森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
究極の恵み、とか、神が与えた最後の恵み、という、いかにも怪しい言葉が出てきて、これがどこかで覆るのかと思っていたら、ある意味で、そのまんまの意味だった、というのが驚きだった。
あと、前巻の最後での展開については、あんまり大きな影響がなく細やかに進んでいるという感じだった。
このシリーズ、最初のあたりはウォーカロンとかの話になっていたはずだけど、最近は(ここ数年は)リアルとバーチャルで人間の意識はどう変わるのか、という視点に移ってきたように思う。人間の意識もどうなるのか、というのも気になるし、ウォーカロンがどうなるかも気になるので、できれば最新刊を毎月読みたいところ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ少し癖があり、慣れが必要だと思った。
偶々古本屋で手に取ったためなぜ偶数章のみなのか?と疑問に思ったけど奇数章だけの前編?がある事を知りなかなか面白い表現だなと思った。順番は逆だけど今度は奇数章を読みたい。
そこまで奇数章を意識して読まなかったが、それでも物語としてミステリとしてはとても楽しめたし、最後までモトキが犯人もしくは家族の誰かがグルだった(トモエ以外)だと思ってたが普通に騙された。
夢や少し犯行日のトモエがとった行動の不可解さ、大学にアカマツが現れ何もしなかった事等のヒントがあったのにも関わらずトモエを疑えなかった。トモエの記憶を信じ兄に対する思いを根拠に勝手に犯人候補から外してし -
Posted by ブクログ
自分のアイデンティティは、素直な思考によって不可逆的に柔軟になっていく
この本の中でとても引っかかりのあるフレーズだった
不可逆な柔軟は、全然柔軟ではないように思えたから
しかし、自分のアイデンティティはという主語とイコールとした時に
なんだか人間味があって、妙に納得して
読み終えた時に飲み込めた気がした
犯人のアイデンティティは不可逆で柔軟に当てはまると思たから
S&Mシリーズは
萌絵と犀川のやりとりに少女漫画のような
乙女心(?)をくすぐるようなやり取りがあると思う
「今日は、仕事はしない。全部、君の話を聞く時間だよ」
いいなぁ、犀川先生
私ならこのフレーズにグッときてし