が奏でる、やさしくあたたかい森ミステリィ組曲。
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Posted by ブクログ
ネタバレ「なんで勉強しなくてはいけないのか」という問いは中高生くらいまでは多くの学生が胸に宿す疑問だと思います。また大学生以降も「こんなの意味あんの?」「んなの将来使わないでしょー」という発言に形を変え、同質の疑問を引きずることもしばしばだと思います。
そんな、子供に問われて困ってしまうような疑問について、私の人生の中では一番しっくりくる回答を本作で頂いたと感じました。
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その回答は本作のまえがきで早々に出てきました。ちょっと長いですが引用です。
「さて、(子供が)明確な目的を持つためには、少なからず人生経験が必要だろう。世の中には何があるのか。自分の可能性はどの範囲なのか。そういったこと -
Posted by ブクログ
ネタバレ犯人が全然知らん人なのはガッカリした。けどそんなもんかなと。
稲沢さんのトリックは個人的には今までの森さんの中でもアウトなんじゃないかなと思う
稲沢真澄と会うのは、3年ぶりだ。保呂草が海外にいるとき、日本から観光旅行でやってきた稲沢と妙な経緯で同じホテルになった。そのあと、一週間ほどずっと彼と一緒だった。
(引用:夢・出逢い・魔性 P58)
この「彼」は稲沢さんじゃなくて保呂草さんなんだろうけど、いくら三人称といえど、この書き方はアウトな気がする。
あとは、これを語ってるのは書いてる人ではなくて、語ってる人自体も稲沢さんの正体を知ってるわけでしょ?ならせめて「彼らは」ならグレーかセーフ