森博嗣のレビュー一覧

  • トーマの心臓  Lost heart for Thoma

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    萩尾望都「トーマの心臓」の小説化作品
    メフィスト賞「すべてがFになる」の森博嗣
    かなりのファンらしい
    あとがきで 具体的なものから抽象化 
    使命は 原作を読みたくさせること

    舞台は日本の理系の全寮制中高一貫校(予測、具体的には書かれてない)
    オスカーを語り部として 主なストーリーは踏襲され 原作よりも理性的な物語になっているように思います

    原作で描かれた キリスト教的何かは 避けたように思います
    そして 友情に落とし込んだかなとも思います

    森博嗣さんのスカイ・クロラは、いつかしっかり読みたい 

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    2024年08月02日
  • まどろみ消去 MISSING UNDER THE MISTLETOE

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    S&Mシリーズの登場人物たちにフォーカスを当てたサイドストーリー2編を読めただけで大満足なんですが、その他の短編も、短い構成でありながら驚きと発見を与えてくれる素敵な作品ばかりでとても面白かったです。特にラストの「キシマ先生の静かな生活」は実に森博嗣作品らしくて良かったですね。

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    2024年07月31日
  • そして二人だけになった Until Death Do Us Part

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    森博嗣のシリーズ外の小説読むの久しぶり!面白かった〜!最後まで全然分からなかったし、なんなら読み終わってからも全然分かってない。真実とは??でも、こういう置いてけぼりの読後感が嫌いじゃないんだよなあ。

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    2024年07月29日
  • 私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?

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    Wシリーズ五作目。「行ったが最後、誰も戻ってこない」。聴くからに安全とはほど遠いところへ、行ってしまうのがハギリ。気軽に知的好奇心を満たす行動に変えてしまうのか。元々の気質はあるだろうけれど、ちょっと無防備がすぎやしないかハギリさんよ。もし、その世界があるとして、自分は行きたいだろうかを割と真剣に考えた。マトリックスのようなオチであれば、行きたくはないし、攻殻機動隊2ndのオチであれば行ってみてもよいかもしれない。ただ、その世界において死の概念はどうなっているのだろうかと疑問に思った。

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    2024年07月28日
  • 情景の殺人者 Scene Killer

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    これはXXシリーズらしいのだけど、XXシリーズはこれまでのところかなり好き。
    次はGシリーズらしい。
    蜃気楼。

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    2024年07月27日
  • 何故エリーズは語らなかったのか? Why Didn’t Elise Speak?

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    究極の恵み、とか、神が与えた最後の恵み、という、いかにも怪しい言葉が出てきて、これがどこかで覆るのかと思っていたら、ある意味で、そのまんまの意味だった、というのが驚きだった。
    あと、前巻の最後での展開については、あんまり大きな影響がなく細やかに進んでいるという感じだった。
    このシリーズ、最初のあたりはウォーカロンとかの話になっていたはずだけど、最近は(ここ数年は)リアルとバーチャルで人間の意識はどう変わるのか、という視点に移ってきたように思う。人間の意識もどうなるのか、というのも気になるし、ウォーカロンがどうなるかも気になるので、できれば最新刊を毎月読みたいところ。

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    2024年07月24日
  • 工学部・水柿助教授の逡巡 The Hesitation of Dr.Mizukaki

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    正直に言うと,1巻の方が話がもっと取っ散らかっていて面白かったように思う。2巻は作家になった経緯が詳しく書かれていて,それはそれで面白い。のだけれど,1巻を読んで感じた作者の生の思考の垂れ流し感は薄まってしまったように感じてしまったなあ。このシリーズを書くのに飽きてしまったのかなと思ったが,どうやら3巻まであるらしいので,続きも買ってみようとは思う。

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    2024年07月20日
  • 天空の矢はどこへ? Where is the Sky Arrow?

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    架空の世界を描いている近未来のSF先品だが、実際に何十年後、何百年後には当たり前になっている技術もあるのではないかと考えさせられた。人間が滅多に死ななくなった世界。ウォーカロンの台頭。森博嗣の頭の中はいったいどうなっているのだろうか。純粋な疑問だ。

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    2024年07月17日
  • 馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow

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    柚原の屁理屈にずっとイライラさせられたのが、リアルだなと感じた。
    ネットだと気軽に社不(社会不適合者)って言うけど、現実の社会不適合者ってこうだと思う。
    全く共感ができないし、最後の警察とのやりとりも会話になってない。
    加部谷はなにを持って真面目そうと思ったんだろう。言葉遣いが丁寧だから??

    小川さんが恋愛脳なところがうざかったです。

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    2024年07月16日
  • 夢・出逢い・魔性 You May Die in My Show

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    ネタバレ

    まあ、面白かった。
    テレビ局が舞台というのは個人的には好みじゃないけど、話としては面白かった。

    でもタクシーの助手席に女性が乗ってたんじゃなかったっけ? あれ?

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    2024年07月11日
  • 夏のレプリカ REPLACEABLE SUMMER

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    ネタバレ

    少し癖があり、慣れが必要だと思った。
    偶々古本屋で手に取ったためなぜ偶数章のみなのか?と疑問に思ったけど奇数章だけの前編?がある事を知りなかなか面白い表現だなと思った。順番は逆だけど今度は奇数章を読みたい。

    そこまで奇数章を意識して読まなかったが、それでも物語としてミステリとしてはとても楽しめたし、最後までモトキが犯人もしくは家族の誰かがグルだった(トモエ以外)だと思ってたが普通に騙された。
    夢や少し犯行日のトモエがとった行動の不可解さ、大学にアカマツが現れ何もしなかった事等のヒントがあったのにも関わらずトモエを疑えなかった。トモエの記憶を信じ兄に対する思いを根拠に勝手に犯人候補から外してし

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    2024年07月07日
  • お金の減らし方

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    著者のお金の価値観について知れました。
    たしかに欲しい物があるならば、借金しないで収入を増やしたり、貯金したりして手に入れた方かがいいと思いました。

    年収一億以上あったら、自分がどのような生活をしてるか、また今と変わらないかもと考えてみる機会にもなりました。

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    2024年07月07日
  • 血か、死か、無か? Is It Blood, Death or Null?

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    森博嗣のミステリーが好きで、このWシリーズも読んでいるが、テーマが難しくて、半分も理解できなかった。でも読んでいると歌詞くこなった気がするのはいい。

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    2024年07月06日
  • 人形式モナリザ Shape of Things Human

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    ネタバレ

    読者の目線をそらすのが非常に上手い。
    どうやってよりも、どうしての方が難しい。
    最後の一行にもゾクッとした。
    保呂草、保呂草ぁああッ

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    2024年07月01日
  • 詩的私的ジャック JACK THE POETICAL PRIVATE

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    自分のアイデンティティは、素直な思考によって不可逆的に柔軟になっていく

    この本の中でとても引っかかりのあるフレーズだった

    不可逆な柔軟は、全然柔軟ではないように思えたから
    しかし、自分のアイデンティティはという主語とイコールとした時に
    なんだか人間味があって、妙に納得して

    読み終えた時に飲み込めた気がした
    犯人のアイデンティティは不可逆で柔軟に当てはまると思たから

    S&Mシリーズは
    萌絵と犀川のやりとりに少女漫画のような
    乙女心(?)をくすぐるようなやり取りがあると思う

    「今日は、仕事はしない。全部、君の話を聞く時間だよ」
    いいなぁ、犀川先生
    私ならこのフレーズにグッときてし

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    2024年07月05日
  • ψの悲劇 The Tragedy of ψ

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    ネタバレ

    島田さんは見た目そんなに若くないはずだし、マウスを使うことを懐かしんでいたので未来の話なのかと思っていたら、想像以上に未来でした。
    脳に他の人の頭脳を取り込んで人格が変わり、というよりその人の思考を取り込むのかな、人格を永らえようとするのに驚いた。赤目姫の話やWシリーズに近付いた気がする。

    島田さんの性格というか物言いがあまり好きじゃない。

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    2024年06月30日
  • ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity?

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    ウォーカロンとクローンの違いは?はたまた人間との境界は?死が身近な物でなくなり、ほとんど死ななくなった世界。そこでの死の意味とは?SFでありながら、未来を予知しているような作品。

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    2024年06月23日
  • アンチ整理術

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    工学博士で作家でもある筆者。「整理整頓することが本当に正しいのか」をエッセイ風に綴る。

    部屋や仕事場が散らかっていようが、それが本人にとってやりやすい環境ならそれで良いはずだという話が続いた後に、中盤くらいからは「得た情報や知識は、保存するだけでは意味がない。どう使うかが大事だ」という展開になる。この辺りに本書のテーマがある。

    他人から言われて「形だけ整理する」のではなく、自分の考えや行動に合わせた最適な状態を整えておけばそれで良い、という啓蒙書のような本。

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    2024年06月22日
  • 何故エリーズは語らなかったのか? Why Didn’t Elise Speak?

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    エリーズ・ギャロワ博士が行方不明に。彼女が作り上げた「究極の恵み」とは何なのか。

    人間にとっての死とはどういうことを指すのか、バーチャルが広がった世界で死とはどういう意味を持つのか、がテーマ。

    森博嗣さんの本を読んでいると本当にこういう問題が起こっているような気になる。ここまで想像が先を行く事がすごい。

    でもWシリーズから(もっと遡ると四季シリーズあたりから)リアルからバーチャルに行く、つまりリアルの体は殺してバーチャルの世界に移るというのがどうしても感覚として理解が及ばない。
    リアルの意識が途絶える事はやはり死ではないのかな?

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    2024年06月21日
  • そして二人だけになった Until Death Do Us Part

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    最後の手記でさらにわからなくなりました。
    最後まで読んで、え?わからないんだけど!
    となったのは初めてかもしれないですねぇ、
    最後の手記を読んでから読み返すと茶番にしか見えないけど、本人には真面目なことなんだろうな~
    それにしても聖地があるのびっくりしました。
    大橋の写真を見れば壮大なストーリーが少し実感出来るかもしれません。

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    2024年06月20日